平成1394日目

1992/11/01

この日のできごと(何の日)

【フランス】「禁煙法」発効

メトロ(地下鉄)の駅や職場など、公衆の場や集団が使用するスペースでの喫煙を原則的に禁止した「禁煙法」が、1日からフランスで発効した。たばこ広告を禁じた従来の緩やかな「反たばこ」法とは異なり、違反した人に罰金を科す厳しい内容。非喫煙者には福音と言えそうだが、一方、企業やレストラン、カフェなどでは、従業員間、客同士の衝突の懸念もあり、その功罪を見極めるにはしばらく時間がかかりそうだ。

新「禁煙法」の規定によると、禁煙が義務づけられているのは「集団の使用に供せられる場所」や「公衆を受け入れる所で、閉鎖されたスペース」など。高校、大学など教育機関のほか、公共交通機関、職場などがこれに該当するが、職場では、十分な換気設備付きという条件で喫煙者用のスペースが認められる。レストラン、カフェでも席を区分けすると同時に、喫煙者用の一画には換気設備が義務づけられる。

違反者には600から1300フラン(1フランは約24円)、とくに企業やレストラン経営者の場合には3000―6000フランの罰金が科される。

なおフランスでは、すでに国内便の航空機がすべて禁煙になっているが、エールフランスは来年1月から、飛行時間が2時間以内の国際便についても同様の措置をとると発表した。

今回の法実施は非喫煙者にとっては朗報で、施行直前の世論調査でも、フランス人の七割が歓迎しているが、喫煙者に限って言えば、この回答が本音かどうかはまだ分からない。実際、初日にあたる1日のラジオ報道によれば、ディスコなどナイトスポットやカフェでの順守状況は、必ずしも満足すべきものではなかったという。ホテルや飲食業関係者の間では、たばこを吸う吸わないをめぐる客同士の口論、衝突を心配する声が出ているほか、喫煙の有無が職場の空気を緊張させるのでは、との懸念が経済界にも広がっているという。《読売新聞》

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【スバル・インプレッサ】発売


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富士重工業は、新型小型乗用車「インプレッサ」を11月1日から発売する。新設計の水平対向エンジンを搭載、女性にもなじめるコンパクトなワゴンがセールスポイント。排気量は1500、1600、1800、2000ccの各種。月販目標5000台のうち7割がワゴン、残りがセダン。価格は1800cc、HX Edition S 4速AT車が207万円(東京、大阪、名古屋)。《読売新聞》

【競馬・第106回天皇賞】

競馬・第106回天皇賞(1日・東京競馬場)13頭の関西馬を含む18頭のフルゲートで争われたが、大外強襲の11番人気、レッツゴーターキンが先行人気馬をまとめてかわし、2000メートル、1分58秒6のタイムで快勝、天皇盾と一着賞金1億3415万8000円を獲得した。二着にはムービースターが入り、荒れる秋の天皇賞は馬連1万7220円(45番人気)の大穴となった。人気馬は総崩れで、1番人気のトウカイテイオーは七着、上位四着までは関西馬だった。

この日、東京競馬場は、17万余の大観衆に埋まり、売り上げは秋の天皇賞レコードの376億6991万2300円に達した。

レッツゴーターキンは北海道勇払郡早来町・社台ファーム生産の牡6歳馬、父ターゴワイス、母ダイナターキンの血統。今年はほとんどローカル中心に走った地味な存在で、30戦7勝目が初のG1制覇となった。ほかに小倉大賞典、中京記念に勝っている。大崎昭一騎手はフジノパーシアに続く二度目、橋口弘次郎調教師と馬主の日本ダイナースクラブは初優勝。《読売新聞》

【ゴルフ・尾崎直道選手】今季3勝目

ゴルフ・ラークカップ最終日(1日・兵庫ABCゴルフ倶楽部=パ72)—尾崎直道が3バーディー、3ボギーの堅実なゴルフで兄の将司、湯原信光らの追撃を振り切り、今季3勝目、通算21勝目を挙げ賞金3600万円を獲得した。直道は通算賞金を約1億1300万円とし、二年連続1億円プレーヤーとなり、将司に次いで賞金ランク二位につけた。

1打差の二位に将司が入り、中島常幸は後半に崩れて七位タイだったが、通貨賞金で二年連続三度目の1億円選手となった。《読売新聞》

【全日本大学駅伝】

陸上・全日本大学対校駅伝(1日・熱田神宮—伊勢神宮、8区間、106.8キロ)—初出場の早大が、1区から独走して5時間20分32秒で優勝した。二位は三年連続で山梨学院大、二連覇を狙った日大は三位だった。

早大は1区の花田が10キロ過ぎでトップに立ち、3区の小林正、6区の豊福が区間賞を取ったほか全区間を安定した走りでリレー。箱根駅伝優勝の山梨学院大は、終盤に追い上げたが及ばなかった。《読売新聞》

【プロ野球・ダイエー】新監督に根本睦夫氏

ダイエーは1日、福岡市内のホテルで前西武管理部長根本睦夫氏(65)の新監督就任を発表した。背番号は「81」。球団の専務取締役を兼務することが決まっている。根本新監督の現場復帰は、1981年に西武の監督を退いて以来11年ぶりとなる。

ダイエーは人気重視から優勝争いできるチームづくりに方針を変更。西武を8度日本一に導いた“ゼネラルマネージャー”としての手腕を高く評価されての就任。今月20日で66歳を迎える根本新監督は「集団を掌握するには中身(選手)をつかむ必要がある。ユニホームを着て入っていかないとできない。時代にあったチームづくりをしたい」と抱負を話した。《共同通信》

【民社党】日本新党と連携模索

民社党の大内委員長は1日、都内で開かれた党都連大会であいさつし、事実上分裂状態になっている自民党竹下派の抗争に関連して「政界再編の導火線になるならば、それなりに意味を持つ」と述べた。その上で民社党としては将来の政界再編に向けて「先の参院選で出てきた新しい党との連携を検討している」と語り、日本新党と次期衆院選の選挙協力など政界再編を視野い入れた協力関係構築を模索していることを明らかにした。

民社党の大内委員長は1日の党都連大会でのあいさつで、金丸信・前自民党副総裁の5億円違法献金事件に関連して「検察不信を招いたのは、小沢一郎・自民党元幹事長と検察とが不明りょうな政治取引をしたからだ」と述べ、臨時国会では、小沢氏の政治責任の追及も辞さない考えを明らかにした。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】自衛隊観閲式で訓示

自衛隊の平成4年度観閲式が1日午前、埼玉県朝霞市の陸上自衛隊朝霞訓練場で行われた。観閲官として出席した宮澤喜一首相は自衛隊のカンボジアでの国連平和維持活動(PKO)参加について「これまで培ってきた経験、知識を生かすとともに、さらに精進を重ね、厳正な規律と強固な団結の下、誇りと使命感を持って、その完ぺきを期されるよう強く期待する」と訓示した。

また首相は日本の防衛について「平和憲法の下、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならないという基本理念に従う」と指摘し(1)節度ある防衛力の整備(2)日米安保体制の堅持、の考えを強調した。《共同通信》

【自民党竹下派・小渕恵三会長】羽田派結成やむなし

自民党竹下派会長の小渕恵三・前幹事長は1日、日本テレビとフジテレビの報道番組に出演し、同派小沢一郎・元幹事長グループの羽田孜蔵相が先月31日、年内にも新派閥を結成する意向を表明したことについて、「今後、羽田さんが自ら派閥を作り、同調する方を集め、野党や他の団体の協力を得て、日本が自民党一党独裁と言われないようにするというなら、私はあえてエールを贈る」と述べた。

羽田氏が「小沢・羽田派」を旗揚げし、将来の新党を目指すなら、分裂もやむを得ないとの考えを初めて明らかにしたものだ。一方、羽田氏も1日、フジテレビの番組で、重ねて新派閥結成に言及した。

派内抗争が続く竹下派は臨時国会後にも実施される内閣改造・党役員人事の前後に「小沢・羽田派」が独立、分裂する可能性が高まった。竹下派では、小渕新体制の人事をめぐり、橋本龍太郎・同派副会長(元蔵相)と小沢グループの佐藤守良・元国土庁長官との話し合いが2日午前、綿貫幹事長の仲介で再開される。小沢グループはあくまで「小渕会長」選任の白紙撤回を求めているため、協議は平行線をたどる見通し。小渕氏としては、この行方を見極め、話し合いが不調に終わった場合、常任幹事など派内の幹部人事も小沢グループ抜きで決行する考えで、最終的には、羽田氏らの脱会を容認せざるを得ないとの見方を示したものだ。

これに対し、羽田氏はテレビ番組で、「小沢・羽田派」の結成に向けた動きについて、「すっきりして、一つの理想を掲げる方が国民に理解される。ある程度、早く方向を出す方がいい」と述べた。《読売新聞》



11月1日 その日のできごと(何の日)