平成6079日目

2005/08/30

【第44回衆院選】公示

第44回衆院選は30日公示され、各党は12日間にわたる選挙戦に入った。郵政民営化関連法案が参院で否決されたことを受けて衆院解散となった今回の選挙は、与党の自民、公明両党が過半数の241議席を確保し、小泉政権が継続するのか、民主党中心の政権に交代するかの政権選択が最大の焦点だ。

自民党は郵政法案をめぐり、分裂選挙となり、自民、民主両党を中心とする戦いは、9月11日の投票に向けて一段と激化している。

各党党首は30日午前、一斉に街頭に立ち、支持を訴えた。小泉首相(自民党総裁)は、東京都武蔵野市で第一声をあげ、「私は20年前から、郵政民営化を主張している。小泉は変人とか、変人以上と言われている。『永田町』(国会)の結論がおかしいのか、解散して、国民の皆さんに聞きたい。(郵政事業のような)大事な仕事は公務員がやるのだというのは、官尊民卑の古い考え方だ」と訴え、郵政民営化の是非を最大の争点に掲げた。公明党の神崎代表は、東京都北区の街頭で、「郵政民営化は構造改革のシンボルだ」と、首相とともに戦う姿勢を強調した。


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一方、民主党の岡田代表は東京都北区で、「首相は『郵政選挙』だという。本当にそうだろうか。私たちは、絶対に違うと断言する。本当に改革するためには、政権交代しかない。大事なことは年金と子育てだ。民主党に抜本改革をさせてほしい」と述べ、政権交代の必要性を訴えた。

このほか、共産党の志位委員長、社民党の福島党首、国民新党の綿貫民輔代表、新党日本の田中康夫代表も、第一声で支持を呼びかけた。

今回の衆院選は2003年11月以来、1年10か月ぶり。自民、民主両党などが政権公約(マニフェスト)を掲げて戦う2回目の選挙となる。小選挙区選候補と比例選単独候補を合わせた立候補者数は、30日午後1時20分現在、1130人で、現行の小選挙区比例代表並立制で最少だった前回の1159人を下回っている。

2大政党化の流れが進む中で、自民、民主両党の公認候補が対決する小選挙区は、前回の246から大幅に増え、280選挙区にのぼった。

自民党は、郵政法案に反対票を投じた前衆院議員37人を公認しなかったため、公示前勢力は過半数を大きく下回る212議席となっている。これに対し、小選挙区選に立候補した反対票組は、無所属が27人、国民新党が4人、新党日本から2人の計33人で、それぞれ自民党が擁立した対抗馬など(公明党候補1人と無所属候補1人も含む)と激突する。

自民、民主両党と、「保守系無所属または二つの新党」との三つどもえの戦いとなる選挙区は50以上にのぼる見通しだ。こうした激戦区の勝敗が、与党と民主党の政権をめぐる争いのカギになると見られる。

立候補者数は、小選挙区選(定数300)に987人、比例選(同180)に779人(比例選単独143人、小選挙区選との重複立候補636人)。女性候補者数は全体で147人。小選挙区の立候補を政党別に見ると、自民党290人、民主党289人、公明党9人、共産党275人、社民党38人、国民10人、日本6人。《読売新聞》




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【首相官邸】主婦が侵入図る

30日午前10時15分ごろ、東京都千代田区永田町の首相官邸北門に長野市の主婦(50)がワゴン車で突入しようとして警察官らに制止され、車内で自分の首などを果物ナイフで切って自殺を図った。主婦は重体。

警視庁麹町署は建造物侵入容疑などで捜査しているが、家族は「最近精神的に不安定だった」などと話していることから刑事責任能力の有無を慎重に調べる。

調べでは、主婦は警察官が車の窓をたたいて開けるように求めたが応じず、持っていた果物ナイフで首のほか、腹や手首などを切った。車内には「小泉連立政権反対」などと書かれたビラ数10枚があったという。《共同通信》

【民主党】HPに岡田代表の第一声載せるも総務省警告で削除

民主党が30日の衆院選公示後に、岡田克也代表の第一声の内容などを党のホームページ(HP)に掲載し、総務省から公職選挙法違反の疑いがあると警告を受けた。これを受け同党は、同日夕に第一声の内容を削除した。

公選法は選挙期間中のインターネットによる選挙運動を禁じている。同党は「党内向けに幹部日程を周知する意味もあったが、一般有権者への配慮が足りなかった」(選対事務局)と説明している。《毎日新聞》

【民主党・岡田克也代表】郵政一部民営化じわり強調

民主党の岡田代表が街頭演説などで、郵政事業の一部の民営化を強調し始めた。30日の埼玉県川口市内での街頭演説で、「我々の考え方は、将来的には民営化だ。多くの人の意見を聞きながら、民営化に向かって着実な改革を進めていく。それが私たちの提案だ」と語った。その後、岡田氏は記者団に、「民営化の対象は郵便貯金と簡易保険だ」と説明した。

郵貯・簡保の民営化は岡田氏の持論だが、民主党内では、こうした部分的な民営化への慎重論も根強い。このため、同党の政権公約(マニフェスト)では、〈1〉郵貯、簡保は適正規模に縮小〈2〉その後は政府系金融機関との統合も含め、あらゆる選択肢を検討――として、民営化との表現を避けた経緯がある。

岡田氏が選挙戦で、部分的な民営化の方向性を打ち出したのは、与党からの批判を意識したものだ。小泉首相は「民主党は郵政公社関係の労組を守るため、郵政民営化に反対している」などの批判を繰り返しており、民主党内にも「郵貯・簡保の規模縮小だけでは、有権者に理解されない」といった声が出ていた。

ただ、30日夜、岡田氏は記者団に「我々の考え方では、政権を取って、これから2年以内に、データをきちんと公社や政府から出させて、(部分民営化のための)最適のビジネスモデルを考える」と述べ、部分的な民営化の具体的な時期などについては言及しなかった。《読売新聞》

【小泉純一郎】郵政民営化時期に遅れも

小泉純一郎首相は30日夜のNHK番組で、衆院選後の特別国会への提出を目指す郵政民営化法案について、2007年4月としていた民営化開始時期を数カ月遅らせる修正があり得るとの考えを示した。

再提出する法案に関して「修正は若干。(法案処理の時期が)2、3カ月は遅れている。07年4月という時期はどうか」と語った。同時に「中身は基本的に修正する必要はない」とし、制度設計などは変更しない意向も表明した。

政府が先の国会に提出した郵政民営化法案は、07年4月に日本郵政公社を4分社化し、17年4月までに完全民営化することを明記していたが、参院で否決された。《日経新聞》

【警視庁】操縦マニュアルを盗んで販売、全日空機長を逮捕

全日空のジャンボ機操縦マニュアルなどがインターネットオークションで販売されていた事件で、警視庁東京空港署は30日、横浜市都筑区、同社B767型機機長、A容疑者(42)を窃盗容疑で逮捕した。

調べではA容疑者は今年1月下旬、東京都大田区羽田空港3、羽田空港第2ターミナル内の同社操縦士用自習室の書棚から、▽同社のジャンボ機(B747-400型)操作手順書「飛行機運用規程」4冊▽補足解説資料▽訓練用手順書–の計6冊を盗んだ疑い。

A容疑者は同月、航空機用品販売店店員、B容疑者(21)=盗品等処分あっせん容疑で逮捕=に「おれが持ってくる物を売って金を作ればいい」と持ちかけ、6冊を15万円で販売。B容疑者は7月中旬ごろ、「これでダッシュ400(ジャンボ機)を飛ばすことができます」などと記載してネットオークションで販売していた。《毎日新聞》

【この日の民主党】

一人ひとりの幸福のために政権交代を 岡田代表第一声で

岡田克也代表は公示日の8月30日、東京北区で東京12区の藤田幸久候補とともに第一声を上げ、岡田民主党政権か、小泉自民党政権かの政権選択を有権者に訴えた。

岡田代表は「国、地方合わせて1000兆円を超える借金、一方で人口が減り始めている。ここ数年で2極化が進み人びとが期待をもてなくなっている。もう一回、素晴らしい日本を作ること」が目標として「自民党では改革できないと私は断言する。政治の目的は一人ひとりの皆さんを幸福にすること」だと政治の目標を訴え、「本当の年金改革を実現させていただきたい。子育て支援をやらせていただきたい」と集まった2000人の聴衆に訴えた。

さらに、「この小泉政権の4年4カ月で何が改革できたのか。改革を進めるには政権交代しかない」と聴衆に呼びかけた。

[演説要旨]命をかけ改革やり遂げる

岡田克也代表 (第一声要旨) 戦後60年、自民党の時代が続いた、あるいは自公の時代があった。しかしその中で、この日本はいったいどうなったんでしょうか。国・地方あわせると1000兆円近い借金、一方で人口は減り始めた。ここ数年、二極化が進んで、人びとが明日に期待が持てなくなってきた。この選挙は、すばらしい日本をつくっていく、国民の立場に立った政治をつくっていく、そのための選挙です。

私たちは具体的な政策を掲げています。例えば年金をはじめとする社会保障制度の立て直し、財政の再建、公立の小中学校を中心とする教育の立て直し、地方分権、外交の再構築などのテーマを私たちはこのマニフェストに「8つの約束」で示し、具体的に皆さんに政策を訴えています。

小泉総理はこの選挙は郵政選挙だと言います。私は絶対違うと断言する。昨日の討論会でも、小泉さんは郵政の問題しか言わない。郵政の問題も大事。あの場で私が反論したとおり、今の政府の郵政民営化法案は、これはだめ。私は信念を持って申し上げる。皆さんの預金は保護されない。

特に申し上げたいことは、年金と子育て。昨日、私は、今や4割の人が保険料を払っていない国民年金、自営業の方や派遣パートの方がたくさん入っている、この国民年金をどうやって立て直すのか、と小泉総理に聞きました。総理の答えは全くなかった。

皆さん、このままいくと近い将来、無年金者続出。老後に収入がない。あるいは年金でも1、2万しか収入がない、そういう人が何十万、何百万も出てくる社会、これが皆さん、ほんとうにいい社会なのでしょうか。政治の目的は、一人ひとりの国民の皆さんを幸福にすることだ。老後に不安があり、果たしてそれで幸福と言えるのか。言えない。私たちに年金の抜本改革をやらせていただきたい。

もう一つが子育てです。子どもを生みたい、子どもを育てたい、これは人生の大きな喜び。だけど、子どもを生めない、子どもを育てることができない、そういう人はたくさんいる。経済的な理由でできない。あるいは仕事との両立で一人はいいけども、二人目はあきらめる、あるいは子どもを持つことをあきらめる。こういう社会はいい社会ではありません。だから私たちは、経済的な下支えもする、「子ども手当」制度を導入する、財源もはっきり示して、申し上げている。

一人ひとりの国民を、人間を幸せにするのが政治だとすれば、まず老後の心配を取り除く年金の抜本改革、そして人生の大きな喜び、子どもを生み育てやすい社会をつくる、子育て支援策の大改革、民主党にまず、まずやらしていただきたいと思います。

同時に財政をしっかり立て直すことも重要です。財政がしっかりしなければ持続可能性がありません。だから私たちは、最初の3年間、一方で必要なお金はつける、だけど大きなムダがある、そして必要ない予算がある、これを思い切って削減すると申し上げている。3年後10兆円の削減を、特殊法人の改革や、国直轄公共事業の半減や、あるいは国家公務員の人件費の2割削減や、そう私たちは明確にはっきりと皆さんにお約束をしている。どうか皆さん、この国を立て直そうじゃありませんか。

そして、本当に改革するためには、政権交代しかない。しがらみのない私たちに、決意を固めた私たちに、政権を変えて一度私たちにやらしていただきたい。私たちは命かけてこの改革をやり遂げていく。このままでは日本がぶっ壊れる。だから私たちはもう時間がないことを知っている。この選挙で何が何でも政権交代をし、この日本、立て直していく。そのことを私たちは、責任をもってやりぬくことを皆さんに申し上げる。

藤井代表代行、民主党政権樹立を求める

藤井裕久代表代行は30日、現職総理大臣の地元神奈川県第11区選挙区の神奈川県横須賀市に入り、民主党公認で新人の齋藤つよし候補と共に街頭に立ち、この4年4カ月の小泉政権にNOを突きつけ、民主党政権を樹立しようと訴えた。

藤井代表代行は「参議院選挙では国民は明確に自民党の年金改革にNOだった。しかし、自民党は全く直そうとしない」と、国民に背を向ける自民党の姿勢を厳しく批判し、さらに「都議会議員選挙の時はサラリーマン狙い撃ちの増税をしようとした。このまま小泉政権が勝つようなことがあれば、大増税は目に見えている」と、国民に負担ばかりを強いる小泉自民党政権を勝たせてはいけないと訴えた。

また藤井代表代行は、道路公団に見られるような談合、天下り、そこから上がる政治献金の「政官業」の癒着構造が小泉政権になってもまったく改善されなかったことなどを指摘し、「(改革とか民営化とか)小泉政治は、スローガンはいいが、中身は弱いものいじめ、中小企業いじめ、地方いじめに徹しているだけだ」と口先ばかりの小泉政権に代わり、本当の改革ができる民主党に是非、政権を任せてほしいとさらなる支援・支持を求めた。

日本の再スタートを 小沢副代表岩手県宮古市田老で第一声

小沢一郎副代表は公示日の30日、岩手県の宮古市田老で第一声を上げ、国民を欺く小泉政権に終止符を打ち、日本を再スタートさせなければならないと訴えた。

小沢副代表は、「日本人の一番の美徳といわれた思いやり、親切、謙虚さ、道義、道徳を守る心が日本社会から今失われようとしている。なぜか。こういった心のひとかけらも持っていない人が総理大臣だからだ」と小泉首相の資質を厳しく批判。その上で「小泉政治は、改革の名の下に、弱肉強食、勝ち組が生き残り、負けたものは仕方がないという考え方に貫かれている。これでは政治はいらない」と小泉政権の本質を鋭く指摘した。

さらに、小沢副代表は「私は日本の社会や制度を改革しなきゃだめだと、一番最初に政治家の中で言った男だ。小泉首相のようなただ単なる言葉を羅列して、国民を欺く政治の手法は絶対にいけない。本当の改革は、政官業のもたれあいの上にある自民党政権にはできない」と本当の改革、国民のための政治は自民党政権では実現できないと訴えた。

また、「今は内政も外交も八方ふさがりだ。いいかげんで無責任な政治のツケは、国民が払うことになる。政権交代で大掃除し、新しい仕組みを作って、日本は再スタートをしなければならない。政治は皆さんの生活そのものの問題だ。一票で政治は変えられる。よく考えて貴重な一票を行使してほしい」として、この選挙での政権交代の必要性を強く訴えた。

菅前代表 2重の政権交代を訴え

菅直人前代表は公示日の30日、東京中野駅前で東京7区の長妻昭候補とともに、2重の政権交代をと訴えた。

菅前代表は「朝鮮をめぐる6カ国協議は中断したまま。拉致家族の皆さんは怒っている。また、国連の常任理事国入りの問題ではアメリカにまで反対されている。アジアの中で、世界の中で孤立している日本。この選挙では外交に小泉さんは全く触れていない」と小泉首相の外交無策を批判。

また、「道路公団などの官製談合と天下り。実は首相が閣議で一言言えば止めさせることが出来る。つまり、天下りを採用した会社には公共事業を一切発注しないと言えば済む。こうしたできることを首相はやらない」と官僚政治をやめさせない首相を厳しく批判した。

その上で、菅前代表は「自民党政権と官僚政権の2重の意味での政権交代が必要。官僚任せの政権から、政治家、皆さんが選んで下さった政治家の政治にしなければならない。役人は天下り先を取り、自民党は利権にしてきた。だから1000兆円の借金になった。この官僚政権を変えていかなければならない」と訴え、この日本をすくうためにも政権交代を2重の意味での政権交代が必要だと強調した。

さらに「民主党は、本当に政権を担当できる政党になった。100人の官僚を相手にしても負けない議員が育ってきている。民主党主導の政権に何としても日本の舵取りをやらせていただきたい」と民主党政権の樹立を訴えた。

「税のムダ遣い正す民主政権実現へ力を尽くす」室蘭で鳩山元代表

「最近の政治はおもしろいと言われる。しかし、おもしろい政治には裏がある。小泉総理の手法を断じて許すことはできない」。衆院選公示日の30日、北海道室蘭市の選挙事務所前で選挙戦をスタートさせた鳩山由紀夫元代表は、郵政法案の採決をめぐり自民党内の反対派切り捨てを断行した首相の政治手法を極めて深刻に受け止め、戦争協力者だけが重用され、日本を戦争へぐんぐん引っ張っていった大政翼賛会政治に相通ずるものだと批判した。

「自分自身を高めて、相手を許す。考え方のちがいを理解して、当たり前に認め合う。尊敬しあう社会をつくることが、まさに友愛の精神。政治はまさに愛がなければならない」と強調し、小泉自民党のために危機に瀕している日本の民主主義を取り戻すためにも、この衆院選で民主党を前進させてほしいと強調した。

そのうえで鳩山元代表は、「郵政民営化だけが改革ではない」と語り、今回の衆院選の焦点を郵政民営化の是非を問うものだとする小泉首相の主張を真っ向から否定。そもそも肥大化した郵貯・簡保の見直しのための民営化は必要だが、国民にとって重要な郵便サービスは公的要素を残さなければならないとの考えを示した。同時に自民党郵政民営化法案は十把一絡げの極めて危険な論理であるとして、「結果として官から民(への流れ)にはならない郵政民営化をさも改革だとうそぶくのは国民に対して誠に失礼だ」と厳しく批判した。

続いて、「みなさま方がご努力された分だけ、お年を取られても安心して暮らせる世の中をつくらなければならない」として、年金改革こそが優先課題であると強調した。

さらに「官僚の手の平に乗った政治では官僚の無駄遣いを正すことはできない」と続けて主張した鳩山元代表は、民主党はまず、10兆円の税の無駄遣いを是正していくことから始めていくと表明。民主党マニフェストの第一項目に掲げた「政権交代後の3年で10兆円の税の無駄遣い一掃」に不退転の決意で取り組んでいく姿勢を改めて示した。

最後に、小泉自民党続行の先にあるサラリーマン大増税か、税のムダ遣いのない社会をつくる民主党か、「二者択一の政権選択の選挙だ」と語気を強めて主張した鳩山元代表は、小泉首相を戦う相手と定め、12日間の選挙戦を戦い抜いていくと宣言。力強い声援と大きな拍手の中で第一声を締めくくった。

川端幹事長「世の中を変えるには、もう、政権交代しかない」

川端達夫幹事長は30日午前、大阪・高槻市内で大阪10区のひだ美代子候補とともに、総選挙公示日第一声を放った。

演説の冒頭、川端幹事長は「当たり前の世の中をしっかり守らねば国がおかしくなる」と考え、政治の世界に飛び込んだひだ候補の危機感は、民主党の思いと同一であると指摘。

今度の選挙に向けて「有権者の皆さんに考えてほしいことが2つある」と川端幹事長は述べ、年金を本当に安定した制度に作り変えるとともに、子どもを安心して生み育てられる「少子高齢化に耐えられる安心の社会」づくりこそ、日本にいま求められる最優先の政治課題ではないかと訴えた。

また、政治とカネ、税金のムダづかい、天下りの横行、談合などに徹底的にメスを入れるなどと述べ、まずは政治の信頼を取り戻したいとの思いを明らかにした。

さらに、「この国をまじめに考えて政治をやろうとしている民主党。年金、子育て最優先、税金のムダづかいを許さない政治を作る主役である民主党を生かすように声を上げるか、とにかく首相のように絶叫すればいいという政治をまだ続けるのか、よく考えてほしい」と要請した。
「間違いなく、世の中を変えるには、もう、政権交代しかない」と川端幹事長は強く訴え、皆さんの暮らしを守ることを優先し、まじめに正直に、地道に政策を作って実行していく民主党に対する支援を求めた。《民主党ニュース》



8月30日 その日のできごと(何の日)