平成5441日目

2003/12/01

この日のできごと(何の日)

【地上デジタル放送】3大都市圏で放送開始

目指すは家庭の「総合情報端末」−高画質、高音質でデータ放送も可能な新しいテレビ、地上デジタル放送が1日午前11時、関東、中京、近畿の三大都市圏で始まった。当初の視聴可能世帯は計約1200万世帯(関東690万、中京230万、近畿280万)。ケーブルテレビ経由でも計約710万世帯が視聴可能という。

エリアを順次拡大し、2006年末までに全国の主要都市でもスタートする予定。総務省は現行のアナログ放送を11年7月に停止させ、デジタルへの完全移行を計画している。放送界もテレビが家庭の“大黒柱”となることを期待するが、視聴者の認知度は低く、特性を生かした番組づくりも遅れがちで、普及に課題を残した船出となった。

デジタル放送は、情報の圧縮技術によって鮮明な高画質やCD並みの高音質が実現。データ放送で天気情報を表示したり、電子番組ガイドで録画予約も簡単にできる。クイズに参加できる双方向機能を使ったサービスも順次始まり、2005年ごろには携帯電話などの移動体での受信も可能となりそうだ。

だが開始当初は、ほとんどの番組がアナログ放送と同じ。各局とも高精細のハイビジョンでの番組制作、放送が急務だが、NHK以外は遅れが目立っている。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【新語流行語大賞】「毒まんじゅう」「なんでだろう~」「マニフェスト」

一年の世相を反映し、強いインパクトを残した言葉に贈られる「2003・新語流行語大賞」(自由国民社主催)の年間大賞に「毒まんじゅう」「なんでだろう~」「マニフェスト」が選ばれ、東京都内で1日、表彰式が開かれた。

自己の利益に走りがちな政治家の実態に「毒まんじゅう」のひと言で警鐘を鳴らし、政界を引退した野中広務元自民党幹事長は「(毒まんじゅうを)上手に食った人もいる。静かに食った人もいる。食い損なって大変な傷を負った人もいる。それを思うと自分が受賞するのは気恥ずかしい気がする」とあいさつ。

マニフェスト選挙の必要性を提唱して受賞した元三重県知事の北川正恭・早大教授は「流行語で終わると困る。これをきっかけに国の政治が大きく変わればよい」と強調した。《共同通信》

【谷佳知さん、田村亮子さん】ご結婚

シドニー五輪女子柔道金メダリストの田村亮子選手(28)=トヨタ自動車=とプロ野球オリックスの谷佳知外野手(30)が1日、兵庫県西宮市役所に婚姻届を提出した。

1日は六曜の赤口で正午前後が縁起がよいとされるため、正午前ぎりぎりに手続きをした。田村選手は「妻の欄に名前を書き、お嫁さんになるんだ、と実感がわいてきた」と喜びをかみしめた。谷選手は「これから2人で築きあげていくんだと感じている」と表情を引き締めた。《共同通信》

【プロ野球】

阪神の赤星憲広外野手が1日、甲子園球場内の球団事務所で更改交渉に臨み、6300万円増の年俸1億円でサインした。今季は自己最多の61盗塁をマークして3年連続の盗塁王に輝き、タイトル料500万円も獲得した。

ただし、入団3年目の赤星は、阪神では最速の大台到達に「プロになった以上1億円プレーヤーは一つの勲章」と話しながらも、表情はもう一つさえない。140試合に出場し、打率3割1分2厘、失策0。走攻守すべてで18年ぶりのリーグ優勝に貢献した自負からか「満足は…微妙ですね」と話すなど、喜びいっぱいとまではいかなかった。

巨人の工藤公康投手(40)は1日、東京・神田錦町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円減の年俸2億8000万円でサインした。

5月に40歳を迎えた工藤は、開幕直後に左手親指の靭帯を痛めた影響で約2カ月戦列を離れ、7勝6敗に終わった。話し合いを終えた工藤は「けがは言い訳にはならない。結果は結果として受け止めている。来年も野球ができるということ」とダウン提示にも納得の様子だった。

23年目となる来季は球界最年長となり、あと9勝に迫った通算200勝と、3試合で届く通算500試合登板が大きな目標となる。秋季キャンプにも自ら希望して参加するなど、早くも精力的に動く左腕は「プロに入ったころを思い出すわけではないが、初心に戻って野球だけを考えてやっていきたい」と抱負を語った。

巨人は1日、広島市内のホテルでドラフト2巡目指名した広島・広陵高の西村健太朗投手(18)=182センチ、75キロ、右投げ右打ち=と契約金8000万円、年俸600万円で仮契約した。両親とともに会見した西村は「すごく評価してもらって一層やる気が出た」と意気込みを話した。対戦したい打者に広陵高の先輩でもある金本(阪神)を挙げ「将来はエースになりたい。(広島1巡目指名の)白浜と一緒に五輪に出たい気持ちもある」と目標を掲げた。《共同通信》

広島市南区のJR広島駅東側の貨物ヤード跡地にプロ野球・広島カープ新球場を含む複合施設の建設計画を進めていた企業体「チーム・エンティアム」は1日、広島市に計画を白紙撤回すると伝えた。市側は跡地活用策の再考を迫られることになった。

企業体の住沢太代表代行(電通関西支社)によると、企業体の中核を担う米商業デベロッパー「サイモン・プロパティ・グループ」の日本進出のめどが立たず、計画から撤退する意向を示したため、総事業費約388億円が調達できないという。

記者会見で住沢代表代行は「計画を推進できないことを非常に残念に思う」と話した。ただ「広島に球場をつくる夢は持ち続ける」と述べ、球場単体での建設など、市側が新たな活用方針を示した場合、参加に前向きの意向を示した。《共同通信》

【愛子内親王殿下】2歳の誕生日

皇太子ご夫妻の長女敬宮愛子さまは1日、2歳の誕生日を迎えられた。宮内庁によると、この一年、ほとんど病気もせず、明るく活発に育っている。ご夫妻は同庁を通じ、「健やかな成長ぶりに喜びを感じます」と感想を述べた。

愛子さまは11月25日現在、身長85.4センチ、体重12.5キロ、歯は上下8本ずつ生え、食欲もおう盛だ。

ご夫妻の東宮侍従への話によると、皇太子さまを「パパ」、雅子さまを「ママ」と呼ぶほか、飼い犬「ピッピ」の名前も呼べるように。飲み物のお代わりが欲しい時には「もっと」とねだり、雅子さまの後についてアルファベットをAからZまで発音する。

好きな遊びはボール投げやお絵描き、音楽に合わせて体を動かすことで、最近ではおままごとがお気に入り。かけっこも好きで、ジョギングに向かう皇太子さまの後を懸命についていくこともあるという。

時折、東宮御所に招か血れたご夫妻の知人の子供たちが遊び仲間に。ご夫妻に連れられて公園に出かけ、居合わせた子供たちと遊ぶ機会もあった。

ご夫妻が地方訪問などで留守にする時は、雅子さまが前もって愛子さまに言い聞かせる。ご夫妻が電話をかけると喜んで安心するという。

2歳になった愛子さまに、皇太子ご夫妻は「どんどん活発になって、いろいろなことを吸収し、覚えていく日々の成長の様子に驚きを感じています」と、親としての喜びをかみしめている様子だ。

東宮侍従を通じて宮内記者会の質問に答えたご夫妻は、今後の育て方について「制約はあるが、なるべく(愛子さまの)世界を広げられるように」と考えているという。

接し方で心掛けている点としては「日々を楽しく過ごせるようにする」「自分でしようとする意欲を大切にする」「良いことをした時にはよくほめ、注意の必要がある時はよく言い聞かせる」ことなどを挙げた。「今のところ、言い聞かせるとよく理解するので、厳しくしかるようなことはあまり必要になっていないい」という。

できる時には二人で協力して子育てに取り組んでいるといい、「公務その他の用事が不規則で、子育てに充てられる時間に制約がある中、どのようにしていくか」を苦労している点に挙げた。《共同通信》

【足利銀行】一時国有化が完了

政府は1日、足利銀行の特別危機管理開始を公告し、一時国有化する手続きを完了した。これを受け、政府は新経営陣を今月半ばまでに選任するための調整に乗り出し、竹中平蔵金融相は同日の自民党への説明で「金融が分かり、地元経済への貢献に意欲がある経営者」と発言、日銀出身者に加え、地元の経済・金融に詳しい民間人らを軸に人選していることを示唆した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の野田佳彦国対委員長は1日の記者会見で、足利銀行の一時国有化決定とイラクへの自衛隊派遣について国会で政府を追及すると強調。足利銀行問題については「同じような火薬庫が日本中あちこちにあるのではないか。小泉純一郎首相は日本経済はよくなってきているようなことを盛んに吹聴していたが、地域経済は悲鳴をあげている」と認識の甘さを批判した。「北朝鮮への送金の多さも指摘されていた銀行なので、論点の多いテーマになる」と早くも手ぐすね。《共同通信》

【中部電力】珠洲原発建設を断念

中部電力は1日の臨時取締役会で、関西電力、北陸電力とともに計画する珠洲原発の建設断念を正式決定した。関電、北電も一両日中に断念を正式決定する方向だ。地元推進派と折り合いをつけるため、表明時には「凍結」との表現を使うことも検討しているが、来年度の電力供給計画から外れることになり、実質的に断念となる。

石川県や珠洲市への断念正式表明については4日を軸に調整している。電力3社の社長が直接出向くとみられる。電力3社は電力需要の伸び悩みや賛否が対立する地元情勢を理由に、珠洲原発の建設を断念することで既に一致し、関係先に意向を伝えている。来夏には珠洲市長選を控えており、電力3社の断念正式表明後は、原発に代わる珠洲の地域振興策が課題となる。《北國新聞》

【全国知事会議】

政府主催の全国知事会議は1日、首相官邸で開かれ、小泉純一郎首相や閣僚と知事が地方分権や地域振興などで意見交換した。国・地方財政の三位一体改革の国庫補助負担金の廃止問題では、一部の省が国の負担率の切り下げなどを打ち出したことに対し、知事側から「負担の地方への付け回しだ」など批判が相次いだ。

厚労省の生活保護、児童扶養手当の補助率引き下げと文科省の義務教育費のうち退職手当の一般財源化方針について、全国知事会長の梶原拓岐阜県知事が「容認できない。断固反対する」と表明。

ほかにも「省の保身で、地方の自由度と責任の拡大につながらない」(増田寛也岩手県知事)など反対意見が大勢を占めたが、「義務教育費は廃止すべき補助金のトップバッターではない」(加戸守行愛媛県知事)との意見も出た。

これに対し小泉首相は「地方の努力が報われる改革でなくては困ると関係閣僚に指示した」と述べ、地方の意見を尊重する姿勢を示した。《共同通信》



12月1日 その日のできごと(何の日)