令和460日目

2020/08/02

この日のできごと(何の日)

【大相撲7月場所】照ノ富士関、2度目の優勝

大相撲7月場所千秋楽は2日、元大関の平幕照ノ富士が関脇御嶽海を寄り切って13勝2敗とし、2015年夏場所以来2度目の優勝を果たした。30場所ぶりの制覇は琴錦の43場所に次いで2番目に長い間隔。

再入幕の場所を制するのも徳勝龍以来で2人目となった。大関経験者が転落後に優勝するのは、昭和以降で1976年秋場所の魁傑以来2人目。2度目の殊勲賞と初の技能賞も獲得した。御嶽海は11勝4敗で6度目の殊勲賞。

新大関朝乃山は関脇正代を押し出し、12勝3敗で終えた。正代は11勝4敗で5度目の敢闘賞を手にした。小結大栄翔は11勝目を挙げて2度目の殊勲賞。

大相撲史上最大の復活劇となった。けがや病気で序二段まで陥落した元大関が、再入幕場所で自身2度目の優勝。引退を覚悟するほど苦しんだ日々が報われ、「笑える日が来ると信じてやってきた。続けてきてよかった」としみじみ語った。

横綱に最も近いといわれた力士。関脇だった平成27年夏場所で初優勝し、平成生まれとして初めて大関に昇進した。だが長い悪夢を見る。両膝のけが、糖尿病、C型肝炎、腎臓疾患…。序二段まで転がり落ちた。

部屋関係者によると、精神面の落ち込みも深刻。「俺、もう無理っすかね」。弱気が口を付いた。負け続け、顔から覇気も消えた。膝が痛く、変化した相撲でバッシングも受けた。

休場を重ねる中、上半身の筋力トレーニングは欠かさなかった。4場所連続全休明けで迎えた昨年春場所で序二段の土俵に復帰。7戦全勝を果たし、勝ち方を思い出した。土俵に上がりながら下半身を治し、2年半ぶりに復帰した幕内で大願を果たした。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「後悔させたくない。(引退するのは)けがを克服し、本人が納得してから」と鼓舞。審判部長として優勝旗を手渡し、「毎日病院に行って真面目にやってきた。よく頑張った」とたたえた。

今場所、どん底時代も支えた後援者から新たな化粧まわしが贈られた。富士山から太陽が顔を出す図柄。「頑張っている姿を見せたい」と土俵入りでも付けた。今回の優勝は、多くの人への恩返しの意味も持つ。一度沈んだ太陽が輝きを増し、再び昇り始めた。《産経新聞》

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【北陸、東北南部】梅雨明け

気象庁は2日、北陸と東北南部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年や昨年より北陸は9日遅く、東北南部は8日遅い。向こう1週間は高気圧に覆われ、晴れる日が多くなりそうだ。

梅雨期間(6月11日~8月1日)の総降水量(速報値)は新潟市が727.0ミリ、山形市が533.5ミリでいずれも平年値の2倍を超えた。金沢市は738.5ミリ、仙台市は438.5ミリでそれぞれ平年値の約1.9倍、約1.5倍に達した。《共同通信》

【J1】

明治安田J1第8節最終日(2日・札幌ドーム=1試合)神戸が山口の2ゴールなどで札幌との接戦を3―2で制し、3試合ぶりの勝利を挙げた。8位の札幌は2月の開幕節以来の黒星を喫し、勝ち点12で神戸に並ばれた。《共同通信》

【プロ野球・2日】

ロ7―6楽

ロッテが逆転勝ちで勝率5割に復帰した。4―6の八回にマーティンの8号ソロ、角中の適時打、藤岡の犠飛で3点を奪った。チェンが今季初勝利。九回は益田が締めて11セーブ目。楽天は打線が効果的に得点しながら救援陣が崩れた。

巨2―9広

広島が巨人戦の連敗を5で止めた。一回に鈴木誠の11号2ランで先制し、二回に西川の適時打、三回に遠藤の2点適時打と着実に加点した。遠藤は5安打2失点でプロ初完投し2勝目を挙げた。巨人は桜井が三回途中5失点と崩れた。

神3―1D

阪神が1分けを挟む連敗を3で止め、勝率5割に戻した。0―1の六回に大山の2点打で逆転し、八回に加点。岩貞は5回を梶谷の初回先頭打者本塁打による1失点で粘り、馬場が3年目でプロ初勝利。DeNAは連勝が3でストップ。

中0―0ヤ

ともに先発投手が好投し、延長十回の末に無得点で引き分けた。中日の梅津は速球、変化球ともさえて被安打5で完投した。ヤクルトは下手投げの山中が緩急を付けて飛球を打たせ、8回を4安打。清水、石山の救援陣も踏ん張った。

【COVID-19】

国内新規感染1334人

国内では2日、新型コロナウイルスの感染者が37都道府県と空港検疫を合わせ1334人確認された。三重(12人)、長崎(23人)、宮崎(30人)の3県では最多を更新。東京都は292人となり、4日ぶりに300人を下回った。

都によると、20~30歳代が203人と70%を占めた。重症者は前日と同じ15人で、入院者は95人増えて1315人となった。 都内の感染者のうち、接待を伴う飲食店の従業員ら「夜の街」関連は、疑い事例を含めて19人。このほか家庭内での感染が30人、職場内での感染が20人、会食を通じた感染が16人などとなった。家庭内感染では、家族全員が感染した例が複数確認された。

一方、感染経路が判明していない人は全体の6割超を占めた。 大阪府では194人の感染が確認され、このうち経路不明者が141人にのぼった。兵庫県では60人の感染を確認。県議(53)も含まれているという。 沖縄県では新たに64人の感染が確認され、累計の感染者は500人を超えた。《読売新聞》

西村康稔経済再生担当相、お盆の帰省「慎重に」

西村康稔経済再生担当相は2日の記者会見で、今月のお盆の帰省に関し、実家の祖父母ら高齢者に新型コロナウイルスの感染が広がる恐れがあるとして「慎重に考えないといけないのではないか」と述べた。国内で2日、新たに確認された感染者は1331人と5日連続で千人超えとなり、都道府県境をまたぐ移動への警戒感が強まっている。政府は週内にも新型コロナ感染症対策分科会を開き、注意喚起の在り方などを議論する方針だ。

東京都の感染者は高水準で推移。愛知県、大阪府、福岡県に加え、沖縄県などで拡大が目立つ。

政府は現時点では、都道府県境をまたぐ移動を一律に自粛することは求めていない。《共同通信》

【宇宙船クルードラゴン】地球に帰還

米スペースXが開発した新型宇宙船クルードラゴンが、国際宇宙ステーションから米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人を乗せ2日午後(日本時間3日午前)、米南部フロリダ州沖のメキシコ湾に着水、地球に帰還した。

退役したスーペースシャトルに代わる宇宙船として、5月に米国から9年ぶりに人を乗せて打ち上げられた民間による試験機。帰還まで一連の飛行に成功し、運用段階に入る。9月下旬以降とされる1号機には日本人飛行士の野口聡一さん(55)が、来年春の2号機に星出彰彦さん(51)が搭乗する。

トランプ米大統領は2日、米宇宙飛行士2人を乗せたスペースXの宇宙船クルードラゴンが無事地球に帰還したことを歓迎した。ツイッターに「航空宇宙局(NASA)の飛行士が2カ月のミッションを成功させ地球に帰還したのは何よりだ。皆さん、ありがとう!」と投稿した。 「宇宙飛行士は45年ぶりの着水を完了した。とてもわくわくした!」とも書き込んだ。

政権で宇宙分野を統括するペンス副大統領は、ツイッターで「5月にNASAとスペースXが米国の飛行士を米国のロケットに乗せ米国土から発射したのに立ち会ったのは名誉なことだった」と強調した。《共同通信》

【尖閣諸島】接続水域に中国船

沖縄県・尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で2日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。4隻とも同日朝に域外へ出た。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは111日連続で、2012年9月の尖閣諸島国有化以降で最長の連続日数を更新した。

第11管区海上保安本部は「台風4号が接近する場合に備えて出域した可能性がある」との見方を示した。中国当局の船が3日に尖閣周辺で確認されなければ、連続日数の記録は111日で途切れる。

11管本部によると、4隻は2日午前9時ごろから相次いで接続水域を出た。1隻は機関砲のようなものを搭載していた。《共同通信》

【沖縄県】軍司令部壕を公開

太平洋戦争末期の沖縄戦で、日本軍が首里城(那覇市)周辺の地下に構築した第32軍司令部壕(ごう)が報道陣に公開された。戦後75年の節目に合わせ、沖縄県が11年ぶりに撮影を認めた。

公開されたのは、計5本ある坑道のうち、県が鉄製の支柱などで補強した第5坑道の約150メートル。鉄製の扉の奥に、琉球石灰岩などを掘削した高さ約1・7メートル、幅約2メートルの通路が続き、壁面にはツルハシの跡が刻まれ、朽ちたヘルメットや軍靴などが残されていた。岩盤が崩落した場所もあり、地面には水も流れていた。

壕の総延長は1キロ以上とされ、司令官室や作戦参謀室、炊事場などが設けられた。1945年3月下旬から使用され、第32軍司令部が沖縄本島南部に撤退する同年5月下旬までの拠点となった。

これまでも一般公開が検討され、県は2012年度に専門家による調査を実施したが、安全対策が難しいとして非公開を決めた。ただ昨年10月に首里城の火災が起き、地下の司令部壕にも注目が集まった。那覇市議会は今年6月、「沖縄戦の実相の全体像が凝縮した重要な戦争遺跡。保存・公開は後世への継承のために必要不可欠だ」とする意見書を全会一致で可決した。《読売新聞》



8月2日 その日のできごと(何の日)