平成2497日目
1995/11/09
この日のできごと(何の日)
【ドジャース・野茂英雄投手】ナ・リーグ新人王に
米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手(27)が9日、ナ・リーグの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」(新人王)に選出された。同投手は近鉄時代の1990年にパ・リーグ新人王に輝いており、日米両方で受賞する快挙となった。
この日発表された全米野球記者協会(BBWAA)の投票結果によると、28人(1球団2人)の記者が投票したうち野茂は18人の1位票を得て118点を獲得し、2位のチッパー・ジョーンズ内野手(ブレーブス)に14点差をつけた。
ことし1月に近鉄を退団しドジャース入りした野茂は13勝(6敗)をマーク。オールスターゲームでは先発投手を務めた。大リーグは労使紛争の後遺症で人気低下が心配されていたが、野茂の独特な投法は「トルネード」の異名をとり、リーグトップの236三振を奪って全米にブームを巻き起こした。その活躍は「大リーグの救世主」とまでいわれた。《共同通信》
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【プロ野球・ゴールデングラブ賞】
プロ野球のセ、パ両リーグの守備のベストナインにあたるゴールデングラブ賞が9日発表され、イチロー(オリックス)がパの満票にあと1と迫る124票を得て2年連続受賞したほか、日本シリーズで好守をみせた馬場(オリックス)が初めて選ばれた。 両リーグを通じた最多受賞は秋山(ダイエー)と伊東(西武)の9度で、秋山は9年連続の受賞となった。駒田(横浜)は6度、全体で最多の168票を集めた古田と、167票の飯田(ともにヤクルト)が5度で続いた。 セでは広島から遊撃手の野村、外野手の緒方、音(中日に移籍)の3人が初めて選ばれた。西武から1人しか選ばれなかったのは84年の東尾以来だった。 選考は全国の新聞、放送、通信各社のプロ野球担当記者の記名投票で行われ、有効投票はセが171、パが125。表彰式は12月8日、東京都内のホテルで開かれる。
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イチローは秋季キャンプ中の沖縄・宮古島で連続受賞の知らせを聞いた。今季はリーグ最優秀選手、ベストナインに正力賞など、さまざまな賞に輝いているが「それぞれの賞には意味がありますから。やっぱりうれしいもの」と素直に喜んでいた。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】雲取山へ
皇太子ご夫妻は9日、東京都内で一番高い雲取山(2017メートル)に登山。紅葉や富士山、南アルプスなどの眺望を楽しみながら、晩秋の山で一日を過ごされた。
ご夫妻は奥多摩町職員の原島年郎さん(49)の案内で山頂に立たれ、風に乗った雪が舞うほどの寒さの中、しっかりとした足取りで七ツ石山まで、約9時間かけて縦走された。
登山道では野生の子ジカに出会う場面もあり、皇太子さまは「眺望が素晴らしかった」、雅子さまも「楽しかった」と笑顔で話された。《共同通信》
【韓国・孔魯明外相】江藤隆美総務庁長官の辞任を要求
韓国の孔魯明外相は9日、江藤隆美総務庁長官の朝鮮半島植民地支配をめぐる発言で、日本の山下新太郎・中韓大使を呼び「日本の閣僚の発言は、問題になったからといって取り消すということで収まる問題ではない」と強く抗議、江藤長官の辞任を暗に要求した。
韓国政府が8日の外務省スポークスマン声明に続き、外相による抗議を行うのは異例で、韓国側は極めて厳しい反応を示したといえる。韓国政府が直接の表現を避けながらも江藤長官の辞任を求めたことで、今後の日本政府の対応が焦点となってきた。
韓国ではまた、村山富市首相の「日韓併合条約は法的に有効に締結された」という発言を機に、日本の政治家の歴史認識転換を求める声も出ており、アジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会議の際に予定されている日韓首脳会談を前に、政府間の調整も必要となろう。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・河野洋平外相は9日、参院外務委員会に出席。鈴木正孝氏(平成会)がイスラエルのラビン首相の葬儀に関し「(村山首相でなければ)新進党には元首相もいる」と、外相の参列に疑問を呈したのに、「元首相と現職の外相ではどちらが高いレベルか。河野洋平では軽いというのなら分かるが、現職の閣僚が行くという重みが重要だ」と反発した。さらに「世間体を気にして比較することはないし、弔問外交はどれだけ現地にいられるかだ」と、滞在中のムバラク・エジプト大統領、フセイン・ヨルダン国王、ペレス・イスラエル首相代行との会談の成果を逆にPR。
○・・・自民党の加藤紘一幹事長はこの日午前、党本部で開かれた参院佐賀補選特別選対本部で「小さな県の大きな選挙だ。これから政治が安定するのか、混乱が2年くらいまた続くのかだ」とゲキを飛ばした。加藤氏は「佐賀はこれまで激しい選挙が少ない。武士道の優雅な風土の中で、県議の人たちも案外のんびりしているようだ」と分析。「自民党の歴史の中で、これだけ全力を挙げた補選はない。応援に入る人も、自分の初めての選挙のように草の根の運動をお願いしたい」とハッパをかけた。葉隠れならぬ草の根作戦の効果はいかに。《共同通信》
【PLO・アラファト議長】イスラエル入り
イスラエル放送などによると、アラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長は9日夜、パレスチナ自治区ガザ市からテルアビブにあるレア・ラビン首相夫人の自宅をひそかに訪れ、ユダヤ人過激派に暗殺されたラビン首相への弔意を伝えた。議長がイスラエル領内に入ったのは初めて。
アラファト議長がレア夫人に「ラビン首相は和平の英雄だった。わたしは個人的な友人を失った」と弔意を表すと、夫人は「夫はあなたを和平のパートナーとみていた」と答えたという。
アラファト議長は、エルサレムで6日、世界中の首脳らが参列して盛大に行われた首相の国葬には、出席できなかった。議長が国葬に出席しなかったのは、議長のエルサレム初訪問へのイスラエル国民の抵抗感や、議長を「テロリスト」と見なすユダヤ人右派によるテロを懸念するイスラエル側に配慮したため。
今回の弔問は、アラファト議長が強く要望、国内秘密治安機関シャバクの元高官ギノサール氏が計画し、議長がガザ市に戻るまで極秘にされた。
議長は1960年代末、イスラエル領内に潜伏していたとのうわさもあるが確認されていない。《共同通信》