令和1319日目
2022/12/09
この日のできごと(何の日)
【プロ野球】初の現役ドラフト
プロ野球で出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるために導入された現役ドラフトが9日、非公開で初めて実施された。全12球団で移籍が生じ、阪神の陽川尚将内野手が西武、楽天のオコエ瑠偉外野手は巨人への移籍が決まった。
ソフトバンクの大竹耕太郎投手は阪神、中日の笠原祥太郎投手がDeNA、巨人の戸根千明投手が広島、ロッテの成田翔投手がヤクルト、ヤクルトの渡辺大樹外野手がオリックス、日本ハムの古川侑利投手がソフトバンク、広島の正随優弥外野手が楽天、オリックスの大下誠一郎内野手がロッテ、西武の松岡洸希投手が日本ハム、DeNAの細川成也外野手が中日へ移籍する。《共同通信》
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【プロ野球】
プロ野球ヤクルトで史上最年少の22歳で三冠王に輝いた村上宗隆内野手が9日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3億8千万円増の年俸6億円プラス出来高払いでサインした。プロ6年目の年俸としては球界最高額となった。3年契約で、25年シーズン終了後にポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を認められた。
今季は56本塁打を放って1964年に巨人の王貞治がマークした日本選手のシーズン最多記録を更新。4番打者としてチームを29年ぶり2度目のセ・リーグ2連覇に導いた。記者会見で「もう一度優勝してヤクルトに恩返しがしたい」と語った。(金額は推定)
◇
元巨人の上原浩治さん(47)と元阪神の藤川球児さん(42)が9日、特例で名球会入りすることが決まった。米大リーグでの活躍も踏まえ、同日に沖縄県内で行われた総会で承認された。特例での名球会入りは初めて。
過去には日米通算で打者が2千安打以上、投手が200勝以上もしくは250セーブ以上に限定されていたが、2019年12月の総会で投手の分業制が進み、野球が変化する中で特例を設けることを決めた。上原さんは日米通算134勝、104ホールド、128セーブをマークし、藤川さんは日米通算61勝、164ホールド、245セーブを挙げている。
◇
日本プロ野球名球会の総会が9日、沖縄県内で開かれ、元ヤクルト監督の古田敦也さんが新理事長に就任した。山本浩二現理事長は顧問に就く。
元巨人の上原浩治さんと元阪神の藤川球児さんの特例による名球会入りが承認され、資格条件も見直しの時期に入っている。古田新理事長は「例えば(エンゼルスの)大谷君が100勝し、1000本打ったらどうするんだと。数字だけで計り知れない人が出てきたから柔軟に対応していこうということ」と語った。《共同通信》
【フィギュアスケート】
フィギュアスケートのジュニア・グランプリ(GP)ファイナル第2日は9日、トリノで女子フリーが行われ、14歳の島田麻央(木下アカデミー)が合計205.54点で日本勢では2009年の村上佳菜子以来、5人目の優勝を果たした。ショートプログラム(SP)に続いてトップの135.88点をマークした。
中井亜美(MFアカデミー)は合計189.23点で4位、吉田陽菜(木下アカデミー)は6位だった。
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル第2日は9日、トリノで行われ、ペアで初出場した昨季世界選手権2位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が合計214.58点で日本勢初優勝を果たした。ショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位で、世界選手権覇者の米国ペアを抑えた。
女子のジュニアは14歳の島田麻央(木下アカデミー)がSP、フリーともにトップの合計205.54点で2009年の村上佳菜子以来、5人目の日本人制覇。
シニアのSPは世界女王の坂本花織が今季自己最高の75.86点で首位につけた。《共同通信》
【サッカー・W杯】
サッカー・ワールドカップ(W杯)第18日(9日・アルラヤンほか)準々決勝が始まり、前回準優勝のクロアチアと、優勝2度のアルゼンチンがともにPK戦を制して準決勝に進出した。両チームは13日(日本時間14日)に顔を合わせる。
クロアチアは6度目の優勝を狙ったブラジルと1―1で延長を終え、PK戦を4―2で制した。クロアチアは日本を下した決勝トーナメント1回戦に続いて2試合連続でPK勝ちした。
アルゼンチンはオランダと延長を終えて2―2から突入したPK戦に4―3で勝ち、2014年大会以来の4強入りを果たした。《共同通信》
【名古屋刑務所】刑務官が暴行
法務省は9日、名古屋刑務所で昨年11月上旬から今年8月下旬にかけ、刑務官22人が受刑者3人に対してアルコールスプレーを顔に噴射したり、サンダルで尻をたたいたりする暴行を個別に繰り返していたと発表した。うち60代の受刑者は左まぶた付近に5日間のけが。斎藤健法相は臨時記者会見を開き「断じて許されず極めて遺憾。深く反省するとともに受刑者に深くおわびする」と述べ、全国の施設を調査する方針を表明した。
名古屋刑務所では2001年から02年にかけ、放水や革手錠で受刑者を死傷させる事件が発生。再発防止の取り組みが現場でどこまで徹底されていたか問われそうだ。《共同通信》
【愛知県警岡崎署】死亡の男性に戒具
愛知県警は9日、県警岡崎署の留置場で勾留中に死亡した無職の男(43)について、保護室に隔離した上で身体を拘束する「戒具」を使用していたと明らかにした。刑事収容施設法は一定の条件下での戒具使用を認めているが、相当な範囲を逸脱していた可能性もあるとして、調査を開始した。
男は逮捕後に勾留中だった4日午前4時35分ごろ、息をしていない状態で見つかった。同県岡崎市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は腎不全で、臀部にすり傷があった。持病はあったものの、直前に体調不良の訴えはなかったという。《共同通信》
【東京株式市場】
9日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反発した。前日の米国株式市場が上昇したことを好感し、買い優勢になった。中国政府が実施する新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和しており、サプライチェーン(供給網)が回復するとの見方も相場の支えとなった。
終値は前日比326円58銭高の2万7901円01銭。東証株価指数(TOPIX)は20.06ポイント高の1961.56。出来高は約11億2588万株だった。《共同通信》
【COVID-19】
国内で9日、新たに12万7284人の新型コロナウイルス感染者が確認された。都道府県別では東京1万3556人、神奈川8182人、愛知7653人など。死者は北海道27人、愛知26人、東京24人など計229人が報告された。
厚生労働省によると、全国の重症者は前日より15人増えて378人だった。
鳥取と熊本で過去に公表した感染者数の修正があった。《共同通信》
【岸田文雄首相】豪国防相らと会談
岸田文雄首相は9日、オーストラリアのマールス国防相、ウォン外相と官邸で会談した。中国が海洋進出を強めるインド太平洋地域の情勢を踏まえ、安全保障分野での協力を推進していく方針を確認した。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取り組みを両国でリードすることでも一致した。
資源・エネルギー分野での協力も確認した。オーストラリア側からは、同国は信頼できる貿易パートナーで安全な投資先であり続けるとの説明があった。
日豪両国は9日午後、外務・防衛閣僚協議を東京都内で開く。首相は「両国の特別なパートナーシップを体現するもので、充実した議論を期待する」と伝えた。《共同通信》
【日本、オーストラリア】外務・防衛閣僚協議
日本とオーストラリアは9日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内で開き、米国を含む3カ国間の防衛協力強化を盛り込んだ共同声明を発表した。自衛隊、オーストラリア軍、米軍による訓練機会の拡大を明記。部隊往来をスムーズにする日豪間の円滑化協定(RAA)の発効を見据え、日豪共同訓練を加速するとした。
3カ国間の防衛協力を巡っては、米豪も米東部時間の6日にワシントンで2プラス2を開き、日本との連携促進で一致している。米中覇権争いが激しさを増す中、日米豪側には中国をにらみ3カ国の結束を誇示する狙いがある。対立構図が一層鮮明になりそうだ。《共同通信》
【中国、アラブ諸国】首脳会議
中国とアラブ諸国の初の首脳会議が9日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた。サウジを公式訪問した中国の習近平国家主席やアラブ各国の多数の首脳が出席。サウジの国政を取り仕切る首相のムハンマド皇太子は、中国とアラブの関係が「新たな段階」に入ったと演説し、貿易や投資も含めた協力強化を強調した。
ペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)と中国の首脳会議も9日、リヤドで開かれた。中国は、中東への関与を減らす米国をにらみつつ、アラブ世界への影響力拡大を図りたい考えとみられる。アラブ側にとっても、世界第2位の経済大国中国との関係強化は好都合だ。《共同通信》