平成6851日目
2007/10/11
【WBCフライ級タイトル戦】内藤大助選手が初防衛に成功
亀田3兄弟の次兄・大毅(18=協栄)が前代未聞の反則劇の末に初黒星を喫した。11日、東京・有明コロシアムで行われたWBC世界フライ級王者・内藤大助(33=宮田)への世界初挑戦で、敗色濃厚の終盤に相手を抱えて投げるなどのレスリング行為を連発。最終回は減点3を受ける醜態をさらし、大差で判定負けした。日本人選手との初対戦で経験不足を露呈するとともに、数々の日本人名王者を生んできたフライ級の世界戦史上に汚点を残した。
もはやボクシングではなかった。KO以外、逆転がなかった最終12回。大毅は序盤から高く上げた両ガードを解き、打ち合いに出たが、全く当たらない。いら立ち、内藤にタックルを見舞って押し倒すと、右のパンチを王者の頭部に見舞った。減点1が科せられると逆上し、今度は内藤の左脇に頭を入れ、プロレスのスープレックスのように持ち上げて投げた。レフェリーは「故意」と判断して減点2を追加。本能を封じ、拳ひとつで優劣を競うボクシングの美学はもろくも崩壊した。
ヘッドロックにサミング(目つぶし)、すくい投げにもろ手刈りとプロレス技のオンパレード。試合中に内藤を12回も押し倒した。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長が「1回に減点3?記憶にない」と指摘したほどの暴走。試合後、ボディーガードに囲まれた大毅は控室へ直行し、10分ほど引きこもった後に姿を見せたが、取材を拒否して会場を去った。
「負けたら切腹と言っていたが?」と試合前の公約について問われると、長兄・興毅が質問者を無言でギロリとにらんだ。観客から発せられた「大毅、腹を切れ」のヤジにも腕組みしたまま。陣営は一言も発せず、父・史郎トレーナーが関係者を通じて「この悔しさをバネに頑張るしかない。大毅は一からの出直しや」とコメントを残しただけだった。《スポニチ》
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【プロ野球・西武】新監督に渡辺久信氏
プロ野球西武は来季の監督にグッドウィル(西武2軍)監督の渡辺久信氏(42)の昇格を決め、11日発表した。2年契約で契約金5000万円、年俸5000万円。背番号は「99」。
この日、東京都内のホテルで行われた就任会見で、渡辺新監督は「選手と同じ目線に立ち、思いやりのある監督を目指したい」と抱負を語った。《共同通信》
【この日の民主党】
海自の給油実態めぐり情報の徹底開示を要求 原口議員
『次の内閣』ネクスト総務大臣の原口一博議員は11日、衆議院予算委員会で総括質疑を行い、障害者権利条約、郵政民営化、地域間格差、消えた年金、外交安全保障等の問題について、福田首相はじめ関係大臣の認識を質した。
原口議員は冒頭、日本政府が9月28日に国連本部で署名した「障害者の権利条約」を取り上げ、就職や教育を受ける際に障害者が直面する差別を撤廃し、社会参加の促進を目的とした同条約の重要性を指摘。そのうえで早期批准に向け、障害者差別を禁じる関係法を整備する必要性に言及し、当該団体と協議したうえで法整備を行なうよう要請。首相から「関係団体の意見等を参考に締結に向けて」取り組むとの前向きな答弁を引き出した。
また、1日にスタートした郵政民営化問題に関連し、郵便局のネットワークは民営化前の水準を維持されているか等を質問。増田総務大臣は、高齢化などによる業務受託者からの業務返還によって、1割近くが休局している実態を答弁。自治体などを通じて委託先を開拓中であるとして、「ネットワークの水準維持に全力を挙げていく」とした。その深刻さを原口議員は改めて問題視し、「分社化ありきの民営化によって国民の郵政事業における権利が損われている」と指摘し、窓口手数料の値上げはじめ、民営化によるサービスの低下を早急に改善するよう求めた。
続いて、インド洋における海上自衛隊の給油実態に関して、2003年5月当時、官房長官だった福田首相が海自補給艦が米補給艦に提供した燃料を約20万ガロンと説明したが、防衛省が今年9月下旬に約80万ガロンと訂正、首相自身も昨日10日の予算委員会で間違った発言を陳謝した問題を取り上げた。原口議員は、「何を恐れているかといえば文民統制が崩れることだ」と指摘したうえで、米国海軍空母キティホークへの給油活動を行ったとされる海上自衛隊補給艦「ときわ」の航泊日誌の公開要求に対し、防衛省が最初「破棄した」としたうえで、急に具体的内容の多くを塗りつぶした03年2月25日分のみを示すなど、テロ特措法の延長審議の基本となる真実の活動実態データが十分に開示されない現状に危機感を示した。
原口議員はまた、これまで繰り返されてきた日本からの給油は対イラク戦争には使われていないとの国会答弁をめぐっても、「そんな説明は空母キティホークの年次報告にはない、どこにもOEF(不朽の自由作戦)の文字はない」と指摘。米国にとって「対アフガン」「対イラク」の区別はなく、「対テロ戦争」で括られている実態を浮き彫りにし、海自補給艦「ときわ」から給油されたキティホークがテロ特措法の枠を超えて、イラク作戦への転用に繋がった可能性を示唆した。
数字すり替えは「大本営発表」に酷似と指摘 菅代表代行
菅直人代表代行は11日午後、党本部で定例記者会見を行った。冒頭、テロ特措法に基づくインド洋での給油活動について言及。10日の予算委員会でも指摘したように、2003年当時20万ガロンと公表していた海上自衛隊補給艦から米補給艦への提供燃料が約76万ガロンであった事実を改めて問題視した。そのうえで、事務的な間違いであることを強調した福田首相の答弁について「ミスを謝罪したが十分ではない」と批判。誤った数字を根拠に「イラク戦争への関与はない」と判断、延長の手続きをとった政府・与党、当時官房長官であった首相の責任を引続き追及していく方針を明らかにした。
さらに、都合の悪い数字をいいものにすり替え、それに基づき判断が行われているとすれば「国民を騙していた戦前の大本営発表と同じである」と指摘。法案可決のための故意のミスである可能性を示唆し、政府・与党の姿勢を牽制した。
次に、高速道路の無料化計画について取り上げ、来年暫定税率の期限が切れることを踏まえ、道路特定財源の新しい活用方法として旧道路公団の債務をいったん国が引き取り、その償還に道路財源を充てれば高速道路の無料化が可能であるとの考えを明示。無料化によってインターチェンジの拡充が可能になるとして、その結果、生活道路としての活用、農産物等流通にも役立ち、地方の活性化にもつながると主張した。
協力強化で一致 小沢代表が中国大使と会談
小沢一郎代表は11日午後、党本部で崔天凱・駐日中国大使と会談、今年の日中国交正常化35周年と来年の日中平和友好条約30周年を契機に、両国の政治的信頼関係を強め、日中関係の長期的発展に努力することで合意した。
今月5日着任した崔大使は会談の中で、「民主党はいま、日本の政治で極めて大きな役割を果たしている。民主党の方々はこれまでも、中日関係の発展に努力してこられたが、この重要な時期に引続きご協力をお願いしたい。この面においても、小沢代表から是非お知恵をお借りしたい」と述べ、民主党との協力関係の強化に強い期待を表明した。
それに対し小沢代表は、民主党と中国共産党による「日中交流協議機構」の合意に基づき、12月に1000人規模の訪中団を派遣することを確認したうえ、「直接交流する非常にいい機会なので、できるだけたくさんの国民とともに伺いたい。今から楽しみにしている」と意気込みを語った。《民主党ニュース》