平成1418日目

平成4年11月25日(水)

1992/11/25

【平成維新の会】旗揚げ

経営コンサルティング会社「マッキンゼー・ジャパン」会長の大前研一氏は25日、都内のホテルで記者会見し、「生活者主権の国づくり」を実現するため、同氏を代表とする政治団体「平成維新の会」を旗揚げすることを発表した。顧問にあたる「オンブズマン」には、横路孝弘北海道知事、鈴木永二臨時行政改革推進審議会会長らが、提言・普及活動を行う「アドバイザリー・コミッティー」委員には、稲盛和夫京セラ会長、岩国哲人出雲市長らが名を連ねている。

大前氏は、「完全に行き詰まった政治の窮状を救うため立ち上がった」と述べ、党派を超えて既成政治に飽きたらない現職国会議員や新人候補の活動、選挙を支援していく考えを表明。

さらに政策ビジョンとして、①道州制の導入による地方分権の確立②米国一辺倒からアジア・太平洋重視の外交への転換③自国防衛のための軍備保有を認めることなどを柱とする憲法改正④規制緩和と自由競争の推進―など12項目を提示した。

これら政策目標の実現へ、同会の推薦候補の受け皿として超党派議員による。任意団体として「維新前夜の会」を設置し、年会費1万円で会員を公募、100万人規模の組織による運営を目標としている。

大前氏によれば、準備メンバーには自民党の太田誠一氏ら自民5人、社会党2人ら計8人の現職国会議員がすでに参加を表明しているという。

また、同会は次期総選挙で推薦候補50人の当選を目指しているが、各党の党議拘束と同会の政策実現との関係について、大前氏は、「個人の判断を総合評価するが、基本的にはこちらを支持してもらうことが前提」と述べた。《読売新聞》



【大越基投手】ダイエー入団決定

ダイエーの坂井球団代表、石川スカウトは25日、ドラフト1位指名した、米国1Aサリナスの大越基投手(21)を青森県八戸市の実家に訪ね初交渉し、契約金8000万円、年俸800万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ。今ドラフト1位選手の入団決定第1号となった。

交渉後、八戸市庁舎で坂井代表らと会見した大越はやや緊張した面持ちながらも、金額について「満足しています」と語った通り、一発でサインしたという。《共同通信》

【大相撲・若松部屋】関取誕生

元大関朝潮の若松部屋に初の関取二人が誕生―。25日に福岡市で行われた初場所(1月10日初日、両国国技館)の番付編成会議で新十両3人が発表され、三保ヶ関部屋の浜州改め浜の島とともに、若松部屋の朝乃涛と若足立改め朝乃若の二人が同時昇進を果たした。元関脇房錦から部屋を継承して17場所での関取誕生となった。

二人を両わきにして会見した若松親方は、平成2年1月に部屋を引き継いで誕生した関取に「こんなに早く生まれるとは……。弟子に恵まれた。よく頑張って私の指導についてきてくれた」とし、本人たちの努力と精進のたまもの」と現役時代に見せた“大ちゃんスマイルを振りまいて喜んだ。

朝乃涼(21)は高校総体3位の実力を持って青森・五所川原農林高から部屋のスタートと同時に入門。九州場所西幕下筆頭で6勝1敗の成績をあげての昇進に、「すごくうれしいが、優勝して決めたかった」と言葉に少なながら喜びをかみしめていた。

朝乃若(22)も同二枚目で6勝1敗の成績。愛工大名電高から親方の母校、近大を経てこの春に角界入りした。昨年の全国学生体重別大会無差別準優勝の実力を誇る。同期入門の智ノ花にひと場所遅れての昇進となったが、髪の伸びが追いつかず、まげはまだ結えない。

近大から四人目の関取に、世耕総長から新しこ名をつけてもらい「気に入りました。5場所での昇進はちょっと早すぎた気がしますが、朝乃涛とともに頑張っていきたい」と話していた。《読売新聞》

【共産党】7誌バッサリ

共産党は25日付の党機関紙「赤旗」で、同党が発行している月刊誌など7種類の定期雑誌のうち4種類と、同党系の「新日本出版社」発行の雑誌4種類のうち3種類を、早いものは来月発売の分から順次廃刊、あるいは休刊とする、とのお知らせを掲載した。

対象の雑誌は「理論政策」「暮らしと政治」「科学と思想」など。「赤旗」は、同時に池上芳彦・党出版局長名で、「最近、出版状況が大きく変化し、多種類の刊行物を発行してそれぞれ多数の部数を維持することが極めて困難となってきた。また、諸物価の高騰によって発行経費も増大してきた。これらのため雑誌の採算が著しく悪化した」と読者に理解を求めている。

同党の理論政策活動の重要な翼を担ってきた党関連雑誌が激減し、党としても今後PR活動などで戦力ダウンを強いられそうで、共産党も長引く不況には勝てないと言えそうだ。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】派閥弊害除去に決意

衆院予算委員会は25日、社会党の水田稔、筒井信隆両氏、共産党の正森成二国対副委員長、民社党の米沢隆書記長が質問に立ち、佐川急便事件や関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)などへの対応をただし、総括質問を終えた。

渡辺外相は、コメ市場開放が迫られている新多角的貿易交渉に関連し「いずれ厳しい選択が迫られる。農業、国民経済にとって一番いい道を与野党で考えて欲しいと述べ、米国と欧州共同体の農業交渉合意で、コメをめぐる環境が一段と厳しくなっているとの認識を示した。

米沢氏が派閥の弊害除去を求めたのに対し、宮沢首相は竹下派内の抗争で浮き彫りになった閣僚の派閥離脱について「多少の問題があったので、党内のコンセンサスを得ていきたい」として、徹底を図る方針を表明するなど。派閥弊害除去に改めて決意を示した。《共同通信》

【ロシア・エリツィン大統領】副首相を解任

エリツィン・ロシア大統領は25日、ポルトラーニン副首相兼新聞情報相を解任する大統領令に署名した。タス通信によると、解任は「本人の希望」によるとされているが、人民代議員大会(12月1日開幕)を前に高まる保守勢力への大統領の譲歩の第一歩と受け取られている。

大統領あてに送った辞職顔のなかで、同氏は退任の理由について、「野党側の報復的攻撃から大統領を守るため」と説明、さらに「マスコミの機能にかかわる最近の状況」も担当閣僚として辞任を決意させるものになったとしている。

ポルトラーニン氏は、ブルブリス国務長官に次ぐエリツィン大統領の側近中の側近。中道右派勢力「市民同盟」は、人民代議員大会を前に、大会乗り切りへの協力の交換条件として、大統領に対し、同氏のほか、コズイレフ外相、ショーヒン副首相、マハラゼ副首相、アーベン対外経済関係相、ネチャーエフ経済相な政革派閣僚の退陣を要求している。このためエリツィン大統領としては、まず腹心のポルトラーニン氏を解任することで「市民同盟」側の出方をみる構えとみられ、大会開幕直前までの駆け引きいかんではさらに数人の閣僚の解任を余儀なくされる場面も予想される。《読売新聞》



11月25日のできごと