平成2428日目

平成7年9月1日(金)

1995/09/01

【朝木明代市議転落死事件】

1日午後10時15分ごろ、東京都東村山市のマンション裏で、東村山市議朝木明代さん(50)が倒れているのを通行人が発見、東村山署に届け出た。同署で調べたところ、朝木さんは全身を強く打っており約2時間半後死亡した。

マンションの5、6階の外階段の手すりに指でつかんだような跡があり、そこから転落したらしい。同署は状況に不自然な点もあるため司法解剖を行い、自殺と事故死の両面で調べている。

近くの飲食店員によると、朝木さんは足から血を流し胸を押さえていた。そばの鉄製フェンスが曲がり血のりがついていた。従業員が「飛び降りたんですか」と尋ねると「飛び降りてはいません。大丈夫です」と答えたという。遺書は見つかっていない。《共同通信》

東京都東村山市のマンション裏で1日夜、倒れているのが見つかり間もなく死亡した同市議朝木明代さん(50)は、マンションの5、6階を結ぶ外階段の高さ1メートル以上の手すりを越え転落したことが、2日までの東村山署の調べで分かった。手すりにぶら下がったような指の跡が残っており、同署で鑑定を急いでいる。

また司法解剖の結果、朝木さんの死因は出血性ショック死で、ろっ骨が折れていた。しかしそれ以外に不審な外傷がなく転落現場に争った様子もないため、自殺と事故死の両面で調べている。

朝木さんを見つけた近くの飲食店店長によると、朝木さんは足から血を流し、胸を押さえていた。店長が「飛び降りたんですか」と尋ねると「いいえ。大丈夫です」などと答えたという。朝木さんの靴や遺書は見つかっていない。

朝木さんは4月の統一地方選で「草の根市民クラブ」から立候補、トップ当選した。娘も4位で当選したが辞退、次点だった同会派の男性候補を繰り上げ当選させたため、「選挙の軽視だ」と論議になった。《共同通信》



【鹿嶋市、あきる野市】スタート

茨城県の鹿島町と大野村の合併による「鹿嶋市」、東京都秋川市と五日市町の合併による「あきる野市」が1日、それぞれ正式にスタートした。両市の誕生で全国の市の数は、自治省調べで664となった。

茨城県の鹿島町と大野村が1日合併し「鹿嶋市」が発足した。午後から開かれる記念式典には、名誉市民の元Jリーグ鹿島アントラーズのジーコ選手もブラジルから駆け付け、新市誕生に花を添える。

新市の名称をめぐっては、両町村は当初「鹿島市」を要望していたが、先輩格の佐賀県鹿島市が「同一市名は困る」とクレーム。自治省も難色を示したことから「結局「鹿嶋市」で決着した。

鹿嶋市によると、名称変更は、警察署、消防署、郵便局など公的機関で実施するが、アントラーズは今後も「鹿島」で通すなど民間レベルでの変更例は見られないという。新市の人口は6万1355人(8月1日現在)で、県内では20市のうち10番目の規模になる。

東京東京都秋川市と五日市町が1日、正式に合併し「あきる野市」としてスタートした。人口は約7万6000人。東京都・多摩地区は町が1つ減って27市3町1村となった。新しい名称は同地方が「秋留郷」と呼ばれていたことが由来。

両市町では同日午前、それぞれ新市発足を祝うセレモニーが行われ、庁舎には、「あきる野市」と書かれた真新しい看板が掲げられた。《共同通信》

【日教組】文部省と和解へ

日の丸・君が代反対闘争からの事実上の撤退などを打ち出し、文部省との歴史的和解を目指す運動方針案の是非を問う日教組の定期大会が1日午前、3日間の日程で、東京・永田町の社会文化会館で始まった。

横山英一委員長は冒頭のあいさつで「教育の場における対立は、教職員組織の分断を招き、教職員の意欲を喪失させた」と総括。「教育行政とのパートナーシップを確立し、教育改革への社会的合意を形成しようとの新たな方針案を提起した。どちらが子供のためになるのかという視点で考えよう」と述べ「1995年(平成7年)を教育の再生への第一歩にしたい」と訴えた。

また同委員長は「いじめによる自殺を起こさないためにも教職員の協力は不可欠」と強調、すべての教育関係団体に討議のため共通のテーブルに着くよう呼び掛ける考えを示した。

来賓には、石橋一弥元文相が自民党の代表として初めて出席。日本PTA全国協議会の薄田泰元・会長らも姿を見せ、従来対立関係にあった各政党や教育関係団体との関係改善が進んでいることを印象付けた。出席予定だった新進党の鳩山邦夫元文相は、直前になって欠席した。

午後には、執行部が①日の丸・君が代反対運動に一切触れず、事実上棚上げする②学習指導要領の一定の基準性を認める③教育委員会など主催の官製研修に参加する−など従来文部省との対立点になっていた事項について、方針を大きく転換させる7年度運動方針案を提案。

3日午後、採決する予定だが、既に北海道、沖縄など多くの組合が修正案提出を決めており、激しい抵抗が予想される。《共同通信》

東京・永田町の社会文化会館で開かれている日教組(横山英一委員長)の定期大会は1日午後、執行部が日の丸・君が代闘争からの事実上の撤退などを含む平成7年度運動方針案を提案した。

これに対し、左派系の県教組、高教組を中心に515本の修正案が提出された。運動方針案と修正案については2日から実質的な討論に入り、3日午後、採決の予定。

運動方針案の提案に先立つ6年度の運動総括に関する質疑では、運動方針案の討論を先取りした形で主任制、初任者研修などについて論戦。日の丸・君が代問題については執行部が「強制はなじまないとする基本方針に変更はないが、国民的な論議の中で解決する問題」と職場闘争棚上げの新方針案の姿勢を強調した。

運動方針案は、従来「強制に反対」としてきた日の丸・君が代問題について、全く触れず、棚上げ。主任制反対闘争についても「地域による取り組みの実態に格差がある」として運動方針案から削除し、学習指導要領について、法的拘束性を否定する立場を転換、一定の基準性を認めることを提案している。

また、「形がい化」を目指してきた初任者研修などの官製研修については「参加」を明記した。《共同通信》

【政界談話室】

村山富市首相は防災の日の1日、防災服に着替え総合防災訓練に参加。阪神大震災で大きな被害を出しただけに「今年は去年とはだいぶ違う。実戦的にやらんといかん」と、全閣僚を招集した大規模な訓練に表情を引締めた。自民党の次期総成が確実視される橋本龍太郎通産相の人物評を記者団が聞いても「そんなこと言えるかよ、こういう時に」と返答を避けたが、橋本新総裁を受けた自民党内の動向、新党問題を描える社会党など政界の「地殻変動」への備えは大丈夫?

○・・・自民党の山崎拓国対委員長はこの日、党本部で米大リーグ・ドジャースの野茂英雄投手の好投を映すテレビを横目に見ながら「わが党も野茂は出ないかな」とぽつり。かねてから総裁公選を主張してきた山崎氏だけに、河野洋平総裁の出馬断念で暗礁に乗り上げた形の党総裁選は頭痛のタネ。昼には加藤紘一政調会長、小泉純一郎氏のいわゆるYKKで、党内情勢を分析したものの、先行きは不透明なまま。「正統派救援投手は出ないのか」と盛んにぼやいていた山崎氏だが、YKKでも対応は割れており、3人そろって勝ち星を拾うのは難しそう。《共同通信》

【橋本龍太郎通産相】経済対策策定に意欲

通産省は1日、政府が今月下旬にまとめる経済対策に地方の意見を反映させるため、橋本龍太郎通産相が出席する拡大通産局長会議を開いた。通産相は「十分な規模を確保した本格的な対策の策定に努めたい」と述べ、大型補正予算を背景にした経済対策の策定に意欲を示した。《共同通信》

【米・クリントン大統領】村山首相談話を評価

クリントン米大統領は1日午前、ハワイ・オアフ島のウィーラー陸軍航空隊基地で開幕した「対日戦勝・太平洋戦争終結・第二次世界大戦終結」記念式典で演説し、戦争中の日本の「侵略」を明確に認めて謝罪した8月15日の村山富市首相談話について「米国民がいかに高く評価しているかを示しておきたい」と強調。日米間の過去のわだかまりを克服する上で極めて意義ある転機になったとの認識を初めて明らかにした。

演説で大統領は、日本の真珠湾攻撃を受けて対日戦争に立ち上がった米国の戦争世代が、自由と民主主義擁護のため勇敢に戦い抜き勝利をもたらしたと振り返り、式典に集まった多くの退役軍人に謝意を表明。この世代が憎しみを超えて、廃墟となった日本、欧州の再建に協力した結果「かつての敵がいまや友人になった」と述べた。《共同通信》

【フランス】核実験を持ち越し

フランスは南太平洋のムルロア環礁で1日早朝(日本時間2日午前)にも強行するとみられていた核実験を実施せず、核実験の再開は週明けに持ち越される見通しが高まった。米政府が、ハワイで1日から3日までの対日戦勝記念式典が開かれている間、実験を見送るようにフランスに圧力をかけたのが一因との見方も出ている。

ムルロア環礁海域では、国際環境保護団体グリーンピースが1日未明(日本時間2日未明)、核実験実施を阻止するため、抗議船「虹の戦士2」を9隻のゴムボートとともにフランス領海に突入させたため、フランス海軍当局が全員の身柄を拘束した。

フランスのポール・ロンシエール高等弁務官によると、「虹の戦士2」は核実験場があるムルロア環礁から12カイリの領海侵犯後、環礁の手前で20人の特殊部隊が乗り込み停船させた。「乗組員から抵抗はなく、けが人もいなかった」と述べた。《共同通信》

【衛藤征士郎防衛庁長官】核実験で仏、中を非難

ハワイのホノルルを訪れている衛藤征士郎防衛庁長官は1日夕(日本時間2日午後)、オーストラリアのレイ、韓国の李養鎬両国防相とそれぞれ会談した。

レイ国防相がフランスの核実験に関連して「(強く反対する)オーストラリアはアジアの中で孤立感を味わっていた。日本がフランスに抗議したのはありがたかった」と述べたのに対し、衛藤長官は「フランスと中国の核実験に対して日本国民は怒りを覚えている。き然とした態度で抗議する」と強調。「フランス、中国の姿勢は、地球との共生を図らねばならない時代と相いれない」と指摘し、環境保護の立場からも仏、中両国を強く非難した。

衛藤長官は李国防相との会談で、政府が進めている「防衛計画の大綱」の見直しに触れ、「コンパクトで機動性のある自衛隊を目指す」と説明、自衛隊を削減しつつハイテク化する方針を示した。

また両国防相に対し①軍事大国にならない②憲法を守る③非核三原則を維持する④国連平和維持活動(PKO)参加を重視する―との基本姿勢を説明した。

李国防相が早期の訪韓を要請したのに対しては「いい機会をとらえて訪問したい」と答えた。同行の防衛庁筋によると、年内の訪韓を含め検討している。《共同通信》

【武村正義蔵相】タヒチへ

新党さきがけの武村正義代表(裁相)は1日午後9時すぎ、タヒチで開かれるフランス核実験再開への抗議集会参加のため、成田発の日航機でオーストラリア経由、タヒチのパペーテに向け出発した。

兵庫銀行、木津信用組合の経営破たん直後であり、政府与党内からも蔵相に自重を求める声が出ていたため、ぎりぎりまで事態を見守る姿勢を取り便を遅らせたが、クヒチ行きは参院選中の「公約」でもあることから決行を最終決断した。

しかし金融システム危機が深刻化しているにもかかわらず、金融行政の責任者である蔵相が日本を留守にすることに対し、新進党などはさらに批判を強めよう。

野坂浩賢官房長官は同日夕の記者会見で、武村蔵相のタヒチ行きについて「私事旅行であり、目的が(核実験反対の)内閣の方針に反しない」と擁護し「週末から翌週にかけてで、この間に木律信組、兵庫銀行には特別な事情がないと総合的に判断、タヒチ行きを決めた。両金融機関は現時点で平常に戻っており、月曜午前中も万遺漏のないように事務当局に指示している」と、蔵相に代わって説明した。

蔵相不在中の臨時代理は宮崎勇経企庁長官が務める。公務に配慮して帰国を約3時間早めて9月4日昼前の予定に変更した。

武村氏は出発に当たって空港で「いまなお核実験を繰り返しているのは絶望的状況だ。フランスにも中国にも厳しく抗議したい」と記者団に語った。

鳩山由紀夫さきがけ代表)幹事ら超党派の国会議員17人も武村氏に先立ち、1日夕、オークランド経由夕ヒチに向け出発した。別便でパペーテ入りする4人を含め武村氏らタヒチ派遣議員団22人は現地でデモー行進や抗議集会に参加。集会では、武村氏が派遣団を代表してフランス政府が核実験を直ちに中止するよう訴える予定だ。《共同通信》

9月1日のできごと