平成1060日目

1991/12/03

この日のできごと(何の日)

【PKO法案】衆院通過

今国会の焦点である国連平和維持活動(PKO)協力法案は、3日午後の衆院本会議で、一部修正のうえ自民、公明両党などの賛成多数で可決された。また、海外での災害救援に自衛隊を派遣するための国際緊急援助隊派遣法改正案も自民、公明、民社各党などの賛成多数で可決、両法案は直ちに参院に送付された。参院では4日の本会議で趣旨説明、各党代表質問を行い、審議に入る。

しかし、社会党は審議入りの条件として、20日間の審議日数の確保などを求めて、4日の本会議開会に一時難色を示すなど攻勢を強めており、10日の会期末を控えての会期延長問題と、民社党の協力をにらんだPKO法案の再修正問題が今後の焦点となる。《読売新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【いすゞ・ビッグホーン】フルモデルチェンジ

12月3日のできごと(何の日)
http://www.goo-net.com/

いすゞ自動車は、四輪駆動車「ビッグホーン」を10年ぶりにフルモデルチェンジし、3日発売した。エンジンは、新開発の3.2リットルV型6気筒と3.1リットルターボディーゼルの2種類。

全幅1745ミリのゆったりしたボディーサイズで、7人乗りロングと、4人乗りショートの二タイプをそろえた。ショートの発売は来年3月から。ロングのターボディーゼル・四速AT車基本タイプが264万3000円(東京)。《読売新聞》

【高田商業高・三浦大輔投手】大洋入団決定

大洋がドラフト5位で指名した茨城・藤代紫水高の石本豊外野手(18)と6位指名の奈良商高の三浦大輔選投手(17)の入団が3日、決まった。

重松スカウト部長、鈴木、長谷川両スカウトは石本の学校で本人、両親、小川監督らに会い、契約金3500万円、年俸400万円で契約。

高松スカウト部長代理、亀井スカウトは三浦の自宅で本人、両親と会い、契約金3000万円、年俸400万円で契約した。(金額は推定)《共同通信》

【東洋大・桧山進次郎内野手】阪神入団決定

阪神がドラフト4位で指名した桧山進次郎内野手の入団が3日、決まった。

今成スカウトはこの日、埼玉県川越市の東洋大野球部合宿所で、高橋監督同席で入団交渉し、契約金6000万円、年俸750万円の条件で合意を得た。(金額は推定)《共同通信》

【宮澤喜一首相】中国副首相と会談

中国の田紀雲副首相は3日午前、首相官邸に宮澤首相を訪ね約1時間会談し「国交回復20周年に当たる来年に天皇、皇后両陛下が中国を訪問されるよう期待している」と述べ中国政府として両陛下の訪中を重ねて招待した。

これに対し宮澤首相は「懇ろなご招待に心から感謝する。いろいろな事情を踏まえ検討したい」と答えた。

日本の対中経済協力について田氏は「農業開発基金借款を第三次円借款の枠外で検討してほしい」と農業開発への新規資金援助の可能性を打診した。《共同通信》

【ブトロス・ブトロス・ガリ氏】次期国連事務総長に

国連総会は3日午前10時(日本時間4日午前0時)から本会議を開き、エジプトのブトロス・ブトロス・ガリ副首相(60)を次期国連事務総長として任命する決議案を満場一致で採択した。

ガリ新事務総長は、二期十年を務め今年いっぱいで勇退するペレス・デクエヤル事務総長に代わって、来年1月1日、六代目の事務総長に就任する。任期は五年。アフリカ大陸から事務総長が選ばれるのは、1945年の国連創設以来初めて。《読売新聞》

【ソ連・ゴルバチョフ大統領】「共和国間戦争の危機」

ゴルバチョフ・ソ連大統領は3日夜、中央テレビで演説、各共和国に「新連邦条約」の早期調印を重ねて訴えるとともに、もし調印されなければ、「民族間、共和国間の衝突、戦争に発展する危険さえはらんでいる」と警告した。

ウクライナの独立がロシアのみならず、国際的にも承認されそうな急展開に、大統領が急きょテレビ演説を決めたことは明らかで、終始極めて沈うつな表情、低い声で通し、時折、絶句するなど、いつもの能弁・多弁ぶりはどこかに行ってしまった。

演説の大部分は同日、12共和国議会あてに送付されたアピールとほぼ同文で、ひたすら、新連邦条約不成立の場合の脅威を繰り返し、新味はなし。ウクライナには直接言及しなかったが、その独立をめぐる内外の動きに、予想以上の街撃を受けたことをうかがわせ、さしものゴルバチョフ氏もいよいよ進退窮まったことを強く印象づけた。《読売新聞》



12月3日 その日のできごと(何の日)