平成2412日目
1995/08/16
この日のできごと(何の日)
【自民党総裁選】橋本氏が本格始動
橋本龍太郎通産相は16日、都内の事務所に旧小渕派会長の小渕恵三副総裁を訪ね、自民党総裁選に出馬する意向をあらためて明確に伝えて協力を要請、総裁選に向けた活動を本格的に開始した。これを受け、小渕氏は旧小渕派幹部の梶山静六元幹事長と会談、橋本支持グループの拡大に全力を挙げていくことを確認した。
小渕氏との会談で、橋本氏は「遺族会会長の立場もあって(活動を)控えてきたが、終戦記念日も過ぎたので、これから関係方面にあいさつに伺いたい」と述べ、総裁選に全力投球する意向を示した。《共同通信》
小渕氏は執行部の一員としての立場から、河野総裁支持を打ち出している三塚博幹事長と「執行部は選挙管理に徹するべきだ。互いに推薦人にはならない」と確認していることを指摘しながらも「心情的には支援する」と明言。橋本氏に全面協力する考えを示した。
橋本氏は党本部で正式な出馬表明の記者会見を予定しているが、時期に関して小渕氏は豪州訪問や来年度予算の概算要求が終わる9月1日か4日が望ましいとの考えを示した。橋本氏は「これからよく考えてみたい」と述べ、最終的には橋本氏自身の判断にゆだねることになった。
一方、小渕−梶山会談では、橋本氏の態度表明で「話し合い決着ではなく、総裁公選実施の流れができた」との認識で一致した。
旧小渕派としては、旧派閥が前面に出る多数派工作には批判の声も根強いため、当面は「『河野−三塚体制』では選挙が戦えない」とする若手議員や公選実施を求める派閥横断的な議員集団を糾合する形で橋本支持グループの拡大を目指す構えだ。《共同通信》
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【政界談話室】
○・・・村山富市首相は16日午後、夏休み後半を過ごす栃木県・鬼怒川温泉へ。前半の那須温泉の静養は戦後50周年の首相談話を控え「夏休みなんて取ったことなかったから、何をやったらいいのか…」と、「心の整理や資料の整理」に独りで部屋にこもり、ピリピリしていたのとはうって変わったのんびりムード。首相談話に対する海外の反応もまずまずで、頭を悩ませていた円高も1ドルが100円をうかがう水準に回復。「これまでどこにも行ったことがないんだ。鬼怒川も初めてだ」と、初めてほっと一息、の休み気分になった様子。
○・・・この日、自民党の塩崎恭久参院議員ら、先の選挙で初当選した参院「平七会」のメンバーが、党執行部に9月の総裁選で候補者同士の公開討論実施を申し入れ。塩崎氏は記者会見で「変化の時代に対応した政党政治を確立するため(候補者が)国家ビジョンを闘わせて党員、国民が考える素地を養うべきだ」と討論会の効用を強調した。もっとも「党内の物事の決め方に問題がある。小選挙区の公認候補の問題もそうだ。(討論会が)党内の民主化の起爆剤になればいい」と、小選挙区の候補者調整で参院へくら替えとなった未練もチラリ。《共同通信》
【自民党・山崎拓国対委員長】「派閥解体進む」
自民党の山崎拓国対委員長は16日、福岡市で記者会見し、総裁選をめぐる党内の動きについて「派閥横断的な動きが顕著だ」とした上で「旧派閥の締め付けが機能しなくなっているのが原因で、総裁選の結果、派閥の解体が進み、党の近代化に資することになるのではないか」との認識を示した。
総裁選の候補者の条件については、党内の求心力やリーダーシップ、国民にアピールする魅力などに加えて「景気対策に手腕が発揮でき、新しい国家のビジョンを打ち出せる人」を挙げた。
さらに今後の政局について、自民党総裁選や社会党大会、さきがけの党内情勢と与党3党とも政局変動につながる党内事情を抱えていると指摘、「年内解散の可能性はなしとしない」と述べた。《共同通信》
【Jリーグ・ニコスシリーズ】第2節
Jリーグ・ニコスシリーズ第2節(16日・国立競技場ほか=7試合)横浜マリノス−ヴェルディ川崎の注目の対戦は、川崎がアルシンドの得点で1−0とサントリーシリーズ優勝の横浜Mを下し、前シリーズからの連勝を14に伸ばした。名古屋グランパスはジェフ市原を3−2で破って2連勝で首位に立ち、サンフレッチェ広島も1−0でセレッソ大阪に競り勝って連勝した。優勝候補のジュビロ磐田は鹿島アントラーズに0−2で完敗して連敗。横浜フリューゲルスはベルマーレ平塚を2−1、清水エスパルスも2−1で浦和レッズに勝ち、柏レイソルは延長で4−3とガンバ大阪を破った。《共同通信》
【第77回全国高校野球選手権大会】第10日
第77回全国高校野球選手権大会第10日は16日、甲子園球場で2回戦の残り3試合を行い、PL学園(大阪)と今春の選抜大会準優勝の銚子商(千葉)は勝ち進んだが、選抜大会優勝の観音寺中央(香川)は延長の末、日大藤沢(神奈川)にサヨナラで敗れた。
PL学園は五回に前田の適時打で先行。七、八回にも加点し、エース前田が城北(熊本)の反撃を九回の1点に抑え、3−1で勝った。観音寺中央は二度リードされたがすぐに追いつき、3−3で延長に入った。しかし十一回、一死二、三塁から神崎の二ゴロ(記録は内野安打)で決勝点を奪われた。銚子商は一回、越川、山本の適時二塁打で3点を先取。島田−平津の継投で、高知商(高知)を3−0で下した。《共同通信》
【UNIX】次世代規格統一で合意
米インテル、IBM、ドイツのシーメンス・ニックスドルフ、NECなど日米欧のコンピューター関連大手60社は16日、ワークステーションやスーパーコンピューターの代表的な基本ソフト(OS)である「UNIX(ユニックス)」の次世代規格を統一することで合意、年末までに仕様を公開すると発表した。
規格統一により、業務用のアプリケーションソフトの開発コストを低減するとともに、金融業界を中心に浸透し始めた米マイクロソフトのOS「ウインドウズNT」に対抗、主導権を確保するのが狙いだ。《共同通信》
【ロシア軍】チェチェン撤退開始
チェチェン共和国駐留ロシア軍は16日、ドダエフ政権側の武装解除を受けて撤退を開始した。この日の武装解除は、チェチェン南東部ノジャイユルト地区のザンダク1カ所にとどまったが、ロシア軍も撤退に踏み切ったことにより、7月末に双方が交わした軍事合意はようやく履行の第一歩を記したと言える。
インタファクス通信によると、共和国のマスハドフ参謀長は同日、撤退開始についてロシア側の「信頼醸成措置」であると評価。配下の部隊の完全な武装解除を進めていく方針を強調しや。
モスクワの独立テレビの報道によると、ロシア駐留軍の装甲車など100両以上が首都グロズヌイから引き揚げ、南東部ベデノでも一部部隊が前線を離れた。
問題はドダエフ政権側の武装解除がどの程度、地域的な広がりを持つかだが、今後、合意の履行が行き詰まる局面が浮上してくる可能性も否定できない。
ザンダクの武装解除に立ち会ったドダエフ政権側の情報担当責任者は、一部でロシアへの不信感が根強いと語り、解除に抵抗している勢力も存在することを認めている。
タス通信によると、ザンダクでは、軽機関銃21丁、地雷1万8000発などが引き渡され、一部の武器については駐留軍による買い取りも行われた。《共同通信》