平成3313日目
1998/02/02
この日のできごと(何の日)
【東京都江東区】中3男子がナイフで警官を襲撃
2日午前0時15分ごろ、東京都江東区亀戸7丁目の亀戸7丁目北公園前路上で、バタフライナイフを持った同区内の中学3年の少年(15)が、自転車でパトロール中の城東署地域課のA巡査部長(54)の右胸に切りつけた。少年は警棒を一時奪い、頭を殴るなどしたが、同巡査部長が少年を取り押さえ、強盗殺人未遂、銃刀法違反などの現行犯で逮捕した。
A巡査部長は制服の下に耐刃防護衣を着ていたため、ナイフによる負傷はなかったが、二人とももみ合った際、同巡査部長が頭部に7針のけがをするなど軽傷。少年は巡査部長に取り押さえられる際「けん銃をよこせばいい」などと口にしたという。少年は「1月中旬ごろから短銃を撃ちたいと思うようになった。警官を殺してでも(銃を)奪いたかった」などと供述しているという。
1月28日に栃木県黒磯市で中学1年の男子生徒が女性教諭をナイフで刺して死亡させるなど各地で少年による凶悪事件が連続。警視庁は都内のがん具店などに、未成年者へのナイフ販売の自粛を要請する。
調べによると、少年は目転車でA巡査部長の後ろから近づき「お巡りさん、亀戸駅はどっち」と道を尋ねた。巡査部長が自転車を降りると、いきなり持っていた刃渡り約10センチのバタフライナイフで右胸に切りかかった疑い。少年はその後、ナイフと自転車を放置して逃走。A巡査部長は少年を約35メートル先の路上で取り押さえた。
同署は、少年が警察官の短銃を狙い襲撃したとみて、動機やナイフの入手先などを追及している。
少年は自宅から現場近くのコンビニエンスストアに飲み物を買いに行く途中でA巡査部長を見かけ、襲撃を思いついたという。バタフライナイフのほかジャンパーのポケットに万能ナイフなどナイフ2本とペンチ、ドライバーなどを持っていた。少年はバタフライナイフについて「夜歩く時の護身用だった」などと話している。
城東署によると、少年は両親と姉、妹の5人家族。非行歴はないが、中学1年の時からサバイバル遊びを始め、エアガンなどを買い、友人と遊んでいたという。《共同通信》
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【日産・キューブ】発売
日産自動車は2日、主力量販車「マーチ」をベースにした小型RV(多目的レジャー車)「キューブ」を発売した。
現在20%強に低迷している国内シェア(市場占有率)を平成12年に25%とする目標を掲げる日産は、キューブをシェア奪回に向けた戦略車の一つと位置付けており、販売促進のため、月々のリース料を払って一定期間、新車が乗れる「キューブ・プラン」も初めて全国的に導入する。
キューブは排気量1300ccで、大人4人がゆったり乗れる居住空間の広さが特徴。変速レバーなどをハンドル付近へ設置することで前席での左右への移動を自由にした。また、窒素酸化物などの排出を現規制値の10分の1近くにまで減らした。価格は上級車種「X」(前輪駆動、自動四段変速)タイプが全国統一の141万8000円。《共同通信》
【仏政府】高速増殖炉を閉鎖
フランスのジョスパン左派連立政府は2日、リヨン郊外クレイマルビルにある高速増殖炉「スーパー・フェニックス」の閉鎖・解体を正式決定した。
1986年に運転を開始した同炉は、約600億フラン(約1兆2千億円)の大金を投入しながら、実際に稼働したのはわずか6ヶ月という不名誉な結果を残して姿を消すことが確定した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】6兆円補正も視野
橋本龍太郎首相は2日の参院予算委員会で、追加的な景気対策の検討に当たっては「政党、民間などいろいろ意見がある。これらに注意を払いつつ業務を行うのは当然だ」と述べ、自民党の野中広務幹事長代理が提唱した6兆円規模の1998年度補正予算編成も対象に含める考えを示した。
ただ首相は、景気対策として当面は97年度予算案、98年度予算案などの早期成立が重要との姿勢を重ねて強調した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は2日、ナイフを使った少年犯罪が多発していることについて「山登りに行く時、僕たちはやぶ払うためにナイフを持って行く」などと、長々とコメント。ペルー早大生殺害事件をめぐる発言を批判されて以来、番記者とのやりとりに神経質になっていただけに久々の長広舌。だが、事件の背景は「正直言って分からない」と述べたところで一気に慎重さを取り戻し、イラク問題でも「歩いて話をするには問題が大きすぎる」と再び貝に。ペルー発言の後遺症はなお続きそうだ。
○・・・新党友愛の伊藤英成幹事長はこの日の記者会見で、旧民社党政審会長を長く務めて引退した竹本孫一氏を見舞った話を披露。91歳になる竹本氏は2枚の紙切れを伊藤氏に渡した。1枚は「公定歩合が低すぎる」など5項目の政策提言、残る1枚は元首相の佐藤栄作日記の「竹本氏の国会での質問に教えられることが多い」との内容のコピー。伊藤氏は「竹本先生は野党が本気で勉強、質問することが政治を良くすると言いたかったのだろう。見習わなければ…」と大先輩の教えにしんみり。《共同通信》
【イラク】査察受け入れを表明?
ヤストルジェムブスキー・ロシア大統領報道官は2日、タス通信などに、フセイン・イラク大統領が大統領関連施設8カ所について、国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察を受け入れるとポスワリュク・ロシア大統領特使(外務次官)に伝えたことを明らかにした。
イラク指導部は同日査察の詳細を協議するため、UNSCOMのバトラー委員長の訪問を早急に受け入れることでも合意したという。
これは米国の強硬姿勢に対するイラクの譲歩と言える。これによりUNSCOMの査察拒否で緊迫していたイラク情勢は、昨年秋に続くロシアの仲介でやや沈静化し、米国などによる武力行使が回避される可能性が出てきた。
プリマコフ外相が同日、バグダッド入りしているポスワリュク特使から受けたこれらの報告を、エリツィン大統領に伝えた。《共同通信》
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バグダッドからの情報によると、イラクのアルカイシ外務次官は2日夜、緊急の政府声明を発表し、フセイン大統領の宮殿など大統領関連施設8カ所の国連査察受け入れでイラクがロシアと合意したとのタス通信などの報道を「完全に事実に反する」と強く否定、バグダッド訪問中のポスワリュク・ロシア大統領特使(外務次官)の調停工作は依然進行中であると述べた。《共同通信》