令和924日目

2021/11/09

この日のできごと(何の日)

【東京都・木下富美子都議】議員活動を継続

7月の東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こし、公表せずに再選された木下富美子都議(55)が9日、再選後初めて登庁して正副議長と面会し、辞職しない意向を示した。事故発覚後は体調不良を理由に本会議や委員会を全て欠席し、都議会が7月と9月の2度にわたって辞職勧告を決議。正副議長も木下氏に対し、自身の考えを説明するよう再三求めていた。

木下氏は面会後、報道陣の取材に応じ「厳しい批判を受ける一方で、ぜひ続けてほしいとの声があるのも事実。失われた信頼を回復するのは厳しい道だが、議員活動の中で応えていきたい」と涙目でうつむきがちに語った。

東京都議会は9日、木下富美子都議が無免許運転による人身事故や議会の長期欠席で2度の辞職勧告決議を受けながら議員活動継続の意向を示したことに他会派が反発を強め、午後1時から予定の木下氏所属の委員会は開会の見通しが立たず空転した。

委員会に先立つ理事会では、木下氏の着席を確認した複数会派のメンバーが「参加を認めれば議員として認めることになる」として退席。木下氏は自らの議員控室で待機したまま膠着状態が続き、午後11時すぎ、委員長らが木下氏に、現状では開会できないと通告した。

ある都議は、木下氏の辞職と審議正常化のどちらが先になるかの「我慢比べだ」と説明した。《共同通信》

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【イプシロン5号機】打ち上げ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日午前、小型ロケット「イプシロン」5号機を鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。高知工業高等専門学校など国立高専10校が共同開発した小型衛星や民間企業の衛星など、同型機では最多の9機を搭載。衛星は全て予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。当初10月の打ち上げ予定だったが、装置の不具合や強風などのため3回延期していた。

イプシロン打ち上げは、衛星7機を宇宙に運んだ2019年1月以来。

衛星などを開発した教育機関や企業に、実証実験の機会を提供するプログラムの一環。宇宙産業の競争力強化を目指す。《共同通信》

【東海道新幹線】車内で暴行、臨時停止

走行中の東海道新幹線の車内で男性の頭を携帯電話で殴ったとして、静岡県警三島署は9日、暴行の疑いで、東京都八王子市、無職A容疑者(69)を現行犯逮捕した。JR東海によると、新幹線は三島駅(静岡県三島市)に臨時停止した。

新幹線は東京発博多行き「のぞみ11号」で、9日午前8時10分ごろに臨時停止後、同55分に再開した。

逮捕容疑は9日午前8時ごろ、のぞみ11号4号車で東京都世田谷区の男性会社役員(53)の頭を所持していた携帯電話で殴った疑い。JR関係者が110番した。A容疑者と男性に面識はないといい、署は経緯を調べている。《共同通信》

【東京株式市場】

9日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。大きな取引材料に乏しい中、価格の高いハイテク関連銘柄などに売り注文が目立ち、相場全体を押し下げた。

終値は前日比221円59銭安の2万9285円46銭。東証株価指数(TOPIX)は16.45ポイント安の2018.77。出来高は約11億9955万株だった。《共同通信》

【COVID-19】

国内新規感染204人

厚生労働省は9日、新型コロナウイルス感染症による国内の重症者が前日より2人減少し、99人になったと公表した。重症者が100人を割り込むのは2020年8月上旬以来で、1年3カ月ぶり。ピーク時の今年9月には2千人を超えており、約2カ月で大幅な減少となった。

国内で9日に報告された新たな感染者は204人で、内訳は東京30人、大阪28人、兵庫16人などだった。死者は埼玉、東京、沖縄で各1人の計3人だった。兵庫と福岡で各1人、過去の感染者の取り下げがあった。

重症者に加えて感染者数も減少し、今月1日に100人を下回った。死者も7日には1年3カ月ぶりに0人となった。《共同通信》

自公、現金とクーポン5万円ずつ

自民党の茂木敏充、公明党の石井啓一両幹事長は9日、国会内で会談し、新型コロナウイルス経済対策を巡り、18歳以下の子どもに10万円相当を給付する方針で一致した。現金5万円を早期に給付した上で、来春に向けて5万円相当のクーポンを支給する内容で合意した。茂木氏は年収960万円の所得制限導入を提案。石井氏は持ち帰った。

岸田文雄首相は9日の自民党役員会で、コロナ対策に関し「12日に全体像を示す」と明言した。コロナを巡る経済対策と2021年度補正予算案編成についても「経済対策は公明党との調整を急ぎ、19日に取りまとめたい。今月中に補正予算を策定したい」と述べた。《共同通信》

【北陸新幹線】異常音で停車

9日午後11時25分ごろ、長野県御代田町を走行していた東京発長野行きの北陸新幹線「あさま633号」の運転士が異常音に気付き、点検のため一時停車した。安全を確認し運転を再開した。

JR東日本によると、この列車が22分遅れ、乗客約40人に影響が出た。停車したのは軽井沢−佐久平間だった。《共同通信》

【日本維新の会、国民民主党】国会運営で連携強化

日本維新の会、国民民主両党の幹事長、国対委員長は9日、国会内で会談した。国会運営で連携する方針を確認する見通しだ。維新は衆院選で非自民の姿勢を強調すると同時に、立憲民主、共産両党などによる野党共闘を批判し、公示前の4倍近い議席を得た。国民も立民、共産両党などとは一線を画し、これまで参加していた野党国対委員長会談の枠組みからの離脱を決めた。

国民の玉木雄一郎代表と維新の吉村洋文副代表(大阪府知事)は7日のフジテレビ番組で、憲法改正論議の促進を目指す考えで一致しており、衆参両院の憲法審査会を巡る議論の進め方について意見を交わす可能性もある。《共同通信》

【立憲民主党・枝野幸男代表】力不足をおわび

立憲民主党の枝野幸男代表は9日の両院議員総会で、衆院選敗北について「政治は結果だ。私の力不足そのものだと思う。おわび申し上げる」と述べ、12日に正式に辞任する意向を改めて表明した。10日召集の特別国会で実施される首相指名選挙では、自身への投票を呼び掛けた。両院総会では、枝野氏への投票に異論は出なかった。

枝野氏は「議席を減らしても最大野党の役割や責任は変わらない」と強調。今後について「代表職を離れても国民の期待に応えられるよう頑張っていきたい」と語った。

これに先立ち常任幹事会で、代表選管理委員会の設置を決定。委員長には難波奨二参院議員が就任した。《共同通信》

【岸田文雄首相】介護、保育職の賃上げ最優先

政府は9日、有識者が参加する「全世代型社会保障構築会議」と下部組織の「公的価格評価検討委員会」の初会合を首相官邸で開催した。岸田文雄首相は、介護職や保育士、看護師らの賃金引き上げについて「最優先課題だ。春闘に向けた議論に先んじ、経済対策で必要な措置を行い前倒しで実施する」と述べ、来年初頭の春闘が本格化する前の実現に意欲を示した。

介護職らの賃上げは首相が分配戦略の柱と位置付ける。多くの働く人の所得が向上する弾みとしたい考えで、19日にまとめる経済対策に反映させる。待遇改善により、介護や保育現場の慢性的な人手不足を解消する狙いがある。《共同通信》

【ミャンマー】NLD幹部に禁錮75年

ミャンマー国軍は9日、アウン・サン・スー・チー氏の国民民主連盟(NLD)幹部で、汚職罪で起訴されたナン・キン・ツウェ・ミン氏に禁錮75年が言い渡されたと明らかにした。国軍はクーデターで全権を握り、裁判所も統制下に置いている。

ナン・キン・ツウェ・ミン氏は女性で、NLDの中央執行委員会のメンバー。国軍が2月のクーデターでNLD政権を転覆させるまで南東部カイン州の首相を務めていた。

NLD幹部を巡っては、国家反逆罪に問われたウィン・テイン氏に10月29日、禁錮20年が言い渡された。アウン・サン・スー・チー氏も汚職などの疑いで裁判が続いている。《共同通信》

【瀬戸内寂聴さん】死去

女性の情念を小説に描き、出家後は明るく励ましに満ちた語りで仏法を広めた、作家で文化勲章受章者、天台宗僧侶の瀬戸内寂聴さんが9日午前6時3分、心不全のため京都市内の病院で亡くなった。99歳だった。

徳島市で生まれ、晴美と命名された。20歳で結婚し1子を得たが、作家を志し出奔。丹羽文雄主宰の同人誌「文学者」に参加した。1957年のデビュー当初は大胆な性描写で批判も受けたが、自身の不倫関係を基にした「夏の終り」で女流文学賞。婦人解放運動家・伊藤野枝を描く「美は乱調にあり」など女性の愛と性を見据えた作品を発表し、流行作家になった。

73年に岩手県の中尊寺で得度。法名・寂聴。翌年、京都に「寂庵」を結び、後に岩手県二戸市の天台寺住職も務めた。それぞれで法話の会を月1回開き、悩む人々を励まし続けた。出家後は、一遍を描いた「花に問え」で谷崎潤一郎賞、西行伝の「白道」で芸術選奨文部大臣賞。6年がかりで「源氏物語」(全10巻)を現代語に訳した。2001年、「場所」で野間文芸賞、06年に文化勲章。90歳を超えても高齢期の性愛を扱う「爛」、自らの臨終がテーマの「死に支度」などを刊行した。《読売新聞》



11月9日 その日のできごと(何の日)