平成3328日目

1998/02/17

この日のできごと(何の日)

【長野五輪】第11日

第18回冬季オリンピック長野大会第11日の17日、ノルディックスキーのジャンプ団体で日本(岡部孝信、斎藤浩哉、原田雅彦、船木和喜)が逆転で初優勝。日本の夏季、冬季両五輪を合わせて通算100個目(冬季大会7個)の金メダルを獲得した。

日本の今大会のメダル総数も8個(金4、銀1、銅3)となり、過去最多の1992年アルベールビル大会の7(金1、銀2、銅4)を更新した。また船木(デサント)はラージヒルに続く金で、冬季五輪の日本選手しては初めての一大会複数メダル。ノーマルヒルの銀と合わした一大会メダル3個も日本の冬季大会最多となった。

1回目を終えて、日本は首位のオーストリアに13.6点差の4位と出遅れた。しかし、2回目で最初の岡部(雪印)がジャンプ台記録となる137メートルを飛んでトップに立った。激しい雪の中で声援を続ける約3万3000人の観衆が沸く。斎藤(雪印)がK点(120メートル)を超える124メートルでつなぎ、3人目の原田(雪印)も137メートルの大ジャンプでリードを広げた。場内の興奮が最高潮に。最後の船木は125メートル、合計933.0点で優勝が決まった。銀に終わった前回リレハンメル大会の屈辱を晴らし、原田が泣いた。2位ドイツ、3位はオーストリアだった。《共同通信》

橋本龍太郎首相は17日昼、長野五輪のジャンプ団体で日本チームが金メダルを獲得したことについて「僕は見ていなかった。結果は秘書官から聞いた。またバッケンレコードを書き換えたんだろ。よくやるよ。本当にすごいよ」と感想を述べた。《共同通信》

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【東京地検】新井将敬衆院議員を聴取

日興証券の利益供与疑惑で、自民党の新井将敬衆院議員(50)が日興側に利益提供を要求していた疑いが強まり、東京地検特捜部は17日午後、証取法違反(利益追加の要求)の疑いで新議員に出頭を求め、取引の経緯などについて事情聴取したもようだ。

新井議員は日興側に「必ず儲けさせてくれ」などと再三迫っていたとされ、借名口座で約1年半に4090万円の利益を上げていた。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】「PKO法改正案」与党内調整を指示

橋本龍太郎首相は17日、防衛庁の太田洋次運用局長と総理府国際協力本部の茂田宏事務局長を首相官邸に呼び、国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の今国会提出に向け、社民、さきがけ両党との与党内調整を急ぐよう指示した。

法案は派遣隊員個人の判断にゆだねている正当防衛と緊急避難時の武器使用を、指揮官の命令で行えるようにするもので、隊員個人の心理的負担を軽減させるのが主な狙い。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は、17日午前の長野冬季五輪のジャンプ団体戦を「仕事をさせられて」見られなかったからと、昼食時にたっぷり1時間以上かけてビデオで観戦。金メダル獲得に「すごい。素晴らしい。それに尽きる」と記者団に連発。夏冬五輪を通じて日本の100個目の金メダルとなったことにも「そうらしいが、そういうことに感想を言えないほど4人ともよくやった」。1月の自民党大会で、「長野五輪があるから元気を出そう。必ず景気はよくなる」とあいさつした首相だけに、ジャンプ陣の活躍にあやかり飛距離を伸ばしたい?

○・・・新党平和の冬柴鉄三幹事長はこの日、首相官邸に村岡兼造官房長官を訪ね「野党の反対で閣僚が海外の会議に行けない」との榊原英資大蔵省財務官の発言に抗議した。「私たちも細川内閣のときにずいぶん閣僚が外遊に行かせてもらえずいじめられたが、その任返しをするつもりは毛頭ない」と言う冬柴氏に、村岡長官は「榊原発言を調べたが、まことにけしからん。野党が怒るのも当たり前だ」とあっさりと同調し、「(榊原氏に)書面で釈明させる」と約束。前国対委員長の村岡氏に先手を打たれて、「さすが国対のベテラン」と冬柴氏も拍子抜け。《共同通信》

【英・ストロー内相】フリーメイソンに挑戦状

ストロー英内相は17日、裁判官や警察官など司法関係の公務員に対し、秘密結社フリーメーソンの会員になっている場合は報告を義務付ける方針を明らかにした。新たに警察官を採用する際にも申告を求めるという。

英国の警察には、伝統的にフリーメーソンの会員が多く、内部で固い結束を保っているとされる。現職の裁判官にも会員とみられる人物がおり、公正を求められる司法関係者の多くが特定の秘密結社に属している実態が以前から問題視されていた。しかし、フリーメーソンの会員にとって秘密厳守は結社の鉄のおきて。内相の決定には、英国だけで50万人とされる会員の強い反発が予想されている。

一部の新聞が同結社の会員と報じたある裁判官は、内相の方針について「われわれのプライバシーの侵害であり、何も良い結果はもたらさないだろう」と述べ、早くも反撃ののろしを上げている。これに対し内相は、近くフリーメーソン指導部に、司法関係の会員名簿を提出するよう文書で要求する考えを表明。結社側が応じなければ、独自の調査で得た会員名簿を公表すると述べ、強硬姿勢を崩していない。《共同通信》



2月17日 その日のできごと(何の日)