平成5916日目
2005/03/20
【福岡県西方沖地震】
20日午前10時53分ごろ、九州北部で強い地震があり、福岡県と佐賀県南部で震度6弱、長崎県で震度5強を記録した。福岡市で1人が死亡、2人が意識不明の重体となり、共同通信のまとめでは福岡県をはじめ佐賀、長崎両県を合わせ約500人が病院で手当てを受けた。
http://www.sabo.pref.fukuoka.lg.jp/jirei/jirei7.html玄界島(福岡市西区)では200棟を超える家屋が被害を受け、町内会長ら約10人を残し、ほぼ全島民の約700人が島外へ避難した。
政府は午前11時、首相官邸に官邸対策室を設置。福岡県は、避難所設置費用などを国と折半できる災害救助法の適用を決めた。《共同通信》
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【マラッカ海峡海賊事件】邦人船長ら3人保護
マレーシア・ペナン島沖のマラッカ海峡で海賊に連れ去られた日本船籍のタグボート「韋駄天(いだてん)」(323トン、全長42・55メートル)のA船長(56)=東京都八王子市=ら3人が20日(日本時間同)、事件発生から6日ぶりに解放され、タイ当局に無事保護された。日本政府筋は3人について「安全が確認された」と語った。
韋駄天が所属する近藤海事関係者によると、近藤観司社長は20日午後11時半(日本時間21日午前零時半)ごろ、A船長と電話で話した。船長は「元気です。他の2人も無事です」と話したという。日本外務省は3人を保護するために、近藤社長が現地に向かっていると発表した。《共同通信》
【小泉純一郎首相】サリン事件から10年、霞ヶ関駅で献花
小泉純一郎首相は20日午前、地下鉄サリン事件から10年を迎えたことについて「10年たっても傷を受けて大きな困難を抱えている人がたくさんいる。支援していかなければならないといけない」と述べた。東京・品川区の公邸で記者団に語った。
首相はこれに先立ち東京・霞が関の東京メトロ霞ヶ関駅に立ち寄り、地下鉄サリン事件の犠牲者を悼んで献花した。《共同通信》
【この日の民主党】
「安心して暮らせる日本を次世代へ」門間総支部長、岡田代表と訴え
民主党の岡田克也代表は三連休中日の20日午後、仙台市を訪れ、宮城県第2区の門間ゆきこ総支部長とともに、学生との懇談、後援会・地域住民との集い、街頭演説などの日程を精力的にこなし、政権交代実現へ向けた民主党の姿勢をアピールした。
学生との懇談は、伝統の一品である仙台箪笥の展示品の前でまさにひざ突き合わせて政治談議が行われた。ノンポリの学生が多く、政治への関心は薄いといった指摘や官僚社会が変わらない限り世の中は変わらないといった思いから政治離れが一層進んでいるといった指摘に岡田代表は「ただ、政治には多くの人にチャンスを与えていく役割がある」とし、がんばっても報われなかった人にも手を差し伸べる、民主党が目指す社会の実現へ向け政治がリードする必要性を指摘した。また、年金をはじめと社会保障が期待できないなか政治には頼らず貯蓄しているとの声には、自衛策が講じられない人に対する底上げを政治が担うべきとの認識を示した。
門間総支部長は若者の雇用問題を取り上げ、「大学で専門分野を学んだ研究者の受け皿が特に少ない」といった問題を提起し、研究者の技術や知識が十二分に活かせるしくみづくりや働く女性が仕事を継続していくための環境整備の必要性を改めて指摘した。
続いて場所を移して行われた後援会や地域住民との集いで岡田代表は開口一番、「日本の政治は大きく変わる手前まできている。政治を本気になって変えよう」と訴え、先の総選挙・参院選で民主党が比例第一党となったことを説明し、「国民の皆様が最も支持している政党は民主党であることがこの2回の選挙ではっきりしている」と述べ、次の総選挙での政権交代の実現を確約した。その上で岡田代表は、旧橋本派の1億円裏献金事件をめぐる証人喚問実現に向け何らリーダーシップを発揮しない小泉首相の姿勢を批判すると同時に「自民党は何ら変わっていない」と述べ、「目に見えないところで政策がゆがめられている。国民の立場にたった政策ではなく、特定の利益のための政治が行われている。そのことにはっきりNO!という、そうした姿勢も問われている」として、民主党への支持を訴えた。
仙台市内の青葉区・泉区の2カ所で行われた街頭演説会で岡田代表は、「仙台が、宮城が、日本中のそれぞれの街が本当に元気になるために、今、決断しなければならないことは分権・地方主権である」と聴衆に語りかけ、「本気になって政治を変えよう」と訴え、地方への権限・財源移譲の必要性に改めて言及した。そうした中にあって「三位一体改革」という言葉を掲げるだけで、地方六団体がまとめた具体的な削減案を官僚や族議員の抵抗を前に骨抜きにした小泉首相をきびしく批判した。
さらに、議論を先送りしてきた小泉首相から今秋までに年金の抜本改革についての骨格をまとめるとの言質をとったことを岡田代表は報告し、「国会で年金の問題を話し合う体制が整いつつある」として、年金の抜本改革実現に向け本気に取り組んでいくと表明した。
続いてマイクを握った門間総支部長はまず、「次の世代の子どもたちにも安心して暮らしていける仙台を、そして日本を残していきたい」と力強く訴え、地域の誇りを守り、育て、伝えていくためには国に対して地方が対等の立場でものが言える関係でなければならないとする考えを示した。その上で門間総支部長は、「その推進には地方分権が重要であり、その実現にはみなさまの声をいただくことが大事」と訴え、民主党への支持を求めた。
門間総支部長はまた、地域で安心して暮らすためにも安定した雇用の創出と安心して子育てできる環境整備が必要だと述べ、「社会保障制度や次世代の子どもたちを育む教育制度の確立に向け、民主党、そして第二区総支部が精一杯力を尽くしていく」と力説した。
青葉区の街頭演説会には宮城県連代表の安住淳衆議院議員、宮城県選出の参議院議員の岡崎トミ子副代表が、泉区には櫻井充参議院議員、鎌田さゆり元衆議院議員も駆けつけた。
「牛肉の安全確保は科学的な知見で判断すべき」岡田代表
仙台市内で街頭演説などを終えて岡田克也代表は20日、「地下鉄サリン事件」から丸10年を迎えた感想を記者団から問われ、「いまだに後遺症で苦しんでいる方もたくさんいらっしゃるし、事件を風化させてはいけない。あれだけの事件が簡単に引き起こされたということの教訓を十分にまだ学んでいないと思う」とコメント。生物化学兵器や大量破壊兵器の脅威に対する対応がいまだ不十分であるとの認識を示した。
また、福岡県、佐賀県南部で発生した地震については「怪我をされた方には心からお見舞い申し上げたい。党としての対応は経過を見守りながら考えていきたい」と述べた。
さらに、米国産牛肉の輸入再開問題について問われたのに対しては「専門家が科学的な知見に基づいて判断すべき問題」として、米国側が輸入再開を強く迫っている点については「輸入すると(日本政府が)明言してしまったことで米国側の期待感を高めすぎた。最初から率直に(日本の)基本的な態度を述べておくべきだった。大事なことは安全性に関して消費者の理解を得ること」と述べ、食肉の安全確保に力を尽くす姿勢を改めて示した。《民主党ニュース》