令和1891日目
2024/07/03
この日のできごと(何の日)
【新紙幣発行】
日銀は3日、約20年ぶりにデザインを刷新した紙幣を発行した。金融機関への引き渡しを始めた。1万円札、5千円札、千円札の3種類で、1万円札の肖像は福沢諭吉から「日本の資本主義の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一に交代。偽造防止のため、肖像の3D画像が回転するように見えるホログラム技術を世界で初めて取り入れた。日銀の本店や支店で銀行などの金融機関に現金が引き渡され、銀行窓口やATMを通じて世の中に行き渡る。旧紙幣も引き続き使える。
5千円札は樋口一葉から女性教育の先駆けとなった津田梅子、千円札は野口英世から近代医学の基礎を築いた北里柴三郎にそれぞれ変更する。裏面は1万円札が東京駅丸の内駅舎、5千円札が藤の花、千円札に葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」を採用した。
日銀は3日、新紙幣の発行を記念する式典を東京都内の本店で開いた。植田和男総裁は、現金は誰でも、どこでも使える決済手段だとして「今後とも大きな役割を果たしていく」と話した。3日は1兆6千億円分の新紙幣を送り出す予定だという。《共同通信》
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新紙幣が発行された3日、日銀大阪支店(大阪市北区)には早朝から銀行や信用金庫の関係者が集まり、大量の新紙幣を受け取って各地の営業店やATMに運び出した。支払総額は、通常日の約6倍となる1650億円に上った。
日銀大阪支店は3日、営業開始を通常より1時間早い午前8時にした。千円、5千円、1万円の新紙幣をそれぞれ千枚ずつの束にし、10束まとめて包装。金融機関は日銀内に持つ当座預金口座からお金を引き出し、新紙幣の束を丁寧に数えながら現金輸送車に積み込んだ。
2004年11月の前回の新紙幣発行初日に比べると、支払額は7割程度の水準にとどまる。《共同通信》
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新旧の1万円札の顔、福沢諭吉と渋沢栄一の故郷の自治体が3日、東京証券取引所で引き継ぎ式を開いた。福沢が幼少期を過ごした大分県中津市と、渋沢が生まれた埼玉県深谷市の両市長が日本経済の発展を祈念し、鐘を打ち鳴らした。
両市長は「1万円札宣言2024」を発表。福沢、渋沢ゆかりの企業、団体の連携強化のほか、2人の実績や精神を発信していくことを盛り込んだ。両県の日本酒を飲んで祝う儀式も行った。
奥塚正典中津市長は「両市で交流を深めたい」と強調。小島進深谷市長は「学者、商人の立場から尽力した2人のように日本経済をより良くしたい」と意気込んだ。《共同通信》
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【日本列島】西日本中心に猛暑
日本列島は3日、西日本を中心に高気圧に覆われて晴れ、気温が上昇した。気象庁によると、全国914の観測点のうち、17県の44地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。30度以上の真夏日も、猛暑日の地点を含め半数以上の545地点に達した。高知県四万十市江川崎ではこの日の全国最高の37.1度に達した。
一方、東北や北陸は北上した梅雨前線の影響で、激しい雨が降った場所もあった。4日にかけて前線が停滞するため、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけている。
4日も各地で高温となり、猛暑日の地点が出る予報で、熱中症に備えが必要だ。《共同通信》
【J1】
明治安田J1第16節最終日(3日・ニッパツ三ツ沢球技場=1試合)未消化だった一戦で、鳥栖が横浜Mに1―0で競り勝ち、勝ち点20で17位に浮上してJ2降格圏を脱した。後半に横山がゴールを決めた。12位の横浜Mは3連敗で勝ち点26のまま。《共同通信》
【プロ野球・3日】
日6―9ロ
ロッテが逆転勝ち。3―5の六回に佐藤の適時打、藤原の2点二塁打などで5得点し、八回は荻野のスクイズで加点した。高校出2年目の田中晴は満塁本塁打を浴びても五回まで投げてプロ初勝利。日本ハムは拙守で流れを手放した。
巨6―1中
巨人は投打がかみ合った。井上は制球がよく8回を無失点、7奪三振の好投で3勝目を挙げた。打線は三回にヘルナンデスの3ランで先制。五回以降に吉川の犠飛や岡本和の適時二塁打などで加点した。中日は3併殺打の拙攻が響いた。
広1―2神
阪神が佐藤輝の2発で競り勝った。二回に右越えに運んで先制し、六回は左越えに勝ち越し弾を放った。7回2安打1失点と好投の大竹は5月22日以来の白星で5勝目。広島は大竹を攻め切れず3連敗。散発の3安打に終わった。
D3―5ヤ
ヤクルトが逆転勝ち。3点先行されたが山野のスクイズなどで追い上げ、七回に村上の適時打で同点。九回にサンタナの2点打で勝ち越した。山野が7回3失点と粘り、2番手の大西が5勝目。DeNAは二回以降は無得点に終わった。《共同通信》
【広島高裁】石丸伸二氏言動で控訴棄却
広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)の「どう喝を受けた」とのうその主張で名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(68)が市と石丸氏に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、広島高裁(倉地真寿美裁判長)は3日、市に33万円の賠償を命じた一審広島地裁判決を支持し、市と市議双方の控訴を棄却した。
一審広島地裁判決によると、石丸氏は2020年9月、本会議中に男性市議が居眠りしていたと交流サイト(SNS)に投稿。さらに10月、この投稿を巡って山根氏ら複数の市議から「敵に回すなら政策に反対する」などの「どう喝を受けた」と投稿するなどした。《共同通信》
【最高裁】旧優生保護法は違憲
旧優生保護法下で不妊手術を強いたのは憲法違反だとして、障害のある人らが国に損害賠償を求めた5訴訟の判決で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、旧法は違憲とし、国の賠償責任を認める初の統一判断を示した。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」については「著しく正義・公平に反する」として適用しなかった。裁判官15人全員一致の意見で、最高裁による法令の違憲判断は13例目。
「不良な子孫の出生を防止する」との目的で1948年に制定された同法により、理不尽な手術を強いられた被害者の救済に道筋が付いた。最高裁の統一判断で、後続訴訟は今回の枠組みに沿って判断されることになる。
林芳正官房長官は記者会見で、最高裁判決に関し「内容を精査の上、原告から要請をいただいている岸田文雄首相との面会を含め、適切に対応を検討していく」と述べた。
5訴訟のうち、国に賠償を命じた4件の判断が確定した。一、二審で原告が敗訴していた仙台訴訟は、損害額算定のため、最高裁大法廷は審理を仙台高裁に差し戻した。《共同通信》
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岸田首相は3日、旧優生保護法を違憲とし、国の賠償責任を認めた最高裁判決を受け、強制不妊手術の被害者に対する新たな補償の在り方について加藤こども政策担当相、小泉法相に検討を指示した。補償の対象や内容について「判決を精査し、国会との調整を通じて早急に結論を出していきたい」と官邸で記者団に語った。
強制不妊手術に関し、人の尊厳をじゅうりんする、あってはならない人権侵害だと指摘。「手術を受けた方が長年にわたり多大な苦痛を受け高齢化していることを踏まえれば、先送りできない課題だ」と強調した。
林官房長官は記者会見で「判決に基づく賠償を速やかに行い、判決内容を精査し適切に対応する」と説明した。《共同通信》
【東京株式市場】
3日の東京株式市場は、日経平均株価が4営業日続伸した。終値は前日比506円07銭高の4万0580円76銭。企業の輸出採算を押し上げる水準の円安基調が続き、終日買い優勢だった。終値として3月27日以来、約3カ月ぶりの高値を付けた。
TOPIXは4営業日続伸し、15.56ポイント高の2872.18。1989年12月に付けた終値の史上最高値の2884.80に近づいた。出来高は約16億9千万株。
ハイテク株主体の米ナスダック総合指数が前日に過去最高値を付け、東京市場でも半導体や電子部品関連が買われた。株式市場の取引時間中は円相場が1ドル=161円台で推移し、輸出銘柄の支えになった。《共同通信》
【中国、ロシア】対米欧で連携強化
ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は3日、カザフスタンの首都アスタナで会談した。プーチン氏は中ロ関係は「史上最良だ」と評価し、対立する米欧をにらんで関係強化を続けると表明した。習氏は友好関係を堅持する必要性を強調し「両国の正当な権益を守るために新たな努力をするべきだ」と訴えた。 アスタナでは上海協力機構(SCO)首脳会議が開かれている。プーチン氏は「SCOは公正な多極化世界秩序の重要な柱だ」とし、SCOや中ロなどの新興国でつくる「BRICS」を通じ、米国の一極支配に対抗する姿勢を改めて示した。
中国外務省によると、習氏も「ロシアがグローバルサウス(新興・途上国)を団結させて新冷戦を防止し、違法で一方的な制裁に反対することを支持する」として米欧と一線を画す姿勢を明確にした。
ロシアのペスコフ大統領報道官によると、ロシアが侵攻を続けるウクライナの問題解決について両首脳は「ロシアが参加しない枠組みでは何の展望もない」との意見で一致した。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ゼレンスキー大統領「トランプ氏は終戦案示せ」
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシアによる侵攻を解決できると主張するトランプ前米大統領に対し「戦争を終わらせる方法を知っているなら示すべきだ」と求めた。どのような提案だとしても国家主権を侵害するものであってはならないとも強調。ブルームバーグ通信のインタビューで語った。
11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏は、ウクライナへの多額の軍事支援を批判し、自分が当選すれば就任前にウクライナの戦争を解決すると主張している。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエル軍、ヒズボラ部隊の指揮官を殺害
イスラエル軍は3日、親イラン民兵組織ヒズボラの部隊のムハンマド・ナーマ・ナセル指揮官を殺害した。レバノンからイスラエルに対するロケット弾攻撃などを指揮していたという。ヒズボラが報復としてイスラエルへの攻撃を強化し、緊張が一層高まる恐れがある。国際社会は情勢悪化への懸念を強めている。
ヒズボラは昨年10月以降、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスと共闘している。イスラエルメディアによると、軍は移動中の同指揮官の車両を攻撃した。その後、レバノン領からイスラエルに向けて多数のロケット弾が発射された。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは3日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で出場し、4打数1安打だった。試合は4―12で敗れた。
カブスの今永はフィリーズ戦に先発し、6回3失点で勝敗は付かず、7勝2敗のまま。「4番・指名打者」の鈴木は4打数無安打で、チームは3―5で3連敗を喫した。マーリンズ戦に出場したレッドソックスの吉田は、4打数2安打2打点で3試合連続の複数安打をマーク。チームは7―2で勝ち、3連勝とした。
アストロズ戦に先発したブルージェイズの菊池は5回2/3を2失点で勝ち負けは付かず、試合は2―9で敗れた。《共同通信》