2024 令和6年12月15日(日) 英国、TPP加盟が発効

令和2056日目

2024/12/15

この日のできごと(何の日)

【英国】TPP加盟が発効

英国の環太平洋連携協定(TPP)加盟を認める議定書が15日(日本時間同日)発効した。2018年に11カ国で発効後、新規加盟は初めて。アジア太平洋中心だったTPPは欧州に拡大した。12カ国体制となり、国内総生産の合計が世界全体の約15%を占める経済圏が始動した。

米国では、17年にTPPから離脱し自由貿易に否定的なトランプ次期大統領の就任を来年1月に控える。世界の保護主義傾斜を警戒する日英などの加盟国は、経済大国の米中が不在の枠組みで、市場開放路線を進める。

TPPは貿易自由化を図るため、関税撤廃や削減のほか、投資ルールの透明化を進める仕組み。英国と経済連携協定を締結済みの日本にとっては、新たに精米などの関税が撤廃される。英国の加盟により、TPP加盟国の貿易総額(22年時点)は、8兆7千億ドル(約1340兆円)、人口は5億8千万人規模に膨らむ。

英国の保守党前政権は21年にTPP加盟を申請。今年7月に政権を奪取した労働党もTPPについては前政権の路線を引き継いでいる。《共同通信》


【競馬】

第76回朝日杯フューチュリティステークス(15日・京都11R1600メートル芝16頭、G1)5番人気のアドマイヤズーム(川田将雅騎乗)が1分34秒1で優勝し、G1制覇で重賞初勝利を飾った。1着賞金は7千万円。このレースで川田騎手は4勝目、友道康夫調教師は3勝目。

アドマイヤズームは圧巻の末脚を発揮し、2番人気で2着のミュージアムマイルに2馬身半差をつけて快勝。3着は9番人気のランスオブカオス。1番人気のアルテヴェローチェは5着だった。

払戻金は単勝が910円、枠連は(1)―(2)で1490円、馬連は(2)―(4)で1480円、馬単は(2)―(4)で3700円。《共同通信》

【ボクシング】

国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級タイトルマッチ12回戦は15日、大阪市のHOS住吉SCで行われ、王者の西田凌佑(六島)が挑戦者で同級14位のアヌチャイ・ドンスア(タイ)を7回KOで退け、初防衛に成功した。

5月に王座を奪取した28歳の西田は、序盤から巧みに距離を取ってリズムをつかみ、5回に最初のダウンを奪った。7回に左ボディーで仕留めた。

戦績は西田が10戦全勝(2KO)、世界初挑戦だったアヌチャイは17戦16勝(7KO)1敗。《共同通信》

【サッカー】

昨季限りで現役引退した元日本代表の松井大輔さん(43)の引退試合が15日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で行われ、華麗なボレーシュートの得点などで約1万人の観衆を沸かせた。2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の16強に貢献した名MFは「いろいろな方々に見送られ、幸せな時間を過ごせた」と感慨深げだった。

57歳の三浦知良(アトレチコ鈴鹿)ら元日本代表選手や現役Jリーガー、親交のあるレスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里さんらの参加者も盛り上げた。松井さんのクロスを本田圭佑が決めるなど、14年前のW杯のカメルーン戦を再現するプレーもあった。《共同通信》

サッカー元スペイン代表MFで昨夏までJ1神戸でプレーしたMFアンドレス・イニエスタさん(40)が15日、東京・味の素スタジアムで引退試合に臨み、4万5千人超の観衆が最後の勇姿に声援と拍手を送った。

スペイン伝統の一戦「クラシコ」を両チームの豪華OBが再現。バルセロナの一員としてシャビさんらとプレーし、無得点ながら試合終了間際の勝ち越し点を呼び込む活躍を見せた。レアル・マドリードに2―1で勝って花を添え、試合後には「みなさんと時間を共有できたことに感謝している」とあいさつし「これからもサッカーに関わり続けることを考えている」と話した《共同通信》

【中谷元・防衛相】沖縄県知事と会談

中谷元・防衛相は15日、沖縄県の玉城デニー知事と県庁で会談し、在日米軍再編に伴う在沖縄米海兵隊の米領グアムへの移転開始を伝達した。在日米軍基地が集中する沖縄の負担軽減に努める考えも示した。玉城氏は具体的な移転スケジュールを示すよう求めた。両氏の会談は、中谷氏が10月に就任して以降初めて。

会談で中谷氏は、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増していると指摘し、南西地域の防衛体制強化に理解を要請した。

玉城氏は、グアム移転に関し「一日も早く完了するよう、確実な実施を求める」と強調。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設工事の中止も要求した。《共同通信》

【韓国】代行体制が本格始動

韓国の尹錫悦大統領が弾劾訴追されたことを受け、韓悳洙首相は15日、代行体制を本格始動した。バイデン米大統領と電話会談し、強固な米韓同盟の維持を確認した。革新系最大野党「共に民主党」は、国政混乱の収拾策として国会と政府による「国政安定協議体」設置を提案したが、保守系与党「国民の力」は拒否。国政運営を巡る与野党の主導権争いも始まった。

韓氏は電話会談で、北朝鮮核問題などを踏まえ、米韓同盟の発展に努力する意向を伝達。バイデン氏は両国の同盟と日米韓協力強化に努める考えを示した。趙兌烈外相も同日記者会見し、対米関係に加え「韓日友好協力関係を維持し、韓米日協力の流れを保つよう努力する」と強調した。

協議体設置は、共に民主党の李在明代表が15日の記者会見で提案したが、国民の力の権性東院内代表は「(共に民主党が)与党になったかのような行動は不適切だ」と批判した。

李氏は会見で、野党がこれまで主張してきた韓氏の弾劾を見送る考えを明らかにした。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

イスラエルのサール外相は15日、アイルランドの首都ダブリンにあるイスラエル大使館を閉鎖すると明らかにした。アイルランドが「極端に反イスラエルの政策を取ったため」としている。アイルランドは5月、パレスチナを国家承認していた。

サール氏は声明で「アイルランドはあらゆる一線を越えた」と主張した。欧州では他に、スペインとノルウェーが同時期にパレスチナを国家承認した。《共同通信》

【安倍昭恵さん】トランプ夫妻と面会

トランプ次期米大統領の妻メラニアさんは15日、故安倍晋三元首相の妻昭恵さんが米南部フロリダ州を訪れ、トランプ氏の私邸で夫妻と面会したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。夕食会を共にしたとみられる。石破茂首相とトランプ氏の会談予定が立たない中、昭恵さんの動きが注目されていた。

メラニアさんは「安倍元首相をしのび、素晴らしいレガシー(政治的遺産)をたたえた」と書き込んだ。

CNNテレビによると、安倍氏が2022年7月に銃撃され死亡した後も、トランプ氏は昭恵さんに電話して近況を尋ねることがあった。今回は両政府を通じてではなく私的な関係で夕食会が決まったという。

安倍氏は16年大統領選でトランプ氏が勝利した後、他国の首脳に先駆けてトランプ氏とニューヨークで会談した。トランプ氏の1期目に、同氏とゴルフを楽しむなどして親密な関係を築いたことで知られる。

石破氏は今年11月に南米を訪問した際、帰国途中にトランプ氏との会談を模索したが、トランプ氏側から法律上の制約で就任前はどの国の首脳とも面会しないと説明され、実現しなかった。《共同通信》

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