平成6021日目

2005/07/03

【東京都議選】民主が35議席獲得、第2党に

今年最大の政治決戦として、各党が国政選挙なみの態勢で臨んだ東京都議選(定数127)が3日投開票され、民主党が現有19議席を35議席に伸ばし、目標の30議席以上を達成、公明党を抜いて都議会第2党となった。自民党は現有51議席から48議席に後退した。《共同通信》


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東京都議会議員選挙は3日、投開票が行われた。自民党は前回当選より5議席減らしたが、都議会第1党は維持した。一方、民主党は前回当選数の22議席を大きく上回り、公明党に代わって都議会第2党となった。

公明党は組織票を背景に候補者23人全員の当選を決めた。今回の「首都決戦」の結果は、次期衆院選など国政選挙に向けた各党の取り組みなどに影響を与えそうだ。

今回の都議選は、当面、補選以外の国政選挙が予定されていない中、各党の現状の力量を測る「中間選挙」と位置付けられた。国政で2大政党化が進む中、自民、民主両党の消長が焦点となった。

伸び悩んだ自民党は次期衆院選に向けて、都市部対策の一層の強化が課題となった。議席減の一因として、「政府税制調査会が打ち出したサラリーマン増税が影響した」との声もある。

民主党は11選挙区に複数候補を擁立する積極策が功を奏した。首都決戦での躍進により、政権交代を目指す動きに弾みがつくと見られる。民主党は選挙戦で「反石原都政」を明確に打ち出した。同党が第2党に躍進したことは、石原慎太郎知事の今後の都政運営にも影響を与える可能性がある。

自民党は前回都議選で、発足直後の小泉内閣の高支持率が追い風となり、53人を当選させた。今回は50議席の勝敗ラインに届かなかった。前回と比べ、構造改革を掲げる小泉政権への期待感の低下を示した形だ。

昨年の参院選の得票率(都内)が自民党を大きく上回った民主党は今回、新人31人を含む51人を擁立。前回当選の22議席に大きく上積みし、勝敗ラインと定めていた30議席を超え、35議席を獲得した。

前回当選数と同じ23人を擁立した公明党は、強固な組織票を背景に着実に議席を固め、4回連続で候補者全員の当選を果たした。

共産党は前回より2議席減の13議席。地域政党の東京・生活者ネットワークも3議席減の3議席に後退した。社民党は候補を1人に絞ったが、落選した。《読売新聞》

小泉純一郎首相は3日深夜、自民党本部の武部勤幹事長に電話し「厳しい中、よくここまで頑張った。立派な結果だ。大したものだ」と述べ、党として納得できる成果との認識を示した。《共同通信》




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【長嶋茂雄氏】1年4か月ぶりに公の場に登場

脳梗塞で倒れ、療養を続けていたミスタープロ野球、長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督(69)が3日夕、東京ドームでの巨人―広島9回戦を観戦し、昨年3月の緊急入院以来、1年4か月ぶりにファンの前に元気な姿を見せた。病気前と変わらぬ、人なつっこい笑顔を見せ、大歓声と大きな拍手がわき起こった。

長嶋氏が公の場に姿を見せたのは、東京女子医大病院(東京都新宿区)に緊急入院した2日前、財界人の巨人応援団「燦燦会」に出席した昨年3月2日以来。その後、精力的にリハビリに励んできた。《読売新聞》

【テニス・ウィンブルドン選手権】ロジャー・フェデラー選手が3連覇

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テニスのウィンブルドン選手権最終日は3日、オールイングランド・クラブで行われ、昨年と同じ顔合わせとなった男子シングルス決勝は、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第2シードのアンディ・ロディック(米)を6―2、7―6、6―4で下し、大会史上8人目の3連覇を果たした。

四大大会制覇は、昨年の全米以来で、通算5勝目。ロディックは2年連続準優勝に終わった。《読売新聞》

【自民党・片山虎之助参院幹事長】郵政民営化法案「否決なら首相は解散」

自民党の片山虎之助参院幹事長は3日、岡山市内で講演し、郵政民営化関連6法案が衆院で否決された場合の小泉純一郎首相の対応について「首相の性格やこれまでの姿勢からして必ず衆院を解散する」と述べた。そのうえで「与党と政府の内輪もめで解散したら大義名分があるか。選挙は勝てないか不利になる」と反対派に自制を促す一方、「自民党の良識が解散を回避するだろう」との見通しも示した。

また、同党の中川秀直国対委員長も同日のフジテレビの報道番組で、「首相は(就任以来の選挙で)郵政民営化を掲げて多数を取った。(否決されれば衆院を)解散するという感触を持っている」と述べた。同法案の衆院可決については「やってみなければ分からない。危険水域であるのかも分からない。予断を許さない」と楽観論を引き締めた。《毎日新聞》

【この日の民主党】

都議選で35議席に躍進 政権交代へ大きなステップ

3日に投開票が行われた東京都議会議員選挙で民主党は、改選前の19議席を大きく上回る35議席を獲得し、都議会第二党に躍進した。選挙の大勢が判明した4日未明、川端達夫幹事長は党本部の開票センターで記者会見を行い、民主党への大きな期待を実感したとの感想を述べるとともに、政権交代に向けた大きなステップを踏み出すことができたとの認識を示した。

川端幹事長はこの中で、残念ながら当選できなかった選挙区でも惜敗であった点も指摘し、選挙戦の中で民主党が実力をつけたことを強調した。その上で、「選挙中に訴えてきた政策を実現するために、皆さまの期待に応えてしっかりがんばっていきたい」との決意を披露した。

そして民主党が、今回の都議選で、東京マニフェストを掲げ、「政策を中心に選挙戦をたたかうということを大方針に臨んだ」と同時に、「推薦をあわせて空白区をゼロにする」こと、「4名以上の複数選挙区においては、複数候補者を擁立する」という「攻めの候補者擁立」といった方針の下で「厳しい選挙戦をたたかった」ことに川端幹事長は触れ、「それぞれが競争することによって、新たな支持層を掘り起こすということでも、一定の成果を挙げることができたと評価をしている」などの見方を示した。

川端幹事長は、民主党に寄せられた声として、「税金をムダ遣いしない」都政をめざし、都民が「納得できる、身近な政治に変えて欲しい」といった思いがあったのではないかと所感を述べ、「是は是、非は非として」、「しっかりと都民の目線で判断する勢力として育って欲しいというご期待が寄せられたのだと思う」とした。国政との関わりについても川端幹事長は、「政権交代の大きなステップとして、この選挙をわれわれは位置づけてきた」とし、大きな成果を挙げ、政権交代への大きな「ステップを踏むことができた」と述べた。

そして川端幹事長は、「選挙民の皆さんからは、民主党に期待が非常に強いということを肌で感じた」とし、「小泉・自公政権によって、都民の暮らしが大変痛めつけられ、先が見えない状況を強いられている」ことに対して、「これを民主党によって変えて欲しいという期待が大きかったと感じた」などとした。更に川端幹事長は、「都議会をステップにして、政権交代に向かってがんばれというご期待であると思う」とし、「1日も早く自公政権に終止符を打って、民主党による政権交代、日本を変える、このたたかいを更に進めてまいりたい」との決意を改めて披露した。

記者団からの質問に答え、川端幹事長は更に、郵政問題に対する都民の関心は非常に低かったと実感したとし、郵政法案をめぐって自公両党が、「国民からかけ離れたところで、説明も説得もせずに、数を頼りに、権力を頼りに、強引にやる国会運営や政治手法」に対して、厳しく批判をしていくとの意向を改めて示した。また、地方議員選挙は、地方自治体議員のトータルのたたかいでもあるとの見方を示した川端幹事長は、「この体力差は自民党に今まだ及んでいない」として、今後の更なる努力の必要性を強調した。

最後に川端幹事長は、都議会にも二大政党制の流れが間違いなく出ていると強調し、会見を締めくくった。

なお、党本部ホールに設置された開票センターでは、平野博文幹事長代理、海江田万里東京都連会長、手塚仁雄都連幹事長らが開票の行方を見守り、記者団の質問に答えた。また、羽田孜最高顧問らも激励に訪れた。

「民主党への期待が大きいことを痛感」各地で党公認候補が喜びの声

3日に投開票が行われた東京都議会議員選挙で、民主党は35議席に躍進した。目黒区の伊藤ゆうさん、練馬区の野上ゆきえさん、武蔵野市の松下玲子さんの喜びの声は以下の通り。

(目黒区)伊藤ゆうさん、初当選を決め「マニフェストの推進に取り組む」

3日に投開票された東京都議会選挙にて、民主党の公認候補者の中で最年少(28歳)である目黒区の伊藤ゆうさんが早々と初当選を決めた。伊藤さんは、選挙戦を振り返って「民主党への期待が大きいことを痛感した」と述べ、議員年金の廃止など都議会の利権の見直しや、総合学習の充実といった教育問題を訴えたことが、有権者に受け入れられたとの見解を示した。

伊藤さんはまた、今後の抱負として、民主党が掲げた「TOKYO Manifesto 2005」(東京マニフェスト)を推進し、民主党は公約を実現するのだという姿を示し、都議会だけでなく国政でも政権交代を進めたいなどと語った。

(練馬区)野上ゆきえさん、厳しい選挙戦を戦い抜き、当選を勝ち取る

東京都議会議員選挙は3日、投開票が行われ、即日開票の結果、練馬選挙区(定数6)では、民主党公認で新人の野上ゆきえ候補が初当選を果たした。

事務所で当選を待ちわびていた多くの支持者らを前に野上候補は、「この選挙は、野上ゆきえの選挙ではなく、皆さんの選挙だった。皆さんの力が集まったからこその選挙ができた。これからは、民主党の政権交代へ向けてがんばっていきたい」と当選後の第一声を語った。

(武蔵野市)1人区の武蔵野市で松下玲子候補、自民党現職破り堂々の勝利

東京都議会議員選挙の投開票が行われた3日、1人区の武蔵野市選挙区から「生きる活かす東京!」のキャッチフレーズを掲げ、子育て支援政策の実現をアピールして熱い選挙戦を展開してきた新人の松下玲子候補は2万1456票を獲得して自民党現職を破り、見事当選を果たした。

選挙事務所には、ともに選挙戦を戦ってきた支持者が大勢詰めかけたほか、選挙戦初日から何度も武蔵野市に入って松下候補の応援活動を行ってきた菅直人前代表(『次の内閣』ネクスト国土交通大臣)も駆けつけ、勝利の喜びを分かち合った。

勝利の万歳の後に花束を手にした松下候補は、接戦を勝ち抜いた選挙戦を振り返って、「本当に多くの皆さんに支えられて、ここまで来た。感謝の気持ちでいっぱい」と語り、政治を変えたい、しがらみのない新しい政治を武蔵野からつくっていきたいとの声が届いたのだと思う、と自らの勝因を分析した。

今後の抱負を記者から問われ、「税金のムダ遣いを徹底的に見直した上で、様々な都政の課題に一生懸命取り組んでいきたい」と満面の笑顔で語った。

菅前代表も、「武蔵野市民の皆さんの、民主党に勝たせたいとの思いが届いた結果だと思う」と述べ、自らの選挙区でもある武蔵野市民の懸命な選択が国政だけでなく都議会議員選挙でも示された結果だと分析。「やっぱり武蔵野だとの思いを改めて感じた」と述べた。

民主党候補勝利がもたらす都政への影響について記者から問われたのに対して菅前代表は、「これまでは(民主党が占める議席数は)政党では3番目だったが、これでしっかりとした2番目になる。都政に取り組む再スタートになると思う」との見方を示し、今回の都議選で当選を果たした民主党都議会議員を中心に都政のあり方を議論していくと表明した。《民主党ニュース》



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