平成1610日目

平成5年6月5日(土)

1993/06/05

【全仏テニス】シュテフィ・グラフ選手、3度目の優勝

テニスの全仏オープン第13日は5日、パリのローランギャロスで女子シングルス決勝を行い、第1シードのシュテフィ・グラフ(ドイツ)が第5シードのメアリジョー・フェルナンデス(米国)に4―6、6―2、6ー4で逆転勝ちして5年ぶり3度目の優勝を果たし、賞金270万フラン(約5400万円)を獲得した。

グラフは通算で73個目のタイトルで、四大大会の優勝回数は、ビリー・ジーン・キング(米国)に並ぶ史上5位。今季の獲得賞金は早くも100万ドルを突破し、7日に発表される世界ランキングでモニカ・セレシュ(ユーゴスラビア)に代わって1位に返り咲く。

グラフは第1セット、得意のフォアの強打のミスなどで今大会初めてセットを失ったが、第2セット3―2からフェルナンデスのサービスをブレークして奪い返し、最終セット5―4からフェルナンデスのサービスゲームをブレークして2時間30分の大熱戦を制した。

両者の対戦成績はこれでグラフの11戦全勝。フェルナンデスは三度目の四大大会決勝進出だったが、またも準優勝に終わった。《共同通信》



【日本ストロー級王座決定戦】江口九州男選手、弟にTKO勝ちで初戴冠

史上初の兄弟対決として注目されたボクシングの日本ストロー級王座決定10回戦は5日、東京・後楽園ホールで行われ、兄の同級1位、江口九州男(角海老宝石)が、弟の同級3位、江口勝昭(角海老宝石)に6回2分12秒でTKO勝ちし、王座に就いた。《共同通信》

【河野洋平官房長官】小沢氏のおひざ元で講演

河野官房長官は5日、岩手県一関市などを訪れ、自民党河本派の志賀節衆院議員の後援会総会で講演した。志賀氏の地元・衆院岩手2区は、羽田派幹部の小沢一郎氏と同じ選挙区。しかも、九増十減の定数是正で定数が3になった減員区。

小沢氏のおひざ元で、宮沢派幹部の河野氏が異なる派閥の志賀氏の応援にわざわざ出かけたため、自民党内の一部には「小沢氏へのけん制」との憶測も呼んでいた。河野氏自身、「改革派」を自称している小沢氏に批判的見解を示していたし、小沢氏は小沢氏の方で、この国会で政治改革が実現しない場合、宮沢首相の責任を追及する姿勢を示しているからだ。

しかし、河野氏によると、河野、志賀両氏は高校、大学の同窓である関係から「義理」(河野氏)があったためという。河野氏は4日、衆院本会議場で小沢氏にわざわざ声を掛け「仁義を切る」などの配慮をしていた。《共同通信》

【UNTAC・明石康代表】“暫定政府”再浮上も

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表は5日、UNTAC本部で共同通信と会見し、カンボジア最高国民評議会(SNC)議長のシアヌーク殿下が発表後撤回した暫定政府構想について、総選挙後の移行期においては「時宜を得たもので、今後生き返る可能性がある」と語り、二大政党の話し合い次第では同構想に基づく「国民政府」が成立するとの見解を表明した。また、総選挙の全120議席が最終確定するのは第2週末で、制憲議会の招集は予定より遅れ第3週の初めになる、との見通しを示した。

明石代表は、シアヌーク構想について「3カ月ほど前に、一般論として、過渡期には暫定政権的なものが必要かもしれない、と殿下と話し合ったことはあったが、今回の発表に当たって事前説明はなかった」と述べ、3日の殿下による暫定政府樹立発表が“寝耳に水”だったことを明らかにした。

しかし、ラナリット殿下率いる民族統一戦線が総選挙で第一党となっても、行政機構および軍はプノンペン政権が握っている現状を指摘、「そのギャップを埋めるための一つの構想として、時宜を得たものだと思う」と語った。

そして、この問題をめぐるプノンペン政権の人民党と民族統一戦線間の話し合いは「なかなか前に進みにくいかもしれない」としながらも、暫定政府構想が再浮上し得るとの見方を示した。

さらに明石代表は、各当事者の一致した要請があれば、シアヌーク構想推進のため「UNTACとして側面支援する用意がある」と強調した。

一方、選挙阻止を叫んでいたポル・ポト派が投票期間中、大規模な阻止行動に出なかったことについては「あくまで選挙を妨害しようとしたが、力の限界があってできなかった、というのがUNTAC軍事部門の見方だ」と述べ、さらに「選挙が9割の有権者の参加によって平和裏に終わったことで、かなり慌てているのではないか」と語った。《共同通信》



6月5日のできごと