令和416日目
2020/06/19
この日のできごと(何の日)
【COVID-19】県境移動が全面解禁
都道府県をまたぐ移動が19日から解禁となり、新幹線や空の便に人出が戻り始め、東京駅のホームでは利用客の列ができた。テーマパークなど観光施設も相次ぎ再開。各地に再びにぎわいが広がると期待される。JRや航空各社は新型コロナウイルスの感染不安を解消しようと駅、空港で設備を消毒し、密集や接近を避ける対策を徹底する。
東京駅の東海道新幹線ホームでは19日朝、閑散としていた自粛期間とは打って変わって乗車待ちの列ができた。切符売り場はビニールカーテンを設置。改札口では駅員が、切符投入口やICカードをタッチする部分をアルコール消毒液を染み込ませた布で拭いていた。《共同通信》
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県境を越える移動が全面解禁となった19日、各地の観光地はまだ人影はまばらだった。土産物店からは「早く活気が戻ってほしいが、感染対策との両立が難しい」と困惑の声も。人出が増える週末に向け、新型コロナウイルス感染を防ぐ対策に追われていた。
例年は平日でもにぎわう京都・嵐山。国内客は徐々に戻っても、外国人観光客や修学旅行生は望めない。着物レンタル店の店員は「6月になって大阪や滋賀から観光客が来たが、客足は昨年の10分の1程度。閉めている店も多い。活気が戻るのか」と不安そう。
岩手県は感染者ゼロが続くが、世界遺産・中尊寺(平泉町)の境内は閑散としたままだった。《共同通信》
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新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた都道府県をまたぐ移動の自粛が19日、全面解除された。富山と長野を結ぶ山岳観光路「立山黒部アルペンルート」は同日、休止から約2カ月ぶりに営業を再開した。雨模様もあり観光客は少なく、この日の入り込みは例年同期の1割ほどの142人にとどまった。
午前9時に美女平(標高977メートル)を出発した第1便のバスには、県内外から訪れた家族連れら17人が「密」を避けるため間隔を空けて乗車。走行中は空調設備で車内の換気を行った。
誘客を狙って県民向けに割引切符を販売する県のキャンペーンもこの日から始まった。高岡市御旅屋町の男性会社員(37)は、妻(44)や息子(3)と共に利用し「お得でありがたい。家族で遠出するのは久しぶりだったので、気分転換になった」と話した。
アルペンルートは4月15日に開通したが、感染拡大で同18日から立山駅―扇沢駅(長野県大町市)の全線で休止していた。
運営する立山黒部貫光(富山市)によると、当面は営業時間を短縮するほか、立山高原バスや立山ケーブルカーの便数を減らしたり、乗車制限を設けたりするなどの感染対策を取る。団体予約は6月がゼロで、7月は前年同月の1割ほどにとどまっているという。《北日本新聞》
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【東京株式市場】
19日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた経済の回復が進むことへの期待から買いが先行した。一方、感染流行「第2波」への警戒も強く、平均株価が前日終値比でマイナスに転じる場面もあった。
終値は前日比123円33銭高の2万2478円79銭。東証株価指数(TOPIX)は0.29ポイント安の1582.80。出来高は約15億5500万株。
19日に都道府県間の移動自粛が全面解除となり、全国で人の移動や経済活動が活発になることへの期待感が市場に広がった。《共同通信》
【ユニクロ】マスク販売
カジュアル衣料品店「ユニクロ」は19日、布製マスク「エアリズムマスク」を国内全店舗で発売した。東京都中央区のユニクロ銀座店では、マスクを求める人々で行列ができた。インターネットの通販サイトも一時、つながりにくい状態になった。
銀座店では整理券を配布したが、19日分は既に完売したという。
ユニクロの担当者は「今後も多くのお客さまにマスクを提供できるようにしたい」としている。
マスクは機能性肌着に採用している生地と紫外線を防ぐメッシュ素材、細菌や花粉などの粒子を防ぐ高性能フィルターを合わせた3層構造が特徴だ。《共同通信》
【JR外房線】脱線は置き石の疑い
千葉県鴨川市のJR外房線で5月、普通電車の先頭車両が脱線した事故で、現場近くのレール上に置き石をしたとして、千葉県警が19日、往来危険の疑いで、小学生の男児(10)を児童相談所に書類送致したことが捜査関係者への取材でわかった。
送致容疑は、5月8日午後、脱線した現場から約200メートル離れた踏切内のレール上に、石を複数置いた疑い。
捜査関係者によると、以前にも何度か置いたことがあったといい、回を重ねるごとに石の数が増えていった。「実験で置いた」という趣旨の話をしており、反省しているという。
男児が脱線直後に踏切付近から立ち去るのを近所の住民が見ていた。《共同通信》
【本庶佑氏】小野薬品工業を提訴
ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑京都大特別教授は19日、自身の研究チームの発見を基に開発されたがん免疫治療薬「オプジーボ」の特許収入約226億円の支払いを製造元の小野薬品工業に求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、本庶氏は2014年、小野薬品側から「特許を巡る米国の製薬会社との訴訟に協力すれば、相手から得られる特許使用料の40%を配分する」と口頭で提案され協力した。しかし和解の成立後に一方的にほごにされ、1%しか払われていないとしている。
小野薬品は「訴状が届いていないためコメントできない」としている。《共同通信》
【手越祐也さん】ジャニーズ事務所を退所
ジャニーズ事務所は19日、アイドルグループ「NEWS」の手越祐也さん(32)との専属契約を合意の上で解除、手越さんは同日で退所したと発表した。
手越さんは新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言発令中に外出し、酒席に複数回参加したことを週刊文春に報じられた。本人も参加を認め、5月26日以降、芸能活動を自粛していた。
NEWSは2003年に結成。今後は残る3人で活動していくという。《共同通信》
【プロ野球】開幕
新型コロナウイルスの感染拡大で延期が続いていたプロ野球は19日、当初の予定から約3カ月遅れでセ、パ両リーグ公式戦が開幕した。国内の主要スポーツの中で先陣を切り、長引いた自粛からの正常化を目指す。
当初は史上初となる無観客試合で開催し、政府や地方自治体の緩和方針を踏まえながら、段階的に観客を入れることを見据える。大幅な開幕遅れでレギュラーシーズンは各球団143試合から120試合に短縮され、セはクライマックスシリーズ(CS)開催を断念した。日本シリーズは11月21日から行われる。
各地で行われた6試合は、無観客ながら熱戦が繰り広げられた。《共同通信》
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西3―0日
西武が無失点リレーで快勝した。四回に山川の適時内野安打と押し出し死球などで3点を挙げた。ニールが6回1安打無失点と好投し、平井、ギャレット、増田とつなぎ得点を許さなかった。日本ハムは打線が散発の2安打と沈黙した。
オ1―9楽
楽天は則本昂が7回1安打1失点で今季初勝利。同点の八回に鈴木大が勝ち越しの2点適時打を放つなど打者一巡の攻撃で合計8点を奪った。オリックスの山岡は7回5安打1失点で粘るも、打線が振るわずに1安打に終わった。
ソ2―1ロ
ソフトバンクが延長十回、2―1でサヨナラ勝ち。2死三塁から2番・栗原の中前適時打で勝負を決めた。十回から救援した高橋礼が白星を挙げた。ロッテは0―1の九回2死から中村奨の適時打で追い付いたが、十回の逸機が響いた。
ヤ7―9中
中日が18安打で乱打戦を制した。4―7の七回に高橋の適時二塁打などで3点。延長十回は堂上の犠飛で勝ち越し、阿部の適時打で加点した。救援の福に白星がつき、岡田がセーブ。ヤクルトは救援陣が崩れ、十回の好機も逃した。
D1―5広
広島は大瀬良が一発による1点に抑えて完投し、2年続けて開幕戦で勝ち星を挙げた。打っても五回に同点打、九回にプロ初本塁打の2ランを放った。ピレラが来日初アーチを含む3安打。今永がつかまったDeNAは追加点が遠かった。
巨3―2神
巨人は1―2の七回に吉川尚の2ランで逆転勝ちした。菅野が多彩な球種を操り、7回2失点で白星。阪神は西勇が6回1失点と好投し、打撃でもプロ初本塁打を放つなど2打点を挙げたが、2番手の岩崎が打たれた。《共同通信》
【COVID-19】「接触確認アプリ」運用開始
政府は19日、新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性がある場合、スマートフォンに通知が届く「接触確認アプリ」の運用を始めた。利用は任意で、アプリストアから無料でダウンロードできる。症状が出るなど感染が疑われる人には専門の医療機関の受診やPCR検査を促し、周囲への感染拡大を防ぐ狙いがある。
導入率の目標は設定していないが、効果を上げるには国民の6割超の利用が必要だとする研究もある。政府は都道府県境をまたぐ移動の自粛要請を19日から全面解除した。経済活動の正常化と感染防止の両立に向け、プライバシーへの不安を解消して広く普及させることが課題となる。《共同通信》
【河野太郎防衛相】イージス配備計画停止を陳謝
河野防衛相は19日、山口県を訪れ、地上配備型迎撃システム「イージスアショア」の配備手続き停止を巡る一連の混乱について、村岡嗣政県知事に陳謝した。
会談は県庁で行われ、河野氏は「混乱を招いたことについて、おわびを申し上げたい」と述べた。配備手続きを巡り、「十分な精査をした上で回答や説明をしてこなかったという指摘について、本当に申し訳なく思う」とも語った。村岡氏は陳謝を受け、「大変遺憾に思う」と語った。
河野氏は21日には、山口県とともに配備候補地だった秋田県を訪れ、佐竹敬久知事らと会談して一連の経緯を説明する。《読売新聞》
【フジテレビ、産経新聞社】世論調査で不正
フジテレビと産経新聞社は19日、両社などで実施している「合同世論調査」で、調査業務を請け負っていた企業でデータの不正入力が見つかったと発表した。両社は不正があった期間の調査結果と、関連する放送・記事を全て取り消す。この企業のコールセンターの現場責任者が、2019年5月から今年5月までの計14回、実際には有権者に電話で質問をしていないにもかかわらず、架空の回答を入力していた。不正は調査1回当たり100件以上、14回で計約2500件に上り、全調査件数の約17%が不正データで占められていたことになる。
データを不正入力していたのは、両社が調査業務を委託していた「アダムスコミュニケーション」(東京都品川区)から再委託を受けていた「日本テレネット」(京都市中京区)。フジテレビによると、この現場責任者は、「電話オペレーターの確保が難しかった。利益向上のために行った」と話しているという。
調査は、電話によるアンケート方式で、1回あたり全国の18歳以上の男女約1000人を対象に行っており、日本テレネットは、毎回半数の約500件を担当していた。質問項目では、政治、経済問題などを尋ねていた。
フジテレビは、同期間の世論調査の結果と関連放送を全て取り消す措置をとり、産経新聞でも、この世論調査に基づく計14回の記事を全て取り消すとしている。
フジテレビと産経新聞社は、調査が再委託されていることを知らなかったとしており、「視聴者、読者、関係者のみなさまの信頼を裏切ったことを、こころよりおわび申し上げます」とのコメントを発表した。《読売新聞》
【ジョンソン・エンド・ジョンソン】美白製品の販売中止
米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、アジアや中東で美白製品の一部の販売を中止することを決めた。人種差別根絶への運動が世界的に広がり「白い肌を推奨している」との批判が出ていた。ニューヨーク・タイムズ紙電子版が19日報じた。
日本に該当する製品があるかどうかは明らかになっていない。
対象はスキンケアブランド「クリーン&クリア」や「ニュートロジーナ」の美白製品。J&Jは批判に対して「意図するところではなく、健康な肌が美しい肌だ」と説明しているという。