カテゴリー: 平成5(1993)年

  • 1993 平成5年2月14日(日) 山形県知事選

    平成1499日目

    1993/02/14

    この日のできごと(何の日)

    【山形県知事選挙】高橋和雄氏が初当選

    板垣清一郎前知事の病気辞職に伴う山形県知事選挙は14日投票、即日開票の結果、無所属新人で元副知事の高橋和雄氏(62)=社会、社民連、日本新推薦=が、元県議の土田正剛氏(49)=自民、民社、スポーツ平和推薦、公明支持=ら4新人(いずれも無所属)を破り、初当選した。最終投票率は74.98%で、無風選挙だった前回(60.14%)を大きく上回った。

    選終戦は高橋氏と土田氏の事実上の一騎打ちとなり、高橋氏は大票田の山形市や置賜地方などでリード一し、約4万票の差をつけた。自民党推薦候補の敗北は梶山幹事長ら執行部にとっては痛手。社会党と日本新一党が組んだ形での勝利は、今後の政界再編成の論議に微妙な影響を与えそうだ。

    今回の選挙には高橋、土田両氏のほか、元自民党参院議員の降矢敬義氏(72)▷山形大名誉教授の毛利優治(71)=共産推薦▷前自民党衆院議員の榎本和平氏(66)の3人が立候補。

    高橋氏は保守系候補が乱立する中、既成政党の枠にとらわれない「県民党」の立場を強調。知名度を生かした上、近藤鉄雄前労相(自民)、阿部昭吾(社民連)、遠藤登(社会)両衆院議員らの党派を超えた支援で保守、革新両支持層から幅広く票を集めた。

    日本新党が知事選レベルで初めて推薦したことも好影響したとみられる。

    土田氏は板垣県政の継承、発展を掲げ「革新県政を誕生させるな」などと訴え、保守票の掘り起こしに努めた。しかし自民党県連の候補者一本化調整の過程で生じたしこりが最後まで響き、終盤に激しく追い込んだものの、及ばなかった。降矢氏と榎本氏は高橋、土田両氏の激しい争いの中で埋没し、毛利氏は基礎票を割り込んだ。《共同通信》


    【島本浩也さん】誕生日

    【皇太子殿下】小和田雅子さんとデート

    皇太子さまとの婚約が決まった小和田雅子さんは14日、東京・元赤坂の東宮仮御所を訪れ、皇太子さまとバレンタインデーのデートを楽しんだ。

    この日は午前9時20分すぎ、仮御所に到着。東宮侍従によると、お二人は赤坂御用地内の咲き始めた梅を見ながら散策して、その後一緒に昼食。雅子さまは午後1時半すぎ、御所を出て帰宅した。

    チョコレートなどのプレゼントがあったかどうかについて、東宮侍従は「お二人だけで過ごされた時間のことについては分かりません」としている。《共同通信》

    【東京国際マラソン】

    8月の世界選手権日本代表選考会を兼ねた東京国際マラソンは14日、東京・国立競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、アベベ・メコネン(エチオピア)が2時間12分0秒で2年ぶり3度目の優勝をした。2位はスティーブ・モネゲッティ(豪州)で2時間12分36秒だった。日本勢は本田竹春(NECHE)が2時間13分4秒で4位に入ったのが最高だった。

    レースは、主力選手が自重して、記録的な興味を欠いた。30キロ過ぎでようやくメコネン、モネゲッティらの第二集団がタイスを捕らえ、37キロを過ぎた辺りでメコネンがスパート。モネゲッティ、本田らを振り切って快勝した。

    世界選手権代表を争う日本勢は4位の本田に続いて打越忠夫(雪印)が6位、徳永大輔(鐘紡)が8位に入ったが、いずれも2時間13分台のタイムで低調だった。

    日本勢は本田竹春(NECHE)が2時間13分4秒で4位に入ったのが最高だった。《共同通信》

    【イラク・フセイン大統領】米に関係改善を呼び掛け

    バグダッドからの報道によると、イラク各マスコミは14日、フセイン大統領がクリントン米政権との対話を望んでおり、米国との関係改善を呼び掛けたと一斉に伝え、その発言を詳しく紹介した。

    現在イラクを訪れている米国の平和運動家で、元司法長官のラムゼー・クラーク氏と13日に行った会談での発言。イラクではこれまでにも政府高官やマスコミがクリントン政権との対話の開始に期待を表明してきたが、フセイン大統領が直接その意思を明らかにしたのは今回が初めてだ。

    国営イラク通信によると、フセイン大統領は「クリントン大統領にイラクの考えを聞く用意があるならば、われわれは過去に起きたことを水に流して、相互の尊重に基づいた新しい関係を築くことができると信じている」と語った。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】3%成長確保に全力

    渡辺外相は14日、ワシントンからの帰途、政府専用機内で同行記者団と懇談し、米国の内需拡大要求を受けて「平成5年度に3%の経済成長率を切るような事態になれば何でもやる」と述べ、成長率3%確保を景気対策の目標とし、実現に全力を挙げる考えを表明した。

    景気対策の内容については「何種類もある」とし、焦点の赤字国債発行や減税のほか株価対策、土地対策を指摘。宮澤首相の訪米や7月の先進国首脳会議(東京サミット)をにらんで、現在国会で審議中の平成5年度予算成立後の早い時期での、景気浮揚のための追加の景気対策にも積極姿勢を示したと受け取られている。《共同通信》

    【林義郎蔵相】貿易不均衡「米、日本の努力評価」

    米国訪問から14日帰国した林蔵相は同日夜、大蔵省で記者会見し、ベンツェン米財務長官との会談で日米の貿易不均衡問題に関して「昨年の10兆7000億円に上る景気対策や来年度予算案、第六次公定歩合引き下げについて説明し、長官は日本がやっていることを評価してくれた」と述べ、米側が日本に一層の内需拡大を要請したとの見方に対して「そういう話は一切なかった」と否定した。

    為替相場については「経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映して安定的に推移することが望ましく、人為的に上げ下げすべきでないとの認識」で一致、貿易不均衡是正のため円高・ドル安誘導などの為替調整はしないことを明らかにした。

    林蔵相は、ベンツェン財務長官が日本の内需刺激に向けた追加的な措置についての話はしていないとし、日本としても当面「追加的な景気対策は全然考えていない。来年度予算を通すのが最大の目標というのは変わっていない」と、従来の考えを改めて強調した。

    米包括貿易法スーパー301条(不公正貿易国と行為の特定・制裁)の復活法案が議会に提出され、クリントン新政権も復活を支持していることについては「ガット(関税貿易一般協定)の原則にひずみを与える」と米国の一方的措置に対する懸念を同長官に伝えたと説明した。

    さらに輸入ミニバンの関税率を現行の2.5%から25%に引き上げる動きに対しても、林蔵相は「国際的なルールにもとるのではないか。ぜひ考えてほしい」と米側に要請したが、同長官からコメントはなかったという。

    27日にロンドンで開く先進七カ国蔵相・中央銀行総裁会議(G7)についてはベンツェン長官が「非公式でコミュニケ(声明)なしでやりたい」と提案、蔵相も同意したことを明らかにした。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月13日(土) 北朝鮮「核」特別査察を拒否

    平成1498日目

    1993/02/13

    この日のできごと(何の日)

    【北朝鮮】「核」特別査察を拒否

    朝鮮中央通信によると、13日付の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の党機関紙「労働新聞」は「万一、米国と一部の反動が核問題と関連しない当方の軍事対象に対する不当な査察措置をあえて取るならば、当然の自衛的対応措置を講じるであろう」と国際原子力機関(IAEA)の特別査察拒否の立場を表明した。

    同紙は「われわれに核問題と関連した”疑わしい対象”があるというのは完全なねつ造である。IAEAに申告した以外に核と関連したいかなる対象もないにもかかわらず、査察を強要しているのは許し難い挑発だ」と述べた。《共同通信》


    【有村架純さん】誕生日

    【日本相撲協会】藤島親方に功労金

    日本相撲協会は13日理事会を開き、3月15日に定年を迎える藤島親方(元横綱初代若乃花)に功労金1億円を贈ることを決めた。《共同通信》

    【堀江謙一さん】足こぎボートで太平洋横断

    足こぎボートでハワイー沖縄間の太平洋約7500キロの単独横断に挑戦していたヨットマン堀江謙一さん(54)=兵庫県芦屋市=が13日早朝、ゴールの沖縄本島南約700キロの東経128度地点に到着した。昨年10月30日(日本時間)にハワイ・オアフ島を出発して以来、107日目。

    堀江さんは元気で、支援船と合流、同船にえい航されて数日後、那覇市の那覇マリーナに入港する予定。《共同通信》

    【田名部匡省農相】コメ自由化は阻止

    総選挙の出馬予定者を激励するため13日、富山県入りした田名部匡省農相は富山市の飲名鉄トヤマホテルで記者会見し、コメの輸入自由化に関連して「包括関税化を受け入れないとの基本方針は変わっていない」と強調した。

    ガットの農業交渉をめぐり「例外なき関税化」を容認すると受け取れる発言が相次いでいるとの指摘に対して述べたもので、「いろんな発言があったが、ウルグアイ・ラウンドを成功させねばならないということが、コメの自由化を認めるとの印象に受け取られたもので、一致して包括関税化を受け入れないとの基本方針は変わっていない」と、政府として従来からの考えを示した。

    また、先ごろ米国の農務長官が多国間交渉にこだわらず日米二国間の交渉もあり得るとしてコメの市場開放を迫ったとされる報道について「確認したところ、ウルグアイ・ラウンドを成功させねばならないとの話で終わっており、二国間の交渉についてもコメのことを指したものでなかった」と説明するとともにガットのドンケル案に対する展論があり、この案を修正しなければ交渉は前進しないだろう」との認識を示した。《北國新聞》

    【自民党・梶山静六幹事長】曙関の突進にあやかりたい

    自民党の梶山幹事長は13日夜、都内のホテルで開かれた大相撲曙関の横綱昇進を祝う会に出席、「日本の国技である相撲道を究め、堂々たる名横綱になってほしい」と激励した。

    梶山氏は海部内閣の法相当時に曙関の後援会長就任を持ち掛けられたが、この時は入国管理など法務行政と関連があるとの理由で「待った」。しかしこれが縁で大ファンとなり、この日も週末で帰郷していた茨城県の地元からわざわざ駆け付けた。

    17日の竹下元首相らの証人喚問を控え、国会運営もヤマ場にさしかかるだけに、曙関の「突進」にあやかりたいとの気持ちもこめて「おめでとう」と声を張り上げていた。《共同通信》

    【ポル・ポト派】「再攻撃には反撃」

    カンボジアのポル・ポト派放送は13日、プノンペン政府軍が再びポト派への攻撃を仕掛ければ、大規模な反撃に出ると予告した。ポト派がこれほど明確な形で「反撃宣言」をしたのは、1991年10月のパリ和平協定調印以来初めて。

    プノンペン政府軍は先月末から今月初めにかけて同国北西部にあるポト派の拠点に一斉攻撃を行ったが、ボト派側はあまり反撃しなかった。

    同放送は、プノンペン政権のフン・セン首相が10日のカンボジア最高国民評議会(SNC)の会合でポト派の最大拠点パイリンを再占拠することもできたと述べたことに反発、ポト派軍はプノンペン政権軍より戦闘経験が豊富で政権軍を恐れないと強調した。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月12日(金) 「矢ガモ」保護

    平成1497日目

    1993/02/12

    この日のできごと(何の日)

    【上野動物園】職員らが「矢ガモ」保護

    東京都板橋、北区を流れる石神井川で見つかった背中を矢で射られたカモが12日午前、東京・上野公園内の不忍池で上野動物園職員らによって無事、保護され、治療のため園内の動物病院に運ばれた。

    動物園によると、病院に収容後直ちに体外に出ている矢を切断。エックス線検査をしてから残りの矢を引き抜いた。体内には散弾2発が残っていることが分かった。カモはおりに入れられた後、別室に隔離して獣医が様子を見守っているという。

    同動物園の飼育係、獣医ら5人が12日朝から不忍池中心部にある弁天橋のたもとに縦約2メートル、横約1メートルの鉄枠に漁網を張った仕掛けを設置。午前11時前、カモが仕掛けに近付いたところを捕獲した。《共同通信》


    【巨人・長嶋一茂内野手】1軍に合流

    2軍からのスタートだった巨人・長嶋一茂選手が12日、1軍の練習に合流。晴れて父親の長嶋監督と同じグラウンドに立った。前夜、1軍昇格を伝えられた一茂選手は球場入りするとナインやコーチ陣へのあいさつに走った。長嶋監督へのあいさつが一番最後になったのはご愛きょうだった。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】米・アスピン国防長官と会談

    訪米中の渡辺外相は12日午前(日本時間同日深夜)、国防総省でアスピン国防長官と約1時間会談した。この結果、双方は日米安保体制がアジア太平洋地域の平和と安定に寄与しているとの認識で一致、日米安保体制を引き続き堅持していくことを確認した。

    国防長官は対ロシア問題に関連して「北方領土問題に対する日本の立場をこれまで同様、米政府は支持する」とクリントン政権の閣僚として初めて公式に表明した。

    渡辺外相は「アジア太平洋における米軍の前方展開は安定勢力だ」と強調、在日米軍駐留経費負担を日本が引き続き実行していくことを約束した。また外相と長官は、冷戦終結後の核兵器の拡散防止問題が重要との見解で一一致。特に、長官は新たな脅威として①イラクをはじめとする地域的脅威②一部の独裁国家、テロリスト国家に核兵器が渡る危険性—を指摘し、これらへの対応を中心に国防総省内で安保政策の再検討を始めたことを明らかにした。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】米・クリストファー国務長官と会談

    訪米中の渡辺外相は12日昼、国務省でクリストファー国務長官と会談、引き続きカンター米通商代表を交えて昼食を取りながら意見交換した。

    クリストファー長官は日本のコメ市場の開放問題について「日本は市場をコントロールしていると批判。「米国の(コメ)輸出業者の日本への参入は重要だ」と述べ、コメの輸入自由化を強く求めた。さらに「一層の景気浮揚努力を願いたい」と追加経済対策の実施を間接的に要請した。

    渡辺外相は「コメ問題は貿易全体から見て必要以上の比重がかけられている。輸出入国の利益バランスが取れた解決が必要だ」と指摘し、あくまでも新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の中で妥協点を見いだすとの従来の立場を強調した。《共同通信》

    【パキスタン】核兵器は製造しない

    外務省は12日、パキスタンが11日イスラマバードで行われた日本との事務レベルによる協議で核開発問題について「核開発は一定の技術水準に達したが、平和目的にのみ利用し核兵器は製造しない」と改めて表明したことを明らかにした。

    日本側が核拡散防止条約(NPT)加入を求めたのに対しては、米図、ロシア、中国、インド、パキスタンによる五カ国協議を開くよう提案していることを強調。インドが加入すればパキスタンも加入するとの従来の主張を操り返した。

    日本は7月の先進国首脳会議前に東京でパキスタンと再協議したい考え。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月11日(木) GM、赤字235億ドル

    平成1496日目

    1993/02/11

    この日のできごと(何の日)

    【GM】赤字235億ドル

    世界最大の自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ(GM)が11日発表した92年決算は、会計基準の変更に伴う退職者医療費などの計上が響き、総額234億9000万ドル(約2兆8200億円)の赤字を記録した。

    GMの赤字額は、やはり退職者医療費の計上から74億ドルの赤字額を記録したフォード・モーターを上回り、米企業最大の赤字額となる。

    しかし約220億ドルに上る退職者医療費計上などの特殊要因を除くと、昨年第四・四半期(10〜12月)で2億7300万ドル、年間でも9200万ドルの黒字となった。退職者医療費の計上は帳簿上で、実際の資金手当ては必要ないためGMの経営に与える影響は少ない。《共同通信》


    【フジ系連続ドラマ・白鳥麗子でございます!】最終回

    【ボクシング・辰吉丈一郎選手】再起戦飾る

    昨年9月にタイトルを失った前世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級チャンピオン、辰吉丈一郎(大阪帝拳)は11日、大阪府立体育会館で同級4位のホセ・ルイス・ベガヒル(メキシコ)相手に10回戦を行い、2回1分55秒KO勝ちし再起第一戦を飾った。

    辰吉は第1ラウンド終了間際に猛ラッシュをかけ、第2ラウンドに入っても積極的な攻めを展開。ベガヒルをロープに追い詰め、左右の連打から強烈な右ストレートを浴びせ、キャンバスに沈めた。《共同通信》

    【社会党・山花委員長】竹下氏の議員辞職強調

    社会党の山花委員長は11日昼、知事選応援に訪れた山形市のホテルで記者会見し、17日から行われる佐川急便事件の証人喚問について「竹下元首相の議員辞職を求めるという一点に絞って追及が行われる」と述べ、最大の照準を竹下氏辞職に置いていることを強調した。

    山花氏は16日の東京地,裁での平和相銀事件口頭弁論でA被告が竹下氏の金屏風疑惑に言及することに期待を示しながら「佐川事件だけでなく新しい疑惑が出るかもしれない。その突破口を開く第二ラウンドが証人喚問だ」と指摘。同時に「われわれ野党の努力にかかっている」と述べた。

    山花氏は、コメ市場開放にはあくまで反対し、環境保護型農業の確立に全力を挙げる考えを強調。コメの例外なき関税化について、環境保護や食糧危機への対応などの「国際的な流れに逆行している」と強く批判した。

    山花氏に先立って同市内で記者会見した江田社民連代表は「政権が右翼、暴力団と関係があったことは国際的スキャンダルだ。議員バッジを外してくれませんかということになる」と竹下氏の議員辞職を求めた。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】政府専用機「乗り心地は非常にいい」

    「乗り心地は非常にいい。24時間乗ってもいいよ」—。政府専用機による要人輸送第一号となった渡辺外相は11日午前(日本時間同日深夜)、約12時間の空の旅を終えて無事、ワシントン郊外のアルドルーズ空軍基地に到普した。

    航空自衛隊が管理・運航する同機は、本来の訓練期間を4カ月間短縮しての初任務飛行。搭乗前「人体実験だよ」と不安そうだった外相だが、機内では貴賓室でゆったり過ごし、同行記者団に「これでブラジルに行こう」と軽口をたたくなどすっかりリラックス、乗務員として乗り込み、終始緊張気味の自衛官とは好対照だった。

    政府専用機はボーイング747-400型のジャンボ・ジェット。時速900キロで羽田—ワシントン間をノンストップ飛行できる。邦人救出用、貨物輸送用にも仕様変更可能だが、要人輸送の今回は会議室、事務室、客室(89席)などをしつらえた。

    乗務員は機長以下総勢44人。このうち客室乗務員は女性8人を含む13人で婦人自衛官が民間機のスチュワーデスに劣らぬ接客ぶりを見せていた。

    前日へんとう腺をはらしてダウンし、やっと熱が下がったという外相は機上で記者団に「自衛隊は爆撃機がないから長距離飛行の経経験がない。離着陸が一番問題だ」などと解説していたが「自衛隊の最高指揮官(首相)になっては」と質問されると、昨年手術した腹部を押さえて「そういうことを考えると、病気が再発するよ」とはぐらかしていた。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】米・クリントン大統領と会談

    訪米中の渡辺外相は11日午後、ホワイトハウスでクリントン大統領と35分間会談した。

    大統領は昨年1年間だけで米国の対日貿易赤字が約437億ドルにも上ったことを踏まえて「米国内の生産性は口上しているのに、貿易赤字のたまに失業者は減らない。国内の条件が整わなければ外交面で実行すべきことも実行できない」と指摘、日本に対米貿易黒字の削減努力を強く促した。

    さらに、日本が懸念している1988年包括貿易法スーパー301条(不公正貿易国と行為の特定・制裁)についても「同条項はめったに使われるべきではないが、相手国の努力とも関連している」と述べ、米議会に提出された同条項復活法案が成立した場合、日本に適用する可能性も示唆した。

    大統領が就任後初めての「日米対話」で日米貿易不均衡問題を取り上げ、真正面から改善を求めたことで、宮澤首相が目指している3月末から4月上旬にかけての訪米に向けて、日本側は、具体的な改善策の策定などで苦しい対応を迫られることになろう。

    会談で、渡辺外相は首相からのメッセージとして①日本の貿易黒字を発展途上国などに還流する資金還流計画を検討する②内需拡大、構造調整、市場開放に努力する③スーパー301条は良い手法とはいえず、自制を求める④7月の先進国首脳会議(東京サミット)は実務的にしたい—の4点を伝え、日米経済摩擦の回避に努力する意向を表明した。

    これに対し大統領は「日米関係は米国にとって最重要の二国間関係だし、21世紀においてもそうだ」と強調、今後も日米協調を強めていくことで外相と一致した。

    大統領はその上で、今後日米が共同対処すべき課題ことしてエイズ、環境、ロシアの民主化支援、経済面での政策協調による世界経済の成長確保などを挙げた。

    停滞している新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)については、成功裏に終結するよう期待を表明、日本側の努力を暗に求めた。会談終了後、大統領は記者団の質問に答え「宮澤首相とはできるだけ早く会いたい」と述べた。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】米・ゴア副大統領と会談

    ゴア米副大統領は11日午後(日本時間12日朝)、ホワイトハウスで渡辺外相と会談を行い、クリントン政権が国内経済の立て直しを最優先課題に据えていることを強調した上で、日本の貿易黒字削減を要請した。さらに日本への「期待」として①市場開放②既存の日米間の合意の着実な実施③関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)を成功裏に終結させることへの協力④内需拡大―の4点を挙げた。

    また外相と副大統領は日米間で環境問題の協力を進めるべきだとの認識で一致、ハイレベルの日米関係者が地球環境問題を協議する「日米環境会議」(仮称)を設置する方向で合意した。《共同通信》

    【仏・ミッテラン大統領】カンボジア入り

    ベトナム訪問を終えたフランスのミッテラン大統領は、11日、プノンペンに到着。カンボジア最高国民評議会(SNC)のシアヌーク議長やSNCを構成する4派の代表、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表らとそれぞれ会談し、ポル・ポト派の武装解除拒否や総選挙不参加で行き詰まりを見せているカンボジア和平問題について協議した。

    この中で大統領は、総選挙で新政府が成立した後の7月ごろに、バリで二回目のカンボジア復興会議を開くことを提案した。一回目は昨年6月、東京で開かれている。

    フランス大統領のカンボシア訪問は、1966年のドゴール大統領(当時)以来27年ぶりで二回目。シアヌーク議長との会見で大統領は、カンボジア和平達成のため議長の指導力発揮を要精したが、大統領選の日程問題については話合わなかったもよう。

    議長は5月の総選挙後に大統領選を実施する立場を表明、フランスは総選挙前の実施を主張しており、外交筋の間ではミッテラン大統領が議長の説得に当たるとみられていた。

    またSNC各派代表との会で大統領は「最大規模のUNTACの活動が失敗に終われは、チャンスは二度とない」と述べ、ポト派の名指しは避けながらも各派がバリ和平協定に定められた「責任」を果たすよう要請した。《共同通信》

    【愛媛県】桟橋激突の高速船、今度は座礁

    11日午後7時20分すぎ、松山市の興居島の頭崎付近で、愛媛県中島町の中島町営汽船の高速艇しまかぜ(29トン)=A船長ら乗員3人、乗客22人=が岩場に座礁した。乗客の同町大浦、愛媛県立松山北高校中島分校教諭Bさん(30)が骨盤を折るなど24人が重軽傷を負い、救助の漁船などが松山市の病院へ運んだ。

    松山海上保安部は、業務上過失往来妨害などの現行犯で同船船長のA容疑者を逮捕。調べに対し、同容疑者は「衝突直前の様子を覚えていない」と供述。同保安部は居眠り操船の疑いもあるとみて原因究明を急ぐ。また、同船が先月末にも衝突事故を起こしていることから、12日から船体を検証するとともに、中島町の運航体制についても調べている。

    これまでの調べでは、A容疑者が航路をそれ、安全をよく確かめずに干潮で浅くなっていた岩場に接近しすぎ座礁させた疑い。しまかぜは高浜港を午後7時10分に出て、中島町の大浦港に向かっていた。

    同船は1月29日に別の船長が倒れて操船不能となり高浜港の桟橋に衝突、乗客ら26人が重軽傷を負った。修理・点検し今月9日、四国運輸局松山海運支局が検査、11日朝に再就航したばかりだった。

    中島町は同船など計6隻の高速艇とフェリーを運航、松山市と沖合約3キロの興居島などを結び、島民の足となっている。

    松山地方気象台によると、事故当時、愛媛県内に強風波浪注意報が発令され、海上は4メートルを超える西風だった。《共同通信》

    【ノーラン・ライアン投手】今季限りで引退

    米大リーグのレンジャースは11日“三振奪取王”のノーラン・ライアン投手(46)が、今季限りで引退することを明らかにした。

    ライアンは昨季まで、大リーグ史上1位の通算5668奪三振を記録したほか、7度の無安打無得点試合を達成。通算319勝(287敗)をマークしている。昨季は5勝9敗に終わり、1968年にメジャー初白星(6勝)を挙げて以来、最少の勝ち星にとどまった。

    同日、記者会見したライアンは引退を決意したのはこの冬であることを明らかにし、年齢や手首の故障などの体力的な衰えを理由に挙げた。同選手は「そんなに長く、現役にいるより、早く野球から離れたほうがいい。居心地のよくない場所から退くべきだ」と心境を語った。《共同通信》

  • 1993 平成5年2月10日(水) ボクシング・大橋秀行選手、初防衛ならず

    平成1495日目

    1993/02/10

    この日のできごと(何の日)

    【ボクシング・大橋秀行選手】初防衛ならず

    世界ボクシング協会(WBA)ストロー級タイトルマッチ、チャンピオン大橋秀行(ヨネクラ)—挑戦者同級1位チャナ・ポーパオイン(タイ)12回戦は10日、東京体育館で行われ、大橋が0-2の判定で敗れ、昨年10月に崔熙墉(韓国)から奪取した王座の初防衛に失敗した。これで、日本のジムに所属する世界王者はWBAジュニアバンタム級の鬼塚勝也(協栄)、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級のユーリ海老原アルバチャコフ(協栄=ロシア)の二人となった。世界初挑戦でタイトルを獲得したチャナの戦績は、27戦全勝(12KO)。

    リーチで5センチ劣るチャナだが、俊敏な動きでアウトボクシングを展開。的確に連打を大橋にヒットさせ着実にポイントを稼いだ。大橋はチャナの動きに幻惑された上、手数でも劣り、主導権を全く握れなかった。《共同通信》


    【小牧基地】迫撃弾3発撃ち込まれる

    10日午前6時ごろ、愛知県小牧市南外山、航空自衛隊小牧基地に追撃弾が撃ち込まれた。いずれも基地内の道路などに着弾しけが人はなかった。愛知県警公安三課と名古屋空港署は、自衛隊の国連平和維持活動(PKO)派遣に反対する過激派のゲリラ事件とみて捜査している。

    調べによると、午前6時ごろ「ドーン」という音に当直隊員が気付いた。基地内を見回ったところ、隊本部前と格納庫近くで鉄製パイプ(長さ約30センチ、直径約3.2センチ)2本や弾頭とみられる金属片が見つかった。1カ所では周辺から火薬が発見された。建物への直撃はなく、着弾後爆発などはしなかったらしい。また基地から南東約500メートル離れた同県春日井市春日井上ノ町の草むらで発射筒3本が発見された。同県警は3発撃ち込まれたとみて、さらに捜索を続けている。《共同通信》

    【宮澤喜一首相】渡辺外相と会談

    宮澤首相は10日昼、官邸で渡辺外相と食事をとりながら約1時間会談した。

    会談では11日からの外相訪米を控えてクリントン新政権との関係が主議題となり、(1)日米安保条約を軸とした同盟関係を再確認する(2)世界経済繁栄のため政策調整を促進する(3)宮澤首相の訪米は国会の審議状況を勘案し、なるべく早い時期に実現するよう努力するーとの日本側の方針を確認した。

    首相はまた、日本が貿易黒字の資金還流計画づくりに取り組んでいることを米側に伝えるよう指示した。

    外相は会談後、記者団に対し、米側との会談ではこのほか、対中国問題での日米間の擦り合わせが行われることを明らかにした。また、7月の先進国首脳会議(東京サミット)の持ち方についても「もっと実務的な話し合いにしたい」との考えで首相と一致したという。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…宮澤首相は10日午前、渡辺副総理兼外相との会談を前に記者団から「総理と副総理の間がうまくいっていないという人がいるが」と質問されたが「それは諸兄の説だろう」と一蹴。いたずらっぽい笑いを浮かべて記者団を見回した。「そういうことはないか」という再度の質問にも「ありませんなあ」と余裕の表情。これと符節を合わせるように、約50分間の首相との会談を終えた外相も「世間じゃ何だかんだ言ってるが、政策問題では不一致はない」と断言したが、わざわざ「政策問題では」と断言した辺りやはり二人の関係は複雑?

    ○…社会党の村山国対委員長はこの日、朝の中執委で佐川事件の証人喚問問題について「自民党から証人2人プラス民間人1人との提案があった」と報告した件につき記者団から確認を求められ「裏の方で…」と言いかけたが、国対政治批判を意識してか、慌てて「いや、非公式折衝の中で」と訂正。さらに民間人ではだれの喚問が必要かとの質問にも一瞬口ごもり「用心して言わんと最近は舌禍事件が多いからのー」と一言。赤松書記長の大胆発言を批判している当人だけに物言えば唇寒しを実感している様子がありあり。《共同通信》

    【社会党・赤松広隆書記長】党内会合で批判集中

    コメ自由化、原発容認発言で集中砲火を浴びる社会党の赤松書記長は10日、中執委、総務会と相次いで党内会合に顔を出し「大変、迷惑を掛けた」と陳謝、釈明に追われた。山花委員長も中執委で、書記長には自重自戒して問題に当たってほしいと注意したと報告、参院議員総会でも「タガを締め直したい」と発言するなど、混乱の鎮静化と求心力回復に躍起。

    赤松氏は参院議員総会で出た「原発発言を白紙撤回せよ」との批判に「何としても党改革を先頭に立ってやりたい。やらねば政権党になれないというのが政治家としての信念だ」と負けん気の強いところをみせたが、批判の嵐は収まりそうにない。

    午後開かれた同党の参院議員総会は9日の代議士懇談会同様、“赤松たたき”一色。批判の対象はコメ、原発だけでなく、佐川急便事件の証人喚問をめぐる発言や減税財源の赤字国債発行を容認する考えを打ち出したことにも広がった。批判の内容は「党の活動方針に基づいて発言するのが当たり前で基本的なことが欠けている」「基本路線を変えることが改革ではない」という点でほぼ共通しており、中には「書紀長はしゃべらない方がいい」と決め付ける声まで出た。

    「進退はゆっくり考えて、適当な時期に明確にせよ」という脅しめいた意見も飛び出す険悪なムードに終始したが、赤松氏は淡々と事実経過を説明。それでも、原発問題では「自分の意見だ」、赤字国債容認は「政治判断」ときっちりと反論、連日の釈明で打たれ強くなったようだ。《共同通信》

    【神戸高塚高校校門圧死事件】元教諭に禁固1年、猶予3年

    兵庫県立神戸高塚高校(神戸市西区)で平成2年7月、登校中の同校一年A子さん=当時(15)=が教諭の押した校門の門扉に頭を挟まれ死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元同校教諭B被告(41)の判決公判が事故から2年7カ月ぶりに10日午前、神戸地裁で開かれた。

    加藤光康裁判長は「校門を登校時に閉鎖することは生徒に危害を及ぼす恐れがある業務」と判断した上で、「被告が安全注意義務を怠ったのが事故の原因。教育に携わる者一般に対する社会の不信を生じかねず、結果は重大だが、懲戒免職となり社会的制裁を受けている」として禁固1年、執行猶予3年(求刑禁固1年)を言い渡した。

    学校での生活指導の現場で起きた死亡事故に対する司法判断は初めて。判決は、全国の中学、高校で実施されていた校門指導を「危険性を伴う業務」と認め、担当教師の安全注意義務を明確にしただけでなく、学校側の安全配慮不足も指摘、教育界に生活指導面での危険性の見直しと安全配慮の徹底を迫る形となった。

    しかし、弁護側が事故の背景とした管理教育については全く触れず、事故をきっかけに広く論議を呼び起こした校則重視など管理教育の問題点について司法の場での解明はないままに終わった。

    判決理由で加藤裁判長は、「校門は構造、重量から人を死傷させる危険があり、生徒が遅刻の制裁を避けるため閉まりかける門に走り込みやすいことは予想できた。他の二人の当番教師と危険防止の作業分担はなかった」と述べ、弁護側の「事故は予見不可能。安全確認は門外の他の教諭の役割」などとする無罪主張を退けた。

    また、学校側に対し「違刻指導を決めた際、門の閉め方や危険防止のための作業分担を決めておらず、学校としての安全配慮が足りなかった。配慮があれば事故は防止できた」と厳しく指摘した。

    判決によると、B被告は校門での遅刻指導の当番だった平成2年7月6日午前8時半ごろ、門を通過する生徒の動静を確かめずに重さ約230キロの鉄製門扉を勢いよく押して閉鎖。門内に入ろうとしたA子さんの頭を門扉と門壁の間に挟み、死亡させた。《共同通信》

    【仏・ミッテラン大統領】米に対ベトナム制裁解除求める

    フランス大統領として初めてベトナムを公式訪問中のミッテラン大統領は10日、ハノイ市内で会見し、米国の対ベトナム経済制裁について「時代錯誤の政策だ」と述べ、クリントン米大統領が直ちに制裁を解除するよう求めた。

    一方でミッテラン大統領はベトナム政府に対しても、経済面での開放と並行して政治面での改革が不可欠であると呼び掛け、政治犯釈放を含む人権面での改善を改めて強調した。

    大統領の発言は、米国の対ベトナム経済制裁解除を求める国際圧力がベトナムの内政面での開放圧力ともなり得るとの立場を明確に示しており、共産党一党支配の下で政治開放には否定的なベトナム政府の反応が注目される。

    大統領は、1945年からのフランス植民地当局によるベトナム独立運動への介入は「間違いだった」と率直に述べ「40年後の今日、われわれは全く新しい状況を迎えた。私は(両国の)過去の行き掛かりが完全な和解に達したことを宣言する」と語り、両国関係が新たな一歩を踏み出したとの認識を示した。

    その上で大統領は、フランスが国際通貨基金(IMF)の対ベトナム融資再開に向け一貫して外交努力を続けてきたと述べ、これを阻んでいる米国の経済制裁を批判。クリントン大統領に「一言申し上げるとすれば、経済制裁をやめなさいということだ」と述べた。《共同通信》

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