令和1725日目

2024/01/19

【JAXA】日本初の月面着陸「成功」

JAXAが開発した小型探査機「SLIM(スリム)」が20日、日本で初めて月面に着陸した。世界では旧ソ連、米国、中国、インドに続き5カ国目。だが着陸後は太陽電池で発電できておらず、バッテリーだけでは数時間の運用に限られるため、計画通りの調査やデータ取得はできない可能性もある。

JAXAの国中均理事は記者会見で「軟着陸は成功したと考えている。ぎりぎり合格の60点」と説明した。スリムは予定通り20日午前0時ごろに最終降下を始め、約20分後に赤道南側にある「神酒の海」のクレーター付近に着陸した。

狙った場所から100メートル以内にピンポイント着陸させる世界でも前例のない技術実証が目的だった。月には水が氷の状態で局所的に存在するとされ、「降りたい場所」に降りる技術が必要。国中理事は「個人的には実証できたと考えている」としており、1カ月以内に精度を判断する。

着陸では、スリムが飛行しながら撮影したクレーターや地形の画像と、事前に入力した月面地図を照合して着陸場所を特定する「画像照合航法」を使った。《共同通信》

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【令和6年能登半島地震】

輪島市、家屋被害の認定調査開始

能登半島地震で石川県輪島市は19日、家屋の全半壊といった被害区分を示す罹災証明書の交付に向け、現地で被害認定調査を始めた。大半が焼失した「輪島朝市」周辺を対象に罹災証明書の申請の受け付けも始まり、被害が明らかだとして即日交付された。

市によると、調査対象は住宅約1万2千棟、倉庫など約1万8千棟の計約3万棟。期間は約2カ月間と見込む。

輪島朝市周辺については「明らかに焼失現場の把握ができている」として、即日交付が可能と判断した。

同じく被害が大きい珠洲市は14日に、被害認定調査を始めている。《共同通信》

JR七尾線、2月に全線再開

JR西日本は19日、能登半島地震の影響で運転を取りやめている七尾線について、2月中旬に全線で運転再開する見通しと発表した。全面運休している石川県の第三セクター「のと鉄道」も、同時期に一部区間での運行開始を目指し、復旧を進めていることを明らかにした。

JR西は、七尾線の運休区間のうち、羽咋―七尾間が今月22日の始発から運転を開始予定。七尾―和倉温泉間は2月中旬に再開させたいとしている。

一方、のと鉄道はレールの損傷や線路脇の土砂崩落などが計27カ所で確認された。2月中旬に和倉温泉―能登中島間の再開を目指すが、被害の大きかった能登中島―穴水は復旧の見通しが立っていない。《共同通信》

孤立集落、実質的に解消

石川県の馳浩知事は19日の記者会見で、能登半島地震により孤立した集落にとどまっていた住民らの避難がほぼ完了したとして「実質的に孤立集落は解消と感じている。一つのヤマは越えた」との見解を示した。8日時点で約3300人に上っていた。輪島市と珠洲市で計26人が残っているが、今後さらに避難が進む見通し。道路の寸断など行き来は依然として厳しい状況で、復旧を急ぐ。

馳氏はまた、輪島市、珠洲市、能登町と金沢市をつなぐバスを運行させる方針を明らかにした。県によると、金沢駅とそれぞれの役所を結ぶルートを想定している。《共同通信》

珠洲で公衆浴場再開

珠洲市全域で断水が続く中、同市野々江町の公衆浴場「海浜あみだ湯」が19日再開し、オープンの午後3時を前に住民の列ができた。震災後初めて湯船に入った被災者もおり、利用者からは「いい湯やった」と喜ぶ声が聞かれた。県公衆浴場業生活衛生同業組合によると、奥能登で公衆浴場の再開は初めて。

地震の影響でパイプや配水管が破損し、被災直後は地下水をくみ上げられなかったものの、5日からの工事で復旧した。当面は火、金、日曜日に営業する。午後3〜6時までは指定された地区の住民対象、同6〜9時は全市民対象でいずれも無料で利用できる。

あみだ湯を運営管理する新谷健太さん(32)は「利用者の笑顔を見るとこちらもうれしくなる。水道の復旧が見えない中、市民の生活を支えたい」と話した。《北國新聞》

【大相撲】

大相撲初場所6日目(19日・両国国技館)3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は翔猿を押し出して5勝1敗とした。両大関は横綱昇進に挑む霧島が豪ノ山を寄り切って5勝目。豊昇龍は阿炎に引き落とされ、連敗で2敗に後退した。

両関脇は大関昇進を狙う琴ノ若が若元春に押し出されて初黒星を喫した。大栄翔は熱海富士の突き落としに屈して2敗目。再出場の高安は宇良との小結同士の一番を制し、2勝目を挙げた。

元大関の平幕朝乃山が6戦全勝で単独首位。1敗で照ノ富士、霧島、琴ノ若、新入幕大の里ら7人が追う展開となった。《共同通信》

【神戸ルミナリエ】開幕

阪神大震災の記憶を継承し、犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」が19日夕、神戸市中央区で開幕し、各地に設置されたイルミネーションが冬の街に色とりどりに輝いた。28日まで毎日夕方から午後9時半に電飾作品を点灯する。

ルミナリエは震災が発生した1995年に始まり例年12月に開催されていたが、コロナ禍で2020年から3年連続で中止となり約4年ぶりの実施。主催側は、慰霊や鎮魂の趣旨を考慮するとして今回は震災の起きた1月に日程変更し、混雑解消のため会場も分散した。

これまで旧外国人居留地に設けていたアーチ型の光の回廊「ガレリア」は神戸港の「メリケンパーク」に移し、観覧は有料。《共同通信》

【東京株式市場】

19日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は4日ぶりに大幅反発した。終値は前日比497円10銭高の3万5963円27銭。15日の終値を上回り、1990年2月以来、約34年ぶりの高値を更新した。一時600円超値上がりし、節目の3万6000円を超えた。前日の米株式市場で主要なハイテク株の値動きが堅調だったことが好感され、東京市場でも半導体関連銘柄を中心に買われた。

東証株価指数(TOPIX)は17.94ポイント高の2510.03。出来高は約15億5100万株。

朝方から半導体関連銘柄を中心に買い注文が膨らんだ。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が18日発表した2024年の好調な業績見通しも米株式市場で買い材料となり、19日の東京市場で半導体関連銘柄の上昇につながった。外国為替相場の円安ドル高進行も追い風となり、輸出関連銘柄を中心に幅広く買われた。

株高の背景には「年明けから続く高値圏への期待で、海外投資家の資金が流入している」(大手資産運用会社関係者)との見方がある。《共同通信》

【社民党・福島瑞穂党首】中国高官と処理水放出に反対で一致

社民党の福島瑞穂党首は19日、訪問先の北京で中国最高指導部メンバーの一人、王滬寧・共産党政治局常務委員(序列4位)と会談し、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に反対する考えで一致した。王氏は、日本に対するビザ要件緩和を巡り、日本側の「相応の措置」を求めた。会談後、福島氏が記者団に明らかにした。

処理水は王氏が提起した。日本政界に処理水反対の意見があると印象づけ、中国の主張の正当性をアピールする狙いがあるとみられる。

会談で王氏は、処理水に関し「海は人類共通のものなので、汚さないよう望む」と主張。福島氏は「処理汚染水が放出されないよう止めていきたい」と訴えた。《共同通信》

【自民党】安倍派、二階派も解散へ

自民党の安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)は19日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、それぞれ解散すると決めた。岸田文雄首相が岸田派(宏池会)解散の意向を示したのに続いた。自民は、裏金を受領した安倍派議員を党役職停止処分とする検討に入った。首相が本部長を務める政治刷新本部は、党改革の中間報告に派閥の在り方として「解消」を盛り込む方向で調整を始めた。

3派閥は政治資金収支報告書の不記載が総額17億円超に上った。派閥解散まで踏み込まなければ、国民の政権不信は払拭できないと判断した。

最大派閥の安倍派総会では塩谷立座長が冒頭、会計責任者が立件された事件について「国民、党員を含む党関係者の信頼を裏切ったことを心よりおわびする」と謝罪した。総会開催は捜査が本格化して以降初めて。

塩谷氏は記者会見で、各議員に還流したパーティー券販売代金の収支報告書不記載について「事務局長から各事務所に、記載しなくていいと伝えられ、長年継承されてきた」と説明した。 《共同通信》

【みんなでつくる党】国会議員ゼロに

みんなでつくる党(大津綾香党首)は19日、所属していた斉藤健一郎、浜田聡両参院議員を除名したと発表した。これにより、党所属の国会議員はいなくなった。

大津氏は声明で、両氏が必要書類を期限までに提出しなかったため、政党交付金の受給資格を失ったと説明。「極めて無責任かつ不誠実な行動」として法的措置を検討する考えも示した。

大津、斉藤両氏はそれぞれ党代表の立場にあると主張している。《共同通信》

【日・パラオ外相会談】

上川陽子外相は19日、外務省で太平洋の島しょ国パラオの外交を担当するアイタロ国務相と会談した。今夏に日本で開く「太平洋・島サミット」の成功へ協力していくことで一致。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、地域情勢を協議した。

パラオは台湾と外交関係を持つ国の一つ。太平洋の島しょ国への影響力を強める中国を念頭に、2国間関係を一層強化し、国際社会の平和と安定のため緊密に連携していくことを確認した。

アイタロ氏は能登半島地震に対するお見舞いを表明。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、日本の対応に理解と信頼を示した。《共同通信》

【バルト3国】数年内に対ロシア防衛施設

バルト3国のエストニアとリトアニア、ラトビアは19日、隣接するロシアとベラルーシとの国境に、数年以内に防衛施設を置くことで合意した。エストニア国防省は声明で、侵攻の「脅威を抑止する」と表明した。同国メディアによると、エストニアはロシアとの国境沿いに約600の掩体壕を設ける計画で、2025年初めに建設が始まる。

22年6月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で決定した領土防衛強化に基づく措置。1940年にソ連に併合された歴史があるバルト3国は、ロシアによるウクライナ侵攻後、次の標的になるとの危機感から対ロ強硬姿勢を鮮明にしている。《共同通信》

【米国】つなぎ予算成立

バイデン米大統領は19日、政府支出を3月上旬まで賄う、つなぎ予算案に署名し、成立した。予算の期限切れによる政府機関の一部閉鎖は回避された。2024会計年度予算の議会審議は可決の見通しが立っていない。

つなぎ予算案は今月18日に上下両院の超党派で可決。一部歳出の期限を3月1日、他は3月8日まで延ばし、前年度と同じ水準で政府に支出を認める。つなぎ予算には政府閉鎖を避けつつ予算審議の時間を確保する狙いがある。

24会計年度の予算案は上下両院の指導部が今月7日に予算の歳出総額を1兆5900億ドル規模とすることで合意した。だが下院共和党の保守強硬派は歳出削減を強く求めている。《共同通信》

【イラン・パキスタン外相会談】

パキスタンとイランが互いの領土を攻撃したことを巡り、パキスタンのジラニ外相とイランのアブドラヒアン外相は19日に電話会談し、緊張緩和を図る方針で合意した。テロ対策での連携強化も申し合わせた。

ジラニ氏は「相互信頼の精神で協力したい」と伝え、領土保全と主権の尊重が重要だと強調。アブドラヒアン氏は理解を示した上で「パキスタンにあるテロリストの拠点を無力化するために両国の協力が不可欠だ」と応じた。ジラニ氏は、アブドラヒアン氏をパキスタンに招待した。 パキスタンメディアによると、同国のカカール首相は「16日以前の関係に戻すことが両国の利益となる」と語った。《共同通信》

【正司歌江さん】死去

姉妹漫才トリオ「かしまし娘」のメンバーで、俳優の正司歌江さんが19日、老衰のため大阪府内の自宅で死去した。94歳。北海道出身。

妹の照枝さん、花江さんの3姉妹で「かしまし娘」を結成し、1956年から本格的に活動を開始。「うちら陽気なかしまし娘」のテーマ曲で始まる、にぎやかな歌謡漫才で人気を集めた。

ギターを担当する妹2人相手に三味線を弾き、長姉らしく突っ込みを入れる役回りで、66年に第1回上方漫才大賞を受賞した。3人を目標に女性トリオが次々誕生した。

2018年には上方演芸の殿堂入り。《共同通信》