2024 令和6年11月26日(火) 石川県能登地方・震度5弱
令和2037日目
2024/11/26
この日のできごと(何の日)
【石川県能登地方】震度5弱
26日午後10時47分ごろ、能登地方で最大震度5弱を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は石川県西方沖で、震源の深さは約7キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。日本沿岸で若干の海面変動の可能性があるが、津波被害の心配はない。北陸新幹線は黒部宇奈月温泉-越前たけふ間で一時停電が発生、富山―金沢間で運転を見合わせ、倶利伽羅トンネル内で富山行きの「つるぎ」が停止した。北陸電力によると、停止中の志賀原発1、2号機に異常は確認されていない。
津幡町で70代女性が顔を打って負傷し、町消防本部の救急隊が出動。けがの程度は不明で、地震との関係を調べている。県によると、27日午前0時現在、他に被害の情報は入っていない。
気象庁によると、震度5弱は輪島市門前と志賀町香能。羽咋市も震度5弱と考えられるが、記録が入手できていないとしている。
この地震で震度1以上の揺れは東北から四国の広範囲で観測した。26日夜は震度5弱以降も能登半島では地震が相次いだ。気象庁は約1週間、同程度の地震に注意するよう呼びかけた。元日の地震以降、周辺では地震活動が活発だとして、今後も強い揺れが起きる可能性があるとしている。
石川県で震度5弱以上を観測したのは、今年6月3日に5強の地震が発生して以来となる。震度5弱の地震により、能登周辺を震源とする震度1以上の地震は今年1961回となった。
JR西日本によると、北陸新幹線は26日午後11時6分、富山―金沢間以外で運転を再開した。倶利伽羅トンネル内で停止した「つるぎ」には乗客約80人が乗っている。七尾線は一時運転を見合わせた。
震度5弱を観測した志賀町の役場で宿直勤務中だった男性職員は「横揺れが20~30秒ほど続いた。住民からの電話が相次いだ」と話した。輪島市の仮設住宅で暮らす女性(87)は「携帯電話のアラートが鳴って起きた。心臓がバクバクして、怖くて眠れない」と不安そうな様子だった。
石川県で震度5弱を観測した地震で、各地の震度は次の通り。
震度5弱=輪島門前、志賀香能(石川)▽震度4=富山市役所、高岡広小路、氷見(富山)七尾、輪島、穴水(石川)福井、越前織田(福井)▽震度3=上越(新潟)富山(富山)金沢、加賀(石川)鯖江(福井)長野(長野)高山奥飛騨温泉郷(岐阜)彦根(滋賀)大東(大阪)豊岡(兵庫)鳥取福部(鳥取)など《北國新聞》
【プロ野球】
今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズが26日、東京都内で開かれ、最優秀選手(MVP)にセ・リーグから巨人の菅野智之投手、パ・リーグはソフトバンクの近藤健介外野手が選ばれた。菅野は4年ぶり3度目で、近藤は初受賞。最優秀新人(新人王)にはセから巨人の船迫大雅、パは西武の武内夏暉の両投手が選出された。
菅野は15勝(3敗)を挙げ、ともに4年ぶりとなる最多勝と勝率第1位の2冠に輝いた。近藤は打率3割1分4厘で初の首位打者を獲得し、4年ぶりのリーグ制覇に貢献した。
プロ2年目の船迫は救援で4勝0敗22ホールド。ドラフト1位新人の武内は10勝6敗の好成績を残した。《共同通信》
巨人の戸郷翔征投手が26日、東京都内の球団事務所で契約交渉し、1億2千万円増の年俸3億円で更改した。初の開幕投手を務めた今季は5月24日の阪神戦で無安打無得点試合を達成。3年続けて12勝を挙げ、2度目の奪三振王に輝いた。「最多勝や沢村賞というタイトルを取りたい。まだまだ精進していきたい」と旺盛な向上心を示した。
坂本勇人内野手は1億円減の5億円で来季19年目に臨む。打率2割3分8厘と苦しんで2軍調整も経験したが、本格的に転向した三塁でゴールデングラブ賞に輝くなど存在感を示した。
54試合に出場した長野久義外野手は1千万円増の5千万円でサインした。(金額は推定)《共同通信》
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楽天を退団して他球団での現役続行を模索することにした田中将大投手(36)が26日、楽天モバイルパーク宮城で取材に応じ「(楽天から)オファーを頂いたという事実はあるが、個人的には実質、居場所がないじゃないかと受け取った」と、自由契約にすることを申し入れた理由を説明した。
今季登板は9月に黒星を喫した1試合。今季の推定年俸2億6千万円から野球協約の減額制限を大幅に超えるダウン提示を受けた。日米通算200勝にあと3勝としている。
大リーグ挑戦を挟んで通算11年間プレーした仙台を離れることに「一から育てていただき、メジャーに行く時も快く送り出していただいて感謝しかない」と話した。《共同通信》
【三笠宮妃百合子殿下】斂葬の儀
皇室最高齢の101歳で亡くなられた三笠宮妃百合子さまの本葬に当たる「斂葬の儀」が26日、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれた。秋篠宮ご夫妻や天皇、皇后両陛下の長女愛子さまら皇族、石破茂首相ら三権の長、ゆかりのあった人ら約500人が参列した。
喪主は孫で三笠宮家の彬子さまが務めた。両陛下は慣例で葬儀に出席せず、使者として別所浩郎侍従長らを派遣し、上皇ご夫妻は河相周夫上皇侍従長らを送った。
午前10時からの「葬場の儀」は、貴族院議員の子孫らでつくる尚友倶楽部会員の坊城俊在氏が司祭長を務め、祭壇の前で百合子さまの生涯に触れる「祭詞」を読み上げた。両陛下や上皇ご夫妻の使者に続き、彬子さまが祭壇に玉串をささげ、深々と頭を下げた。秋篠宮ご夫妻や愛子さま、秋篠宮家の次女佳子さま、長男悠仁さまらが順に拝礼した。一般の人が拝礼する機会も設けられた。
この日、ひつぎを乗せた霊車は午前9時に東京・赤坂御用地にある三笠宮邸を出発し、宮内庁職員らが見送った。
遺体は午後、火葬され、夫の三笠宮と同じ墓に納骨される。《共同通信》
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15日に101歳で亡くなられた三笠宮妃百合子さまの本葬に当たる「斂葬の儀」のうち、「墓所の儀」が26日午後、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれ、夫三笠宮と同じ墓に納骨された。秋篠宮ご夫妻や天皇、皇后両陛下の長女愛子さまら皇族のほか、親族や宮内庁幹部が参列した。
午後4時半ごろ、喪主を務める孫で三笠宮家の彬子さまや高円宮妃久子さまらと共に、白い布に包まれた遺骨の箱を持つ宮内庁職員が墓所へ進んだ。石室に納めた後、彬子さまが「永遠にお鎮まりください」との趣旨の言葉を述べ、深く拝礼した。
そばには先立った長男寛仁親王、次男桂宮、三男高円宮の3人の墓がある。
墓所の儀に先立ち、遺体は新宿区の落合斎場に運ばれ、火葬された。
一般向けの拝礼は午前と午後の2回実施され、903人が訪れた。午後は、百合子さまが100歳を迎えた2023年に撮った写真が遺影として祭壇に飾られた。穏やかな表情で、人柄が伝わるよう家族で選んだという。《共同通信》
【札幌市中央区】ビル火災、4人負傷
26日午後3時20分ごろ、札幌市中央区南5条西3丁目の雑居ビル2階にあるガールズバーから出火した。繁華街ススキノの一角で当時営業中だったとみられ、北海道警によると20〜50代の男女4人がやけどするなどし、うち40代男性が心肺停止状態で搬送された。関係者によると、この男性がガソリンのような液体を店にまき、火をつけた可能性があり、道警は負傷者の回復を待って詳しい経緯を調べる。
道警によると、負傷した4人は20代女性と30、40、50代の男性3人で、ガールズバーの関係者や客などとみられる。40代男性を除く3人は搬送時に意識があったという。この他、当時ビル内にいた男性1人が帰宅後、体調不良を訴えている。
市消防局によると、ビルは地上6階、地下1階建て。「爆発音がする」と複数の119番があり、消防車など23台が出動した。2〜3階の計約70平方メートルを焼き、出火から約1時間半後に消し止められた。
ガールズバーのホームページによると、ススキノに複数店舗を構えており、出火した店は正午に営業開始となっていた。《共同通信》
【国民民主党・玉木雄一郎代表】「工作」発言を陳謝
国民民主党の玉木雄一郎代表は26日の記者会見で、「年収の壁」見直しに関し、総務省が地方自治体に「工作している」とした自身の発言を巡り陳謝した。自治体側に「不快な思いを抱かせたとしたら、おわび申し上げたい」と述べた。「地方財政に迷惑をかけるつもりはない」とも語り、自治体に影響が出ないよう配慮する考えも示した。
玉木氏の発言を巡り、山梨県の長崎幸太郎知事は26日の会見で「失礼極まりない。発言を即刻取り消し、謝罪してから議論してほしい」と要求した。全国知事会長の村井嘉浩宮城県知事も25日に「地方が不信感を持つ。責任を持った発言をしてほしい」と批判していた。
年収が103万円を超えると所得税が発生する年収の壁は、非課税枠を178万円に引き上げた場合、山梨県の試算で県と県内市町村の減収が年間287億円に及ぶとする。長崎氏は会見で「地方歳入を直撃する問題だと首長は皆思っている。総務省から言われなくても声を上げるのは当然の責務だ」と語った。
玉木氏の発言は13日のテレビ番組であった。《共同通信》
【林芳正官房長官】共同通信の訂正「極めて遺憾」
林芳正官房長官は26日の記者会見で、共同通信が2022年8月15日に生稲晃子参院議員(現外務政務官)が靖国神社を参拝したとの報道は誤りだったとして訂正したことに関し「事実に基づかない報道がなされ、極めて遺憾だ」と表明した。「共同通信に事実関係や経緯の説明を求める予定だ」と述べた。
新潟県佐渡市で今月24日開かれた世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式に韓国政府関係者や韓国人遺族が参加を見送ったことを踏まえ「誤った報道で混乱を生じさせたと認識している」と指摘した。
日韓関係については、緊密連携が双方にとって重要だと強調。「日韓間には難しい問題もあるが、引き続き意思疎通していく」と改めて語った。
共同通信は25日、生稲氏の靖国参拝報道は誤りだったとの記事を配信。日韓外交に影響した可能性があると説明した。新潟県や佐渡市、追悼式実行委員会などの地元関係者、読者の皆さまに深くおわびするとともに、取材の在り方を含めて再発防止策を徹底するとした。《共同通信》
【東京株式市場】
26日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。終値は前日比338円14銭安の3万8442円00銭。トランプ次期米大統領の関税強化策が輸出関連企業の収益を圧迫するとの懸念が高まり、製造業銘柄を中心に売られた。
東証株価指数(TOPIX)は26.05ポイント安の2689.55。出来高は約19億500万株だった。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)で、中国からの輸入品に10%の追加関税を課すと発表。メキシコとカナダについても25%の関税を課す大統領令に署名すると表明した。これを受けて日本製品に対する関税や米中貿易摩擦への警戒が広がった。《共同通信》
【G7外相会合】
先進7カ国(G7)外相会合は26日、イタリア中部での2日間の日程を終えて閉幕した。共同声明を発表し、ロシアがウクライナ侵攻で新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)を使ったことを「無謀」と批判。事態悪化への懸念を示した。ロシアを実質的に支援している中国に「適切な措置を取る」として圧力を強化する姿勢も鮮明にした。
声明は、ロシアと北朝鮮の軍事協力拡大を「可能な限り強い言葉で非難する」と表明。北朝鮮のロシア派兵は「欧州とインド太平洋地域の安全保障に深刻な結果をもたらす」と警鐘を鳴らした。兵力消耗を補おうとするロシアの「破れかぶれの取り組みだ」と訴えた。
外相会合は中部フィウッジとアナーニを会場とし、26日の討議にはウクライナのシビハ外相も参加。ウクライナ支援に消極的なトランプ次期米大統領の就任を前に、G7として「ウクライナの勝利に必要な支援を提供する」と決意を示した。
中国に対しては、ロシアの防衛産業などへの支援を増大させていることへの「深刻な懸念」を示し、軍民両用の物品の輸出停止を求めた。《共同通信》
【中東情勢】
バイデン米大統領は26日、イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノン両政府が停戦に合意したと発表した。イスラエルとヒズボラは昨年10月以降、国境を挟んで交戦。イスラエル軍は今年9月末にレバノン南部に地上侵攻していた。合意が履行され、中東地域の緊張緩和につながるかどうかが焦点だ。
バイデン氏によると、停戦合意は現地時間27日午前4時に発効する。停戦期間は60日間。
イスラエル政府は26日の治安閣議で停戦案を承認した。ネタニヤフ首相はこれに先立つ動画声明で、ヒズボラを「数十年後退させた」とし軍事作戦の成果を強調。ヒズボラと停戦すればパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスへの「圧力は増す」と主張した。イランの脅威に集中できるとも述べた。
またヒズボラが停戦合意を破った場合は再攻撃すると警告。停戦を承認した理由については「武器供与に大きな遅れがあった」と説明した。米国からの支援が遅れたとみられる。すぐに再開するとも明らかにした。《共同通信》
