令和1753日目

2024/02/16

【アレクセイ・ナワリヌイ氏】死去

ロシアのプーチン政権と対立し、服役していた反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が16日、収監先の北極圏のヤマロ・ネネツ自治管区にある刑務所で死亡した。タス通信などが伝えた。同刑務所は過酷な環境下にあり、ナワリヌイ氏は昨年12月に移送されたばかりだった。3月の大統領選を前に、強権支配を強める政権に対し、獄中からもメッセージを発し、反政権運動の指導的役割を担っていた。

刑務所当局は声明で、ナワリヌイ氏が「散歩後に気分が悪くなり、直後に意識を失った」と説明した。蘇生措置を講じたが、医師が死亡を確認したとしている。

ペスコフ大統領報道官はプーチン大統領がナワリヌイ氏死亡の報告を受けたとした。死因については矯正当局が規則に従って調査し、明らかにすると述べた。

ナワリヌイ氏は過去の経済事件で拘束・収監されたほか、昨年8月には過激派団体を創設したとして新たに懲役19年を言い渡されて9月に確定。昨年12月、モスクワ東方ウラジーミル州の収監先から北極圏に位置するヤマロ・ネネツの刑務所に移送された。《共同通信》

ロシア北極圏の刑務所で死亡した反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)を追悼する動きがロシア国内に広がり、人権団体「OVDインフォ」によると16日以降で359人が拘束された。プーチン政権は死因などの状況確認を進める一方、刑務所の健康管理に落ち度はなかったとの立場を強調し、政権側の迫害によって死に追いやられたとの欧米側の非難に反論した。

ナワリヌイ氏は、言論や集会の自由を制限し続けてきたプーチン大統領を公然と批判する最も著名な活動家だった。死亡が伝えられた16日午後から、モスクワをはじめ各地で追悼の動きが自然発生的に起き、大勢がソ連時代の政治弾圧犠牲者の記念碑などに献花した。

政権側は抗議デモに発展することを懸念して治安部隊を配置。市民が追悼集会に参加しないよう検察当局が警告するなど神経をとがらせている。

ナワリヌイ氏の広報担当者は17日、同氏が16日午後2時17分に死亡したと母親が正式に通知を受けたとXで明らかにした。現地の捜査委員会は死因解明の調査完了まで遺体を引き渡さないと述べたという。《共同通信》

ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏死亡を受け、ドイツ・ベルリンやフランス・パリのロシア大使館前では16日、市民らが「プーチン(ロシア大統領)は殺人者だ」などと書かれたプラカードを手に抗議デモを行った。地元メディアが伝えた。

ベルリンのロシア大使館前では昼ごろから「プーチンは殺人者」「プーチンを止めろ」などと書かれたプラカードを持った人が集まり、抗議デモを行った。参加者は夕方には約千人に膨らんだ。

パリのロシア大使館前にも午後3時ごろ数十人の市民らが集まり「プーチンがナワリヌイ氏を殺した」などと書かれたプラカードを持って抗議した。《共同通信》

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【北陸新幹線】延伸開業日の切符発売

北陸新幹線金沢―敦賀(福井県敦賀市)間の延伸開業まで1カ月となった16日、全国のみどりの窓口やJR西日本のインターネット予約サイトで、開業日3月16日の切符が一斉に発売された。

開業日に延伸区間を走る北陸新幹線は「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の上下計81本。敦賀発の上りの一番列車は午前6時11分発東京行きの「かがやき502号」で、座席は全席指定で約900席ある。

延伸区間は約125キロで、途中、石川県に小松、加賀温泉、福井県に芦原温泉、福井、越前たけふの計5駅を設置。延伸に伴って整備した鉄道設備は、元日の能登半島地震で被害はなかった。《共同通信》

【京都大学・吉田寮】学生側が一部勝訴

京都大の吉田寮(京都市左京区)の築100年を超える「現棟」が不法占有されているとして、京大が学生らに明け渡しを求めた訴訟の判決で、京都地裁(松山昇平裁判長)は16日、一部の学生に対する大学側の請求を棄却した。

訴状によると、現棟は地震で倒壊の恐れがあるとして、大学側が2018年9月末までに退去するよう求めたが、一部学生が拒否。入寮者の募集や決定は学生で構成する自治会が行ってきたが、学生側にそのような権限はなく、不法占有に当たると主張していた。

19年、京都地裁が占有移転禁止の仮処分を執行したことを受け、大学側が提訴した。《共同通信》

【オイシックス・藤田和芳会長】投稿を謝罪

食品宅配のオイシックス・ラ・大地は16日までに、藤田和芳会長がX(旧ツイッター)で、東京電力は福島第1原発の「放射能汚染水」を流し始めたという趣旨の不適切な投稿をしたとして、謝罪するコメントを公表した。根拠のない風評被害に発展する可能性があると説明している。

自社の考えとは全く異なり「多大なご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」とした。藤田会長を厳重注意し、懲罰委員会で処分を決定するとしている。

藤田会長は12日に個人アカウントに投稿した。同社は「個人の思想、心情は尊重するが、不必要に不安をあおる発言で容認できない」とした。投稿は既に削除した。 《共同通信》

【東京株式市場】

16日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続伸した。終値は前日比329円30銭高の3万8487円24銭となり、バブル経済期の1990年1月以来、約34年ぶりの水準を回復。半導体関連株の一角が上昇をけん引し、89年の史上最高値まで400円余りに迫った。好調な企業業績見通しによる先高観から、ほぼ全面高の展開となった。

東証株価指数(TOPIX)は32.88ポイント高の2624.73となり、90年2月以来の高値を付けた。出来高は約22億417万株。

前日の米国株高を好感し、取引開始直後に一気に上げ幅を広げた。一時700円を超え、終値の過去最高値である3万8915円まで、あと50円に迫った。

上昇をけん引してきた半導体株には朝方買い注文が勢いよく入ったが、買い一巡後は下落に転じる銘柄も。急ピッチで大幅に値上がりしたため過熱感が強く、当面の利益を確定するための売り注文が出た。平均株価も半導体株の失速を受け、上げ幅を縮めた。《共同通信》

【政府】物流業界と意見交換

政府は16日、トラック運転手の残業規制強化で物流の停滞が懸念される「2024年問題」を巡り、運転手の処遇改善に向けて、業界団体や大手物流企業などとの意見交換会を首相官邸で開いた。運転手の賃上げ実現を目指し、官民が連携して取り組む方針。

意見交換会には岸田首相や斉藤国交相ら関係閣僚と、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵政の各社社長や業界団体関係者らが出席。

岸田首相は運転手の賃上げや価格転嫁を例に挙げ「わが国の物流の持続的成長の実現に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べた。

国交省などによると、トラック運転手は全産業平均と比べ、年間労働時間が約2割長い。《共同通信》

【政府】ガソリン代補助延長へ

政府が、ガソリンや灯油など燃油価格の高騰を抑えるための補助金について、期限を迎える4月末以降も継続する方向で検討していることが16日分かった。延長の期間は夏ごろまでを視野に調整する。食品をはじめ物価全般の上昇が続いており、家計支援を継続する必要があると判断。度重なる延長で国の財政負担が膨らんでいることから、支援を終える「出口」に向け、補助の段階的な縮小も併せて検討する。

ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除は引き続き検討課題とし、解除を求める国民民主党の動向を見極めたい考えだ。

補助金は22年1月に開始し、ロシアのウクライナ侵攻などを背景とした原油高への対応策として延長を重ねてきた。昨年11月に策定した経済対策で今年4月末までの継続を決め、補正予算で財源を積み増した。

物価上昇に賃金の伸びが追いついていない中で、ガソリン補助は家計の負担軽減につながる半面、補助金の予算総額は既に6兆円を超え、国の財政負担が増している。化石燃料への補助は脱炭素政策に逆行するとの批判もある。 《共同通信》

【立憲民主党】泉氏、代表続投に意欲

立憲民主党の泉健太代表は16日、東京都内で講演し、次期衆院選の目標に掲げる150議席獲得を達成した場合の党首続投に意欲を示した。「引き続き党の代表を担うつもりだ」と述べた。9月に迎える代表任期満了より前に衆院選がある前提だとした上で「150議席を上回れば現有から大幅増だ。辞める理由はない」と強調した。

立民は、衆院選の擁立目標を200人としているが、現時点で170人台にとどまる。泉氏は「今は可能な限り多くの候補者を立て、自民党を上回る第1党に躍り出ることを目指し、努力している」と述べた。

4月の衆院3補欠選挙について「全勝に向け頑張りたい」と意気込みを示した。《共同通信》

【日・ヨルダン首脳会談】

岸田文雄首相は16日、ヨルダンのハサウネ首相と官邸で会談した。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの情勢を巡り、人道状況の改善や早期沈静化に向けた緊密な連携を確認。経済・安全保障分野で協力を強化する方針でも一致した。

冒頭、岸田首相はガザ情勢に触れ「地域の安定にヨルダンが果たす役割は極めて大きい」と連携を呼びかけた。ハサウネ氏は「日本とヨルダンは多くの価値観や原則を共有する」と歓迎した。

日本は、ヨルダンについて隣国イスラエルと国交を持つことから「中東地域の安定の要」と位置付ける。一方、経済基盤は弱く、財政状況が悪化しているとの指摘がある。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

ゼレンスキー大統領、独仏訪問

ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ベルリンとパリを歴訪し、独仏両国と安全保障協力に関する2国間協定を締結した。ドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領とそれぞれ会談、今後の長期的な支援について協議し、両国との連帯を強調した。

ショルツ氏はゼレンスキー氏との共同記者会見で、約11億ユーロ(約1780億円)の追加軍事支援の方針を表明。マクロン氏は2024年に30億ユーロの追加軍事支援を行うと約束した。

ゼレンスキー氏はドイツとの協定や追加支援について「私たちに必要不可欠だ」として謝意を表明。フランスとの協定についても「野心的だ」と評価した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグは16日、各地でキャンプが行われ、パドレスの2投手がアリゾナ州ピオリアで実戦形式の練習に初登板し、新加入の松井は打者7人に25球で2三振を奪い、ダルビッシュは打者6人に32球を投げて1奪三振だった。

ドジャースの大谷はフリー打撃で26スイング中13本の柵越えを放った。山本は約80メートルの遠投で17日の実戦形式での登板に備えた。

メッツの千賀はブルペンで24球を投げた。カブスの今永やタイガースの前田、ブルージェイズの菊池は守備練習などで体を動かした。《共同通信》