カテゴリー: 平成5(1993)年

  • 1993 平成5年2月9日(火) 朝日新聞「不適切取材」と陳謝

    平成1494日目

    1993/02/09

    この日のできごと(何の日)

    【朝日新聞】「不適切取材」と陳謝

    朝日新聞が昨年11月15日付朝刊一面(大阪本社発行分)で報じた鳥取県淀江町の上淀廃寺に関する記事について、同社は9日付朝刊で「取材方法、過程に不適切な面があった」として淀江町教育委員会に陳謝した、とする記事と「おわび」を掲載した。

    問題の一面記事は「鳥取県の上淀廃寺 法隆寺と同時創建?」との見出しで上淀廃寺近くの古墳の盛り土から同寺に使われたとみられる平瓦の破片が見つかり、古墳築造時に混入したとすると、同寺の創建がこれまでの推定より半世紀以上さかのぼり法隆寺とほぼ度次期となる、と報じた。記事は東京、名古屋本社発行分でも第二社会面で掲載された。

    この記事について、9日付朝刊は「米子支局の記者が地元の郷土史家の案内で同古墳に出かけたところ、郷土史家が崩れた斜面で瓦を見つけた。同記者は早く記事にしたいと考え翌日、町教委の関係者と現場に行き、自分がこの瓦を初めて見つけたことにして、そのことの確認をしてもらった形をとった」ことを明らかにした。その上で「この行為は適切な取材活動から逸脱し、本社もチェックできなかったことを深く反省するとともに、同町教委をはじめ関係者にご迷惑を掛けたことをおわびします」としている。

    同町教委上淀廃寺跡出土遺物検討委員会は「この瓦は、上淀廃寺の創建年代を特定する史料とは関係ない」との見解を示している。《共同通信》


    【小和田雅子さん】外務省にお別れ

    皇太子さまとの婚約が決まった小和田雅子さん(29)が9日午前、約6年間勤務した外務省を訪問、渡辺外相や北米二課の上司、同僚らにお別れのあいさつをした。雅子さんが外務省に姿を見せるのは、婚約がオープンになる前の1月4日以来、約1カ月ぶり。

    雅子さんは1月5日以降、風邪などのため休暇を取り、皇室会議が開かれた同月19日付で外務省を退職した。北米二課で担当していた日米経済外交関係の事務引き継ぎは既に自宅などで終えている。この間、雅子さんは皇室会議を挟んで計6回、皇太子さまとのデートを楽しんだが、外務省の上司、同僚らへのあいさつは延び延びになっていた。《共同通信》

    【仏・ミッテラン大統領】ベトナム訪問

    フランスのミッテラン大統領は9日午後、特別機でハノイ郊外のノイバイ空港に到一着、西側首脳として初めて統一後のベトナムを公式訪問した。統一以前も含め、フランス大統領のベトナム訪問は初めて。

    ミッテラン大統領は、レ・ドク・アイン国家主席との会談に臨み、ベトナム側が進めている経済改革は人権問題を含む政治改革と並行して行われるべきだと述べ、政治面での開放を一層進める必要があるとの考えを示した。

    共産党一党支配下での経済開放政策を進めているべトナムは、経済的安定を最優先とし、複数政党制など政治面での改革には一貫して否定的な姿勢を取り続けている。ミッテラン大統領の発言は、この点について西側首脳として初めて注文をつけたものといえる。

    大統領報道官によると、アイン国家主席との会談でミッテラン大統領は「人権への敬意は今や全世界で共通であり、経済発展と両立するものである。発展と民主主義は共に進むものでなくてはならない」と述べ、経済開放と政治改革の両立が必要との考えを強調した。《共同通信》

    【自民党】小沢氏喚問を受け入れ

    国会は9日午前、衆院予算委理事会を舞台に、佐川急便事件の証人喚問問題について大詰めの与野党折衝に入った。自民党は小沢元幹事長の証人喚問に応じる意向を公式に示すとともに、15日からの週に証人喚問と公聴会を実施するとの打開案を提示。野党側が要求している竹下元首相ら残り5人の招致については、審議と並行して協議するよう申し入れた。

    野党側は社会、公明、民社の3党理事らが協議した結果、「この時期に及んで小沢氏一人とはどういうこととだ」(公明党)などと強く反発、自民党案は受け入れられないと回答した。このため折衝は難航、同日の委員会審議も終日空転する見通しとなった。

    自民党は折衝を通じ、15日からの週の早い段階で証人喚問を実施、その後、公聴会を開く考えを示したもようだ。しかし野党側は、小沢氏以外の国会招致についての具体的な回答がなかったことに強い不満の意を表明。加えて自民党側に16日の旧平和相銀疑惑をめぐる「金屏風訴訟」の口頭弁論以前に、証人喚問日程を設定しようとする意図が読み取れるとして反発している。

    野党側は、金屏風訴訟の口頭弁論で竹下氏の関与取りざたされる政界工作について新証言があるのではないかと注目、この口論を受けて喚問をしたい者えで、喚問の人選とともにその日程も改めて折衝の大きな焦点として浮上してきた。《共同通信》

    【政界談話室】

    〇…宮澤首相は9日、予算審議の空転が続いていても終始上機嫌。自民党の熊谷政調副会長が首相の経済政策など批判した論文を月刊誌に寄稿したことについて、記者団が感想を尋ねても「経済にはいろんな説があるからなあ。いろんな説が出て当たり前だな」と笑みを浮かべながらさらりと受け流し、質問した記者に「何を慌ててんの」と切り返す場面も。このところ四面楚歌状態にいる赤松社会党書記長の原発容認発言に対しても「だんだん常識に近付いていると思うんだけどな」と“援護射撃”。空転の中のこの奇妙な余裕、果たしていつまで続くか。

    〇…北海道、沖縄開発庁の北長官はこの日、閣議後の記者会見で、北海道開発庁が不必要との記事が週刊誌に掲載されたことについて「開発庁は総合的な事業を行ってきた。さらに努力していく必要がある」と強い口調で反論。北海道選出で酪農家の北長官は「百年前に一鍬一鍬(土地を)開いた。これまでは開拓でこれからが開発。その役割を果たす」と力説。ところが「21世紀になれば必要ないのでは」と記者団に突っ込まれると「明日のことも分からないのに20年後のことはお答えできない」とトーンダウン。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】将来はPKO拡大を

    自民党の三塚政調会長は9日、外務省で渡辺外相と会い、国連平和維持活動(PKO)やコメの市場開放問題などについて意見を交換した。外相は当面、カンボジアでのPKO活動を重視する考えを示しながらも「PKO、平和維持軍(PKF)を含め機会が多くなっている。全体にアプローチしないといけなくなる」と述べ、将来的にはPKO活動の拡大の必要性を強調した。

    三塚氏はこの席で、自民党のシンクタンク「総合政策研究所」がまとめた「当面の日米関係に関する提言」を、外相が訪米の際にクリントン米大統領に手渡すよう依頼した。提言はエイズなど地球規模の問題について共同で取り組む「日米共通課題議員会議」の設置などを提唱している。《共同通信》

    【自民党・梶山静六幹事長】PKO協力法見直しに慎重

    自民党の梶山幹事長は9日午後の都内の講演で、国連平和維持活動(PKO)協力について「日本の憲法に合致する範囲内でどのようなPKOをなすことができるのか、安全保障委員会や予算委員会で見据えてやっていかないと、間違いをしてしまうと思う」と述べ、現時点で平和維持軍(PKF)参加の凍結解除などPKO協力法を見直すことに慎重な考えを強調した。

    梶山氏は「カンボジアの情勢は必ずしもいい方向には至っていない。アフリカその他の国でも日本のPK0活動を要請している国が一ある」との認識を示しつつも「不完全なPKOであっても、カンボジアを一つのテストケースにして、本当のPKOとは何なのか、よく見定めるべきだ」と述べた。《共同通信》

    【社会党】赤松氏発言をめぐり討議

    社会党は9日午後、衆院議員会館で代議士懇談会を開き、赤松書記長のコメ自由化発言や原発更新容認発言をめぐって討議した。出席者約120人中、27人が発言し「これまで積み上げてきた党の方針を完全に壊した」と赤松氏の“独走”への批判が続出。一部には書記長の責任を追及する意見や、山花委員長の指導力を疑問視する声も出た。

    原発問題では、原発を抱える地域の議員を中心に「現地から抗議が来ている」(青森)「コメと原発のダブルパンチだ」(宮崎)と激しく反発。逆に「議論を展開する意味で積極的なきっかけになる」と赤松氏の問題提起を評価する声は2人にとどまった。

    赤松氏は30年後の原発全廃を条件に、更新も認めるという自らの見解そのものについて「自説を曲げることほなかった」(出席議員)ものの、今後の対応として「党の運動の積み重ねを踏まえ、党機関で検討したものをきちんと発言する」と約束せざるを得なかった。

    これを受けて、川崎寛治代議士会長が執行部に対して「シャドーキャビネット(影の内閣)と総務会を早急にきちんとしてほしい」と党内議論の受け皿整備を求めた。《共同通信》

    【NHK・川口幹夫会長】「やらせ」で陳謝

    NHKの経営委員会が9日午後、東京・渋谷のNHK放送センターで開かれ、NHKスペシャル「奥ヒマラヤ 禁断の王国・ムスタン」での「やらせ」などの問題について川口幹夫NHK会長が陳謝、経過説明した。NHKは15日に、臨時の経営委員会を開いて、調査委員会の調査結果を基に最終報告する。

    出席した委員によると、委員会では川口会長が「お騒がせして申し訳ない」と陳謝した後「やらせ」とされた部分について具体的に説明。委員からは「チェックシステムに問題があるのではないか」などの指摘があった。《共同通信》

    【カンボジア・シアヌーク殿下】帰国

    カンボジア最高国民評議会(SNC)議長のシアヌーク殿下は9日午後、病気療養のため滞在していた北京から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の特別機でポチェントン空港に到着、約3カ月ぶりに帰国した。

    これを受け、SNC会合が10日、プノンペン市内の王宮で開かれる。今回会合には、1月28日の北京での会合に欠席したプノンペン政権のフン・セン首相や、旧シアヌーク派を率いるラナリット殿下も出席する予定で、ポル・ポト派のキュー・サムファン議長らも加え久々に各派の主要メンバー全員が顔をそろえる。

    SNC関係者によると、10日の会合では、5月23−25日の総選挙に向けた選挙運動の方法や、中立的な政治環境の確立、主にポト派の財源となっている木材・宝石の輸出禁止問題などが討議されるとみられる。キュー・サムファン議長から、西部パタンバン州で1月下旬行われたプノンペン政権軍によるポト派への攻撃が議題として提起される可能性もあるという。

    シアヌーク殿下を擁立する大統領選挙については、殿下の希望を受け、現段階では「総選挙の3カ月後」(外交筋)実施が有力視されているが、殿下は最近「立候補しないこともあり得る」と述べており、主要議題から除外されている。

    国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)報道官によると、西部プーサット州バカン地区で8日深夜から9日未明にかけて、UNTAC関係の建物やラナリット派の「民族統一戦線」事務所など計6カ所がロケット弾などの攻撃を受け、住民5人が死亡、14人が重軽傷を負った。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月8日(月) 社会党・赤松広隆書記長、原発新設「容認」

    平成1493日目

    1993/02/08

    この日のできごと(何の日)

    【社会党・赤松広隆書記長】原発新設「容認」

    社会党の赤松書記長は8日午後、岐阜市内で講演し、党のエネルギー政策見直しについて「30年後をめどに原子力発電所や、石油、石炭など化石燃料を使う発電所を全廃にし、太陽光などクリーンエネルギーにしていきたい」との見解を表明。その上で「古くて危ないもの(原発)は新規にしていく」と述べ、原発を全廃するまでの「経過措置」として原発の新規建設を認める考えを初めて打ち出した。

    赤松氏はこれらの新方針を党の基本政策見直しを柱とする「93年宣言」の素案に盛り込みたいとしている。社会党はこれまで原発設置反対を基本としつつ「現実を重視して対応する」と不明確な原発政策をとってきた。

    30年後の代替エネルギーへの転換という条件付きとはいえ、赤松氏が原発容認の姿勢を鮮明にしたことは党内で激しい論議を呼びそうだ。《共同通信》


    【天皇皇后両陛下】夕食会で親族に小和田家を紹介

    天皇皇后両陛下は8日夕、小和田雅子さん一家と天皇家の親族を東京・元赤坂の赤坂御所に招き夕食を共にされた。雅子さん一家を親族に紹介するためで、小和田家側は雅子さんのほか両親の恒、優美子夫妻と妹節子さんの4人を招待。

    天皇家側からは池田隆政夫妻、島津久永夫妻、紀子さま実家の川嶋辰彦夫妻ら23人が出席し、両陛下や皇太子さまらご一家6人が迎えられた。《共同通信》

    【韓国・盧泰愚大統領】日韓関係に楽観的

    韓国の盧泰愚大統領は今月24日の退任を前に8日、ソウル駐在の外国人記者ら約100人を青瓦台(大統領官邸)に招き会見、任期5年間の内外政策を総括した。

    大統領は、従軍慰安婦問題や貿易不均衡問題など日韓の懸案について「両国民が互いに感情を捨て、正しい歴史認識に基づいて合理的、理性的に判断すれば、解決できないものは何もない」と楽観的な見通しを述べた。

    朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題については、南北関係進展の最も大きな障害になっているとして「金日成主席にメッセージを送るとすれば、核問題の解決を提起したい」と表明した。

    盧大統領が外国人記者団と会見するのは、1989年6月以来で、任期中2度目。日韓関係について、大統領は全体的に前向きに進展しており、望ましい同伴者関係を作り上げるために多くの努力がなされている、と指摘。南北関係に対しては「首脳会談を実現できなかったことは残念だ」としながらも、北朝鮮が核開発を放棄すれば、南北の協力関係はさらに前進するだろう、と言明した。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…宮澤首相は8日、矢が刺さったままの哀れな姿で飛び回る東京・石神井川のカモについて記者団から聞かれ「ええ、知ってますよ。気の毒ですな」と同情しきり。救出作戦がはかどらない状況に「ぜひそう(救出)してほしいな。かわいそうですよ」と顔をしかめた。マスコミの過熱報道にも「仕方ないんじゃないか。どうかしなけりゃならないと皆さん思ってますから」と理解を示した上で「かわいそうですな」と繰り返したが、周囲からは「思うように身動きできない姿にかつての竹下派支配をだぶらせたのでは」とうがった見方も。

    ○…自民党の梶山幹事長はこの日昼の記者会見で、野党側が証人喚問問題で抗議声明を出したことに反発。野党4党首がテレビ番組で特別委設置で致したことや、6人の喚問要求を3人に絞るとも受け取られかねない赤松社会党書記長の発言を持ち出し「野党の予算委の現場(理事)は、テレビ向けの話だと言うし、今度は赤松さんが3人と言っている。後ろを向いたり横を向いたり、ポッポコポッポコ言われてもこっちも困っちゃうのよ」と野党側の揺れをチクリ。《共同通信》

    【能登半島沖地震】珠洲中心に被害拡大

    北陸を中心に7日夜発生した強い地震から一夜明けた8日の石川県内は、珠洲市を中心に被害が拡大し、朝から復旧作業が本格化した。午前中の県警能登半島沖地震警戒室と県消防防災課などの調べでは、負傷者は19人に増え、珠洲市内の2355戸で断水、県道など9カ所が通行止めとなり家屋の倒壊などが相次いだ。JR線は始発からほぼ正常に運転しているが、のと鉄道は普通列車11本が運休し一時ダイヤにも遅れが出た。午後0時39分に輸島で震度1を記録するなど、余震は依然続いている。

    地震による被害は、珠洲市内で倒れたタンスが当たり子供2人が負傷し、うち1人が入院したほか、割れたガラスややけどなどで15人がけが、陥没した道路へ車が転落して男性1人が軽傷を負った。能都町ではタンスの上から物が落ちて女性1人がけがをした。

    また、同市正院町飯塚の火宮神社で、裏山が幅約80メートルにわたって崩れ、本殿と拝殿が全壊、また同町正院の須受八幡宮で鳥居が倒壊した。そのほか離れの一部や土蔵の倒壊も報告された。さらに同市蛸島町の珠洲焼資料館で展示品の古陶5点が損傷、隣接する珠洲焼館でも作品数点が破損した。輪島市では、漆器店のショーウィンドーが破損し、同市町野町東の岩瀬比古神社で石柱製の鳥居の一部が壊れた。

    道路の被害は、トンネルの落盤などで、同市内の主要地方道大谷狼煙飯田線の3カ所と市道5カ所で通行止めとなっているほか、輪島市渋田の国道249号など5カ所が片側交互通行となっている。また、珠洲市内では狼煙、三崎、正院、野々江、蛸島の各地区で水道管破裂による断水が相次いだ。

    珠洲市では8日午前9時、市役所に林市長を本部長とする災害対策本部を設置し、市内の全区長161人から被害状況の収集に当たった。《北國新聞》

  • 1993 平成5年2月7日(日) 能登半島沖地震

    平成1492日目

    1993/02/07

    この日のできごと(何の日)

    【能登半島沖地震】

    7日午後10時27分ごろ、北陸地方を中心に強い地震があり、石川県内では輪島で震度5(強震)、金沢で震度4(中震)を記録した。震源地は輪島市の北北東沖約50キロの地点で深さは約30キロ、規模はマグニチュード8.6と推定される。気象庁は同10時37分から約1時間にわたって、福井県から東北地方の日本海側に津波注意報を出して警戒を呼び掛けたが、津波は観測されなかった。震度5の地震が県内で起きたのは戦後初めて。

    北陸地方の各地の震度は、富山、伏木、上越が震度4、福井、敦賀、新潟で震度3となっている。県内では、この地震のあと7日午後10時40分から金沢、輪島で震度1以下の余震が相次いだ。

    県内では今月に入って3日午前11時43分に、志賀町付近の深さ20キロの地点を震源とするマグニチニュード4.3の地震があり、輪島が震度2、金沢が震度1を記録したばかり。県内で震度5を記録したのは昭和8年9月22日の七尾湾地震で七尾、飯田、羽咋、二宮で記録して以来。震度4は、金沢では昭和23年6月28日の福井地震以来、輪島では同62年3月24日の新潟県南部沖地震以来である。

    県消防防災課が8日午前1時半現在でまとめた被害状況によると、珠洲市内では幼児2人が倒れたタンスの下敷きになり、負傷した。割れたガラスによる負傷者も12人おり、陥没した道路への乗用車転落で1人が負傷した。珠洲市総合病院では15人が収容され手当てを受けている。珠洲市正院町の火の宮神社は土砂崩れで本殿が全壊、珠洲焼資料館では展示品5点が破損した。同市内では、市内の十数カ所で水道管の破裂や、断水の被害も出ている。

    道路の被害は、珠洲市折戸町木ノ浦地内の県道大谷狼煙飯田線でトンネルの落盤、同町川浦地内で土砂崩れ、粟津正院線でも2カ所が通行止めになっている。珠洲市正院町岡田地内でも県道折戸飯田線が土砂崩れのため片側通行、輪島市町野町渋田地内の国道249号線が片側通行となった。

    JR西日本金沢支社では、地震発生直後から北陸線、七尾線をはじめとする管内の列車をすべて停止させ、保線区の職員らが線路点検にあたった。8日午前1時28分現在、北陸線は運転を再開し、七尾線の津幡ー高松で運転を見合わせている。《北國新聞》


    【仲野太賀さん】誕生日

    【別府大分毎日マラソン】

    第42回別府大分毎日マラソンは7日、大分市営陸上競技場を発着点とし別府国際観光港前を折り返す42.195キロのコースに、外国招待4カ国5選手を含む294人が参加して行われ、前半から独走したマウリリオ・カスティジョ(メキシコ)が2時間13分4秒で初優勝した。2位にはレチェク・ベブロ(ポーランド)が2時間13分42秒で続き、日本勢ではベテランの三村徹(鐘紡)が2時間14分2秒で3位に入った。

    スタート時の気温が16.9度で風が強い悪コンディション。5キロ過ぎで首位に立ったカスティジョは、後半疲れてペースダウンしたものの、危なげなく逃げ切った。《共同通信》

    【東レPPテニス】

    女子テニスの公式戦、東レ・パンパシフィック・オープン最終日は7日、横浜アリーナでシングルス、ダブルスの決勝を行い、シングルスは第3シードのマルチナ・ナブラチロワ(米国)がラリサ・サブチェンコネーランド(ラトビア)に6-2、6-2で快勝し、4年ぶり2度目の優勝をし、賞金15万ドル(約1900万円)を獲得した。男女を通じて最多のツア優勝回数を162に伸ばした。

    ナブラチロワは得意のサーブアンドボレーで第1セットを先取。第2セットは第1ゲームをブレークされるなど0-2となったが、相手のミスも手伝って第3ゲームからの6ゲームを連取し、貫録勝ちした。ナブラチロワはヘレナ・スコバ(チェコ)と組んだダブルスでもローリー・マクニール(米国)レネ・スタブス(豪州)組を6-4、6-3のストレートで退けて初制覇した。《共同通信》

    【大相撲香港場所】

    大相撲の海外巡業「香港場所」は7日、香港のコロシアムで千秋楽を行い二日間にわたる戦いを締めくくった。初日の熱戦を地元の新聞が大々的に取り上げたこともあり、午後1時の開演までに約1万1000人の観客を集めた。日本からの大相撲観戦ツアー客が多く、香港に約3万人の在留邦人がいることもあり、新横綱の曙、新大関の貴ノ花の土俵には本場所並みの日本語の声援が飛び交った。

    32人の幕内力士によるトーナメントは貴ノ花が制し、初日の覇者、曙と争われた総合優勝決定戦は、曙が突き出しで貴ノ花を下して優勝した。

    全力士が土俵下に整列して行われた閉会式では、香港観光協会会頭のマーチン・バロー氏が「新しい相撲ファンを代表してお礼を申し上げます」とあいさつ。これに対し、春日野団長(元横綱栃ノ海)が「日本に帰って一層精進し、国技相撲の発展に尽くしたい」とこたえると、会場内には大きな拍手が沸き起こった。日本相撲協会の一行は8日に関係者を表敬訪問し、9日に帰国する予定。《共同通信》

    【自民党・小渕恵三元幹事長】政治改革法案の成立は困難

    自民党小渕派会長の小渕恵三元幹事長は7日、静岡県三島市で講演、党内の取りまとめを急いでいる政治改革関連4法案について「成立に最大限の努力をしないといけない」としながらも、「国会議員の身分の問題とか、なかなか処理しにくい点もある」と指摘、今国会の成立は難しいとの認識を示した。

    その上で、今年9月の自民党総裁選後に改めて政治改革をテーマにした臨時国会の招集を提案、そこで衆院を解散、11月21日に総選挙をするのが望ましいとの考えを明らかにした。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】小沢調査会答申は憲法精神に合致

    渡辺外相は7日、NHKテレビに出演し、現憲法で自衛隊の国連軍参加は可能との見解などを盛り込んだ自民党の「国際社会における特別審査会」(小沢調査会)の答申について「あの考え方は憲法の精神だ」と評価した。

    答申に対しては、宮澤首相はじめ自民党内でも冷ややかで、首相は国会答弁で「自衛のため以外の武力行使はすべきでないと考える」と表明している。国際貢献と憲法との関連で首相、外相はこれまで異なる見解を示してきたが、答申を評価し、理解を示した外相発言は首相との違いをさらに浮き彫りにした。

    答申の取り扱いなど今後の党内論議や国会の論議に影響も与えそうだ。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】米新政権との協調確認へ

    渡辺外相は7日のNHKテレビ番組で、11日からの訪米について「政権が代わっても日米両国が意見を合わせていく方がプラスになることを知ってもらわなければならない」と述べるとともに「具体的、現実的な注文はあるだろうが、大きな流れを大事にしてもらう」と指摘、米新政権と日米協調体制を確認することが目的だとの考えを表明した。

    同時に、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)に対する米側の姿勢に触れ「米国も(スタッフが)全部入れ代わり飲み込むのは容易でないだろう。3カ月で済むのか半年なのか、2年もかかるのか向こうの意見を聴いてみないと分からない」として、一連の会談を通じ、3月に期限切れの米議会の一括承認手続き(ファスト・トラック)延長措置に関する感触を探る意向を示した。

    一方、外相は対ロシア支援について、日本と旧ソ連の歴史的経緯や日本の国民感情などを理由に挙げ「国際社会の一員として応分のことはやるが、(他の)先進国の何倍も支援する理由はない。北方領土問題を一切出すなというのは納得いかない」と強調、貿易黒字を続ける日本に対ロ支援の強化を求める動きをけん制した。《共同通信》

    【北方領土返還要求全国大会】

    13回目を迎えた「北方領土返還要求全国大会」(総務庁、全国知事会など主催)が「北方領土の日」の7日午後、宮澤首相、渡辺外相ら約2000人が出席して東京・日比谷公会堂で開かれた。

    あいさつの中で首相は、日本とロシアの関係について「最大の懸案である北方領土問題を解決して、平和条約を締結し、完全な正常化を図る必要がある」と改めて指摘。エリツィン大統領の主張する「法と正義」に基づく領土問題の解決が、国際社会にとっても好ましいとの考えを示した。

    しかし昨年9月に予定されていたエリツィン大統領の来日を控えて「勇気ある決断を強く求めていく」と決意表明した昨年の大会に比べ首相の発言もトーンダウン。現在のロシアとの交渉について「先月13日のパリでの日ロ外相会談で延期されたエリツィン大統領の訪日実現に向けて、真剣な準備を行うことが合意されたのは歓迎すべきこと」と述べるにとどまった。-

    た昨年から始まったビザ(査証)なし渡航経験者や元島民の報告を受け、渡辺外相は「あんまり慌ててもいけない。事実に基づいて根気よく(ロシアを)説得していかなければいけない」と慎重に交渉を進める姿勢を示した。

    「北方領土の日」は1855年2月7日の日露通好条約調印で択捉島以南の北方四島が日本の領土であることが確認されたことを記念し、1981年に政府が定めた。この日を中心に全国各地でも街頭運動やパネル展が行われている。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月6日(土) スピードスケート・清水宏保選手、W杯初勝利

    平成1491日目

    1993/02/06

    この日のできごと(何の日)

    【スピードスケート・清水宏保選手】W杯初勝利

    スピードスケートのワールドカップ(W杯)バゼルガディピネ大会第1日は6日、イタリアのバゼルガディピネで男子500、1000メートルを行い、500メートルで清水宏保(日大)が36秒82の自己ベストで優勝した。清水は海外での国際大会初出場初優勝でW杯初勝利を挙げた。アルベールビル五輪代表の宮部保範(王子製紙)が36秒84で、ダン・ジャンセン(米国)の36秒85を抑えて2位に入った。

    1000メートルはイーゴリ・ゼレゾフスキー(ベラルーシ)が1分14秒08で圧勝。日本勢は宮部保の13位が最高だった。

    500メートルの清水はスタートからの100メートルを9秒93の好ダッシュ。スピードに乗った滑りで、自己記録を0秒16上回った。このほかの日本勢は堀井学(専大)が37秒40で9位、井上純一(日大)が37秒43で10位、宮部行範(三協精機)は37秒50で11位だった。《共同通信》


    【プロ野球・巨人】ルーキー松井秀喜選手が初の特打ち

    週末の6日、気温20度以上の暖かさとなり巨人の宮崎キャンプの観衆は初めて1万人を超えた。初の特打ちとなった松井。折からの強い風に思うように打球が飛ばない。

    練習でのフリー打撃約70スイングと合わせ一日で約200スイング。松井は「かなり打ちましたね。最後の方は感覚がつかめてきた」と話していた。

    長嶋監督がルーキー松井の初めての居残り打撃練習を見るために、球団職員やガードマンに守られてメイン球場とサブ球場を往復した時もファンと報道陣が殺到。負傷者が出ないのが不思議なほどだった。長嶋監督は混乱を避けて正面の出入り口を使わず、専用の乗用車で球場を脱出した。《共同通信》

    【大相撲】初の香港場所

    香港で初めて行われる大相撲の巡業「香港場所」は6日夜、香港の香港コロシアムで開幕した。

    新横綱曙、新大関貴ノ花ら幕内力士32人が参加。二日間のトーナメントで各日の優勝力士を決め、二日目に総合優勝決定戦を行う。開会式では春日野団長(元横綱栃ノ海)ら役員、全力士が土俵下に整列して、大きな拍手を浴びた。《共同通信》

    【ボクシング】

    世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)ヘビー級タイトルマッチ12回戦は6日、ニューヨークのマディソンスクーエアガーデンで行われ、チャンピオンのリディック・ボウ(米国)が挑戦者のマイケル・ドークス(米国)に1回2分19秒でTKO勝ちし、初防衛に成功した。ボウの戦績は33戦全勝(28KO)。

    25歳の王者は、立ち上がりから34歳の挑戦者を圧倒。左右の連打でロープに追い詰め、まず8カウントのダウンを奪った。試合再開後も一方的に攻め立て、レフェリーが試合を止めた。ファイトマネーは、ボウが700万ドル(約8億7500万円)、ドークスが90万ドル(約1億1250万円)。ボウの次の対戦相手はレイ・マーサー(米国)が有力視されている。《共同通信》

    【民社党・大内委員長】PKF凍結解除を早急に

    民社党の大内委員長は6日、山口市で記者会見し、国連の平和活動について「日本が国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指すのならば、原則として国連のすべての平和活動に対応する態勢をつくらなければならない」と述べ、憲法9条と自衛隊派遣の関連やガリ国連事務総長提案の平和執行部隊構想などについても、タブーのない議論を進めるべきだとの考えを示した。

    大内委員長は「すべての平和活動」の範囲については、当面は国連平和維持軍(PKF)を念頭に置いていると述べた上で、PKFの凍結を法律で「3年後」としている見直し時期にこだわらず、早急に見直し作業を進めるべきだとの考えを示した。

    また大内氏は、カンボジア情勢について「現状では、停戦合意が破棄される状況に立ち至ってはいない。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の決定の前に日本が独自の判断で独自の行動をとるべきでない」と述べ、現時点での自衛隊部隊の撤退は必要でないとの認識を示した。《共同通信》

    【民社党・大内委員長】竹下氏に偽証の疑いも

    民社党の大内委員長は6日午後、山口市での記者会見で、佐川急便事件の証人喚問について「8日の段階で自民党が証人喚問について具体的な氏名、順序を提案してこないと野党は納得できない。心ならずも国会が空転しかねない」と述べ、社公民共同歩調で審議拒否することもあり得ることを示唆した。

    大内氏は、竹下元首相の先の臨時国会での証言を取り上げ①竹下氏が皇民党事件での暴力団の介在を知った時期②元東京佐川急便社長渡辺広康被告との会食の時期―などで偽証の疑いがあると指摘した。さらに竹下氏については「参考人ではなくて証人喚問をすべきだ」と要求した。《共同通信》

    【公明党・石田委員長】党の若返りに意欲

    公明党の石田委員長は6日夜、宇都宮市での党栃木県本部党員代表者会であいさつし、次期総選挙を契機に党の世代交代を進める強い意欲を示した上で、矢野前委員長らベテラン議員の政界引退について「古い者を切ってと批判されているが、新しいエネルギーと発想で政治を変えなければならない」と強調した。

    石田氏は、さらに次期総選挙には28、9人の新人を立て、新人候補の平均年齢は40歳程度になることを明らかにした。《共同通信》

    【自民党・梶山静六幹事長】小沢氏喚問受け入れ

    自民党の梶山幹事長は6日午後、民放テレビ番組の録画撮りで、今国会の焦点である佐川急便事件をめぐる証人喚問問題に関し、自ら喚問に応じる姿勢を見せている小沢元幹事長については「予算委員会からどうでしょう。という問い掛けがあれば、私はノーとは言わない」と述べ、与野党折衝を続けている予算委の自民党理事から判断を求められた場合は、最終的に喚問を受け入れる方針を示した。

    ただ梶山氏は「小沢喚問」容認の前提条件として「(国会に)呼ぶに堪えるだけの理由がなければなら、ない」と強調した。

    さらに小沢氏がテレビ番組で、事件に深く関与していないとの旨の発言をしたことを指摘し、「彼(小沢氏)が何かにかかわっていたのではというが、国会で(喚間を)やらなくても分かるだけのことを既に言っているのだから、それ以上のこと(疑惑)があるなら明示して“出て来てくれ”ということが必要だ」と述べ、野党側は相応の理由を示すべきだとの考えを表明した。

    竹下氏の政治責任に関してては「総理大臣はだれよりも自らの倫理観を高く持たければならない立場だ」としながらも、「本人の意思に全く関係のないことで、結果だけの責任を負わせられては、世の中で結果責任を追及されない人はいない。本人がどれだけ介在したかが問題だ」と述べた。

    その上で竹下氏の再喚問については「けしからん罪で(喚間を)やりたいという人民裁判的な発想があればだが、それは国会の本来の使命ではない」として、否定的な考えを示した。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月5日(金) 自民党・連合、初の首脳会談

    平成1490日目

    1993/02/05

    この日のできごと(何の日)

    【自民党、連合】初の首脳会談

    自民党の梶山幹事長ら執行部と連合の山岸会長ら首脳が5日夕、自民党本部で会談、93年度予算案の審議と佐川急便事件の追及を切り離し、本年度内の予算成立を図ることで致した。また連合が大幅な所得税減税を要求したのに対し、自民党は予算の年度内成立を条件として前向きに検討する姿勢を表明した。連合と自民党の首脳会談は連合結成以来初めて。両者は今後、定期的に首脳間の政策協議をすることで同意した。予算審議の行方や野党の動向にも影響しそうだ。

    会談で梶山氏は「予算の年度内成立で野党に協力してほしい」と強調した。山岸氏は「予算を年度内に成立させるのは、景気対策の観点から同じ考えだ。昨年の時国会のように野党が景気対策を人質に取るのは好ましくない。予算は予算で整斉とやるよう野党に強く働き掛ける」と述べた。

    山岸氏が「自民党首脳との話し合いは初めてであり、歴史的だ。今後は節々で会談したい」と述べたのに対し、梶山氏も「もっと早く話し合うべきだった」と応じた。《共同通信》


    【河野洋平官房長官】平和執行部隊構想「日本は参加しない」

    河野官房長官は5日午前の記者会見で、ガリ国連事務総長が共同通信のインタビューで、日本が憲法を改正して平和執行部隊に参加するよう求めたことについて「あくまでも事務総長の意見、期待であり、日本には日本の立場、憲法をはじめとするこれまで歩んで来た考え方がある。やれることとやれないことがある」と述べ、改憲してまで同部隊に参加する考えのないことを明らかにした。

    事務総長が日本の常任理事国入りと国連への協力を関連づけている点に関して「(常任理事国入りの問題は)まだまだ、さまざまな議論がある。そのこと(軍事面での協力)があたかも常任理事国入りの資格、要件と考える必要はないのではないか」と指摘した。《共同通信》

    【宮澤喜一首相】平和執行部隊構想「国連自身の議論先決」

    衆院予算委員会は5日午前10時から、総括質疑を続行し、社会党の串原義直氏が国際貢献問題を中心に政府の見解をただした。

    国連のガリ事務総長が憲法を改正して国連の軍事的貢献を拡大し、ガリ氏が提唱する「平和執行部隊」への参加に期待感を表明したことについて、宮澤首相は「(同部隊の創設は)国連自身が議論することが先決でなければならない。議論に参加することはやぶさかでないが、(日本が)参加できるかどうかは別問題だ」と反論、日本の参加に重ねて慎重な考え方を示した。

    ガリ氏が、日本の軍事的貢献が「常任理事国入りを促進するもの」と発言していることについて、首相は「そのこと(常任理事国入り)とわが国の軍事的貢献は全く別の問題と考えている」と強調した。《共同通信》

    【宮澤喜一首相】海部前首相と懇談

    宮澤首相は5日夜、都内のホテルで海部前首相と夕食を共にしながら約1時間半、懇談した。首相が政治改革の推進のため、自民党政治改革推進本部の「最高顧問」に就任するよう要請したのに対し、海部氏は即答を避けたが、政治改革推進には全面協力を約束、基本的には首相の要請を受け入れる意向を示した。会談には政治改革推進本部事務総長の小渕恵三元幹事長が同席した。

    会談で海部氏は、海部内閣当時に国会に提出し廃案となった政治改革関連3法案では、小選挙区比例代表並立制を改革の柱としていたのに対し、今回の改革案では単純小選挙区制となっていることから「自分には並立制に思いがある。政治改革大綱に沿って柔軟に対応してほしい」と今後の政治改革推進本部での法案化作業に注文を付けた。《共同通信》

    【社会党】衆院予算委で「同士打ち」

    5日午後の衆院予算委員会で、社会党の質問者と理事が怒鳴り合う異様な場面があった。同士打ちを演じたのは三野優美氏と松浦利尚理事らで、佐川急便事件追及のため審議中断を狙った三野氏と、与野党の証人喚問協議に配慮して円滑な審議を進めたい松浦氏との戦術の違いが原因だ。

    三野氏は3日の質問に続いて金丸前自民党副総裁に渡った5億円の捜査結果を追及。金丸氏の政治資金団体の報告に収支が記載されていないにもかかわらず、いったん政治資金団体に入ったと東京地検が判断した証拠を明示するよう法務省に迫った。

    これに対し法務省の浜刑事局長は「金丸氏の従来の資金の取り扱いの手法から判断したが、証拠の提出はできない」などと約13分にわたって答弁。この結果、三野氏の質問は時間切れとなり、粕谷委員長から退席を命じられた。

    激怒した三野氏は、議事を止めなかった社会党の松浦氏ら理事3人にも「こんな委員会があるか」とかみついた。松浦氏も顔面を青くして「黙って(自席に)座っておれ」と応酬、他党席や閣僚席の面々もあぜん、事の成り行きを見守った。

    控室の村山国対委員長らは「理事が出て審議を止めるべきだった。国会の緊張感がなくなる」と三野氏を擁護したが、「国対政治」批判に気兼ねして予算委への直接指導を控えている村山氏や赤松書記長らの手法も内紛の一因となったようだ。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…11日からの訪米に初めて政府専用機を使うことが決まった渡辺外相は5日、記者団から感想を求められると「乗ってみなけりゃ分からない。名誉だけれども、人体実験だ」。このところ宮澤首相と路線の違いが目立つ外相に「貿易摩擦解消のひとつの成果にまたがって、米国に乗り込んでもらおう」(首相周辺)と、官邸側が配慮したという見方もあるが、外相は「何しろ(訓練で)一回しかアメリカに行ったことがないというんだから。同行する記者諸君も遺書や墜落の予定記事を書いておいた方がいい」と不穏当な冗談を連発。本当は“初飛行”にはしゃいでいるのでは。

    ○…この日の自民党総務会で、梶山幹事長と浜田幸一広報委員長が怒鳴り合い。持論の小選挙区制反対論を展開した浜田氏が「国会が止まる度に、自民党から野党にカネが流れている」「歴代国対委員長は筆頭副委員長を使ったから表に出たが、梶山さんは自分一人でやったから表に出ないだけだ。部下を信用せず、党職員を尾行調査するような幹事長じゃないか」と梶山氏批判。これには梶山氏も「そんなことがあるなら証明しろ。証明できたら即刻辞める。証拠を出せ。出せなかったらお前が辞めろ」と大声。その場は佐藤総務会長が収めたものの、党内に新たな爆弾が。《共同通信》

    【小泉純一郎郵政相】NHKやらせ問題で警告

    小泉郵政相は5日の閣議後会見で、NHKのやらせ放送問題に関して「非常に憂うべき事態だ。報道機関が言論、表現の自由で自らの首を絞めることのないようにしないといけない」と警告、報道機関が自主的に再発防止に取り組むことが重要との考えを強調した。

    郵政相は、NHKに対する郵政省としての処分について「NHKの調査結果を待ちたい。責任体制を明確にする対応を見極めたい」と述べ、NHKでの自主的な事実解明と社内処分を待って対応する考えを示した。《共同通信》

    【デイリースポーツ】不適当な表現と謝罪記事

    読売テレビ(本社大阪市)が放送した「ズームイン!朝」にねつ造があったとの「デイリースポーツ」(本社神戸市)の報道に対し、読売テレビ側が事実無根と修正を求めていた問題で、デイリースポーツは5日付の紙面に「ねつ造は不適当な表現」とのおわび記事を掲載した。

    記事の中でデイリースポーツは、番組制作の経緯を紹介。その上で「ねつ造があった」との表現や「出てこぬタヌキに演出」の見出しなどについて「一部不適当な部分がありました。おわびします」と謝罪した。《共同通信》

    【プロ野球・阪神】久慈、新庄選手が静かな「火花」

    キャンプだより◇5日◇安芸

    遊撃の定位置を争う久慈と新庄が、全体練習の後に2人そろって守備特訓。中村監督が見守る中で交互に40分近く、ほぼ正面へのゴロを確実に補給する練習をした。

    「別に何でもない。1人で受けるより2人の方が楽ですから」(久慈)「腰を低くして、ボールを下から見ることしか考えなかった」(新庄)。静かな口調のライバルも、表情は真剣そのものだった。《共同通信》

    【小和田雅子さん】美術鑑賞

    皇太子さまとの婚約が決まった小和田雅子さんは5日夕、上野の森美術館(東京都台東区)で6日から開催される「ニューヨーク近代美術館展」の内覧会を主催者の招きで、両親の小和田外務事務次官夫妻、常陸宮ご夫妻らとともに見学した。

    宮内庁によると1月の皇室会議以降、東宮仮御所での皇太子さまとのデートを除き、雅子さんが外出するのは今回が初めて。

    展示品はセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど、後期印象派の絵画、彫刻など60点。雅子さんは終始笑顔を見せながら約1時間、同展を鑑賞した。《共同通信》

    【国連安保理】クウェート国境へ歩兵750人派兵決議

    国連安全保障理事会は5日、イラク・クウェート国境に機甲歩兵部隊750人を派遣することを承認する決議を、全会一致で採択した。歩兵派遣は現在、同国境に配置されているイラク・クウェート監視団(UNIKOM)の増強が目的で、1月の米欧軍によるイラク爆撃後も緊張が続く国境地帯で、平和維持に当たる。

    UNIKOMの現要員は非武装の停戦監視団約200人が主体。ガリ国連事務総長は、軍事危機の発端の一つとなった越境事件など緊急事態には、非武装要員では対応できないとして、歩兵部隊による抑止力強化を勧告していた。

    決議は、歩兵三個大隊(各750人)、支援部隊など計3600人余りの派遣を勧告した事務総長の報告書を承認したが、同時に「段階的な展開」を事務総長に求めた。

    初期段階では、このうち一個大隊を展開させることで、事務総長と安保理は合意している。決議は、事務総長がその後の追加的展開を行う時は、改めて安保理の承認が必要としている。《共同通信》

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