平成1700日目

平成5年9月3日(金)

1993/09/03

【台風13号】薩摩半島上陸

中型で強い台風13号は3日午後4時前、鹿児島県薩摩半島に上陸した後、大分県から豊後水道を抜けた。四国、中国地方を通過し4日朝までには日本海に達し、東北地方に向かう日本縦断コースを取る可能性が高い。北陸、東海、関東でも4日未明から雨、風が強まりそうだ。

九州上陸時の中心気圧は930ヘクトパスカルで、これは昭和26年以来、第二室戸台風、伊勢湾台風に次いで観測史上3番目の強さ。台風は上陸後やや衰えたものの、依然強い勢力を保ち、各地で50メートルを超える猛烈な風を観測した。

警察庁のまとめなどによると、宮崎、鹿児島両県で2人が死亡したほか、鹿児島県・金峰町で土砂崩れが起き、20人が生き埋めになるなど5県で行方不明者は40人を超えた。四国、九州、沖縄で計47人がけがをした。鹿児島市を流れる甲突川などで河川のはんらんも発生。これまでに住宅計約50戸が全壊、100戸以上が半壊するなど被害が広がっており気象庁は厳重な警戒を呼び掛けている。

一方、JRは、東京などから九州方面へ向かう夜行列車44本、山陽新幹線36本など計約340本が運休するなど大きく乱れた。山陽新幹線は4日始発からの運転が危ぶまれている。空の便は3日は355便が欠航。4日も109便の欠航が決まった。

台風3号は3日夕には、風速15メートル以上の強風域が狭まり、大きさは大型から中型となった。中心気圧も上がり、最大風速もやや弱まっている。

3日午後には、種子島で最大瞬間風速59.1メートル、宮崎市で57.9メートルを記録するなど各地で50メートルを超える猛烈な風が吹いた。台風を取り巻く雨雲と秋雨前線付近では激しい雨となっている。宮崎県・日之影町で1時間に89ミリ、大分市では81ミリの雨量を記録した。《共同通信》



【スズキ・ワゴンR】発売

9月3日のできごと(何の日)【スズキ・ワゴンR】発売
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スズキは個性的なスタイルの新型軽乗用車「ワゴンR」を3日発売した。車体は小さいボンネットに屋根が高いのが特徴。室内は大人4人がゆったり座れる広さで、座席を高くし腰をかがめずに乗り込めるように、した。右側を1ドア、左側を2ドアにし子供が飛び出す危険の防止に配慮している。「RX」手動変速が103万8000円。《共同通信》

【Jリーグ】第9節

サッカーのJリーグ第9節は3日、市原臨海競技場などで5試合を行い、清水エスパルスは2−2から向島の決勝ゴールでガンバ大阪に3−2で辛勝、8勝1敗のトップで前半を折り返した。清水の連続無失点試合は6でストップした。

2位のヴェルディ川崎もビスマルク、ラモス、三浦らのゴールで浦和レッズに6−0で大勝、7勝2敗とした。浦和は6連敗。ジェフ市原と鹿島アントラーズは、1−1から延長となり、延長前半ジーコのシュートで鹿島が勝った。横浜対決は、横浜フリューゲルスが3−2で横浜マリノスに競り勝ち、名古屋グランパスは1−0でサンフレッチェ広島を下した。

Jリーグはワールドカップ(W杯)アジア最終予選のため今節で中断、11月6日から再開する。《共同通信》

【天皇皇后両陛下】訪欧

天皇、皇后両陛下は3日午前11時前、羽田空港発の政府専用機でイタリア、ベルギー、ドイツの3カ国公式訪問に出発された。19日まで17日間の日程で、到着直後にローマ法王と初めて会われるほか各国元首と会見。各地で文化人や学者、邦人と交流される。欧州へは、昭和天皇が昭和46年、旧西ドイツ、ベルギー、英国などを訪問しているが、イタリアは天皇として初めての訪問となる。

両陛下にとっては即位後4回目の海外訪問。一昨年の東南アジア3カ国、昨年の中国訪問では、過去の戦争被害に絡み陛下の「お言葉」が注目されたが、今回は国際親善を強調した旅となる。この間の国事行為は皇太子さまが臨時代行を務められる。空港では皇太子ご夫妻ら皇族方、細川首相、土井衆院議長はじめ閣僚らがお見送りした。

午前10時20分すぎから空港内の第二貴賓室で行われた出発行事で、細川首相は「平安なご旅行をお続けいただき、つつがなくご帰国されることを願っております」と見送りのあいさつ。陛下は「これから出発いたします。ドイツ統一をはじめヨーロッパは大きく動いております。このたびの訪問で今日のヨーロッパに対する理解を深めていきたい」と述べられた。

陛下は紺の背広、皇后さまは茶色のツーピース姿で見送りの人々に、にこやかに会釈しながら機内に乗り込まれた。

両陛下は3日夕(現地時間)ローマに到着、直ちにローマ法王ヨハネ・パウロ二世と会見される。またスカルファロ大統領と会見するほか、フィレンツェ、ミラノなど各都市を視察される。ベルギーではアルベール新国王、ドイツでワイツゼッカー大統領と会見するほか、晩さん会でスピーチされる。ベルギーでは訪問中の紀宮さまと合流。ベルギー王室と家族そろって親交を深められる。《共同通信》

天皇、皇后両陛下は3日夕(日本時間3日深夜)、イタリアのローマ・チャンピーノ空港に到着、ローマ郊外のカステル・ガンドルフォ離宮を訪れ、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と会見された。陛下は皇太子時代の昭和28年、英国のエルザベス女王戴冠式に参列した際、当時の法王に会われているが、パウロ二世とは初めて。

陛下はパウロ二世が56年の来日の折、核兵器の廃絶と軍縮を訴えたことに触れ「法王が広島で平和希求のスピーチをされ、感銘を受けました」と述べ、法王が「今や冷戦は終わった。しかし平和を語る条件は熟していない。(平和を求める)人の心を育てる必要がある」と応じるなど、会見は約30分間に及んだ。

午後5時半、両陛下は約400人の市民に迎えられて離宮に到着。陛下はモーニング、皇后さまはブルーと白のツーピース姿。3階の「玉座の間」で両陛下は、クリーム色の服の胸に金の十字架をかけたパウロ二世にあいさつ。陛下が「お会いできる機会ができ、うれしく思います」と日本語で話すと、法王は「ウエルカム(歓迎します)」と英語で応じ、握手を交わした。

枢機卿会議室で記念撮影をした後、法王庁の公用語とされるフランス語で、通訳を交えただけの話が進んだ。

陛下が「広島、長崎においでいただき、ありがとうございました」と述べたのに対し、法王は「(平和の実現に)必要なのは教育です。人々の考え方を変える必要がある」と強調。陛下も「教育は非常に重大な課題です」と話された。《共同通信》

【細川護熙首相】「諸条件が整えば解散」

細川首相は3日午後、官邸でのNHK対談番組録画撮りで、年内成立を公約している政治改革関連法案の国会提出、審議入り後の取り扱いについて「議会だから修正は当然のこと。そういったことは十分あり得る」として自民党案と調整のうえ、修正に応じる考えを示した。

また法案成立後新選挙制度下での衆院解散・総選挙の時期に関して選挙区割りの確定、一定の周知期間の設定を考慮することを前提に「そんなに時間をおいてというわけにもいかない」と諸条件が整えば早期に総選挙に踏み切るべきだ、との意向を明らかにした。新選挙制度を受けての政界再編の収れんについて、1、2回の選挙で固まってくるとの見通しを述べた。

首相は政治改革の骨格、原案で、連立与党、自民党の両案に、小選挙区、比例代表の議席配分、投票方式などに相違があることに関連して、法案成立を図るため「譲るべきところは譲る(与党案を)絶対動かせないということではない」と述べ、柔軟に対応していく姿勢を示した。首相は「あらゆる法案に100点満点主義ということはない。70点で(相互に)我慢しようという合格点主義でなくてはならない」と述べた。

政治改革法案施行後、個々の法案、規定について「ものによって、あるいは、テーマによって何年かたったら見直しするのも一つ方法だ」として成立、施行後の見直しもあり得ると述べた。首相が先の国会答弁で「穏健な多党制に向かう」との見方を示したことに関連して「5つか6つぐらいの政党があって、その中で2つの軸があり、(それぞれ)一つの政治勢力に収れんされていく」との意味合いであると説明した。《共同通信》

細川首相は3日午後、首相官邸でエリツィン・ロシア大統領の側近であるブルブリス元国務長官と約40分間会談し、「困難な国内情勢の下で、大統領が来日に強い決意を持っていることを心強く思っている。10月に来日し、会談することを心待ちにしている」とのエリツィン大統領あてのメッセージを伝え、大統領の公式来日実現に期待を表明した。

首相はメッセージの中で「日ロ関係の完全な正常化は、アジア太平洋地域や世界の平和と繁栄に貢献する」と指摘し「双方が強い政治的意欲を持って話し合えば解決できない問題はない」と強調した。さらに首相は「日ロ関係が完全に正常化されれば、ロシアはアジア経済の重要なパートナーとなり市場経済移行にも貢献する」とも指摘。「ロシアが偏狭な国家主義や国内政争の枠を超えて、責任ある政治的リーダーシップを発揮して北方領土問題を解決する」よう要請した。

これに対しブルプリス氏は「両国間で経済、文化交流、政治対話など総合的な交流を促進することで領土問題を含めたあらゆる問題の解決を見いだせる」との見解を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…細川首相は3日、NHKのテレビ番組の録画撮りで殿様流との世評の感想を聞かれ「冷やかし半分で言われているのだから仕方がないと思っている」と受け流し、指導力不足の批判にも「(連立政権は)野球でいえばオールスターのチームみたいなもので素晴らしいプレーヤーがいる。その中で私なりに個性を発揮すればリーダーシップを発揮することになる」と淡々とマイペースを強調した。しかし「時代、時代でしたたかな生き方をしてきた」と細川家の歴代当主を評するあたりは、統治手腕ではだれにも負けないという自信を秘めているのかも。

○…この日記者会見した自民党の森幹事長は「この際、経済4団体と党四役との定期態談会をやめることになった」と報告。経団連の企業献金のあっせんも廃止になったばかりだけに経団連といよいよ“縁切り”か、と思われたが、実は「型通りになりすぎて実りが少なくなっていた」との理由から、定期懇談の代わりに各団体との会合をこれまで以上に頻繁に開催し「実りの多い会合にしたい」というのが狙い。経団連側でも快諾したというが、経済界の自民党離れの気配もみえるだけに、思惑通りにいくかどうか?《共同通信》

【ウクライナ】全核弾頭をロシア移送へ

ロシアのエリツィン、ウクライナのクラフチュク両大統領は3日、ウクライナのヤルタ郊外の政府別荘で会談し①ウクライナに配備されている旧ソ連戦略核ミサイルの1250発の弾頭をすべてロシアに移送して廃棄する②解体された核弾頭を商業原発用のウランに再生し、移送1年後をめどにウクライナに送る—ことで合意した。

戦略核のロシア移送、廃棄問題に関しては、ウクライナ最高会議や国防省が戦略核の一時保有を主張する決議を採択、ロシアだけでなく西側の強い懸念を呼んでいた。

エリツィン大統領は会見で「完全合意した」と述べたが、移送完了の時期など詳細は明らかにしておらず、具体的な移送、廃棄の方法をめぐり、今後再び両国間で問題が再燃する恐れもある。

また、焦点の旧ソ連黒海艦隊の分割問題について、ウクライナが所有する同艦隊の半分の艦船をロシアに売却、ロシアが同艦隊を全面的に保有することで原則的に合意した。今後、政府間委員会で最終的な協定文書を「今月末までにまとめる予定」(エリツィン大統領)で、その後、正式に合意するとしている。同艦隊の母港セバストポーリの位置付けについては、同委員会で結論を出すことになった。《共同通信》

【アルゼンチン】宗教集団を摘発

アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外で、地元警察がセックス宗教団体を摘発、監禁されていた子供268人を保護したことが3日までに明らかになった。

同日付の米ニューヨーク・タイムズ紙が報じたところによると、警察は180人を動員した1日早朝の急襲で、父親と娘のセックスなどの場面などを撮影したビデオテープを押収し、メンバーの大人12人を誘拐、監禁などの容疑で逮捕した

この宗教集団は最近世界各国で摘発されている宗教集団「神の子供たち」の一派で、昨年5月オーストラリアでは子供140人を保護。今年に入ってからもフランス、スペインなどで相次いで子供が保護されているが、虐待などの事実がはっきりしないままになっている。《共同通信》



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