令和1563日目
2023/08/10
この日のできごと(何の日)
【石川県小松市】40.0度
台風6号の影響で暖かく湿った空気が南から流れ込み、山を越えて熱風が吹き下ろす「フェーン現象」が起きたことで、日本海側を中心に10日も厳しい暑さとなった。石川県小松市で40.0度を観測するなど28地点で観測史上1位を記録。全国914の観測点のうち、最高気温が35度以上の猛暑日は午後4時時点で164地点に上った。
11日も西日本から北日本の広い範囲で猛暑日が予想されており、気象庁はこまめに水分を取るなどの熱中症対策を呼びかけた。
10日は新潟県糸魚川市と青森県弘前市で39.3度、富山市八尾で39.0度、函館市で35.4度など26地点で観測史上最高を更新。2地点がタイ記録だった。《共同通信》
◇
10日の石川県内はフェーン現象の影響で猛烈な暑さが続き、小松で観測史上最高の40・0度を記録した。この日、全国で最も高く、今月5日に同じ気温を観測した福島県伊達市と並んで今年トップの暑さとなった。羽咋は全国10番目の38・7度。七尾の38・1度、加賀中津原の37・6度、白山河内の37・4度も過去最高を更新し、金沢は8月としては最も高い38・3度を観測した。全11地点で35度以上の猛暑日となり、津幡町では50代男性が熱中症の疑いで死亡した。
小松は3日に39・0度を観測し、最高記録を塗り替えたばかりだった。県内観測史上1位の40・1度(2019年8月15日、志賀)に迫る水準となった。
金沢地方気象台によると、県内は、連日の晴天・高温で大気全体が温まっているところに、南から暖かく湿った空気が流れ込む状況が続いている。10日は台風6号の北上に伴って南風が山を越える際に熱を帯びるフェーン現象が強まり、気温が大きく上がった。
同気象台の担当者は、今回は南東の風が強かったとし、「小松など南加賀や福井県北部は白山連峰を越えた風が向かう正面に位置しており、影響を受けやすかった」と説明。やや離れた金沢は西からの海風が流れ込んだ分、気温の上昇が抑えられたという。
広い範囲で体温を超える「危険な暑さ」に見舞われ、10日連続で熱中症警戒アラートが発表された。《北國新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【台風6号】記録的大雨
台風6号は10日、対馬海峡を北上し、朝鮮半島に抜けた。九州と四国の各地では10日にかけて線状降水帯が発生。総降水量が千ミリに迫る地点があるなど記録的な大雨となった所も出た。気象庁は土砂災害などに引き続き厳重な警戒を呼びかけた。一方、強い台風7号は10日、小笠原諸島・父島の南東を進んだ。15日ごろには暴風域を伴って強い勢力で東日本や西日本に近づく恐れがある。
7号はお盆の時期に重なり、交通などへの影響も懸念される。JR東海は東海道新幹線で13〜16日の一定期間に計画運休や急な運転見合わせが発生する可能性があると発表。山陽新幹線も行き先変更や運行取りやめの可能性がある。《共同通信》
【台風7号】小笠原最接近へ
強い台風7号は10日、小笠原諸島・父島の南東を北西に進んだ。発達しながら北上し、11日には小笠原諸島に最も接近する見込み。その後も日本の南を北西へ進み、15日ごろには東日本や西日本に近づき、14日ごろから大荒れの天気になる恐れがある。気象庁は暴風や土砂災害などに警戒を呼びかけた。
台風7号は10日午後3時の観測で勢力が「強い」に変わった。午後9時現在、時速約10キロで、中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。
小笠原諸島の予想最大風速(最大瞬間風速)は11日に40メートル(60メートル)、12日に25〜29メートル(35〜45メートル)。12日午前0時までの24時間の予想雨量は多い所で250ミリ。その後の24時間は100〜200ミリ。
11日に予想される波の高さは小笠原諸島9メートル、12日は小笠原諸島8メートル、伊豆諸島7メートル。《共同通信》
【ゆいレール】3両化
開業20年を迎えた沖縄都市モノレール(ゆいレール)は10日、3両化車両を導入し、那覇空港ターミナルビル内で記念式典を開いた。観光客ら利用者の増加を踏まえ、輸送力増強で混雑緩和を図る。朝夕のラッシュ時間帯を中心に走らせる。
式典には沖縄県の玉城デニー知事のほか、菅義偉前首相や岡田直樹沖縄北方担当相らが出席。あいさつした玉城氏は「ゆいレールが定時性に優れた公共交通機関として浸透し、喜ばしい。今後ますます利用者が増える見通しだ」と述べた。
これまで2両車両21編成で運行してきたが、3両車両2編成を追加。2023年度中に4編成まで増やす。《共同通信》
【高校野球】
全国高校野球選手権大会第5日は10日、甲子園球場で3試合が行われ、2回戦で創成館(長崎)が星稜(石川)に6―3で勝って3回戦に進んだ。北海(南北海道)、初出場の浜松開誠館(静岡)は1回戦を突破した。
創成館は二回までに6点を先行し、継投で逃げ切った。夏最多40度目の出場の北海は、明豊(大分)に9―8でサヨナラ勝ち。タイブレークによる延長十回、大石が決勝打を放った。クラーク(北北海道)も1回戦で勝っており、北海道勢2校そろっての初戦突破は1994年の北海、砂川北以来。
浜松開誠館は五回に新妻の2点本塁打で逆転し、5―2で東海大熊本星翔を退けた。《共同通信》
【プロ野球・10日】
ロ3―1オ
ロッテが連敗を4で止めた。三回にブロッソーの来日初本塁打となる2ランで先制し、五回に藤岡の適時打で加点。種市は7回を4安打無失点7奪三振の好投で自己最多の9勝目を挙げた。オリックスは連勝が4でストップ。
日6―5西
日本ハムが連敗を4で止めた。3―3と追い付かれた直後の五回に失策にも乗じて攻め立て、清宮の犠飛、万波の適時打などで3点勝ち越した。根本が5回3失点で今季初勝利。西武は与座が試合をつくれず、追い上げも届かなかった。
ソ11―4楽
ソフトバンクが14安打11得点で大勝。三回に甲斐の8号ソロなどで2点を先制し五〜七回に各2得点、八回に3点を加えた。和田が六回途中1失点で6月9日以来の白星を挙げ、チームトップの6勝目。楽天は田中将が6失点で7敗目。
巨2―5神
阪神が7連勝。0―1の七回に失策で追い付き、近本の2ランで勝ち越した。1点差に迫られた直後の九回は代打原口が2ラン。才木が八回途中2失点で6勝目。ケラーが今季初セーブをマーク。巨人は3連敗で借金1。
D5―1中
DeNAの浜口が1失点完投で今季初勝利を挙げた。打たせて取り、7安打に抑えた。チームは同一カード3連戦3連勝。二回に京田の適時内野安打で先制し、林も2点適時打で続いた。五回は牧が2点打。中日は4連敗となった。
ヤ13―3広
ヤクルトが今季最多18安打。13得点で4連勝とした。一回に村上の2点二塁打、サンタナの3点本塁打などで6点を先制。村上は七回に3試合連発の22号3ランを放った。ピーターズが7回1失点で5勝目。床田が崩れた広島は4連敗。《共同通信》
【中国】日本への団体旅行解禁
中国政府は10日、新型コロナウイルス流行を受けて停止していた日本への団体旅行を同日、約3年半ぶりに解禁したと発表した。日本政府は急増も予想される中国人観光客の受け入れに向けた準備を始めた。在中国日本大使館は、中国の旅行社からのビザ(査証)発給の申請増加が見込まれるとして、態勢強化を図る。
日本政府によると、新型コロナウイルス感染症の流行前の2019年には中国人客がインバウンド全体の約3割を占めていた。団体旅行解禁により、コロナ前の水準に中国人観光客数が回復する可能性もあり、日本国内の観光地で期待が高まっている。
中国政府の解禁方針が伝わった10日の東京株式市場では、航空や鉄道などインバウンド関連企業の株価が上昇した。中国政府は10日、米国や韓国、ドイツ、オーストラリアなどへの団体旅行も同日解禁したと発表した。
関係筋によると、在中国日本大使館でのビザ申請は現時点で、コロナ前の半分程度の水準にとどまっている。同大使館は中国の旅行会社と意思疎通するなど情報収集を始めた。《共同通信》
【西アフリカ諸国経済共同体】緊急首脳会議
クーデターが起きたニジェール情勢を巡り、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は10日、ナイジェリアの首都アブジャで緊急首脳会議を開催した。欧米諸国やECOWASはニジェールのバズム大統領への権力返還を求めているが、軍事政権は拒否。会議では、軍事介入を決定するかどうかが焦点。
フランス紙ルモンドによると、ECOWAS議長を務めるナイジェリアのティヌブ大統領らは8日、「外交的、平和的手段による解決が望ましい」との声明を発表したが、「あらゆる選択肢を排除しない」とも強調しており、軍事介入に含みを持たせている。《共同通信》
【米・ハワイ州】マウイ島の山火事、死者55人に
米ハワイ・マウイ島で発生した山火事は10日までに火の手が市街地に及び、ハワイ王国時代に一時首都が置かれた島西部の観光地ラハイナが壊滅的な被害を受けた。マウイ郡当局によると、少なくとも55人が死亡。現地では停電や通信手段の遮断で被災状況の全容がつかめずにいる。安否確認は難航し、被害規模が拡大する恐れがある。バイデン大統領は10日、ハワイ州に大規模災害を宣言した。
米メディアによると、米国の山火事としては2018年にカリフォルニア州で85人が死亡したケースに次ぎ、過去100年間で2番目に多い犠牲者数となった。ハワイ州のグリーン知事は61人が死亡した1960年の津波被害を上回る可能性が高いとの見方を示した。
バイデン氏は連邦緊急事態管理局(FEMA)の要員を増強して支援に当たる考えを強調した。
山火事は8日に発生した。マウイ島は今週に入りハワイ諸島南方を通過したハリケーンの影響で強風に見舞われ、火があおられて被害が急速に拡大したとみられる。AP通信によると、島は5月末から6月にかけて急速に乾燥が進み、8月には島の8割が異常な乾燥状態となっていたという。出火原因は分かっていない。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア軍、ハリコフ州へ攻勢
ロシア国防省は10日、ウクライナ東部ハリコフ州クピャンスク方面で攻勢を続け、前線で優位を確保したと発表した。タス通信によるとハリコフ州政府は同日、クピャンスク周辺計37地区の住民を安全な場所に退避させる決定をした。
ロシアはウクライナ軍が大規模反攻を開始した前後からクピャンスクへの攻撃を強めている。クピャンスクは州都ハリコフや同州イジュムにつながる幹線道路が集まる。
ロシア側には、ウクライナ軍の反撃に遭い昨年9月に撤退を余儀なくされたハリコフ州への攻勢を再び強化し、同州に隣接するロシア西部ベルゴロド州への越境攻撃を阻止する狙いがある。
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は10日の戦況説明で、クピャンスク方面で過去24時間にウクライナ軍の7回の攻撃を撃退し、装甲車2両などを破壊したと述べた。東部ドネツク州方面では、17回の攻撃を撃退して290人以上を戦闘不能にしたと説明した。《共同通信》
ポーランド、国境駐留兵を1万人規模に拡大
ポーランドのブワシュチャク国防相は10日、隣国ベラルーシとの国境に駐留する兵士の数を1万人規模に拡大させる計画を明らかにした。ベラルーシにはロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員が駐留しているほか、ベラルーシが難民や不法移民を組織的に送り込んでいるとみて警戒しており、国境警備を強化する。ポーランド通信が伝えた。
ポーランドは国境付近に国境警備隊や警察官に加え、既に2千人の兵士を配置している。2千人を増員する方針が9日に示されたが、さらに拡大する。ブワシュチャク氏によると、1万人のうち4千人が国境警備隊を支援し、6千人が予備兵力となるという。
維新鈴木氏、ロシア負けず
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は10日のBSフジ番組で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化を巡り「何があってもロシアは負けない。大国で基礎体力がある」と述べた。欧米諸国の対ロ経済制裁についても「ロシアは困っていない。冷静に見るべきだ」と強調。欧米と足並みをそろえる日本政府に関し「米国の言いなりになっている」と批判した。
鈴木氏はロシアとの友好を重視しており、今春の訪ロを検討していたが、党執行部の要請を受け取りやめた。《共同通信》
【桑原和男さん】死去
吉本新喜劇のおばあさん役などで活躍した俳優でタレントの桑原和男さんが10日、老衰のため神戸市の病院で死去した。87歳。北九州市出身。
1955年、漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」に弟子入り。漫才活動を経て、61年に吉本新喜劇の前身「吉本ヴァラエティ」に入団した。「和子ばあちゃん」役で人気を博した。座長などとして長年舞台に立ち続け、新喜劇を支えた。
92年、上方お笑い大賞金賞を受賞。2000年7月に急性心筋梗塞で入院し、12月に舞台復帰した。20年10月が最後の舞台となった。《共同通信》