平成7968日目

2010/11/01

【この日の菅直人総理】

予算編成に関する閣僚委員会

平成22年11月1日、菅総理は総理大臣官邸で、予算編成に関する閣僚委員会を開催しました。

本日の会議では、平成23年度予算編成の進め方について話し合われました。

菅総理は冒頭のあいさつで、「平成23年度予算の編成に本格的に着手する時期となっています。現下の経済情勢を考えれば、予算は確実に年内に編成する必要があり、関係閣僚一丸となって、スケジュール感をもって調整にあたっていただきたいと思います。

「財政運営戦略」の規律を守りながら、成長と雇用に重点を置いた国づくりにつながる、メリハリの利いた予算を作らなければなりません。これに向け、玄葉国家戦略担当大臣・仙谷官房長官・野田財務大臣を中心として、政治主導による調整を行うとともに、玄葉大臣と国家戦略室を中心として、「予算編成の基本方針」を策定することとします。

そのために、個別の主要論点について、できるだけ早く基本的な方向性を定めていく必要があります。まず、子ども手当については、玄葉大臣を議長とし、総務、財務、厚労、少子化対策担当大臣をメンバーとする5大臣会合を開催し、作業を開始していただきたいと思います。」と述べました。《首相官邸》

記者ぶらさがり

菅直人総理(代表)は1日夜、首相官邸で記者団に対し、「昨日終ったベトナムへの公式訪問は、大変大きな成果を得ることができた」と胸を張り、ベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談し、ベトナムが新たに建設する原子力発電所2基の建設を日本が受注することで合意し、またレアアースのベトナムでの採掘・精製などを含めた共同開発でも一致したことについて、ズン首相が「政治的、戦略的な決定だ」と強調したことを紹介。「実は今月初めのASEM(アジア欧州会議)の会議でズン首相と二国間の会談を行って、いろいろな話をしたことが大変大きなプラスになったと思っている」とも語った。

ロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問については「北方4島がわが国の固有の領土であるという、その姿勢は一貫している。それだけに今回の訪問は大変遺憾に思っている」と述べた。そのうえで、前原誠司外務大臣が、ロシアのベールイ駐日大使を外務省に呼んで抗議したことをふまえ、「今後のことはどういった形で対応するか検討していきたい」との意向を示した。

さらに、補正予算の成立に向けて野党側の協力を得るためにどう対応するか問われ、「多くの国民の皆さんはやはり景気対策を待っておられると思う。是非一日も早い成立を目指して野党の皆さんにも協力を呼びかけて誠実に対応していきたいと思う」と語った。《民主党ニュース》




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【プロ野球・沢村賞】広島・前田健太投手

プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(土橋正幸委員長)が1日、東京都内で開かれ、セ・リーグの最多勝、最優秀防御率、最多奪三振に輝いた広島の前田健太投手(22)が初めて選ばれた。セの投手の受賞は2004年の川上憲伸(中日)以来、6年ぶり。

前田健は今季、28試合で215回2/3を投げ15勝8敗、防御率2・21、勝率6割5分2厘、174奪三振をマークした。先発完投型の本格派を対象とする沢村賞の選考基準は15勝、防御率2・50、200投球回、10完投、150奪三振、25試合、勝率6割の7項目で、前田健は完投(6)以外の6項目をクリアした。広島勢の受賞は1991年の佐々岡真司以来。

足のけがで欠席した土橋氏に代わって選考委員長を務めた前巨人監督の堀内恒夫氏は、一部で声が上がった金子千尋(オリックス)と比較し「防御率が良かったし、安定して勢いがあった」と説明した。《スポニチ》

【桂花】民事再生法適用申請

熊本ラーメンの老舗、桂花ラーメンを展開する「桂花」(熊本市)が1日、熊本地裁に民事再生法の適用を申請した。東京進出の先駆けだったが、ラーメンの激戦に敗れた。同社によると負債総額は約12億6千万円。国内外で「味千ラーメン」を開く重光産業(同市)が支援する予定で、全13店が営業を続ける。屋号は変えない方針。《朝日新聞》

【ロシア・メドベージェフ大統領】北方領土訪問

ロシアのメドベージェフ大統領は1日、極東サハリン州の事実上の管轄下にある北方領土の国後島を訪問した。ロシアの国家元首の訪問はソ連時代を含めて初めて。大統領はロシアによる北方四島の実効支配を直接誇示することで、日本の領土返還要求に応じない姿勢を鮮明にした。

これに対し日本政府は「大変遺憾だ」(菅直人首相)と強く反発、前原誠司外相はベールイ駐日大使を外務省に呼び抗議するとともに、対抗措置の検討に入った。《共同通信》

仙谷由人官房長官は1日午前、首相官邸での定例会見で記者に問われ、ロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問に関連して、「言うまでもなく北方4島はわが国固有の領土である。メドベージェフ大統領が国後島を訪問したということであると、日本の原則的立場と相容れない」と批判。「またわが国国民の感情を傷つけるものであって極めて遺憾である」と語った。

また、訪問の狙いについては「どの辺にあるのか少々疑問に思っている」としたうえで、「というのは、日本との関係発展を重視すると表明してきたロシア政府であるから、どういうおつもりなのか、これからよく調査をしないといけない」と述べた。

そのうえで仙谷長官は、事実関係、大統領やロシア政府の発言をきちんと把握して、しかるべき対応処置を考えていく意向を表明した。

仙谷官房長官は同日午後の会見で、記者団から、前原誠司外務大臣が外務省にベールイ駐日ロシア大使を呼んで申し入れを行った件に関連し現状を問われ、「(メドベージェフ・ロシア大統領の国後島訪問は)日本の原則的立場と相容れず国民感情を傷つけるもの。ロシア政府の真意を疑わせる。適切な対応をとっていかざるを得ないが、数日は状況をみる」との旨答えた。《民主党ニュース》

【尖閣漁船衝突事件】国会議員がビデオ視聴

衆参両院の予算委員会理事らは1日午前、海上保安庁が尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオを国会内で視聴した。6分50秒に編集されたもので、巡視船「よなくに」「みずき」に衝突する様子が収められている。民主党は日中関係を考慮して一般には公開しない考えだが、野党は一般公開を迫る方針だ。

視聴した議員からは「故意にぶつけたのがはっきりわかる」との声が相次いだ。ビデオは(1)巡視船「よなくに」の左後部に中国漁船が衝突したシーン(3分20秒)(2)巡視船「みずき」の右側に中国漁船が衝突したシーン(3分30秒)の2部構成。中国漁船には数人の乗組員がいて、巡視船は警笛を鳴らしながら中国語で繰り返し停船命令を出していた。2回の衝突前後の映像に限られているため、赤松正雄氏(公明)が「強行接舷の部分を見たい」と質問したが、海上保安庁の鈴木久泰長官は「見せられない。相手に手の内を見せることになる」と拒んだ、という。

ビデオの原本には、10時間近くの映像が収められていた。那覇地検は海上保安庁と協議して編集したものを国会に提出していた。映像の流出を避けるため、視聴した議員はカメラや携帯電話の持ち込みを禁止された。

ビデオを視聴した武部勤氏(自民)はこの後の衆院予算委員会で「悪質そのものの事案。なぜ国民に見せてはいけないのか。実態を明らかにするためにも、世界にアピールするためにも、ビデオを公開すべきだ」と主張したが、仙谷由人官房長官は記者会見で「色々な配慮から公開は良くない」。中井洽衆院予算委員長は記者団に対し、「国会に提出されたビデオを一般公開するのはルール違反だ」と述べた。

野党が補正予算案の審議入りの条件としてビデオの公開を求めたため、民主党は、野田佳彦財務相が財政演説を行う1日午後の衆院本会議の前にビデオの視聴を決めた。だが、野党は民主党の小沢一郎元代表の国会招致のめどが立っていないとして、本会議欠席を辞さない構えだ。《朝日新聞》

「中国漁船が衝突してきたのは明らかだった」――。1日午前、沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の記録ビデオを視聴した国会議員たちは、こう口をそろえた。国民への公開を求める声もあるが、中国との関係はぎくしゃくしたまま。政府は公開する姿勢を見せていない。

海保が撮影したビデオを見た議員たちの証言で中身を再現した――。

9月7日午前10時15分ごろ、尖閣諸島・久場島の北北西約12キロの東シナ海。ビデオは洋上に停船していた中国漁船「ビン(門がまえに虫)晋漁5179」(166トン)が、クレーンで網を巻き上げる場面から始まる。

巻き上げを終えた漁船は、エンジンを吹かすと巡視船「よなくに」(1349トン)の左後方部にむかって動き出す。

両船の距離は「約50メートル」。

漁船は途中でエンジンをさらに一段あげ、「ピューッと突っ込んできた」。

漁船の船首がほぼ直角に、「よなくに」の左舷後方に衝突。同17分。「ゴーン」という鈍い金属音が響く。「ぶつかってきたというよりは、押しつけてきた。寄ってきて、まともにぶつかったというよりは、押しつけてかすっていった」

「挑発的な動きをみせています。あっ、本船に当ててきました」。撮影していた海上保安官のナレーションが入る。

漁船はそのまま、「よなくに」の後方を通って右舷側へと逃げる。黒煙を上げ、スピードを上げる。巡視船から中国語で「とまれ」「逃げるな」と呼びかける。

次の衝突シーンは午前10時56分。

逃走する漁船の左側を、巡視船「みずき」(197トン)が並走していく。両船の距離は近い。「ジャンプすれば飛び移れるかも」と思えるほどだ。サイレンが鳴り響く。巡視船は「止まりなさい」と警告を続ける。

「漁船が突然、左にかじを切って」、「みずき」に斜めに近づき、右舷にぶつかった。

「かじをきって体当たりしてきたようにみえる」との証言が多いが、「逃げ惑ってぶつかってしまったという感じ」「逃げようとして逃げ損なって当たったという感じ」と語る議員もいた。

ある議員は「1回目も2回目も、巡視船からぶつけて漁船を止めようとしたのではないことは間違いない」と語った。

漁船の甲板には乗組員の姿が映っていた。「8~10人ぐらい見えた」と証言する議員もいる。上映会で海保の鈴木久泰長官が「あれが船長だ」と解説した人物は、「くわえたばこ」で、「すこし高いところで、腰ぐらいの高さのさくに両手をかけて立っていた」。衝突後も「平然としていた」という。《朝日新聞》



11月1日 その日のできごと(何の日)