平成9503日目
2015/01/14
この日のできごと(何の日)
【警視庁】地下鉄サリン事件発生直後指令室と現場との交信記録を公開
13人が死亡、6千人以上が重軽症となった地下鉄サリン事件が発生した1995年3月20日朝の、警視庁と現場の警察官との無線交信を記録した音声テープが残っていたことが14日、同庁への取材で分かった。約70分の途中には「爆発物によるゲリラ事件」とされるなど混乱も。化学兵器による未曽有のテロ事件に立ち向かった緊迫した様子が浮かび上がった。
「日比谷線の八丁堀駅。病人2名、気持ち悪くなったものが2名いるそうです。詳細、判然としません」。午前8時21分、警視庁通信指令本部に入った急病人の発生の一報でテープは始まる。
地下鉄の駅などから報告が相次ぐ。「歩道上に何人も倒れております」。「人工呼吸中。救急隊の話によると危ない状況」。被害は拡大するばかりで、現場からの声にも荒い息づかいが交じるように。 実行犯となったオウム真理教幹部らは、猛毒のサリンを袋に入れて新聞紙で包み、穴を開けて電車内に放置した。だが「爆発物を使用したゲリラ事件が発生した」との誤った見立てが現場に伝えられるなど混乱も。
「新聞紙に入った液体、これが落ち、ガスが出てきた」。負傷者の聴取に当たっていた警察官が、毒ガス使用をうかがわせる情報をもたらしたのは、一報から約20分後だった。
乗客が袋を車外に蹴り出したとの情報も伝えられる。現場からは「目が見えない、苦しがっている人がいる」と、サリンの影響で瞳が小さくなる「縮瞳」とみられる症状も報告された。
救助活動中、多くの警察官が現場で倒れ込んだため「防毒マスク等を使用するなど、二次災害防止の徹底を図られたい」と、繰り返し注意が呼び掛けられていた。
警視庁によると、交信記録は原則として、1年間の保存期間を終えると処分されるが、このテープは偶然、通信指令本部の保管庫に残され、昨年見つかったという。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【葛西臨海水族園】クロマグロ大量死が明らかに
葛西臨海水族園(東京都江戸川区)は14日、展示しているマグロなどが昨年12月から相次いで死に、昨年11月1日時点で159匹だったのが今月14日には30匹になったと発表した。原因は調査中としている。同園によると、12月上旬からカツオの仲間のスマやハガツオが連続して死に、同月下旬からクロマグロも連続して死んだ。11月に比べ、クロマグロは69匹が17匹に、スマは52匹が4匹に、ハガツオは38匹が9匹に減少した。《共同通信》
【大相撲初場所】4日目
大相撲初場所4日目(14日・両国国技館)横綱白鵬が照ノ富士をすくい投げで退け、横綱日馬富士は遠藤を寄り切って、ともに4連勝とした。横綱鶴竜は勢をはたき込んで3勝1敗。
大関陣は、かど番の琴奨菊が関脇逸ノ城の変化に対応できず、はたき込まれて2敗目を喫した。逸ノ城も2勝2敗。稀勢の里は栃ノ心を寄り切り、かど番の豪栄道は小結栃煌山を送り出して、ともに3勝目を挙げた。
勝ちっ放しは2横綱と平幕隠岐の海の3人となった。《共同通信》
【渡辺喜美氏、松島みどり氏】不起訴処分に
東京地検特捜部は14日、借り入れた8億円の一部を政治資金収支報告書に記載していなかったなどとして政治資金規正法違反容疑で告発された渡辺喜美前衆院議員と、選挙区の祭りで「うちわ」を配ったなどとして公職選挙法違反容疑で告発された松島みどり前法相について、いずれも不起訴処分とした。《日経新聞》
【佐賀県・山口祥義知事】初登庁
佐賀県知事選で初当選した元総務省過疎対策室長山口祥義氏(49)が14日、県庁に初登庁した。就任式で、職員約180人を前に「これまでの県政を承継はしない。県民一人一人の目線で再点検をお願いしたい」と訴えた。
山口氏は初登庁の際、大勢の職員に拍手で出迎えられた。当選証書を受け取った後、知事室の椅子に座ると「非常に重みがある」と感想を述べた。
11日の知事選は、自民、公明両党が推薦した前武雄市長の樋渡啓祐氏(45)の行政手法に反発する一部の自民党県議や首長らが山口氏を擁立し、保守分裂選挙となった。《共同通信》
【政府、与党】整備新幹線の開業前倒し正式合意
政府、与党は14日、整備新幹線に関する検討委員会を首相官邸で開き、延伸3区間のうち、北海道(新函館北斗―札幌)の開業時期を現行計画から5年、北陸(金沢―敦賀)を3年それぞれ早めることで正式合意した。北海道は2031年春ごろ、北陸は23年春ごろ開業の見通しとなった。22年春ごろの開業とされる九州新幹線長崎ルートの武雄温泉―長崎も、できるだけ早く整備するとした。
北陸の金沢―福井については、地元が求める、さらに2年程度の先行開業を与党内で検討、夏までに結論を出す。《共同通信》
【沖縄県・翁長雄志知事】官邸を初訪問
沖縄県の翁長雄志知事は14日、昨年11月の知事選で当選後初めて官邸を訪問し杉田和博官房副長官と会談、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する意向を直接伝えた。基地負担軽減担当の菅義偉官房長官との会談は実現しなかった。
会談で翁長氏は「国土の0・6%の面積しかない沖縄に戦後69年間、米軍専用施設の74%が集中する現状は理不尽だ」と強調し、普天間の県外、国外移設を求めた。
翁長氏によると、杉田氏は「今後も意見交換しましょう」と応じるにとどめたという。《共同通信》
【大阪府市法定協議会】大阪都構想の制度案を提出
大阪市を廃止して特別区に再編する「大阪都」構想をめぐり、大阪府市法定協議会会長の今井豊府議が14日、総務省を訪れ、制度案となる協定書を提出した。総務省は内容を検討し、総務相の意見を府市に伝える。
松井一郎府知事と橋下徹大阪市長は、2月開会予定の府市両議会に総務相の意見を添えて協定書を提出し、承認される見通し。賛否を問う大阪市民対象の住民投票が5月17日に実施される見込みだ。
協定書は新たに設ける五つの特別区の区域や名称、府との事務分担などを規定。特別区の設置日を2017年4月1日と定めている。大阪府庁で13日、開かれた法定協で決定した。《共同通信》
【安倍晋三首相】都構想に理解
安倍晋三首相は14日、関西テレビ番組に出演し、維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長が主導する「大阪都構想」について一定の理解を示した。同時に維新に対し、憲法改正に向け協力を求めた。自民党大阪府連が反対する大阪都構想に対して官邸サイドは表向き関知しない姿勢を示すものの、首相は都構想に理解を示すことで悲願の憲法改正に向けて維新をつなぎ留めたい思惑がありそうだ。《産経新聞》
【サッカー日本代表・アギーレ監督】八百長疑惑、裁判所が告発受理
サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長に関与した疑いでスペイン検察当局から告発された問題で、疑惑の対象になった試合が行われたバレンシアの裁判所が告発を受理したと14日、全国紙ムンド(電子版)など複数の地元メディアが報じた。2月以降に本格的な捜査が始まる予定と伝えている。
アギーレ監督は日本代表を率いてオーストラリアで開催中のアジア・カップを戦っており、チームへの影響が懸念される。今後、裁判所への出頭を要請され、代表監督の職務に支障を来す可能性もある。
不正があったとされる試合は2011年5月21日のスペイン1部リーグ最終節で、アギーレ監督が当時率いていたサラゴサ(現2部)がレバンテを2-1で下して残留を決めた。サラゴサ幹部、両チームの選手ら41人が関与を疑われており、サラゴサ側が用意した合計96万5千ユーロ(約1億3400万円)がアギーレ監督らの銀行口座を経て、最終的にレバンテの選手らに支払われたとされる。
アジア杯で2連覇を目指す日本代表は、16日に1次リーグ第2戦のイラク戦に臨む。《共同通信》
【ローマ法王】スリランカでミサ
スリランカ訪問中のローマ法王フランシスコは14日、最大都市コロンボ中心部にある公園で、信者ら50万人以上(ローマ法王庁の推計)を前にミサを行った。
その後、2009年まで25年以上続いた内戦の激戦地だった北部マドゥーを訪問し、現地の教会で演説する。
ミサでは17世紀後半にインドからスリランカに渡り、布教に努めた神父ジョセフ・バスを、カトリック教会で最高の崇敬対象である「聖人」とする列聖式も執り行われた。スリランカから聖人が認定されたのは初めて。《共同通信》
【香港・梁振英行政長官】施政方針演説
香港の梁振英行政長官が立法会(議会)で14日、日本の首相の施政方針演説に当たる「施政報告」の演説を行い、民主派の立候補を事実上排除した中国の決定に従って次期長官選挙の制度改革を進める考えを強調した。
昨年9月末から約2カ月半続いた大規模デモで、学生らは誰でも出馬できる「真の普通選挙」を求めていたが、あらためて明確に拒否した。
梁長官は、次期長官選で導入予定の普通選挙は「(香港の憲法に当たる)基本法や(民主派を排除した)中国全国人民代表大会常務委員会の決定に必ず合致する形で実現しなければならない」と強調した。《共同通信》
【伊・ナポリターノ大統領】辞任
イタリアのナポリターノ大統領(89)は14日、正式に辞任した。昨年末、高齢のため職務を果たすことが困難になったとして2020年の任期満了を前に退任する意向を明らかにしていた。今後、後任候補の選出に向けた動きが本格化する。
月内に新大統領選出のための投票が行われる見通しだが、1回で決まらないのが通例で、当選者が出るまで繰り返し投票が行われるとみられる。
大統領は、上下両院議員と全国の州代表計約千人の合同会議による無記名投票で選ばれる。選出には3分の2を超える得票が必要。《共同通信》
【インド】ガンジス川で100遺体漂流
インド北部ウッタルプラデシュ州ウナオ周辺で14日、ガンジス川の川面に100体以上の遺体が漂流したり、川岸に流れついたりしているのが見つかった。地元メディアが伝えた。
一部のヒンズー教の信仰グループでは、未婚の女性や子どもが死亡した場合、遺体を火葬せずに聖なる川ガンジス川に流す風習がある。市民団体は短い期間に大量の遺体が見つかったため、周辺地域で深刻な健康被害があった可能性を指摘。地元当局が調べている。
ガンジス川の流域にはバラナシなど聖地が点在する。近年は流域の都市人口が膨らみ、排水などによる汚染が深刻化している。《共同通信》