平成1719日目

平成5年9月22日(水)

1993/09/22

【ロシア最高議会】エリツィン大統領を解任

エリツィン・ロシア大統領が21日、対立する人民代議員大会と最高会議の解散を発表したことに対してハズブラートフ最高会議議長ら反大統領派の指導者は「憲法違反のクーデターだ」と激しく反発、最高会議は22日未明(日本時間同日朝)の緊急会議で、エリツィン大統領を解任し、ルツコイ副大統領の大統領代行就任を決定した。

職務停止処分を受けていたルツコイ氏は大統領代行への就任を直ちに宣誓、エリツィン大統領の大統領令を無効とする「大統領代行令」を出すなど、大統領と全面対決の構えを示した。これにより、ロシアは事実上、「2人大統領制」という異常事態となった。

大統領の今回の決定は反大統領派の牙城である議会の解散という超法規的な強行措置により、大統領と議会とのこれまでの二重権力状態の解消を狙ったものである。

軍部の動きなど流動的な要素もあり、大統領と議会側のどちらが最終的に勝利するのか、余談を許さないが。いずれにしても旧ソ連崩壊後、2年越しで続いているロシアの権力抗争は決定的局面を迎えた。《共同通信》

武村官房長官は22日午前の記者会見で、エリッィン・ロシア大統領が最高会議と全面対決の情勢になったことについて「日本は民主化、市場経済化に向けた大統領の改革努力を一貫して支持してきたし、今後とも引き続き支持する」と述べ、大統領の改革路線支持の立場に変わりはないことを明確にした。日本政府として、米国がいち早くエリツィン大統領の措置の支持に踏み切ったことも踏まえて判断した。

しかし政府は、ロシアの政情混乱で10月中旬にも想定されていたエリツィン大統領の訪日に影響が生じ、日ロ関係の進展がストップすることを同時に懸念している。

大統領訪日への影響について、官房長官は「10月中旬の訪日に影響を及ぼさないよう希望する。今時点で直接的に訪日が大変難しくなったという見方はしていない」と述べ、あくまでロシア国内の情勢の推移を見守る姿勢を強調。さらに「ニューヨークで(国連総会を機に)日口外相会談が予定されているので、訪日の可能性について(の話が)出てくると思う」との見通しを明らかにした。《共同通信》

議会解散の大統領令に端を発し「2人の大統領」が正当性を争う二重権状態に入ったロシアのエリツィン大統領は22日、武力行使により事態打開を図る可能在を明確に否定した。

また、混迷した政局の行方を左右するとみられていた軍、治安機関の大勢は大統領支持に傾いた。これにより、大統領側と議会が政治生命をかけて全面対立する政争は、大統領に優位な情勢となった。

一方、ゾリキン憲法裁判所長は同日、「まだ妥協の道はある」とし、一つの択肢として大統領と議会の同時選挙を挙げた。しかし、今のところ双方が歩み寄る気配はみられない。《共同通信》



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【自民党・橋本龍太郎政調会長】企業献金禁止に反対

国会は22日午後1時すぎから、衆院本会議で細川首相の所信表明演説に対する各党の代表質問に入った。一番手の橋本龍太郎自民党政調会長は政治改革、景気対策を中心に政府の姿勢を追及、連立政権発足後初の本格国会となる臨時国一「会の論戦がスタートした。

今国会の最大の焦点である政治改革について橋本氏は、自民党が政府法案の対案として政治改革法案を提出することを表明。政府案を比例代表への定数配分が大きいため「小党分立を招く」と強く批判した上で、衆院総定数の471議席への削減を要求、企業献金の一律廃止に反対した。

緊迫するロシア情勢について、橋本氏は「気に掛かることは、軍が何らかの形で関与することだ」と、政府が事態をどう分析し対処するのか見解を要求。橋本氏は低迷を続ける景気へのてこ入れ策について「6兆円余りの政府の緊急経済対策の規模では不十分だ」と批判。5兆円を超える所得税減税、10兆円を超える第二次緊急総合景気対策の実施を要求し、とりわけ所得税減税については、消費税率アップを含む財源対策とともに断行するよう迫った。

橋本氏に続いて、連立与党を代表して社会党の日野市朗政審会長、自民党の額賀福志郎政調副会長、共産党の松本善明衆院議員団長が質問に立つ。《共同通信》

【細川護熙首相】「所得税減税先行も」

国会は22日午後1時すぎから衆院本会議を開き代表質問を行い、本格論戦をスタートした。野党側から自民党の橋本龍太郎政調会長と額賀福志郎同副会長、共庫党の松本善明衆院議員団長が、また連立与党を代表して社会党の日野市朗政審会長が内政、外交全般にわたり細川政権の見解をただした。

景気対策として強い要求の出ている所得税減税の先行実施について、首相は「(財源対策としての)増税の内容、時期を先行減税と同一の法律で具体的にセットすることが最低条件だ」と実施に含みを残した。ただ藤井蔵相は「その条件が満たされても、先行期間中発行する短期国債が赤字国際として残る恐れがある」と指摘、償還のめどが必要との条件を付けた。

さらに、首相は、消費税革の扱いに関する松本氏の質問に対し「国民各層の論議に十分耳を傾け、財政需要の動向を見ながら、バランスのとれた税体系を検討する中で詰めるべき課題」と言及、消説税率アップも過択肢から排除しない考えも強く示唆した。

細川首相は、内閣の命運をかけた政治改革法案について「改革の必要性はこれまでの国会論議を通じて(与野党の)共通認識として確立されている」と強調し、「早期成立」を強く求めた。

また企業献金の完全廃止をめぐって「企業の政治活動に一定の制約になっても、続発する政治腐敗事件の多くが企業・団体献金に起因している」と述べ、5年後の見直しでの廃止検討に積極姿勢を示した。

邦人放出に自衛隊機を利用できるようにする自衛隊法改正案の扱いで、首相は「喫緊の課題で速やかな成立が必要」と強調。法案提出に反対している社会党を含めた連立与党内の調整に強い期待感を示した。これについて山花政治改革担当相(社会党委員長)も「与党内で議論しており、結論が出た段階で結論を導重する」と述べた。

また橋本、額賀両氏が、山花氏が訪韓した際に日本の戦争責任や謝罪の必要性を強調した発言をとらえて「閣内不一致だ」と追及したのに対し、首相は戦後補償問題は決着済みという政府の立場を改めて確認し、「山花発言は社会党委員長としてのものだ」とかわした。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は22日、衆院での代表質問を前に記者団から「国会でやじが少ないと寂しくないか」と尋ねられ「そんなことはないですよ」とにやり。かつて参院議員だった当時のことを聞かれても「静かなもんでしたよ」。8月の特別国会では首相の演説に激しいやじを飛ばして「大人げない」とひんしゅく買った自民党議員も今国会では、細川人気のあまりの高さに逆効果を懸念してか、やじも抑え気味。かねて国対政治見直しなど国会改革を主張している細川首相だけに“やじなし国会”も国会改の一環で、してやったりか?

○…この日、日本商工会議所の総会であいさつした自民党の河野総裁は自民党の下野の理由を「不祥事への反省や再発防止への努力が十分でなく、国民からおしかりをいただいた」と神妙。しかし経済問題になると口調は一変、「景気対策のタイミングを失してはいけない。中途半端な政策じゃ効果がない」と細川内閣の緊急対策を批判し「38年間、政権を預かったが自民党の政策に誤りはなかった。皆さんの期待に沿う経済政策を続けたと自負している」と自信たっぷり。政策面では連立政権より自民党が一枚上と言いたかったようだ。《共同通信》

【大相撲秋場所】11日目

大相撲秋場所11日目(22日・両国国技館)大関若ノ花が肥後ノ海の突き落としに屈し、3敗目を喫する波乱があった。横綱曙は水戸泉を上手投げで退けて全勝をキープ。大関貴ノ花は鬼雷砲を上手投げに仕留め、2敗で曙を追っている。関脇同士の一番は貴ノ浪が武蔵丸をとったりで下し、勝ち越し決定。武蔵丸は6敗を数えた。十両は浜ノ島が2敗でトップを保ち、3敗で魁皇と琴椿が続く。《共同通信》

【運輸省】北陸新幹線・魚津—糸魚川間の工事計画を認可

運輸省は22日、日本鉄道建設公団に対し北陸新幹線・魚津—糸魚川間の工事実施計画を認可した。これを受け同公団は来月13日に着工する。着工式は新潟県青海町の新親不知トンネル出口、祝賀会は富山県朝日町の同町総合体育館で行う。魚津―糸魚川間着工で、昭和63年に建設が決定した3線5区間がすべて着工することになり、今後は整備計画の見直しによる新規着工や建設財源の確保の行方が焦点になる。

同区間は在来線と同じ狭軌線路幅によるスーパー特急方式で建設される。線路延長は在来線との重複部分を除く西糸魚川信号場(仮称)と東魚津信号場間(仮称)の39.7キロで、うち富山・新潟県境を中心に23.5キロがトンネルとなる。最高設計速度は時速200キロ、建設費は1880億円(平成4年4月時点価格)。完成までに10年程度が見込まれている。

同区間などの建設を決めた整備計画は63年の政府・自民党の申し合わせで今年見直すことになっていたが、8月の政権交代で手付かずになっている。連立与党は21日の政務・政策幹事会で見直しを協議する検討委員会を近く、与党内に設ける方針を確認し、見直し作業は再開するめどがついた。ただ、大蔵省は財源難を理由に建設促進に強く反対しており、見直し作業は難航必至の情勢である。《北國新聞》

【ノーラン・ライアン投手】現役引退を表明

米大リーグの奪三振王、レンジャースのノーラン・ライアン投手(46)は22日、キングドームでのマリナーズ戦の登板後に「もう再び投げることはない」と語り、この試合を最後に27年間の現役生活を退くことを表明した。

今シーズン終了後の引退を決めている同投手はこの日、今季13試合目の先発をしたが、満塁本塁打を含む2安打、4四球を許し、一死も取れずに降板。試合後に診察した医師によると、右ひじじん帯損傷の疑いがあり、ライアンは「こんな形で現役を終えることになるとは…。今年一年間は悪夢のようだった」と話した。

同投手は28日に次回登板を予定し、10月3日の地元米テキサス州アーリントンでのロイヤルズ戦で、最後のマウンドを踏むことになっていた。レンジャースのシメク・マネジャーは、「ひじの状態が医師の診断通りであれば、もう投げることはない」との見通しを述べた。

1966年に大リーグ入りしたライアンは、160キロを超す快速球を武器に数々の記録を樹立。ノーヒットノーラン7度、通算5714奪三振、シーズン383奪三振など53個の大リーグ記録をマークした。通算成績は807試合に登板して324勝292敗、防御率3.19。《共同通信》



9月22日のできごと