2024 令和6年9月25日(水) 中国、ICBM発射
令和1975日目
2024/09/25
この日のできごと(何の日)
【中国】ICBM発射
中国国防省は25日、核ミサイル部隊を管轄するロケット軍が同日午前8時44分(日本時間同9時44分)、模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を軍事演習で発射し、太平洋の予定海域に落下させたと発表した。香港メディアによると、中国が太平洋へ向けたICBM発射を公表するのは、実験に初成功した1980年以来44年ぶり。
関係筋は、国防省が24日に米国、オーストラリア、ニュージーランドに対して事前通報していたことを明らかにした。
国防省は、特定の国家や目標に対して行ったものではないと強調した。しかし台湾や南シナ海問題を巡って対立する米国をけん制する狙いがあるとみられる。日本政府関係者によると、日本列島上空は通過しなかった。
国防省は今回の発射は、年次演習計画に基づき、国際法や国際的なルールにも合致していると説明した。新華社電によると、発射は武器の装備や性能、部隊の訓練レベルの検証に有効で、当初の目的を達成したという。
木原稔防衛相は25日「情報収集、分析を続け、警戒監視に万全を期す」と述べた。《共同通信》
【能登半島豪雨】死者11人に
石川県能登半島を襲った記録的豪雨による被災地では25日、不明者の捜索が続けられた。消防や県警によると、輪島市で新たに3人が発見され、いずれも死亡が確認された。豪雨による死者は計11人となった。県によると、行方不明は2人。安否不明者は25日午後4時時点で5人。
浸水被害や土砂災害に伴って発生した災害廃棄物の仮置き場での受け入れが25日までに、輪島市などで始まった。被災地は元日の地震で倒壊した建物の解体、がれきの搬出を進める中で水害への対応も必要となり、復旧への支障が懸念される。
馳浩知事は25日の災害対策本部で、能登半島の豪雨災害について、激甚災害への指定を国に求める考えを示した。25日午後4時時点で輪島市、珠洲市、能登町の計16カ所の集落が孤立している。道路復旧が進み、24日時点から30カ所減少したが、今も157人が取り残されている。輪島市、珠洲市、能登町で計5069戸が断水している。《共同通信》
◇
石川県は25日、能登半島地震で発生した災害廃棄物の鉄道貨物輸送を初めて実施した。約4トンのコンテナ6個が積み込まれ、金沢市の金沢貨物ターミナル駅から、東京都の隅田川駅に向け出発。都内など4カ所の施設に運ばれた後、焼却処理される。
長距離の鉄道貨物輸送はコスト削減の利点があり、石川県の担当者は「これを機に、復興に向けて少しでも加速化していきたい」と話した。
能登半島地震の災害廃棄物は、被災した家屋の公費解体で生じた木くずを船舶で他県に搬出するなど、広域輸送の取り組みが進んでいる。《共同通信》
【大相撲】
日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、西関脇大の里(24)=石川県出身、二所ノ関部屋=の大関昇進を満場一致で正式に決めた。
決定後に茨城県阿見町の二所ノ関部屋で昇進伝達式を実施。新大関は口上で「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と述べた。
大の里は記者会見で「見られる存在になる。『大関とは』というものを勉強して、頑張っていきたい」と看板力士の自覚をにじませた。さらに「本当にこれからだと思う。上へ上へということを目標にしてやっていく」と早くも横綱昇進への意欲を示した。伝達式の使者は出羽海理事(元幕内小城ノ花)と放駒審判委員(元関脇玉乃島)。
初土俵から所要9場所は羽黒山、ともに幕下付け出しの豊山と雅山の12場所を抜いて昭和以降最速。幕下10枚目格付け出しデビューから1年半足らずで大銀杏は結えず、極めて異例のちょんまげ姿の大関となった。《共同通信》
【プロ野球・25日】
今季限りで引退する日本ハムの鍵谷が25日、エスコンフィールド北海道で記者会見し「夢のような時間だったし、感謝の気持ちでいっぱい。やりきった」と晴れ晴れとした表情で話した。同日の楽天戦で先発し、打者2人を打ち取った。
2013年入団で、米大リーグ、ドジャースの大谷と同期。試合後のセレモニーでは大谷から「引退されるので少し悲しい」とビデオメッセージが寄せられ「びっくりした。これからは翔平のファンとして応援したい」と満面の笑みを浮かべた。《共同通信》
◇
ソ2―0西
ソフトバンクが5連勝。四回に山川のソロで先制し、七回にも1点を加えた。スチュワートが5回を無安打無得点に抑えて9勝目、オスナが7月以来の21セーブ目。西武は打線が1安打で、7回2失点の隅田が10敗目を喫した。
日1―3楽
楽天は一回に安田の3ランで先制し、そのまま逃げ切った。藤井は低めに制球し6回4安打1失点で11勝目。終盤は藤平、鈴木翔、則本とつなぎ反撃を許さなかった。日本ハムは打線が精彩を欠き、郡司のソロによる1点にとどまった。
D1―0巨
DeNAが無失点リレー。6回2安打のジャクソンから伊勢、ウィック、森原と継投し、三回に佐野の内野ゴロで挙げた1点を守り抜いた。オースティンが3安打。巨人は散発3安打で、7回1失点の戸郷を援護できなかった。
広1―3ヤ
ヤクルトが先行逃げ切り。一回にオスナの適時打で1点を先制し、七回は代打川端の適時打、押し出し四球で2点を加えた。6回無失点の高橋が7勝目、小沢が9セーブ目。広島は2桁安打を放ちながら八回の1点どまりで3連敗。《共同通信》
【東京株式市場】
24日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。前日までの4営業日で1700円余り値上がりした反動で、利益を確定する売りが優勢となった。
終値は前日比70円33銭安の3万7870円26銭。東証株価指数(TOPIX)は6.23ポイント安の2650.50。出来高は約16億1221万株だった。《共同通信》
【台湾】日本産食品、全て輸入可能に
台湾当局は25日、2011年の東京電力福島第1原発事故後に導入した福島県など5県産食品の輸入規制の追加緩和を即日実施すると発表した。22年の大幅緩和後も続けてきた一部品目の輸入禁止を解除し、日本で流通する食品が全て輸入できるようになった。
坂本哲志農相は「被災地復興を後押しする前向きな動きとして受け止めている」とのコメントを発表した。
台湾は22年、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県の5県産食品の禁輸措置を原則解禁したが野生鳥獣肉、キノコ類、コシアブラについては禁輸を継続。今回の追加緩和で輸入できるようになった。
また静岡県産の茶葉など特定地域の指定食品を輸入する際に義務付けてきた放射性物質の検査報告書の提出も必要なくなった。
一方、日本産の全ての食品に産地証明書の提出を求めている措置は続くほか、5県産食品に放射性物質の検査報告書の提出義務付けも残っている。日本側はこれらの措置の撤廃を求めていく方針だ。《共同通信》
【イスラエル】軍参謀総長、レバノン地上侵攻に言及
イスラエル軍のハレビ参謀総長は25日、イスラエル北部の軍事演習を視察し「われわれは準備を進めている」と述べ、レバノン地上侵攻の可能性に言及した。軍は25日、北部作戦のため、予備役の2旅団を招集すると発表した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘激化が懸念される。
ヒズボラは25日、イスラエル中部の商都テルアビブに向け弾道ミサイルを発射したとする声明を出した。イスラエル軍は迎撃したと発表。けが人の報告はない。イスラエル政府によると、テルアビブを狙ったヒズボラのミサイル攻撃は初めて。
軍はレバノン空爆を継続しており、レバノン保健省によると、25日は新たに51人が死亡、220人以上が負傷した。
軍は24日、レバノンの首都ベイルート南部を空爆、ヒズボラのミサイル・ロケット部隊トップ、クバイシ司令官を殺害したと発表した。
イスラエルはヒズボラに対し、レバノン南部を流れるリタニ川以北への撤退を要求。ヒズボラの影響力が強いレバノン南部や東部ベカー高原を大規模空爆すると同時に、幹部を狙った攻撃も実施している。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ニューヨークでの国連総会一般討論で演説し、自ら唱える和平案「平和の公式」への賛同を呼びかけた。「中途半端な代替案は現実を無視し、ロシアのプーチン大統領に戦争を続ける余地を与える」と訴え、和平で独自案を出した中国とブラジルを批判した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの犠牲を顧みない代替案は「戦争を終わらせる代わりに、一時中断するだけだ」と指摘。「停戦によってノーベル賞をもらいたい者がいるかもしれないが、プーチンからは災難が降ってくるだけだ」と述べた。
平和の公式は国連憲章に合致しているとして支持を訴える一方、「中国とブラジルが平和に向けた代替案を訴える時、狙いは何かとの疑問が生じる」と述べた。
中国は5月、ブラジルと共に独自提案を打ち出し、和平を話し合う会議にはウクライナだけでなくロシアの同意が必要だと表明した。ゼレンスキー氏は今月のインタビューで、同案は「破滅的だ」と非難している。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは25日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのパドレス戦に「1番・指名打者」で出場し、中前適時打を放った六回に二盗を決めて今季56盗塁とし、2001年にイチロー(マリナーズ)がマークした日本選手のシーズン最多記録に並んだ。
大谷は3打数2安打2打点で4―3の勝利に貢献。チームは26日(日本時間27日)の同カードに勝てば、ナ・リーグ西地区3連覇が決まる。
マリナーズ戦に先発したアストロズの菊池は6回4安打2失点(自責点0)で10敗目(9勝)を喫した。8三振を奪い、メジャー6年目で初のシーズン200三振に到達。試合は1―8だった。
レッドソックスの吉田はブルージェイズ戦に「5番・指名打者」で出場し、4打数1安打。チームは1―6で負け、3年連続でプレーオフ(PO)進出を逃した。カブスの鈴木は6―9で敗れたフィリーズ戦を欠場。《共同通信》