平成1061日目

1991/12/04

この日のできごと(何の日)

【パンアメリカン航空】経営破綻

米国の名門航空会社パンアメリカン航空(パンナム航空)は4日、再建の行き詰まりから運航を即日前面停止し、64年の歴史に幕を閉じると発表した。

米航空会社の廃業は今年に入ってイースタン航空、ミッドウェー航空に続き3社目だが、かつて米国を代表する航空会社として世界の空を制したパンナムの突然の消滅は激動の米航空業界を改めて印象付けるとともに、米国民に衝撃を与えている。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【愛工大名電・鈴木一朗選手】オリックス入団決定

オリックスがドラフト4位で指名した鈴木一朗外野手(18)=愛工大名電高=の入団が4日決まった。契約金4000万円、年俸430万円で仮契約した。(金額は推定)《共同通信》

【プロ野球選手会】FA制実現へ決議

労働組合・日本プロ野球選手会(原辰徳会長=巨人)は4日、大阪市中央区のホテルで名古屋以西6球団の選手が参加して臨時大会を開き、3日の関東地区6球団と合わせ、選手の総意としてフリーエージェント制導入を目指すためにストライキも辞さない強い決意で日本野球機構と粘り強く交渉していくことを決議した。

記者会見した原会長によると、賃金カットやロックアウトなどストに突入した場合の機構側の対応など予想される事態について話し合い、ストへの認識を高めたうえで、決議を承認した。しかし、スト権を確立するための投票は行われず、原会長は「機構との話し合いで前進するのがベスト。基本的に話し合っていく方向は変わらない」との基本方針を表明した。《共同通信》

【宮澤喜一首相】「PKO法案」合憲を強調

国会は4日参院本会議で、国連平和維持活動(PKO)協力法案と社会党の対案(国際平和協力活動法案)の一括趣旨説明、質疑を行い、参院でのPKO質疑を開始した。答弁でもい宮澤首相はPKO法案の合憲性を強調し、法案の早期成立を求めるとともに自衛隊の国連平和維持軍(PKF)参加が昭和29年に行った「自衛隊の海外出動禁止決議」に反しないとの見解を示した。《共同通信》

【橋本大二郎氏】金丸氏らにあいさつ

1日の高知県知事選で自民党公認候補を破って当選した橋本大二郎氏は4日、上京して自民党竹下派の金丸信会長、竹下元首相、小沢一郎・元幹事長、社会党の山花書記長らをそれぞれ都内の事務所などに訪ね、当選のあいさつをした。

金丸氏は「よい成績でよかった。県民に慕われる知事になってほしい」と橋本氏を激励するとともに、同派として今後も協力することを約束。竹下氏も歓迎の意を示し、橋本氏は「いろいろお騒がせした」と神妙な面持ちだった。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】「スラブ発展の好機」

エリツィン・ロシア共和国大統領は4日、モスクワで開幕した米ソ貿易会議で演説、ウクライナの独立について「旧ソ連の各共和国、とくにロシア、ウクライナ、白ロシアのスラブ同胞民族間の関係発展にとって好機である」として、ロシアによる承認の正当さを改めて強調した。

また、今後の展望は、「連邦中央の残がいとの関係でなく、各共和国との直接交流にある」と述べ、ゴルバチョフ連邦政権抜きの国家関係確立の方針を確認した。

エリツィン氏がスラブ3共和国の協調に言及するのはこれが初めてで、7日ミンスクで開かれる3共和国首脳会議を機にその関係強化が急速に進む可能性もある。

独立情報紙「インターファックス」によると、エリツィン氏はこれに先立ちシェワルナゼ・ソ連対外関係相と会談、新連邦条約やロシアによる同省資産接収問題について話し合った。会談後シェワルナゼ氏は「条約が調印されなければ状況悪化は先鋭化する」と連邦の立場を代弁するとともに、エリツィン氏も「条約を支持」し、両者の間には「どんな意見の相違もなかった」と強調した。

これは、エリツィン氏に条約調印への態度変更を迫るためゴルバチョフ政権が説得工作に乗り出したことを示すもので、シェワルナゼ氏によると、近くゴルバチョフ大統領とエリツィン氏との会談も行われるという。《読売新聞》



12月4日 その日のできごと(何の日)