令和1837日目
2024/05/10
【セキュリティー・クリアランス制度法案】成立
機密情報の保全対象を経済安全保障分野にも広げる新法「重要経済安保情報保護・活用法」が10日、参院本会議で可決・成立した。国が適性を認めた人のみが情報を扱う「セキュリティー・クリアランス(適性評価)」制度を導入し、民間人も含めて身辺調査の対象とする。プライバシーの侵害や、恣意的な情報指定により国民の知る権利が制限されるとの懸念はなお根強い。
経済安保情報の取り扱いを巡って既に適性評価制度を運用している欧米各国と足並みをそろえ、当局間の情報共有や民間企業の競争力強化を図る。新法では、漏えいすると国の安保に支障を与える可能性があるものを「重要経済安保情報」に指定。情報を漏らした場合は、5年以下の拘禁刑などの罰則を科す。
より機密性が高く、漏えいで安保に著しい支障の恐れがある情報は「特定秘密保護法」の運用を拡大して対応することで、新法と合わせ二段構えで秘密保護法制を強化する。
身辺調査の対象は犯罪歴や薬物使用、家族の国籍などに及ぶため、プライバシー侵害の恐れもある。《共同通信》
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【プロ野球・10日】
日6―3ロ
日本ハムが逆転で連敗を3で止めた。1―3の六回に松本剛の2点打で追い付き、田宮の3点二塁打で勝ち越した。ロッテは連勝が4でストップ。佐々木は5四球と制球を乱し、今季ワーストの5失点で2敗目を喫した。
西2―13楽
楽天はともに今季最多18安打13得点と大勝した。1番小郷は5安打2打点、2盗塁4得点。一回に二塁打で先制の足場を築き、四回は適時打、八回は犠飛と活躍した。早川が6回1失点で3勝目。4連敗の西武は負け越しが11に膨らんだ。
D3―4神
阪神が3―3の九回に勝ち越し、連敗を2で止めた。佐藤輝の二塁打を足掛かりに1死一、三塁とし、ノイジーが左前に適時打を放った。八回を抑えた岩崎が2勝目、ゲラが6セーブ目。DeNAは2度追い付いたが勝ち越せなかった。
ヤ1―2巨
巨人が3連勝。戸郷が7回1安打無得点に抑え、八回の高梨の好救援もあって3勝目を挙げた。バルドナードが来日初セーブ。一回に吉川の今季初本塁打で先制し、七回は小林が3年ぶりの一発。ヤクルトはヤフーレを援護できなかった。
広6―3中
広島が3連勝。四回に中村健と矢野の連続適時打で追い付き、五回に小園の適時打で勝ち越した。六、八回にも加点。アドゥワが6回5安打2失点にまとめて3勝目を挙げた。中日は3連敗。松葉が五回途中8安打3失点と崩れた。《共同通信》
【東京株式市場】
10日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が反発した。終値は前日比155円13銭高の3万8229円11銭。前日に米国株式市場が上昇した流れを引き継いだ。午後に入ると、市場への影響が大きい半導体関連株が売られ、上げ幅を縮めた。
東証株価指数(TOPIX)は14.75ポイント高の2728.21。出来高は約23億2067万株だった。《共同通信》
【小林製薬】特別損失38億円計上
小林製薬は10日、紅こうじサプリメントとの関連が疑われる健康被害を巡り、製品回収などの費用として2024年1〜3月期連結決算で38億円の特別損失を計上したと発表した。摂取者の入院数は現在も増えており、損失はさらに膨らむ可能性がある。今後の業績への影響は見極めが困難として、24年12月期の連結業績予想は取り下げた。
特損の38億円には、サプリや企業向けの紅こうじ原料回収費用のほか、サプリ摂取と症状に関連があると疑われる顧客に対する医療費の実費支払い分も含む。24年1〜3月期決算は、売上高は前期比9.0%増の364億円、純利益は特損が響いて72.9%減の9億円だった。
2月に発表した24年12月期の当初業績予想は、売上高を前期比7.0%増の1856億円、純利益は0.8%増の205億円を見込んでいた。
小林製薬は健康被害を1月に把握したが、公表まで約2カ月かかった対応の是非などを調査するため、外部の有識者や社外取締役による検証を進めている。《共同通信》
【大英図書館】大憲章のケース損傷
ロンドンの大英図書館で10日、英憲法の基礎となった「マグナ・カルタ」(大憲章)のガラスケースを工具でたたき損傷させたとして、80代の環境活動家2人が拘束された。大きな被害はなく、マグナ・カルタも無事だった。BBC放送などが報じた。
2人は、英政府に脱化石燃料を求めて過激な活動を繰り返す団体「Just Stop Oil」のメンバー。
団体がX(旧ツイッター)に載せた動画によると、1人が支えたのみを、もう1人がハンマーで何度もたたいた。「これは法の支配についての有名な文書。私たちの政府は自らの法を壊している」「石油の使用をやめよ」などと主張した。《共同通信》
【ロシア】ミシュスチン首相再任
ロシアのプーチン大統領は10日、今月7日まで首相を務めていたミハイル・ミシュスチン氏(58)を下院の承認を得て再任した。タス通信が伝えた。
ウクライナ侵攻が長期化する中、今後の組閣の焦点は大統領が上院との協議を経て任命する外相や国防相らの人事に移る。今月まで在任したラブロフ外相代行、ショイグ国防相代行の再任が有力視されている。
ミシュスチン氏は国税省次官や連邦税務局長官などを歴任。2020年1月、大統領経験者のメドベージェフ首相(当時)の事実上の更迭に伴い、後任に任命された。経済全般に明るく、政治的野心がないことからプーチン氏の信頼が厚い。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア、ウクライナ東部領に進軍
ウクライナ軍の情報筋は10日、ロシア国境に接する東部ハリコフ州で同日朝からロシア軍が攻勢を強め、ウクライナ領内に約1キロ進軍したと明らかにした。州知事によると、州北部ボルチャンスクで砲撃により住民1人が死亡し複数が負傷。10日午後も戦闘が続いた。情報筋は、ロシア軍が自国領内への砲撃を減らすため国境から約10キロの範囲に緩衝地帯を設けようとしているとの見方を示した。
ロシアが進軍したのはボルチャンスク周辺。ボルチャンスクでは住民の避難が始まった。ロシア軍は3月ごろから同州への攻撃を激化させており、ウクライナ側は防衛拠点の構築を急いでいた。《共同通信》
米、ウクライナに620億円支援表明
バイデン米政権は10日、ロシアの侵攻が続くウクライナに対し、総額4億ドル(約620億円)相当の追加軍事支援を実施すると表明した。防空の強化に向け、大統領権限で米軍の備蓄から地対空ミサイルシステム「パトリオット」用の弾薬などを供与する。
今回の支援には高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」用弾薬、高機動ロケット砲システム「ハイマース」、地対空ミサイル「スティンガー」、対戦車ミサイル「ジャベリン」なども盛り込んだ。
カービー大統領補佐官は、ロシアがウクライナ東部ハリコフ州などで数週間のうちにさらなる攻勢に出る可能性があると指摘した。《共同通信》
ヘルソン州知事、ロシアの攻撃は「テロ」
ウクライナ南部ヘルソン州のプロクジン知事は10日、首都キーウで共同通信のインタビューに応じ、2024年に入り、州内で無人機攻撃や砲撃など「8万発の爆発音が記録された」と述べ、ロシアの攻撃を「民家や病院も狙うテロ行為だ」と非難した。州の面積の7割をロシアに占領される中、多くの住居やインフラ施設が破壊されたと強調した。
プロクジン氏によると、侵攻前に100万人以上あった人口は約15万人にまで激減している。州都ヘルソン市では停電や断水を強いられ、人口は侵攻前の約30万人から「6万人にまで減った」と明らかにした。《共同通信》
東部ハリコフの兵力増強
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ロシア国境に接する東部ハリコフ州でロシア軍が攻勢を強めていることを受け、ハリコフ州の兵力を増強すると発表した。国境や全ての前線で「占領者を必ず撃破する」と強調し、ロシアの攻撃を徹底的に阻止する構えを示した。
ロシア軍のハリコフ州への攻撃強化は、制圧を狙うウクライナ東部ドネツク州からウクライナ部隊を引き離す狙いなどがあるとの見方がある。
カービー米大統領補佐官は、ロシアがハリコフ州などで数週間のうちにさらなる攻勢に出る可能性があると指摘した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは10日、各地で行われ、ブルージェイズの菊池はトロントでのツインズ戦に先発し、今季最長の8回を投げて4安打2失点と好投したが、3敗目(2勝)を喫した。試合は2―3だった。
ドジャースの大谷はパドレス戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数2安打。三回に左前打、八回にパドレスの松井から左中間二塁打を放った。試合は1―2でサヨナラ負けし、ドジャースの連勝は7で止まった。松井は八回から1回を投げ2安打1失点だった。
右脇腹痛からメジャーに復帰したカブスの鈴木は、パイレーツ戦で出番がなかった。チームは7―2で勝った。《共同通信》