平成1111日目

平成4年1月23日(木)

1992/01/23

【佐賀同窓会殺人未遂事件】大量殺人を計画した男に懲役6年

中学時代のいじめの仕返しに、同窓会でヒ素入りビールと爆発物を使って同級生らの大量殺人を計画したとして爆発物取締罰則違反、殺人予備などの罪に問われた佐賀県神埼郡三田川町、無職A被告(28)の判決公判が23日午前、佐賀地裁で開かれた。

陶山博生裁判長はA被告に懲役6年の刑を言い渡した。陶山裁判長は「事件は実行されればいじめに関係ない人間まで巻き込み、大量殺人の可能性もあった。用意周到で利己的、卑劣な犯行で同情の余地はない」と理由を述べた。《共同通信》



【宮沢喜一首相】政治改革「不退転の決意」

自民党は23日午前、党本部で宮沢政権発足後初めての政治改革本部(長谷川峻本部長)と選挙制度調査会(大野明会長)の同総会を開き、政治改革をめぐる本格論議を開始した。

宮沢首相(総裁)はあいさつで、「政治改革は一刻の猶予も許さない。活発な議論で一日も早い合意を得てほしい」と述べ、具体的な改革案の取りまとめを急ぐよう指示。政治改革に対し、「不退転の決意」で取り組む姿勢を強調し、具体的な課題として「共和」汚職事件を念頭に置いて、政治倫理の確立、政治とカネの問題、カネのかからない政治活動などができる仕組みをあげた。また、今後の論議について、「(政治改革本部の)結論が出れば最大限の努力で実現を図る」とした上で、改革案の取りまとめを政治改革本部に一任した。

この後の質疑では、首相の考え方に賛否両論が出され、今後の党内調整の難航をうかがわせたが、質疑を受けて、首相は、「(改革が)痛みを伴うことは避けられないが、ためらいは許されない」と述べ、党側の協力を求めた。

首相は政治改革について、昨年夏の臨時国会で、衆院への小選挙区比例代表並立制導入を柱とする政治改革関連3法案が廃案になった経緯を踏まえて、「政治改革は私に課せられた大切な重大な使命で、全力を挙げて取り組む決意だ」と決意を表明。その上で、阿部文男・元北海道沖縄開発庁長官が受託収賄容疑で逮捕されたことに言及し、「われわれ自身が襟を正し、自らを厳しく律する必要がある」と指摘、当面、政治倫理、政治とカネの問題に重点を置いて改革を進める意向を示した。同時に首相は、政治資金制度、選挙制度、国会改革、定数是正を列挙し、「包括的、根本的検討が必要だ」と述べ、広い視点から政治改革に取り組む考えを示した。

質疑では若手の政治改革推進派の中心メンバーである石破茂氏が「総裁として政治改革のビジョンを示してもらいたい。内容は政治改革本部まかせというのではダメだ」と首相の姿勢を批判。これに対し、「共和」汚職事件などによる政治不信の解消が急務とする立場から、「不祥事がなぜ起きるのか、こうした具体的なケースの処理ができないのに、政治改革の根本論ばかり議論していては国民に理解されない」(小林興起氏)として、政治資金問題を先行させるべきだとの反論も出た。

このほか「衆院の定数是正をやるにしても、四増四減といった姑息なことは国民が許さない」(簗瀬進氏)、「政治資金、倫理、公的助成にはフンパッケージで進めるべきだ」(戸塚進也氏)などの意見が出た。

政治改革本部は首相の意向を受けて本部内に課題別の部会を設置、早急に陣容を固めた上で、具体的な改革案の策定に着手する。《読売新聞》

【経団連・平岩外四会長】政治改革推進を強調

関西会員企業との懇談会のため大阪入りした経団連の平岩外四会長は23日、記者会見し「もしこのまま行ったら自由主義、民主主義を標榜する政党の立場が崩れて憂うべき事態になる」と述べ、政治改革の推進について重ねて強調した。

平岩会長はこの日開かれた自民党の政治改革本部と選挙制度調査会の合同総会を受け、「阿部代議士の事件があったからやるのではなく、いま政治改革という大きな理念を実現する時期にきているということだ」と表明。経済界としても「政治の透明性確保を重ねて要請していく」としたうえで「政治資金の規制だけでなく、選挙制度そのものも変えるべきだ」と改めて主張した。《読売新聞》

【中国・鄧小平氏】健在

23日付のの右派系紙「東方日報」は、広東省の深圳経済特区を訪問中の中国の最高実力者、鄧小平氏を写したカラー写真2枚を掲載した。今月21日深圳市内の遊園地「民族文化村」で家族と一緒に遊覧車に乗りくつろいでいるところを、旅行で訪れていた香港出身のカナダ在住の女性が偶然撮影したもので、鄧氏が姿を現したのは昨年の旧正月休みに上海を訪れた時以来約一年ぶり。

遊覧車の2列目の座席に腰かけた鄧氏は黒いオーバーをはおり、顔がややむくんだ感じがするものの、隣の席の三女、鄧榕さんと手ぶりを交えて話をするなど全体的に元気そうな様子。後部座席には卓琳夫人、二女の鄧楠さんの姿も見える。

また、香港の23日付英字紙「ザ・スタンダード」は、鄧小平氏は広東省の深圳経済特区で、楊尚昆・国家主席ら党の要人とトップ会議を開催中であると伝えた。会議には楊日冰・党中央軍事委員会秘書長や、党中央顧問委員会のメンバー数人が参加しており、朱鎔基副首相の出席も見込まれていたという。《読売新聞》

【大相撲初場所12日目】貴花田、単独トップ

大相撲初場所12日目(23日・両国国技館)貴花田が単独トップ—。貴花田は両国を力強く寄り切って1敗を守ったが、並走していた曙は琴錦に突き押しをかわされ、優勝争いから一歩後退。2敗の貴ノ浪は霧島の万全のつりに敗れた。

3敗の小錦は、琴の若の立ち合いの変化を落ち着いてさばいた。初土俵から3場所連続勝ち越しの舞の海は、初の負け越し。《読売新聞》



1月23日のできごと