平成1765日目

1993/11/07

この日のできごと(何の日)

【競馬・第54回菊花賞】

競馬の第54回菊花賞は7日、京都競馬場3000メートル芝コースに18頭が出走して争われ、一番人気のビワハヤヒデ(岡部幸雄騎乗)が3分4秒7のレコードタイムで優勝、賞金1億1100万円を獲得した。この勝利で関西馬が史上初めて五大クラシックレースを完全制覇した。

好位にいたビワハヤヒデが4コーナー早めから先頭に立ち、2着のステージチャンプに5馬身差をつけて快勝した。ダービー馬のウイニングチケットは追い上げたが及ばず3着となった。馬番連勝は(7)-(15)で3830円、枠番連勝は(4)-(7)で2020円の配当。浜田光正調教師はこのレース初勝利、岡部騎手は3度目の勝利。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【中日・落合博満内野手】FA宣言を表明

中日の落合博満内野手(39)は7日、テレビ朝日の深夜番組に生出演し、フリーエージェント(FA)を宣言することを表明した。8日にもFAの手続きをコミッショナー事務局に行う。FA宣言選手は松永、駒田、石嶺に次いで4人目。

今オフから導入されたFA制度で、最大の焦点だった球界最高の年俸2億5000万円(推定)の同選手は、これまで権利行使について態度を保留してきた。だが6日のセ・リーグ東西対抗戦で、今季の公式行事を終えたことから、この日の宣言に踏み切った。

7年在籍した中日との交渉期限は27日までとなっているが、中日が2年連続タイトルなしに終わった落合の慰留に消極的なため、残留の可能性は極めて薄い。《共同通信》

【全日本大学駅伝】早大、独走で2連破

第25回全日本大学駅伝対校選手権は7日、名古屋市の熱田神宮から伊勢市の伊勢神宮までの8区間、106.8キロのコースに24チームが参加して行われ、1区で首位に立った早大が全区間を独走して5時間19分21秒の大会新記録で2年連続2度目の優勝を飾った。中大が2位、日大が3位。優勝候補の一角に挙がっていた山梨学院大は、後半遅れて4位に終わった。

早大は1区で渡辺が1分近いリードを奪って独走態勢を築き、2、4、8区でも区間最高記録をマークする圧倒的な強さで2位に4分8秒の大差をつけて逃げ切った。《共同通信》

【大相撲九州場所】初日

大相撲九州場所初日(7日・福岡国際センター)横綱、大関陣が好発進。三連覇を目指す曙は、小結に復帰した安芸ノ島を右から抱えて危なげなく寄り切った。体調不良で調整が遅れた大関貴ノ花は、落ち着いて旭道山を押し出して横瀬昇進に向けて無難なスタート。大関2場所目の若ノ花も肥後ノ海を力強い攻めで寄り切った。7度目のかど番の大関小錦は慎重に霧島を寄り切った。関脇陣は、貴ノ浪が栃乃若を下したが、武蔵丸と琴錦は完敗した。《共同通信》

【香港】オーバーランした旅客機を爆破

4日に香港の啓徳国際空港でオーバーラン事故を起こした中華航空の旅客機ボーイング747の尾部の爆破作業が、7日未明から朝にかけて3回にわたって行われた。同機は滑走路先端の浅瀬にあり、他の航空機の離着陸への影響を懸念して、突き出ている尾部をまず爆破、海中に沈めた。今後は他の部分を爆破、撤去する。

機体がほとんど傷んでいないことから、回収して修理、再使用する案もあったが、浅瀬から回収して修理するには一機の購入価格1億1500万ドル(約124億円)よりも高い1億3000万ドル(約140億円)もかかるため、今年6月から使用されたばかりにもかかわらず廃棄処分と決まった。爆破による廃棄処理は世界でも初めてといわれ、20隻の水上警察船、2隻の消防船などが海上を封鎖、滑走路に10台以上の消防車が待機した。《共同通信》

【細川護熙首相】韓国・金泳三大統領と会見

細川首相と金泳三韓国大統領は7日朝、慶州市内のホテルで共同記者会見した。首相は冒頭「過去の植民地支配によ」により、耐えがたい苦しみと悲しみを与えた行為に対し、深い反省と心からに陳謝を重ねて表明。「日韓の貴重なパートナーシップを未来に向かって確固たるものにするよう努力を積み重ねていきたい」と述べた。

大統領は、首相の過去についての発言について「首相の率直な姿勢に感銘を受けた。歴代自民党首相にはできなかったことではないか」と高く評価。日韓両国の新しい関係構築のため、信頼と相互理解を深めていくことを強調した。さらに日本の黒字となっている貿易不均衡問題にも触れ、「互恵的でバランスの取れた関係を構築していかなければならない」と改善を要請した。

首相は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑に関し「できる限り粘り強く働き掛けていくことが重要だ」と指摘、一部で取りざたされている国連での制裁に慎重な姿勢を表明。

米国が提唱している戦域ミサイル防衛(TMD)構想への対応について「にほんぼ防衛計画に関連があるので、その関連の中で米国の話を聞きながら判断したい」と述べ、12月から始まる日米防衛担当者間の協議を通じ、日本としての対応を検討する考えを示した。

また、大統領は、アジア太平洋経済協力閣僚会議(APEC)の重要性を強調した上で、「地域主義ではなく、開かれた協力体にならなければならない」との認識を明らかにした。

大統領は冒頭発言で、「韓日両国が価値観を共有していくことがかつてなく重要だ」と指摘。正しい歴史認識の「定立」を通じ過去の問題を克服していくことで「近くて近い真の隣国関係」となるよう共に努力する必要性を強調した。《共同通信》

細川首相夫妻と金泳三・韓国大統領夫妻は7日午前、古都慶州の仏国寺をともに訪れ、約30分間散策した。朝から秋雨が降り、多少冷え込んだため、細川首相は緑色のジョギングウエアにグレーのジョギングパンツ、手袋にスニーカーという姿。金大統領は紺色のレーンコートにズボン、編み上げ靴、と二人とも軽装。

金大統領が「天気が良ければ(山寺の)石窟庵に行けたのだが」と言うと、細川首相は「今度来るのを楽しみにしています」と答えた。本殿入り口で芳名録に金大統領夫妻、細川首相夫妻の順に記帳し、本殿に上がり参拝した。《共同通信》

【米・クリントン大統領】北朝鮮に警告

クリントン米大統領は7日、米NBCテレビとのインタビュー番組で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が韓国に侵攻した場合、米国への攻撃とみなすと述べ、北朝鮮に警告した。大統領は「韓国には米軍兵士が駐留しており、韓国への攻撃は米国への攻撃でもあること北朝鮮は知っているはずだ」と述べた。

クリントン大統領はまた「北朝鮮の核開発は許されない」と強調。米国が核開発疑惑のある施設に先制予防攻撃するかどうかについては、明言を避けた。米政府内の一部には、北朝鮮が国内の経済不振の打開を図るためもあり韓国に捨てばちの侵攻を仕掛けるのではないかとの見方が出ていると言われている。《共同通信》

【米・クリントン大統領】尊厳死遺言書に署名

クリントン米大統領は7日、NBCテレビとの会見で、本人が生前に末期状態での延命治療を拒否し尊厳死を求めるリビングウィル(生前の意思表示)に自ら署名する意向であると述べ、米国民にも尊厳死問題を考えるよう求めた。

大統領は、ヒラリー夫人の実父が今年4月他界した一時に尊厳死問題を考えさせられ、夫人と話し合ったことを明らかにしたうえで、いわゆるこの尊厳死遺言書への署名を公開することには消極的姿勢を見せたが、遺言の内容は進んで公にすると表明した。

米国の医療制度の中で末一期治療は医療費の3分の1を占めているといわれ、大統領は「尊厳死は医療費のうち不必要と思われる医療支出を無くす一つの方法である」と指摘した。しかし「尊厳死は政府が米国民に課すべきものではない」と、あくまでも個人の問題であると強調した。

また、これによって米国の医療技術の進歩が妨げられることは希望しないし、一命が助かり、普通の生活に戻る望みのある患者の手当てをするなということではないと述べた。

尊厳死問題は、財政負担をめぐり疑問が出ているクリントン政権の健康保険制度改革案と絡み、関心を呼んでいる。《共同通信》



11月7日 その日のできごと(何の日)