平成5377日目
2003/09/28
この日のできごと(何の日)
【イタリア】全土で停電
ローマやミラノなどイタリア全土が28日未明から一斉に停電、深夜運行していた地下鉄が止まるなど大混乱が起きた。鉄道約110本が運行を停止、乗客3万人が電車に閉じ込められたほか、飛行機の離着陸にも支障が出た。停電は同日午後までに全面復旧した。
フランスの電力会社の発表によると、同国からイタリアに高圧電力を送っている通常用と緊急用の2本の送電線が、数カ所で不通になったことが原因とみられる。イタリア電力供給公社が詳しく調べている。
ローマでは地下鉄のホームで、帰宅できない乗客数百人が座り込んだ。深夜営業中のレストランでは突然真っ暗になったため客が騒ぎ出した。病院では、緊急患者のために自家発電装置を稼働させて対応した。
南部ナポリでも未明から停電。ローマの警察によると、市街での犯罪は起きていないという。
ローマでは27日夜から28日にかけて「白夜」と呼ばれる徹夜の祭りが開かれ、商店街や映画館が夜通し開いていたため、当初は急激な電気不足に陥り停電になったとみられていた。
8、9月には世界各地で大規模停電が相次ぎ、8月14日の米カナダ大停電をはじめ、同28日はロンドン南部などで、9月23日にはデンマーク、スウェーデンなどで停電があった。《共同通信》
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【ゴルフ】
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子最終日(28日・宮城県利府GC=6358ヤード、パー72)アマチュアの宮里藍(宮城・東北高)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダー、211でツアー初優勝した。
アマチュアの優勝は清元登子・日本女子プロゴルフ協会副会長以来30年ぶりの快挙。18歳の宮里は女子プロツアー最年少優勝記録を更新した。
1打差の2位から出た宮里は山口裕子、片山真里と激しい優勝争いを続け、18番でバーディーを奪って競り勝った。宮里は規定の手続きを経て、1年間のツアーシード権を得る。《共同通信》
◇
アコム・インターナショナル最終日(28日・茨城県石岡GC=7046ヤード、パー71)倉本昌弘が通算13アンダーの271で並んだ尾崎将司、宮本勝昌とのプレーオフを制し、1995年9月のサントリーオープン以来、8年ぶりとなるツアー通算29勝目を挙げた。優勝賞金は2400万円。単独トップで出た倉本は73と崩れ、3人のプレーオフにもつれ込んだ。しかし1ホール目に尾崎将と宮本がボギーだったのに対し、倉本はパーにまとめて勝負をつけた。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第8節最終日(28日・味の素スタジアムほか=2試合)好調同士の東京V−名古屋は4−4で引き分け、ともに首位に立つチャンスを逃した。磐田−柏は、試合終了直前に柏の近藤がゴールを決めて1−1で引き分けた。第8節を終了し、勝ち点15の横浜Mが得失点差で市原を抑えて前節4位から首位へ浮上するなど、首位から勝ち点2差以内に7チームがひしめく大混戦が続いている。《共同通信》
【プロ野球】
プロ野球パ・リーグは28日、首位ダイエーが優勝マジックを「1」としていたが、マジック対象の西武がデーゲームで勝ち、ダイエーがナイターで近鉄に敗れたため、優勝は30日以降に持ち越しとなった。ダイエーは勝つか引き分ければ優勝決定だったが、4−10で黒星を喫した。
◇
先発投手が早めに崩れては、展開が苦しい。ダイエーは寺原が二回につぶれて、また足踏みとなった。寺原は二死走者なしから突然乱れた。川口の左前打から連続6人の打者に3長短打、3四球で4点を失った。ダイエーはその裏に、井口の適時打などで3点を返すが、ここで一気に逆転したかった。終盤に5失点しては、勝機がうせた。《共同通信》
◇
西武の伊原春樹監督(54)が28日、東京ドームで行われた日本ハムとの最終戦後に今季限りでの辞任を正式に表明した。残り4試合は指揮を執り、シーズン終了後に退団する。同監督はオリックスの次期監督就任が濃厚となっている。
伊原監督は試合後「小野球団代表から慰留されたが、今年で終わらせてくださいと言った」と話した。
小野賢二球団代表は伊原監督の今後について「球団には残らない。シーズン後は本人の自由」と退団を明言。さらに既定路線通り、27日に現役引退を表明した伊東捕手に対して次期監督就任をシーズン後に正式要請することを明らかにした。《共同通信》
【小泉純一郎首相】アフリカ首脳19人と会談
小泉純一郎首相は28日、「第3回アフリカ開発会議」(TICAD Ⅲ)出席のため来日したカメルーンのビヤ、ナイジェリアのオバサンジョ両大統領ら計19の国・機関の首脳と東京都内のホテルで相次ぎ会談を行った。日本の首相が一日に行った二国間首脳愛弾の数としては「新記録」(外務省)。
首相はビヤ大統領らの訪問招請に対して「いつかアフリカ諸国を訪問する」と意欲を示した。ただ、すべての会談を終えた同日夜には記者団に「(会談の数は)空前絶後と言うしかない」と疲れた様子もみせた。《共同通信》
【チェチェン共和国】首相が重体
ロシア南部チェチェン共和国のナンバー2、ポポフ首相が食中毒症状を訴え重体に陥ったことが、28日明らかになった。インタファクス通信によると、担当医は「何らかの毒物による中毒」と診断しており、10月5日の共和国大統領選の混乱を狙った暗殺未遂事件との見方が強まっている。首相の詳しい容体は不明だが、医師団はモスクワの病院への搬送を検討している。
首相は共和国東部グテルメスで27日に開かれた天然ガスのパイプライン開通式で食事を取った後、体調が急変し、首都クロズヌイの病院に収容された。《共同通信》
【台湾】06年に新憲法制定へ
台湾の陳水扁総統は28日夜、主席を務める与党、民主進歩党(民進党)の結党17周年記念集会で「2006年、満20歳となる民進党は台湾の新憲法の誕生を促すとはっきり表明する」と述べ、06年に新憲法制定を図る意向を初めて明らかにした。
陳氏は、新憲法の内容は明らかにしなかったが、台湾が「主権独立国家」であることを法的に明確にし、統一工作を進める中国をけん制する狙いがあるとみられ、今後、中国が「台湾独立」の動きとみて反発しそうだ。
台湾の「国名」を現在の「中華民国」から、「台湾」に変える「正名(名前を正す)」運動を展開している台湾独立支持派は、新憲法を制定し国名を「台湾」にするよう政権側に求めている。
陳氏側には、来年3月の総統選挙での再選に向け、独立派の要求に前向きな姿勢を示して支持基盤を固め、野党側が支持率でリードしている劣勢をばん回したいとの思惑もあるとみられる。
総統府の邱義仁秘書長は「新憲法制定は『国名』変更と必ずしもイコールではない」と指摘した上で、新憲法の内容について今後、野党側と協議していく考えを示した。《共同通信》
【ベルリン・マラソン】
第30回ベルリン・マラソンは28日、3万人を超すランナーが参加してベルリンで行われ、男子はポール・テルガト(ケニア)が2時間4分55秒の世界最高記録で優勝した。女子は橋本康子(サミー)が2時間26分32秒で制し、日本選手がこの大会4連覇を果たした。
テルガトは序盤からペースメーカーを務めたサミー・コリル(ケニア)とともに快調に飛ばし、史上初の2時間4分台に突入する快記録を樹立した。従来の記録はハリド・ハヌーシが昨年4月に出した2時間5分38秒。2位のコリルも2時間4分56秒だった。
日本勢は松田和宏(佐川急便)が2時間9分49秒で6位になったのが最高だった。
女子の橋本は34キロ付近でアリナ・イワノワ(ロシア)らを振り切り、初優勝。昨年までこの大会2連覇の高橋尚子(スカイネットアジア航空)らに続いた。《共同通信》
【エリア・カザン監督】死去
「欲望という名の電車」「エデンの東」などを手掛けた巨匠として知られる米映画監督のエリア・カザン氏が、28日、米ニューヨーク・マンハッタンの自宅で死去した。94歳だった。死因は明らかにされていない。
トルコでユダヤ系ギリシャ人の家庭に生まれ、幼年期に米国に渡った。第二次大戦中から、ブロードウェーの舞台演出家として頭角を現した。1940年代後半、映画に進出。ユダヤ人差別をテーマにした「紳士協定」(47年)でアカテミー作品賞と監督賞を受賞。
続いてかつて舞台で演出した「欲望という名の電車」(51年)を映画化、ビビアン・リーにアカデミー主演女優賞をもたらした。知的でリアルな作風と、俳優から強烈な演技を引き出す演出が、ハリウッドに新風を吹き込んだ。
港湾労働者の生活を活写した「波止場」(54年)でもアカデミー作品賞と監督賞を獲得、「エデンの東」(55年)では新人ジェームズ・ディーンを抜てき。その後は、舞台演出を手掛けながら「草原の輝き」(61年)などを発表した。《共同通信》
【中願寺雄吉さん】死去
男性で世界最高齢だった中願寺雄吉さんさんが28日午後、老衰のため福岡県小郡市の自宅で死去した。114歳だった。
1889年(明治22年)3月23日、同県筑紫村(現筑紫野市)で生まれ、1914年(大正3年)に結婚、四男一女をもうけた。孫が7人、ひ孫が12人。
2000年1月に男性長寿日本一となり、02年1月、ギネスブックに男性長寿世界一と認定された。《共同通信》