平成3533日目
1998/09/10
この日のできごと(何の日)
【ロシア・エリツィン大統領】プリマコフ氏を首相指名
ロシア大統領府によると、、エリツィン大統領は10日、3回目の下院での首相承認審議に向け、チェルノムイルジン首相代行に代え、プリマコフ外相代行を首相に指名した。
セレズニョフ下院議長(共産党)は「最も賢明な決定」として、下院がプリマコフ氏を間違いなく首相として承認すると表明。最大野党の共産党をはじめ、自民党を除くほとんどの会派が支持を表明しており、下院は11日の審議で承認するのは確実となった。《共同通信》
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【政界談話室】
共産党の不破哲三委員長は10日の記者会見で、政府の金融安定化策について「銀行が破たんを防ぐため公的資金を要請するのは許されないと言っていたのに、勝手に解釈を変えている」と批判、「こんなことを許したら、日本の金融システムへの信用は落ちてしまう」と厳しい口調に終始した。さらには「護送船団方式をやめると言っていたのに、救命船がしょっちゅう出てくる。こんなことで世界の金融界に乗り出すことができるのか」とばっさり。低支持率の波をかぶる「小渕丸」には救命船を出動させないといわんばかり。《共同通信》
【小渕恵三首相】多目的衛星に前向き
自民党は10日昼、小渕恵三首相(党総裁)も出席して全国幹事長・政調会長会議を開いた。首相は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の弾道ミサイル発射に関連して導入が議論されている多目的衛星について「どのようなものを打ち上げ、(どのような)機能を搭載できるか、関係省庁に検討を命じている」と述べ、同衛星に前向きは姿勢をあらためて示した。
またミサイル発射について「北朝鮮が人工衛星のためのロケットと言っているが、そのような活動の情報が得られていない」と述べ、人工衛星説に否定的な認識を表明。さらに「日本の上空を無断で飛来したことは、もってのほかである」と、強く批判した。《共同通信》
【この日の民主党】
菅直人代表は10日の代議士懇談会、その後の定例記者会見で「長銀についての発言で表現を逆宣伝に利用された面もあるが、政府の公的資金投入方針には反対である」と改めて表明。そのうえで「現在19行の大手銀行、他に地方銀行、系統金融機関などがあるが、金融制度全体としてどういうシステムが望ましいのか、トータルな絵を描きながら、(政府の金融・経済再生策に対する)対案を出すことが重要だ」と問題提起した。
金融界のリストラと経済再生政策の全体像を視野に入れる必要を指摘し、同時に「小渕政権自体が政治的空白だ」として、抜本的な不良債権処理策、経済再生策を打ち出せない政府を批判した。《民主党ニュース》
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先の参議院選挙で民主党の比例代表名簿1位で当選した小宮山洋子議員が10日、参院労働・社会政策委員会で初質問に立った。
小宮山議員は労働基準法改正案について「21世紀の働き方を保障する改正にすべき」との視点から質問した。同改正案では、来年4月から女性保護規定が撤廃されるが、その激変緩和措置として、時間外労働時間の上限を年間150時間とする規制を3年間残すよう、衆議院段階で修正された。小宮山議員は「激変緩和措置終了後、本来めざすべき男女ともの労働時間規制を行うべき」と主張。労働省の伊藤労働基準局長は「(上限水準の)連続性に留意する」と答弁した。
さらに小宮山議員は(1)有期雇用の上限を3年にすることで、不安定な労働が増えないよう業務を限定すべき(2)裁量労働の業務を限定すべき――などの点を主張した。《民主党ニュース》