平成1097日目

1992/01/09

この日のできごと(何の日)

【宮澤喜一首相】米・ブッシュ大統領と会談

宮澤首相とブッシュ米大統領は9日午後、東京・元赤坂の迎賓館で最後の首脳会談を行い(1)日米欧三極の政治対話強化(2)旧ソ連邦を構成した独立国家共同体(CIS)支援などで合意した。

両首脳は会談後の共同記者会見で、今回の大統領来日が政治・経済分野での協力、相互理解の促進などで両国にとって大きな成果だったと総括した。《共同通信》

日米両国は9日午後、宮澤首相とブッシュ大統領の首脳会談が終わったのを受け、両首脳が共同記者会見し、21世紀に向け、グローバル・パートナーシップ(地球規模の協力関係)の構築をうたった「東京宣言」と、具体的な対応を盛り込んだ「行動計画」(アクション・プラン)を発表した。

「東京宣言」では、ポスト冷戦時代に、価値観を共有する両国が「新たな時代を形成する特別の責任」を担っていることを強調。特に、日米間の経済問題の重要性を指摘したうえ、「行動計画」の中で、具体的に、①関税・貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易協定(ウルグアイ・ラウンド)の成功のために必要な決定を行う。ガットのアルトゥール・ドゥンケル事務局長が示した最終合意案は、ラウンド成功に弾みをつける重要な一歩②自動車部品は、米国製部品の購入総額を、94年度に、90年度の倍以上の190億ドルに拡大③コンピューターについて、ソフトを含め政府調達を拡大④日本の主要23企業の93年度における海外製品輸入を、90年度に比べ100億ドル増加—などを盛り込んでいる。《読売新聞》

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【フジ系連続ドラマ・愛という名のもとに】放送開始

【宮中晩さん会】

ブッシュ米大統領を迎えての宮中晩さん会が9日夜、皇居・宮殿「豊明殿」で催された。前夜の夕食会で倒れた大統領の健康を気遣って時間を半分近くに短縮、主治医も会場に入れて万全を期すなど、異例ずくめのパーティーだった。

大統領夫妻が車で宮殿・南車寄せへ到着したのは午後7時。大統領は、体調を気遣う天皇陛下に「マッチベター、マッチベター(ずっとよくなりました)」と繰り返し、「24時間だけの風邪ですから」とジョークを飛ばした。《読売新聞》

【布施博さん、古村比呂さん】婚約

俳優の布施博さん(33)と女優の古村比呂さん(26)が、8日、婚約を発表した。来月3日に、ハワイ・マウイ島で挙式する

【NHK・川口幹夫会長】陳謝

大みそかのNHKテレビ「ゆく年くる年」の中継場所になった最勝院(青森県弘前市)で、参拝客を入場制限した問題で、NHKの川口幹夫会長は8日、「静寂の場面を撮影したいという熱意からとはいえ、結果的に不自然な“演出”になったのはまずかった」と陳謝した。今後このようなことがないよう関係部局内で申し合わせた。《読売新聞》

【宮澤喜一首相】増岡国対院長を更迭

宮澤首相(自民党総裁)は9日、増岡博之・同党国会対策委員長を更迭することを決めた。同日午前、増岡氏にこの方針を伝え、空席の幹事長代理に就任するよう求めた。後任の国対委属長は竹下派から人選する考えで、梶山静六・前国対委員長が有力となっている。

増岡氏の国対委員長更迭は、昨年秋の前臨時国会で国連平和維持活動(PKO)協力法案の処理や延長問題で国会運営の不手際が続出し、最終的にPKO法案が不成立となった事態を踏まえ、24日召集予定の通常国会を控えて、陣容立て直しを図る狙いによる。

増岡氏は宮澤派所属で、①野党とのパイプが必ずしも太くない②竹下派との協力関係が不十分だった—などから、党内に不満がくすぶっていた。とくに、党副総裁に就任した金丸信・元副総理(竹下派会長)は副総裁就任に当たって国会対策の強化を宮澤首相に要請。これを受けて、首相は増岡氏の更迭に踏み切ったものだ。

自民党は9日午前の金丸副総裁も含めた第五役会議で増岡氏の国対委員長更迭の方針を了承した。



1月9日 その日のできごと(何の日)