令和287日目
2020/02/11
この日のできごと(何の日)
【新型肺炎】
WHO、「COVID―19」と命名
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、新型コロナウイルスによる肺炎を「COVID―19」と名付けたと発表した。「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID(コビッド)」と、感染が報告された2019年を組み合わせて命名された。
テドロス氏は、国連食糧農業機関(FAO)などとの合意に基づき、風評被害などを避けるため地名、動物名、人名、組織名などを盛り込むことはしなかったと説明。一部メディアはこれまで、被害が最も深刻な中国湖北省武漢市の名を冠して「武漢ウイルス」などと報じていた。《共同通信》
クルーズ船に1850人分の医薬品搬入
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が起きている問題で、厚生労働省は11日、同船が3日夜に横浜港に到着して以降、感染が判明した乗船者135人(男性63人、女性72人)の国・地域別の内訳を公表した。日本が最も多く71人で、米国25人、オーストラリア11人、カナダとフィリピン各8人と続いた。135人のうち、乗員は10人。
また同省は、11日午前までにのべ約1850人分の医薬品を船内に搬入したと発表した。同日から船内に医薬品問い合わせの専用ダイヤルを開設して対応しているという。《読売新聞》
帰国邦人2人、新たに感染
厚生労働省は11日、中国湖北省武漢市から政府のチャーター機で帰国した邦人男性2人が、新型コロナウイルスに感染しているのを新たに確認したと発表した。2人は帰国直後の検査で陰性だったが、その後発症し、再検査で陽性と判定された。1人は自宅で待機していたため、厚労省は待機期間中に接触した人が感染していないかどうか追跡調査する方針。国内で感染が確認されたのは、計163人となった。
また集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、高齢者や持病がある乗客を下船させることを選択肢の一つとして検討していると明らかにした。《共同通信》
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【イラン革命】41年記念式典
イラン各地で11日、親米王制を倒してイスラム体制を樹立したイラン革命から41年を記念する式典が開かれた。米軍が1月に殺害した革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の遺影を掲げる参加者が目立った。指導部は反米感情を扇動し国民の結束を図った。
イランでは昨年、ガソリン値上げを機に反政府デモが拡大し多数が死傷。今年1月のウクライナ機撃墜でもデモが発生、指導部は式典を通じ、低下した求心力の回復を狙った。ただ米国の制裁でイラン経済は低迷、国民の不満はくすぶり続けている。《共同通信》
【野村克也さん】死去
現役時代はプロ野球の南海などで活躍し、ヤクルト、楽天などの監督を務めた野村克也さんが死去した。84歳だった。
京都府出身。峰山高を経て昭和29年、南海にテスト生として捕手で入団。3年目の31年からレギュラーに定着し、40年、戦後初の三冠王に輝くなど南海の黄金時代を支えた。45年からは選手兼監督となり、48年に優勝へと導いた。
その後、ロッテ、西武に移籍し、昭和55年に現役を引退。通算3017試合出場は歴代1位、通算657本塁打は歴代2位。9度の本塁打王を獲得し、史上最多となる通算19回のベストナインにも選ばれた。平成元年に殿堂入りを果たした。
「ノムさん」の愛称で親しまれた野村氏は平成2年、ヤクルトの監督に就任。緻密な分析に基づくデータ重視の「ID野球」を掲げ、ヤクルトを4度のリーグ優勝、3度の日本一に導いた。その後は阪神、社会人野球「シダックス」の監督を経て、18年に楽天の監督に就任。21年、球団初となるクライマックスシリーズ出場を果たした。監督としての通算成績は3204試合で1565勝1563敗76分け。楽天の監督退任後は野球解説者として活躍していた。
現役時代は捕手として打者に話しかける「ささやき戦術」を取り入れ、経験に基づく巧みなリードで打者を翻弄。監督としては、投手のクイックモーションの導入など現代野球の基礎を築いた。また、戦力外などを経験した選手を再び1軍の戦力として甦らせる手腕は「野村再生工場」と呼ばれた。インタビューなどで愚痴をつぶやく「ボヤキ」でも話題を集めた。
現役時代には、元巨人の長嶋茂雄氏、王貞治氏と自らを比較し「王や長嶋がヒマワリなら、オレはひっそりと日本海に咲く月見草」とたとえた。また、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」「生涯一捕手」など多くの名言を残した。《産経新聞》
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プロ野球南海(現ソフトバンク)で戦後初の三冠王となり、南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也さんの死去を受け、SNSでも野球関係者から悼む声が相次いだ。
米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(33)はユーチューブに追悼の動画を投稿。日本ハム時代、楽天監督だった野村さんと話す機会があったといい、「優しい言葉を掛けていただいた」と振り返った。
故障の影響もあり成績が振るわなかった2019年、「俺はもう終わった」と自信を失っていたときには、野村さんが選ぶベストナインに自分が選ばれたことを知って奮起。「いろんな投手を見てきたあの野村監督が選んでくれたことが、自分を救ってくれた。こんなすごい人に選んでもらって頑張らなくてはと思った」と語った。
その上で「野村監督の期待や評価に応えられるように日々努力をしていきたい」と10分余りにわたるメッセージを結び、「何回か泣きそうになった。本当に感謝しかありません。一緒に野球やってみたかったなぁ」とのコメントも添えた。
楽天時代の教え子であるヤンキースの田中将大投手(31)はツイッターに「ピッチングとは何か、そして野球とは何かを一から教えていただきました。プロ入り一年目で野村監督と出会い、ご指導いただいたことは、僕の野球人生における最大の幸運のひとつです」と感謝の思いをつづった。
日米通算134勝を挙げ、昨年5月に引退した上原浩治さん(44)は引退直後、野村さんから贈られたという表彰状の写真をインスタグラムにアップ。表彰状には「私は自分を月見草と称し、あなたも雑草魂と称されていましたね。陽が当たらないところで育った私達だからこそ、今の自分があるのかもしれません」と直筆で記されており、「これは家宝です!! 本当にありがとうございました」と記した。
阪神時代に指導を受けた新庄剛志さん(48)もインスタグラムを更新。野村さんの写真に「新庄お前はファンに愛される カッコつけて野球をやればええんや 選手に自由に野球をやりなさいって指導したのはお前だけや お前は悔しいくらい可愛いな 最高の言葉有り難うございました」と感謝の言葉を添えた。《産経新聞》