平成7243日目
2008/11/06
【この日の麻生総理】
地方分権改革推進委員会委員長との懇談
麻生太郎首相は6日、政府の地方分権改革推進委員会の丹羽宇一郎委員長(伊藤忠商事会長)を首相官邸に呼び、国土交通省地方整備局と農水省地方農政局など国の出先機関を原則全廃し、業務や権限を地方自治体に移譲する方向で検討するよう指示した。分権委は12月上旬に出先機関の統廃合を柱にした第2次勧告をまとめるが、関係府省は抵抗を続けている。首相は年内の総選挙を見送ったことで、地方分権を年末にかけての最重要課題と位置づけ、霞が関の抵抗を封じ込める動きを見せた。《産経新聞》
平成20年11月6日、麻生総理は総理大臣官邸で、鳩山邦夫内閣府特命担当大臣(地方分権改革)とともに、地方分権改革推進委員会の丹羽宇一郎委員長と懇談しました。
丹羽委員長は、現在、地方分権改革推進委員会で第2次勧告に向けて議論を行っている国の地方出先機関の改革について、出先機関を廃止し、国と地方の役割分担の見直しを行い、二重行政を簡素化することや、自治体に対する法令の義務付けの見直しを行うなどの考えを述べました。
これを受け麻生総理は「国民や国会の目の届かない地方出先機関を目の届くところにしていただきたい。抜本的な統合、例として(農林水産省の地方)農政局や(国土交通省の地方)整備局の話を申し上げたが、ぜひその方向で進めて頂きたい。」と述べました。
衆議院本会議
平成20年11月6日、麻生総理は衆議院本会議に出席しました。本会議では、麻生内閣が提出した金融機能強化特別措置法改正案及び保険業法改正案の採決が行われ、賛成多数で可決しました。今後、本案は参議院に送付され、審議が行われます。《首相官邸》
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【歌手・森進一さん】“おふくろさん”歌唱再開へ
歌手森進一さん(60)の代表曲「おふくろさん」をめぐり、作詞家の故川内康範さんの遺族と森さんが6日、東京都内で記者会見、両者の間で和解が成立し、川内さんの意向を受けて“封印”していた同曲の歌唱再開を発表した。再開の時期は未定だが、歌詞は原曲通り歌うことが条件という。
「おふくろさん」は1971年に発表した森さんのヒット曲。2006年のNHK紅白歌合戦で森さんが「いけない息子の僕でした」といった原曲にはない語り風の歌詞を加えて歌ったところ、無断で歌詞を変えたとして川内さんが激怒し「もう歌わせない」と宣言した。森さんは謝罪を申し入れたが、川内さんは拒否。川内さんは今年4月に死去したが、森さんはこの間、歌唱を見合わせていた。森さんは「『おふくろさん』は私にとって特別な曲。今まで以上に心を込めて歌っていきたいと思います」と話した。《共同通信》
【この日の民主党】
[次の内閣]民主党「経済・金融危機対策~『生活第一』で将来を切りひらく~」を了承
民主党『次の内閣』は5日午後、国会内で閣議を開催。民主党「経済・金融危機対策~『生活第一』で将来を切りひらく~」(下記関連記事参照)を了承した。
開会の挨拶で鳩山由紀夫『次の内閣』ネクスト国務大臣(幹事長)は、米大統領選挙のオバマ氏勝利について心から祝意を示すとともに、米国で二大政党政治が根付いていることが素晴らしいと実感したと述べた。
また「日本でも民主主義を根付かせ、実現させなければならない」と主張。民主党の役割は大きい、現政権が悪政を行っている中、次期衆院選で何としても政権交代を果たさなければならないと強調した。その上で、国民とともに歩む民主党の姿を国会審議で表してほしいとして、『次の内閣』閣僚に全力を尽くすよう要請した。
報告・協議事項ではまず、「金融機能の強化のための特別措置に関する法律及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法の一部改正案」(金融機能強化法改正案)および「保険業法の一部改正案」について、直嶋正行ネクスト官房長官(政調会長)、大塚耕平・金融対策チーム座長が説明。民主党の修正要求が大筋で受け入れられた金融機能強化法改正案の修正部分については賛成、原案には反対、保険業法改正案には賛成の方針を了承した。
民主党「経済・金融危機対策」については、対策内容をとりまとめ、閣議として了承した。
法案等の取扱いでは、山井和則ネクスト厚生労働副大臣が「国民健康保険法の一部を改正する法律案」について説明。国民健康保険における無保険児童を救済する法案内容を閣議として了承した。
直嶋ネクスト官房長官は閣議後の記者会見で、民主党「経済・金融危機対策」を発表、外需依存型から内需主導型へ日本経済の構造転換が必要であり、「国民の生活が第一」の政策実行こそが、最も効果的な経済対策であると主張した。
また、医療、介護、年金などの社会的なセーフティネットを強化することで国民の将来への不安を解消し、国民生活の安定や経済の活性化を実現して将来への展望を切り開いていくと表明、政府の一時しのぎかつバラマキの経済対策との違いを強調した。
麻生内閣は有言不実行内閣。言葉だけが踊っているが何も進まない 会見で菅代行
菅直人代表代行は6日、党本部で定例会見を行い、民主党のオバマ氏の米大統領選での勝利、ペシャワール会の中村哲医師のアフガニスタン情勢に対する見解、麻生首相の政治姿勢等に関して、自らの見方を語った。
冒頭、オバマ氏勝利について取り上げた菅代表代行は、初めての黒人大統領誕生について、「アメリカという国はいろんな問題点はあるが、いろんな意味で、民主主義的な活力がまだまだ生きているという感想をもった」と語った。オバマ氏に対して心からの祝意を述べるとともに、「そうした活力をしっかりと日本のなかに実現していきたいと思う」と述べ、民主党による政権交代に改めて意欲を見せた。
同時に、現在の日本の政治について「事実上、政治そのものが機能しない状態になっている」と指摘。米国の場合、8年前のイラク戦争をはじめ、暴走する資本主義を放置したことによる大きな失敗を失敗と認めたなかで、新しい方向を打ち出したオバマ氏を大統領に選んだと分析。他方、日本の場合はイラク戦争に根拠もなく参加した小泉政権後、自民党政権が一度として国民に信を問わないままに続いている点を問題だとし、「続いているからこそ、何も変わらないどころか物事が動かなくなっている」と断じた。
その上で菅代表代行は、「そういった意味で大きな大局観に立って、国内外の方向性を示して実行できる、そういう政治体制を日本にもう一度つくらなければならないと改めて感じている」と述べた。
麻生首相の政治姿勢については、10月30日に経済対策と選挙先送りの記者会見を行って以降、「これからどうするかということについて、大きな方向性が何一つ示されていない」と指摘。経済政策に盛り込まれた定額減税や、生活支援の定額給付金などに関して、どういう範囲でいつ実行するかについていまだ明確にされていないとして、「不言実行という言葉はあるが、麻生さんの場合は有言不実行内閣。言葉だけが踊っているが何も進まない」と批判した。
また、5日の参議院外交防衛委員会の参考人質疑や、その後、憲政記念館で行われた懇談会で発言したペシャワール会の中村哲医師の話にふれ、「まさにこの人の場合は有言実行。しっかり自らの体を現場において実行されている。その発言は非常に重いと改めて思った」と表明。その上で、中村医師の発言を踏まえ、「従来から言われていることだが、アフガニスタンの米軍による長い戦闘によって、結果として状況を改善させるどころか悪い方向になっている。武力攻撃がそうした逆の効果をあげている例がこの間多かった。そういった意味では、原点というか、物の本質に遡って、こうした国々、あるいは地域における活動のあり方をもう一度改めて考えなければならないと感じている」と述べ、アフガニスタン支援のあり方を再考すべきとの見解を示した。
さらに、政府の地方分権改革推進委員会委員長と会談した麻生首相が、国の出先機関である農林水産省地方農政局と国土交通省地方整備局について「廃止を含めた業務の地方への大幅移譲」を検討するよう指示した問題に菅代表代行はふれ、「わが党が強く主張しているところなので、きちんと実行するということであれば大いに結構だが、これまた有言不実行になるのではないか」と釘を刺した。そのうえで、実行すると言っているだけでは物事は変わらないと指摘するとともに、「本当にやる気ならば、まず国民に信を問うて、国民に選ばれた総理大臣にならない限りは、こういった活動は言っても実行できない、それは火を見るよりも明らかだ」と断じた。《民主党ニュース》