令和1571日目

2023/08/18

【日米韓首脳会談】

岸田文雄首相は18日(日本時間19日)、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでバイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領と会談した。3カ国協力を巡る中長期の指針を示した「キャンプデービッド原則」で合意。安全保障協力を新たな高みに格上げし、首脳や閣僚が少なくとも年1回会談する方針で一致した。3氏は「日米韓パートナーシップの新時代」を宣言し、具体的な協力を記した共同声明も発表した。

日米韓は核・ミサイル開発を加速する北朝鮮だけでなく、覇権主義的行動を強める中国も念頭に戦略的連携を深化させる。

3氏は、北朝鮮が発射した弾道ミサイル情報の即時共有に関し、年内開始を目指す方針を確認。自衛隊と米韓両軍による共同訓練の定例化も申し合わせた。

会談後に開いた共同記者会見で、首相は「3カ国の戦略的連携の潜在性を開花させることは時代の要請だ」と指摘。「キャンプデービッド原則を新たな羅針盤とし、具体的協力を力強く実行に移していく」と語った。《共同通信》

岸田文雄首相は18日(日本時間19日)、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでバイデン米大統領、韓国の尹錫悦大統領と会談した。首脳共同声明は、南シナ海で軍事圧力を強める中国を名指しで批判し、力による現状変更の試みに反対を表明した。緊急事態に3カ国が迅速に協議すると明記。完全な非核化を目指す対象を従来の「朝鮮半島」ではなく「北朝鮮」と明確に規定した。東南アジアや太平洋島しょ国の海洋安全保障支援も打ち出した。

米中対立の激化を背景に、覇権主義的行動を強める中国に3カ国が対峙する構図がより鮮明になった。中国が反発を強め、分断が深まる事態も懸念される。

バイデン氏は3首脳共同記者会見で、中国が経済的威圧などで緊張を加速させていると指摘し「私たちは密接に協力していく」と強調した。

共同声明は、南シナ海で中国艦船がフィリピン補給船に放水砲を使って妨害した問題を念頭に「中国による不法な海洋権益に関する主張を後押しする危険かつ攻撃的な行動」と非難した。日米韓の文書で中国を名指しするのは異例。 《共同通信》

岸田文雄首相は18日(日本時間同)、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでバイデン大統領と個別会談した。マッハ5(音速の5倍)以上で飛行し、レーダー探知が困難な極超音速兵器に対処する新型迎撃ミサイルの共同開発で合意。バイデン氏は「安全保障環境が厳しさを増す中、日米、日米韓協力を深めたい」と述べた。中国やロシア、北朝鮮への抑止力強化が狙いだ。防衛省によると、2030年代の開発完了を目指す。

両首脳は、ロシアが侵攻するウクライナへの強力な支援継続で一致。中国が軍事圧力を強める台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促した。

極超音速兵器は戦闘の在り方を一変させる可能性がある次世代兵器と位置付けられ、各国が研究を競っている。着弾直前に複雑な軌道を取るのが特徴だ。日米が共同開発するミサイルは、動きを比較的捉えやすい遠方での滑空段階で迎撃する。着弾直前で迎撃する従来型との二段構えで、対処能力を向上させる。

岸田文雄首相は18日午後(日本時間19日未明)、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで、韓国の尹錫悦大統領と会談した。韓国内で反発が根強い東京電力福島第1原発処理水の海洋放出は議題にならなかった。尹氏は会談後の記者会見で、放出計画が国際的な安全基準に合致するとした国際原子力機関(IAEA)の包括報告書を巡り「検証結果を信頼している」と述べた。

両首脳の会談は今年だけで5回目。首脳同士の相互訪問「シャトル外交」も再開させ、元徴用工訴訟問題などで悪化していた日韓関係は急速に改善している。

尹氏は会見で「処理水問題は議題にならなかった」と明言。人類の健康と安全を最優先に考慮すべきだとした上で「科学に基づく透明な過程で処理されなければならない」と強調した。

両首脳は会談で、今後も国際会議の機会などを利用して意思疎通を続ける意向を確認。日韓間で幅広い対話が活発化していることを歓迎した。外務次官級の「戦略対話」を今年秋に開催する方針でも一致した。会談時間は約20分間だった。《共同通信》

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【J1】

明治安田J1第24節第1日(18日・埼玉スタジアムほか=2試合)4位の浦和はカンテのゴールで名古屋との上位対決を1―0で制し、5試合ぶりの勝利で勝ち点41とした。3位の名古屋は3連勝を逃し、同45のまま。福岡は新潟に0―1で敗れて連勝が5で止まり、同35から上積みできなかった。新潟は3試合ぶりの白星で同28とした。《共同通信》

【プロ野球・18日】

プロ野球ソフトバンクの石川柊太投手(31)が18日、福岡市のペイペイドームで行われた西武16回戦で今季初、史上88人目(通算99度目)の無安打無得点試合を成し遂げた。

達成は昨年8月27日のコディ・ポンセ(日本ハム)以来で、パ・リーグでは33人目(34度目)。石川はテンポ良く、速球が走り、許した走者は四死球の4人だった。チームは8―0で勝利した。

石川は東京都出身。東京・総合工科高から創価大を経て2014年に育成ドラフト1位でソフトバンク入りし、20年に最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。記念の白星は今季4勝目、通算49勝目。《共同通信》

ソ8―0西

ソフトバンクの石川が自身初の無安打無得点試合を果たし、5月19日以来の4勝目を挙げた。打線は二回に柳町の適時打など5長短打で5点を先行。三回は栗原のソロ、四回は栗原の適時打、六回は柳田のソロで加点した。西武は完敗。

オ1―1日

オリックスは山下、日本ハムは上沢の両先発が好投し、救援陣は無失点と粘って引き分けた。日本ハムは二回に奈良間の右前打で先行。オリックスは直後に森の二塁打を足場に頓宮の犠飛で追い付いた。その後はともに決め手を欠いた。

楽1―4ロ

ロッテが連敗を3で止めた。三回にポランコの適時打などで2点を先制し、2―0の七回に中村奨の9号2ランで加点した。種市が8回1失点で自身初の10勝目を挙げ、益田が2年ぶりの30セーブをマーク。楽天は打線振るわず3連敗。

D2―1神

DeNAの東が7回7安打1失点で5年ぶりの2桁となる10勝目を挙げた。打線は0―1の四回に宮崎の17号ソロで同点。七回に山本の適時二塁打で勝ち越した。阪神は七回の満塁機を生かせず、直後に加治屋が失点した。

ヤ10―2中

ヤクルトが12安打10得点で快勝。同点の四回に武岡の適時二塁打と長岡の3ランで4点を勝ち越し、その後もオスナの2ランなどで加点した。ピーターズは6回を1失点で6勝目。中日の仲地は5四球と制球に苦しみ、5失点で4敗目。

広4―5巨

巨人は4―4の九回に岡本和が中越えに適時二塁打を放って勝ち越した。五回は浅野がプロ初本塁打となる2ランを放った。5番手の菊地が3勝目、中川が5セーブ目。広島は八回に島内、九回は矢崎が打たれ、リードを守れなかった。《共同通信》

【山口県上関町】町長囲まれ30分役場入れず

使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設に向けた調査を受け入れるか―。山口県上関町議会は18日、各町議が意見を陳述する臨時議会を開いた。町長が役場に到着すると、反対派の住民らが約30分間車を囲み、怒号が飛ぶなど騒然となった。

西哲夫町長は午前8時半ごろ、車で役場に到着。反対派の住民らが「核のごみを持ち込まないでください」と書かれたプラカードを抱え、車を囲んだ。地面に倒れる住民や警察に排除される住民もいた。

西町長は午前9時から始まった臨時議会の冒頭で調査を受け入れる考えを示した。1階の中継モニターから臨時議会の様子を見守った住民らは反対派の3人の町議が意見を述べると拍手で応えた。《共同通信》

【東京株式市場】

18日の東京株式市場はほぼ全面安の展開となった。日経平均株価(225種)は3日続落した。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの懸念から、幅広い銘柄で売り注文が優勢だった。中国景気の先行き不透明感も重しとなった。

終値は前日比175円24銭安の3万1450円76銭。東証株価指数(TOPIX)は15.77ポイント安の2237.29。出来高は約11億9796万株だった。《共同通信》

【米・ハワイ州】山火事の死者114人に

米ハワイ・マウイ島の山火事で、地元当局は18日、引き続き被災地の捜索に当たり、連絡が取れていない住民らの安否確認を進めた。マウイ郡当局によると、これまでに114人の死亡を確認したが、遺体の損傷が激しく身元確認できたのは10人にとどまる。捜索を終えたエリアは依然6割弱で、犠牲者は増える恐れがある。

島西部の観光地ラハイナに甚大な被害をもたらした火災は18日までに90%が鎮圧された。既に危険を及ぼすことはないとしている。当局は災害救助犬などを使い、焼け落ちた住宅街で不明者を捜索している。《共同通信》

【ウクライナ侵攻】

両軍死傷者50万人迫る、米報道

米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は18日、ウクライナによるロシアへの反転攻勢が続く中、両軍の死傷者が計50万人に迫っているとの米政府の見方を伝えた。医療不足が死傷者の増加に拍車をかけているとした。

両国ともに死傷者数を積極的に公表していないため、複数の米政府当局者は推計が困難だと指摘した。その上で死者はロシアが約12万人、ウクライナは約7万人だとし、負傷者はそれぞれ17万〜18万人、10万〜12万人だと見積もった。

同紙は、昨年2月にロシアがウクライナ侵攻を始めてからの約1年半で、ウクライナが失った兵士はベトナム戦争での米兵死者数、約5万8千人を上回ると指摘した。

兵力については調査機関の分析として、ウクライナ軍は民兵組織も合わせて約50万人、ロシア軍は民間軍事会社ワグネルの部隊も含め133万人だとした。

ウクライナの前線では迅速な医療対応ができておらず、負傷兵の退避も困難だとされる。《共同通信》