平成5432日目
2003/11/22
この日のできごと(何の日)
【グルジア(現・ジョージア)】非常事態宣言
11月初めの議会選挙の結果をめぐって混乱が続くグルジアで22日、野党勢力が新議会招集初日の議場に乱入、占拠した。シェワルナゼ大統領は非常事態を宣言した。
タス通信によると、議事堂周辺で8人が負傷。大統領は議場占拠を「軍事クーデター」と非難する声明を発表し、首都トビリシを退去。与党側の指揮を執るために郊外の国防省特殊部隊の施設に移動して記者会見し、非常事態宣言により国防省がすべての国家機能を統括すると語った。
旧ソ連の外相としてゴルバチョフ元大統領とともに新思考外交を推進、故郷のグルジアで政権の座に就いてからは脱ロシア外交を推進した大統領は、政権存続の危機に立たされた。
議会を占拠したのは、強硬派「国民運動」のサーカシビリ党首やブルジャナゼ前議会議長ら数十人。抵抗した与党議員と小競り合いとなり、演説中だったシュワルナゼ大統領は警護員に守られて退去した。
グルジア政府筋によると、議会周辺には野党支持者ら約3万人が集結。ロシア通信によると、野党勢力指導者、ニノ・ブルジャナゼ前議会議長が新大統領への就任を宣言した。シェワルナゼ大統領は議場退去後、辞任を拒否する立場に変わりはないと強調した。
ロシアのNTVテレビによると、すべての政府機関の電話回線が不通になった。野党は、議会選挙で政権が大規模な不正をしたと主張、サーカシビリ党首は議場で「われわれこそが国民に選ばれた存在」と宣言。ブルジャナゼ氏も、シェワルナゼ氏が大統領の座にとどまる「根拠」は消えたと述べ、大統領辞任をあらためて強く迫った。
議会選挙は有権者名簿の不備などから大混乱となり、米国も公正さに疑問を表明。大統領は与党の「新しいグルジアのために」が比例代表で第一党となった結果を受け、22日に新議会を招集、まひ状態だった国政の正常化に乗り出していた。《共同通信》
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【埼玉県加須市】重機で破壊、ATMごと2000万円盗まれる
22日午前2時30分ごろ、埼玉県加須市鳩山町のスーパー「ユニー大桑店」駐車場内にある埼玉県信用金庫の現金自動出入機(ATM)の警報装置が作動し、警備会社が110番通報した。加須署員が駆けつけたところ、ATM1台が設置されている建物が重機で壊され、中にあった現金約2000万円がATMごと盗まれていた。
調べでは、盗まれたATMは破壊された状態で同日午前6時40分ごろ、隣町の同県鷲宮町の路上で、5トントラックの荷台に置き去られているのが見つかった。現金はなかった。同署は複数による犯行で、トラックにパワーショベルを載せ、現場にパワーショベルを乗り捨て、トラックで逃走。さらに、現金だけを持って別の車で逃げたとみて、窃盗事件として調べている。
ATMがあった建物は原形をとどめないほど破壊されていた。近くに住む女性(32)は「ガシャーンという音がして目が覚めた。ガラスが割れるような音が、10分ほどの間に数十回聞こえた」と話した。《朝日新聞》
【大相撲】
大相撲九州場所14日目(22日・福岡国際センター)横綱朝青龍、大関栃東がともに2敗を守り、千秋楽結びの両者の直接対決で優勝が決まることになった。朝青龍が勝てば2場所連続5度目、栃東が勝てば11場所ぶり2度目の優勝となる。朝青龍は大関千代大海を激しい押し合いの末にはたき込み、栃東は大関魁皇を一方的に押し出した。千代大海は4敗目、魁皇は5敗目を喫した。大関武双山は勝ち越してかど番を脱出。関脇同士の対戦は若の里が旭天鵬を寄り切って7勝7敗とした。旭天鵬は3勝11敗。十両は、グルジア出身初の入幕を確実にしている黒海が13勝目を挙げて優勝を決めた。《共同通信》
【J1】
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第14節第1日(22日・ヤマハスタジアムほか=5試合)磐田がG大阪に2−1で逆転勝ちし、勝ち点26で首位をキープ。最終節の横浜M戦に勝てば優勝が決まる。横浜Mは久保のハットトリックなどで仙台に、4−0で完勝して勝ち点を23とし、逆転Vに望みをつないだ。名古屋は浦和を4−1で破ったが、両チームとも勝ち点22、F東京、東京Vも1−1で両チームとも勝ち点21にとどまり、この4チームは優勝の望みを絶たれた。J1残留争いは神戸が京都に2−0で勝ち、神戸の残留が確定した。22日終了時点で優勝の可能性を残すのは磐田、横浜Mのほか、23日に試合を行う市原と鹿島の4チームに絞られた。《共同通信》
【スピードスケート】
スピードスケートのワールドカップ(W杯)短距離前半戦の代表選考会を兼ねた真駒内選抜競技会第1日は22日、札幌市の真駒内屋外競技場で行われ、2レースの合計タイムで争われた男子500メートルは清水宏保(NEC)が1回目に36秒26をマーク、合計を1分13秒04とし、ともに自己の大会記録を更新して2年連続5度目の優勝をした。小林正暢(山形県体協)が2位だった。
女子500メートルは新谷志保美(竹村製作所)がただ一人2回とも39秒台を出し、合計1分19秒68で初優勝。
女子5000メートルは川崎みなみ(北海道・白樺学園高)が制し、男子1万メートルは小原英志(日大)が優勝。1500メートルの男子は篠原泰洋(秋田県連盟)が、女子は小野寺未夏(信州大)が勝った。《共同通信》
【ラグビー・W杯】イングランドが初優勝
ラグビーの第5回ワールドカップ(W杯)最終日は22日、シドニーのテルストラ・スタジアムで決勝を行い、イングランドが延長の末オーストラリアを20−17で破って初優勝した。
イングランドは1991年の第2回大会決勝で敗れたオーストラリアに雪辱し、北半球に初めて優勝杯の「エリス・カップ」をもたらした。
W杯決勝が延長戦になったのは、95年の第3回大会以来2度目。前回覇者で3度目の優勝を狙った地元オーストラリアは、W杯史上初の2連覇を逃した。
インクランドは、WTBロビンソンのトライなどで前半を14−5で折り返したが、後半はオーストラリアに3PGを入れられて14−14となり、今大会初めて10分ハーフの延長戦に突入。互いに1PGを入れた後、イングランドは延長後半9分にSOウィルキンソンが勝ち越しのDGを決めた。
2007年の第6回大会はフランスで開催される。《共同通信》
【米・ケネディ大統領暗殺事件】発生から40年
ケネディ米大統領が暗殺されたからちょうと40年の22日、テキサス州ダラスの暗殺現場を数千人の市民が訪れ、故大統領をしのんだ。
46歳の若さで亡くなった大統領の死をめぐっては、暗殺の背景をめぐる議論が続くなど、米国民は今も当時の衝撃を忘れていない。
訪れた人々は事件が発生した午後0時半に黙とうした後、大統領がオープンカーでパレードをしたエルム通りを行進。狙撃を受けた地点の路上には、白いペンキでばつ印が描かれ、周囲には数多くの花束や星条旗が手向けられた。
「ケネディはCIAのクーデターで消された」などのプラカードも目立ち、単独犯行説を信じず、いまだに真相追及への関心が高いことをうかがわせた。《共同通信》
【イラク情勢】
イラクの首都バグダッドの北方約50キロのバクバと、同約20キロのハンバニサドで22日朝、それぞれの警察署を狙った自動車爆弾による自爆テロがほぼ同時に起こり、イラク人警官と市民の少なくとも計18人が死亡した。
また、同日午前9時ごろ、国際宅配大手DHL(本部ベルギー)の輸送機エアバスA300がバグダッド国際空港を離陸直後、翼から炎上し、同空港に緊急着陸した。ロイター通信などは空港当局者の話として、地対空ミサイルSAM7が命中したと報じた。DHL機は翼の一部を損失したが、けが人はなかった。イラク戦争の「大規模戦闘終結」が宣言された5月1日以降、イラクで民間機がミサイル攻撃で被弾したのは初めて。「空の玄関」への脅威が高まったことで、イラク復興に向けた航空輸送にも大きな影響が出てきそうだ。
バグダッドのホテルと、石油省庁舎を標的にした連続ロケット弾攻撃に続く警察署への連続テロと民間機への攻撃は、反米武装勢力が各地で攻撃を活発化させていることを示しており、米軍が今月初旬から開始した大規模掃討作戦の効果が問われそうだ。《共同通信》