令和462日目
2020/08/04
この日のできごと(何の日)
【河野太郎防衛相】ミサイル防衛「なぜ中国の了解がいるのか」
河野太郎防衛相は4日午前の記者会見で、ミサイル防衛に関して「相手領域での弾道ミサイルなどの阻止」を盛り込んだ自民党提言が「中国や韓国の理解を得られる状況ではないのでは」と質問され、「主に中国がミサイルを増強しているときに、なぜその了解がいるのか」と語気を強めた。
韓国についても「なぜわが国の領土を防衛するのに韓国の了解が必要なのか」と述べた。
中国は急速な勢いで弾道・巡航ミサイル開発を進めており約2千発を配備。その多くが日本を射程に収めるとされ、日本は抑止力の抜本的な強化を迫られている。
自民党は中国や北朝鮮の脅威の増大を踏まえ、「専守防衛の考え方の下」で「ミサイル阻止能力」の保有を検討するよう求める提言をまとめた。4日午後に安倍晋三首相らに提出する予定だ。《産経新聞》
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安倍晋三首相は4日、自民党ミサイル防衛検討チームからミサイル攻撃に対する抑止力向上の提言を受け取ったことに関し「政府においても国家安全保障会議で徹底的に議論を行っている。今回の提言を受け止め、しっかり新しい方向性を打ち出し、速やかに実行していく考えだ」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。《産経新聞》
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【COVID-19】
大阪知事、うがい薬使用呼び掛け
新型コロナウイルスの感染が拡大する大阪府の吉村洋文知事と松井一郎大阪市長が4日の記者会見で、市販のうがい薬を示し、発熱症状のある人らにうがいを呼び掛けた。これを受けメーカー株は高騰、商品は店頭から消えた。ただ援用した研究は感染者の唾液のウイルスが減ることを示唆するもので、感染拡大を防ぐ効果を直接示していない。専門家からは「呼び掛けは科学的でない」との批判も。
会見には大阪はびきの医療センターの松山晃文さんが同席。ホテル療養中の41人でポビドンヨードという成分を含むうがい薬を使った人の唾液をPCR検査すると、使わない人より陰性が多い傾向があったと発表した。《共同通信》
国内新規感染1240人
国内では4日、新型コロナウイルスの感染者が、40都道府県と空港検疫で新たに計1240人確認された。1日当たりの感染者は神奈川、沖縄、熊本各県で過去最多となった。死者は埼玉、京都、大阪、鹿児島で計5人だった。
東京都では309人の感染が確認された。都によると、20~30歳代が193人で62%を占めた。重症者は前日の15人から7人増えて22人となり、入院患者も前日の1365人から17人増えて1382人となった。
接待を伴う飲食店の従業員ら「夜の街」関連は、疑い事例も含めて10人にとどまり、家族内での感染(31人)や会食を通じた感染(23人)が目立った。感染経路が不明な人は194人で63%を占めた。
神奈川県では過去最多の89人の感染が判明した。これまでの76人を大幅に上回り、黒岩祐治知事は「市中感染が広がっている可能性があり、緊張感を持って見つめている」と述べた。
沖縄県も、過去最多の83人の感染を確認。離島の宮古島市で接待を伴う飲食店の感染者が計15人に上り、県はクラスター(感染集団)が発生したとみている。83人とは別に、米軍関係者の感染が新たに12人判明し、計286人となった。《読売新聞》
【東京株式市場】
4日の東京株式市場は、上場企業の四半期決算や米ハイテク株高を好感した買い注文が広がり、日経平均株価は大幅続伸した。終値は前日比378円28銭高の2万2573円66銭で、1週間ぶりの高値を回復した。前日の大幅高と合わせ上昇幅は800円を超えた。
東証株価指数は32.62ポイント高の1555.26。
国内企業が相次いで2020年4~6月期決算を開示。新型コロナ感染拡大を背景に営業減益や赤字転落が目立つが、「市場予想ほど深刻ではなく、立ち直れそうだとの見方から買われた」(大手証券)。
3日の米国市場ではハイテク株主体のナスダック総合指数が過去最高値を更新した。
【日本列島】各地で猛暑日
4日の日本付近は広く高気圧に覆われ、福岡県太宰府市で36.2度を記録するなど各地で猛暑日となった。北海道や東北も南から暖かく湿った空気が流れ込み、気温が上昇。岩手県釜石市で35.6度、北海道佐呂間町で32.9度を観測した。
全国921観測点のうち7割超の678地点で30度以上となり、この中で34地点が35度以上の猛暑日になった。真夏日(30度以上)や猛暑日の地点数は今年最多。
5日も厳しい暑さが続く見通しで、気象庁によると、予想最高気温は京都市が38度、埼玉県熊谷市や、名古屋市、大阪市、奈良市、福岡県久留米市、大分県日田市などが36度などとなっている。《共同通信》
【九州地方】豪雨から1カ月
九州を中心に甚大な被害をもたらした豪雨は、熊本、鹿児島両県で大雨特別警報が出てから4日で1カ月を迎えた。65人の犠牲者が出た熊本県では、コロナ感染拡大でボランティア募集が県内在住に限られているため、人手不足から土砂やがれきの撤去が難航。熊本県の蒲島郁夫知事は災害対策本部会議で「一日も早く被災者が安心できるよう、生活再建に取り組む」と強調した。被災地では住民らが黙とうし、鎮魂の祈りに包まれた。
蒲島氏はその後の記者会見で、入所者14人が死亡した熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」について、避難のタイミングなどを施設や村と共に検証する考えも示した。《共同通信》
【プロ野球・4日】
神2―7巨
巨人は一回に坂本が先制ソロ本塁打、三回は北村がプロ1号ソロを放ち、五回は丸が適時打。3―2の八回は失策にも乗じて4点を加えた。菅野は7回2失点で開幕6連勝。打線がつながりを欠いた阪神は拙守も痛く、勝率5割を切った。
D3―0中
DeNAは井納が7回を6安打無失点で3勝目を挙げた。三嶋が3セーブ目。四回に併殺の間に先制し、六回は先頭の梶谷から4連打で2点を追加。中日は決定打を欠いた。プロ初の先発出場だった1番根尾は3打数無安打に終わった。
ヤ3―6広
広島が終盤の2本塁打で逆転して最下位を脱出した。0―3の七回に長野の1号3ランで追いつき、八回は田中広の3号3ランで勝ち越した。ヤクルトは高梨の粘りの投球を生かせず、1引き分けを挟む3連敗を喫した。
日11―4西
日本ハムが4位に浮上した。1―1の三回に大田の2ランで勝ち越し。6―4と詰め寄られた直後の六回に中田の犠飛と大田の3ランで突き放した。上沢が六回途中まで4失点で2勝目。西武は3連敗で5位に転落した。
オ5―5ロ
オリックスが土壇場で追い付き、引き分けた。1―5の七回に代打伏見の2点適時打などで3点を奪い、九回2死二塁で吉田正の三塁強襲の適時二塁打で同点とした。ロッテは四回までに5得点と山本を攻略したが逃げ切れなかった。
楽7―6ソ
楽天が逆転勝ちした。3―6の七回にロメロの適時打で追い上げ、八回には2死からブラッシュの適時打と浅村の14号2ランで試合をひっくり返した。ルーキーの津留崎がプロ初勝利。ソフトバンクはモイネロら救援陣が誤算だった。
【ウォルト・ディズニー】赤字5000億円
米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが4日発表した2020年4~6月期決算は、純損益が47億2100万ドル(約5千億円)の赤字に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が直撃し、世界各地のテーマパークの休園が収益を悪化させた。前年同期は17億6千万ドルの黒字だった。
売上高は42%減の117億7900万ドルと大幅に落ち込んだ。テーマパークを含む部門は85%減の9億8300万ドルと激減した。
ディズニーは、新型コロナの影響で営業損益が約29億ドル押し下げられたと明らかにした。《共同通信》
【韓国】豪雨で14人死亡、12人不明
韓国政府は4日、今月に入って首都圏や同国中部で続いている豪雨でこれまでに14人が死亡、12人が行方不明になったと明らかにした。ソウル郊外の京畿道安城では土砂崩れが発生、住宅が押し流される被害も起きた。
文在寅大統領は休暇の予定を取りやめて4日に緊急会議を開き、被害の最小化に総力を挙げるよう指示した。
韓国統一省関係者によると北朝鮮でも降雨量が増え、韓国側に流れ込む臨津江の水位が上がったため、北朝鮮は韓国側に通告をせずに上流にあるダムを放流したと明らかにした。放流による韓国側の被害は出ていない。《共同通信》
【レバノン】大規模爆発
レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日、大規模な爆発が複数回連続して発生し、ハッサン公衆衛生相は死者が50人、負傷者は2700人に上ったと明らかにした。付近の建物が破壊され、爆発の衝撃により首都各地で窓ガラスが割れるなど大きな被害が出た。地元メディアは、港の倉庫に以前から貯蔵されていた化学物質が爆発したとの見方を伝えた。
詳しい原因は不明だが、地元メディアでは事故との見方が強まっている。4日に演説したディアブ首相は、倉庫が6年前から危険な状態で放置されていたと指摘し、原因究明を約束した。《共同通信》
【立憲民主党・辻元清美幹事長代行】自民本部訪問
立憲民主党の辻元清美幹事長代行が4日、自民党本部を訪れ、二階幹事長と面会した。辻元氏によると、党本部に足を踏み入れたのは自社さ連立政権時代以来、23年ぶり。
辻元氏は社民党出身。面会後、記者団に「地元の旅行業界関係者を二階氏に紹介しただけ」と語った。政権批判の急先鋒(せんぽう)として知られるだけに、辻元氏が自民党本部に姿を現すと、党職員の間からどよめきが起きた。《読売新聞》
【菅義偉官房長官】首相の体調不良を否定 「全く問題ない」
菅義偉官房長官は4日の記者会見で、安倍晋三首相が体調不良に陥っているとの見方を否定した。先月6日に吐血した情報があるとした週刊誌報道を元に首相の健康状態を問われ「私は連日会っているが、(首相は)淡々と職務に専念している。全く問題ない」と強調した。
首相は最近、午後6時台に官邸を離れ、夜の会食をすることなくそのまま私邸に帰宅するケースが多くなっている。《共同通信》
【徴用工訴訟】日本製鉄の韓国内資産が売却可能に
いわゆる徴用工訴訟で新日鉄住金(現・日本製鉄)に賠償を命じた韓国最高裁の確定判決を受け、大邱地裁浦項(テグポハン)支部が6月にとっていた日本製鉄への資産差し押さえ命令の「公示送達」の効力が4日、発生し、韓国国内の同社の資産の現金化(売却)手続きが可能となった。裁判所は原告側が求めている資産の「売却命令」の発出への検討を本格化させる。
日本製鉄は4日、「即時抗告を予定している」とのコメントを出した。
公示送達は裁判所のホームページなどに掲示されることで通知書類が被告側に届いたとみなすもの。6月1日に決定され、指定された期限の4日午前0時が過ぎたため、事態は新たな局面を迎えた。
日本製鉄の韓国内での保有資産は、韓国鉄鋼最大手「ポスコ」と合弁で設立したリサイクル会社「PNR」の株式。原告側は約19万4千株を差し押さえており、うち約8万株が公示送達の対象だ。11日までに日本製鉄による抗告がない場合、差し押さえは確定する。裁判所が命令を出せば、原告は資産評価など株式売却に向けた次の手続きに進むことができる。
韓国最高裁は2018年10月に、日韓請求権協定(1965年)では元徴用工らの個人請求権は消滅していないとし、原告4人に計4億ウォン(約3700万円)の賠償を命じた。
日本政府は「個人請求権の問題は日韓請求権協定で解決済み」との立場をとっており、韓国政府に「適切な措置」を講じるよう強く求め続けた。日本製鉄は賠償支払いや協議を拒否してきた。
日本企業の資産現金化は「請求権協定に反し、企業に不当な不利益を負わせるもの」(日本政府)で、現実となれば、両国の関係のさらなる悪化は不可避だ。
日本製鉄のほか、韓国では三菱重工業や不二越を相手取った訴訟の原告も資産を差し押さえている。《産経新聞》