平成2222日目

平成7年2月7日(火)

1995/02/07

【阪神大震災】神戸市、被災者住宅の入居者決定

阪神大震災(兵庫県南部地震)で最大の被災地となった神戸市は7日午前、家を失った住民を対象とした被災者用住宅の第一次入居者を発表した。また、同市に割り当てられた義援金の支給も各金融機関で始まった。同市災害対策本部によると、今回入居が決まったのは、仮設住宅2021戸(2K)と公営住宅の空き家680戸(1K−3DK)の計2701戸。

入居者募集は①高齢者だけの世帯、障害者のいる世帯、母子家庭②高齢者、乳幼児、または子供が3人以上いる世帯③病弱な人、被災でけがをした人、避難生活で衰弱した人がいる世帯―などの順に優先。第一順位の高齢者だけの世帯などからの応募だけで用意した戸数を超えたため、ほかの応募者は抽選の対象にならなかった。実質倍率は約8倍。

応募総数は計5万9449件で、高齢者だけの世帯などからの応募が2万1581件。結果は市内188カ所の避難所などで発表した。住宅の使用料は無料で、入居期間は原則として6カ月。入居は8日から始まる。

一方、神戸市や兵庫県、日本赤十字社兵庫県支部などでつくる「兵庫県南部地震災害義援金募集委員会」に集まった義援金は計約450億円で、このうち第一次分として約57億4000万円が神戸市に配分された。



【阪神電鉄・尼崎駅】回送電車が脱線

7日午前2時10分ごろ、兵庫県尼崎市の阪神電鉄尼崎駅構内で、回送中の電車が脱線した。脱線車両は阪神本線や西大阪線をふさぐ形となり、阪神大震災後、復旧した梅田ー青木(神戸市東灘区)間の本線などが一時不通になった。事故によるけが人はなかった。

同電鉄は、阪神大震災で車軸などが破損したため脱線したとの見方を強めている。脱線した車両は午前9時40分までに、3度に分けて尼崎車庫に搬出され、始発から5時間以上たった午前10時すぎ、梅田ー青木間の運転を再開した。

この影響で計218本の電車が運休、通勤客ら約15万人の足が乱れた。同電鉄の梅田—青木間は大震災後復旧したJR、阪急などの鉄道各線の中では最も西まで開通していた路線で、地震による鉄道被害の深刻さをあらためて浮き彫りにした。《共同通信》

【村山富市首相】2信組救済への関与を否定

経営破たんに陥り日銀出資の新銀行による整理が決まった東京協和、安全の2信用組合の問題が7日、衆院予算委員会で取り上げられ、法務省の則定衛刑事局長は「法務当局として関心を持ってフォローしている。刑事事件として取り上げるべきものがあれば厳正に対処する」などと答弁した。

質問したのは新進党の草川昭三氏。同氏はまた、安全信用組合の大口預金者として村山首相の出身労働団体の自治労の存在を指摘した上で「平成6年11月末現在で24億円の預金残高がある。さらに東京協和にも5億円の残高がある。これを救済するために村山首相は異例の措置を認めたのではないか」と追及した。

村山首相は「全然関係ないし、私は招致していない」などと同問題への関与を否定した。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は7日、補正予算案が衆院を通過し、ほっと一息。新進党の草川昭三氏の質問あり衆院予算委が一時中断した時も、周りの閣僚や与党議員と談笑する余裕さえ見せ、新民主連合などと新党準備会を結成した民主新党クラブの海江田万里氏とは肩をたたき合っての歓談。「山花(新民連会長)さんへのメッセージをしたのか」と勘繰る記者団の質問にも「ハハハ、そんなことはせんわ」と破顔一笑でかわした。今週末には特殊法人見直しや復興対策本部の設置など、難問が山積しているだけに、笑顔もつかの間のことか。

○…前田法相はこの日の衆院法務委で、阪神大震災に関連して「地元の弁護士会に法律相談に乗ってもらっている。日弁連、法律扶助協会なども地震110番など多数の相談をやっている」と謝意を表明した。さらに「滅失登記とか土地の境界画定とか民事的にはたくさんの問題があり、日弁連などに格段の支援を願いたい」と異例の協力要請をした。被災民の借地借家など難しい法律関係の問題もあり、弁護士会や司法書士会などの協力が必要なだけに日ごろは犬猿の仲ともみえる法務省と弁護士会も困ったときは相身互い。《共同通信》

【女優・安田成美さん】連ドラ「春よ、来い」降板

NHKは7日、朝の連続テレビ小説「春よ、来い」の主役、安田成美さん(28)が3月いっぱいで番組を途中降板する、と発表した。

NHKによると、安田さん自身が「昨年暮れ以来、体調が不調なので主役を交代させてほしい」と訴えていた。このため4月3日開始の第2部からヒロインを交代することにした。《共同通信》

【長野五輪】プロデューサーに浅利慶太氏

1998年長野冬季五輪組織委員会は7日、同五輪の総合プロデューサーに劇団四季代表の浅利慶太氏(61)の就任を発表した。五輪の総合プロデューサーは、開・閉会式の企画・演出と、文化プログラムや競技会場演出の監修を担当し、五輪全体のイメージづくりの責任者となる。組織委は総合プロデューサ選定条件として①知名度があり、だれもが認める実績がある②ざん新なアイデアが豊富③長野県に愛着があり、造けいが深い④国際的な視野が広いーなどを挙げ、「浅利氏はすべての条件を満たす」(小林実事務総長)として依頼を決めた。

記者会見で浅利氏は、戦時中に長野県に疎開、現在も県内に劇団のけいこ場を置くなど、長野とのつながりがあることを説明。演出の基本姿勢として「文化と自然との調和、長野と五輪の歴史との調和など、“調和”のイメージで五輪全体を包みたい」との抱負を述べた。

また、指揮者の小沢征爾氏、リレハンメル五輪閉会式での長野五輪デモンストーレーションを演出した新井満氏、テレビプロデューサーの萩元晴彦氏の3氏に協力を要請したことも明らかにし、さらに「世界のトップクラスの演出家のいろんな知恵も借りたい」と語った。

浅利氏は東京生まれで慶大仏文科出身。53年に劇団四季を結成。長期公演となっているミュージカル「キャッツ」のほか、「ジーザス・クライスト・スーパースター」「コーラスライン」などの話題作を数多く企画、演出。ミラノ・スカラ座でオペラ「蝶々夫人」を演出するなど、外国公演も多い。《共同通信》

【大相撲・貴乃花関】横綱昇進披露宴

昨年九州場所後に65人目の横綱に昇進、初場所は新横綱優勝で3連覇を果たした大相撲の貴乃花の昇進披露宴が7日夜、東京都千代田区のホテルで関係者約1500人を集めて盛大に開かれた。

会場には横綱土俵入りに使う化粧まわし16組が飾られ、華やかな雰囲気。あいさつに立った日本相撲協会の出羽海理事長(元横綱佐田の山)は「ここ数年、彼ほどたたかれ、いじめられた力士はいないんじゃないか。若気の至りもあったと思うが、よくぞ修羅場をくぐり抜けた」と、人気力士ゆえの苦しい立場を思いやった。そのうえで「(横綱昇進は)まだゴールではない。大横綱を目指して人格、技量の錬磨に努めてもらいたい」と激励した。《共同通信》

【ダイアナ妃】横浜で献花

来日中の英国のダイアナ妃は7日、2つの大戦中にアジアの収容所で死亡した兵士が埋葬されている横浜市保土ケ谷区の横浜英連邦戦死者墓地を訪れ、追悼式に出席した。式では、ダイアナ妃は牧師や退役軍人らと慰霊碑に祈りをききげた後、赤い花輪を献花した。

墓地にはアジアで捕虜になった英国人兵士ら約1700人が埋葬されており、ダイアナ妃が訪れるのは、平成2年に続き2回目。追悼式に先立ち、ダイアナ妃は墓地の入り口で記帳し、大使館職員らから説明を受けながら、約30分間墓地を見学した。《共同通信》



2月7日のできごと