平成6583日目
2007/01/16
【民主党】定期党大会
民主党は16日午前、都内で2007年度定期大会の本会議を開き、小沢一郎代表は「国民に負担を強いる法案を、参院で一本たりとも通さない状況をつくらないといけない」と述べ、夏の参院選での与野党逆転に強い意欲を表明した。また25日召集の通常国会では「格差是正」に焦点を合わせ、安倍政権と全面的に対決していく考えを示した。《共同通信》
党の2007年度定期大会の本会議が、16日午前都内で開かれ、参議院での与野党逆転を目指す2007年度活動計画案、決算・予算案、規約改正案が承認された。
大会では、社会民主党の福島みずほ党首、国民新党の亀井久興幹事長、新党日本の田中康夫代表、連合の木剛会長、中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長が来賓として挨拶、それぞれに自民党政権に終止符を打ち、国民のための政治を実現しよう、中日の友好関係の発展を訴えた。
挨拶に立った小沢一郎代表は、「最も豊かで最も平等と言われた日本が最も格差のある社会になりつつある。これを一新することが民主党の使命。参議院選挙に勝ち、格差を拡大する地方の疲弊させるような法案は1本も通さないようにしなければならない。そして自公政権を倒さなければならない。参議院選挙に勝利し、生活維新を実現することを誓う」と今年に賭ける決意を力強く表明した。
鳩山由紀夫幹事長が、活動計画案、決算・予算案、規約改正案の提案に立ち、「国民のための政治、そのための2大政党制。自民党と民主党と違いは視座に違い。小泉・安倍政権は国家を上において、国家を発展させればいい、それですべてがうまくいくとの視座だが、私どもは国民、市民の皆さんに目を向ける、そういう政治。国民の一人ひとりの皆さんの声が反映される政治」の実現が今年の活動にかかっているとして、「地方選挙で大躍進、国政補選での勝利、参議院選での過半数割れをさせ、解散・総選挙に追い込む」と訴え、全員にその決意を共有するよう呼びかけた。
赤松広隆政権政策委員会委員長が、「政権政策の基本方針(政策マグナカルタ)」を報告・説明に立ち、議論の経過、意義を述べた。
党員特別表彰の後、首長選挙候補、地方議員候補、参議院選候補の紹介がなされ、代表して、石田芳弘愛知県知事予定候補、高島陽子長野県議予定候補、中谷智司参議院選予定候補が力強く勝利、自民党政権の打倒を訴えた。
大会は最後に、菅直人代表代行が「石田愛知県知事候補をはじめとする地方選挙、7月22日予想の参議院選挙、全員の勝利を期し、国民の皆さんの望む政治に大転換、政権交代につなげるために全員の勝利へ、民主党政権誕生に向けて」と団結頑張ろう三唱の音頭をとり、政権交代、2007年政治決戦の勝利を誓い終了した。
大会議長は、高井美穂衆院議員、前川清成参院議員が務めた。
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【第136回芥川賞】青山七恵氏「ひとり日和」
第136回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に青山七恵さん(23)の「ひとり日和(びより)」(文芸秋号)が選ばれた。副賞100万円。直木賞の該当作はなかった。同賞の該当なしは03年1月の128回以来、8期4年ぶり。贈呈式は2月23日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で行われる。
青山さんは23歳11カ月で、女性受賞者では綿矢りささん、金原ひとみさんに次ぐ3番目の若さ。全体では7番目になる。《朝日新聞》
【この日の民主党】
参議院選の争点は弱者切捨てかどうか 小沢代表
小沢一郎代表は大会終了後の16日午前記者会見し、参議院選挙の争点について、憲法も最高法規であり重要なテーマだが、今日の社会をみると、国民の生活、将来不安があり、このままでは弱者切捨ての社会になる、そうするのか否かが最大に争点であるとして、党としてもそこを国民に訴えるとした。
また、小沢代表は、「改革・規制撤廃の美名の下、強者の論理の改革がまかり通っている。そうではなく、自由と平等の調和を図る。自由競争が人類の発展、進歩につながるように社会保障、セーフティネットを作った。それが資本主義の歴史。民主党でなければ大いなる改革、新たな仕組みはできない」と、小泉・安倍政権を批判し、民主党の目指す社会の一端を明らかにした。
さらに、政治とカネの問題に関して、政治資金規正法について、「変えるべきところがあれば、変えればいい」としたうえで、「透明性の問題に尽きる。フリーフェアオープン、その社会を目指すことが基本」とした。
日中(民主・中国共産)両党「交流協議機構」第1回会議
王家瑞中国共産党中央対外連絡部部長一行を迎え、民主党と中国共産党との定期交流協議機構となる「日中(民主党・中国共産党)両党『交流協議機構』」の第1回会議が16日午後、党本部で開かれ、同機構名誉会長の小沢一郎代表、会長の菅直人代表代行、会長代理の輿石東参議院議員会長、副会長の鳩山由紀夫幹事長はじめ、多くの国会議員が参加。「定期的な交流協議」の手始めとして、活発な意見交換が行われた。
歓迎の挨拶に立った小沢代表は、同機構は昨年7月に自らを団長として行った「民主党代表中国訪問団」による成果のひとつだと説明。胡錦涛国家主席と会談した折、民主党と中国共産党との間で政治家同士が定期的、継続的に忌憚のない協議・交流を行う場を設けることが必要だとの共通認識を得たのを受け、設置されたものであるとした。
また、日中は隣人として基本的に友好の歴史を積み重ねてきたと指摘。「現在の国際社会において日中両国の関係は単なる二国間関係に留まるものではなく、アジア、世界の平和のために大きな意味合いをもつ重要な関係である」と語った。さらに、「両国と両国民の安定と反映はもとより、アジアや世界が平和と安定のなかで繁栄し、人類が共に生きていく、つまり共生のために、日中両国が政治的にも経済的にも文化や文明、地球関係という面においても21世紀における人類史的な協力ができるものと確信している」と述べた。
小沢代表は「しかし、われわれ両者は人類史的な思いと時代に生きる私たちの使命を共有し、互いに努力し、協力することによって乗り越えることができると考える。そのためにもしっかりと理解し合い、いつの時代にあっても揺らぐことにない友好と信頼を深めていかなければならない」とも表明。この交流協議機構が両党、両国の信頼と友好の元となる交流協議の場となり、胸襟を開いて意見交換を積み重ね、相互の理解を深め、発展することを祈念するとした。さらには本年が日中国交正常化35周年にあたるのを受け、その大きな節目を記念する交流行事の開催を提案したいとして、具体的なご検討を要請した。
続いて王部長、菅代表代行がそれぞれ基調講演(王部長の講演内容は下記ダウンロード参照)し、王部長はアジア、世界の共通利益の拡大のためにも日中の協力体制の強化が必要との認識を示すとともに、(1)両党・両国のハイレベル交流によってコンセンサスを得て、アジア、世界を正しい方向に導くこと(2)政策対話・相互理解へ向けた協議(3)文化的交流・若い世代のリーダー交流などの重要性を指摘。菅代表代行も自らの経験を踏まえて、若者の交流と人材育成の重要性を問題提起するとともに、「何のために協議していくかというと限られた地球社会のなかで隣国としていかに生きていくか、共生社会をいかにして構築していくかにある。私たちが成し遂げなければならないのは、大きな目標を見失わず、仲間としての観点から協力関係を深めていくことにある」と語った。ビジョンを共有できるところまで徹底的な対話を深めていくことが大事だとした。
17日には専門会議を開催。2時間にわたって「経済問題」「北東アジア問題」「両党の文化交流」等について協議する予定。《民主党ニュース》