平成9200日目
2014/03/17
【クリミア】ウクライナからの独立を宣言
ウクライナ南部クリミア半島の住民投票でロシア編入が承認されたことで、クリミア自治共和国最高会議(議会)は17日、独立を宣言し「クリミア共和国」として編入を求める決議を採択した。プーチン大統領はこれを受け、18日に連邦議会で演説する。
投票結果を拒否する米欧はロシアへの制裁強化策を検討、対立が先鋭化した。
クリミア自治共和国議会は17日、モスクワに代表団を派遣。通貨をロシア・ルーブルに変更することも決めた。ウクライナ通貨のフリブナは2015年末まで流通する。《共同通信》
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ロシアのプーチン大統領は17日、ウクライナからの独立を宣言したクリミアを「独立した主権国」として承認する大統領令に署名した。戦略的要衝であるクリミアを、ロシア編入を求める住民投票の成立を経て独立国として承認することで、ウクライナから事実上「分離」させ、実効支配を確定する狙いがあるとみられる。
米欧がクリミア半島に介入したロシアに対する制裁強化を発表、さらなる制裁強化を警告した直後に、これを無視するようにクリミアの独立承認を宣言し、ウクライナ情勢をめぐり米欧への対決姿勢を鮮明にした。《共同通信》
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菅義偉官房長官は17日の記者会見で、ウクライナ南部クリミア自治共和国のロシア編入承認が確実になった住民投票について「わが国として承認しない」と表明した。同時にクリミア併合を回避するようロシア側に要求する考えを示した。
菅氏は住民投票に関し「ウクライナ憲法に違反し、法的効力を有さない」と指摘。「ロシアが国際法を完全に順守し、ウクライナの主権と領土の一体性を尊重し、クリミアの併合に踏み出さないように強く求める」と強調した。
岸田文雄外相は記者団に「ロシアなど関係国がどのような対応に出るのか注視する必要がある」と事態の推移を見極める考えを示した。《共同通信》
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ウクライナのハルチェンコ駐日大使は17日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、南部クリミア半島での16日の住民投票について「法的な正当性がない。クリミアは今も将来もウクライナの一部だ」と述べ、結果を受け入れない考えを表明した。
大使は「ウクライナは難題に直面している」と強調。日本政府の対応に関して問われると、日米などの先進7カ国(G7)と欧州連合(EU)が「さらなる行動を取る」とロシアに警告した12日の声明を引き合いに、米欧の制裁と共同歩調を取るよう期待感をにじませた。《共同通信》
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【横田滋さん、早紀江さん夫妻】孫娘との面会を報告
北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(81)と母早紀江さん(78)が17日、自宅のある川崎市内で記者会見した。孫でめぐみさんの娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)一家と初めて面会したことについて報告。「充実していた。とてもうれしかった」などと感想を語った。
モンゴル・ウランバートルの大きなホテルのような施設で共に宿泊し、ウンギョンさんの夫とその娘という生後10カ月の乳児とも会った。早紀江さんはウンギョンさんの印象を「めぐみちゃんの若いころによく似ていた」と述べた。《共同通信》
【この日の安倍総理】
道州制の議論再開了承
安倍晋三首相は17日、自民党道州制推進本部の今村雅弘本部長と官邸で会い、道州制推進基本法案の党内議論を約1年ぶりに再開させる推進本部の方針を了承した。地方の反発に配慮し「丁寧に議論してほしい」と指示した。ただ、全国町村会などは強い反対姿勢を示し、党内の慎重論も根強いため、法案提出までの手続きは難航しそうだ。
推進本部は昨年2月に総会を開き、国会への法案提出を目指したが、町村会や知事会の反発が広がったため、党内議論を中断。昨年夏の参院選の公約で「道州制導入を目指す」と掲げる一方、地方側の理解を得るため、法案修正作業を続けていた。《共同通信》
【飯塚繁雄さん】「八重子を帰して」国連で訴え
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチなどは17日夜、北朝鮮脱出住民(脱北者)らが同国の人権侵害の実情を訴えるイベントをジュネーブの国連欧州本部で開いた。出席した拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)は「八重子を帰してください」と述べ、拉致された妹の田口八重子さん=失踪当時(22)=の帰還を求めた。
飯塚さんは「八重子は北朝鮮で、成長した息子の姿を見たいとどんなに切望しているだろうか」などと訴えた。
北朝鮮の人権に関する国連調査委員会は17日、最終報告書を人権理に提出。日本などは報告書の勧告内容を踏まえた決議案を提出予定だ。《共同通信》