令和941日目
2021/11/26
この日のできごと(何の日)
【金融庁】みずほ銀行に業務改善命令
金融庁は26日、システム障害が頻発したみずほ銀行と親会社みずほFGに、銀行法に基づく業務改善命令を出した。「決済システムに対する信頼性を損ねた。経営陣の責任は重大だ」と指摘、経営責任を明確にするよう求めた。みずほFGは26日、坂井辰史社長(62)やみずほ銀の藤原弘治頭取(60)が来年4月1日付で辞任する人事を発表。みずほFGの佐藤康博会長(69)も同日付で会長職を退き、6月下旬に取締役も退任する。一連の障害はグループ3首脳の退任に発展した。
鈴木俊一財務相兼金融担当相は26日の記者会見で「強い危機意識を持って再発防止に万全を期してほしい」と求めた。《共同通信》
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【大相撲】
大相撲九州場所13日目(26日・福岡国際センター)横綱照ノ富士は関脇御嶽海を危なげなく寄り切り、初日から13連勝で単独首位をキープ。1敗同士の対戦は平幕阿炎が大関貴景勝を押し出した。14日目に照ノ富士がただ一人1敗の阿炎を下せば、新横綱から2場所連続となる6度目の優勝が決まる。
大関正代は玉鷲を寄り切って9勝目。関脇明生は遠藤に押し出されて負け越しが決まり、御嶽海は4敗となった。十両は一山本が2敗を守りトップ。《共同通信》
【日本維新の会・片山虎之助共同代表】辞任へ
日本維新の会の片山虎之助共同代表(86)は共同代表を辞任する意向を固めた。体調不良が理由。関係者が26日、明らかにした。維新は27日、大阪市内で臨時党大会を開き、代表選を実施するかどうかを決める。見送りなら松井一郎代表の続投となる。衆院選での躍進を受け、「新陳代謝」を求める松井氏は代表選実施を訴えているが、党内ではけん引役として続投を求める声が根強い。
片山氏の辞任は臨時党大会前の幹部会合で了承される見通し。片山氏は参院当選5回で、現職国会議員では最高齢。2015年に、日本維新の会の前身「おおさか維新の会」の共同代表に就任していた。《共同通信》
【岸田文雄首相】中国人権に強い懸念
アジアと欧州の約50カ国・機関で構成するアジア欧州会議(ASEM)のオンライン首脳会議は26日、2日目の日程が行われ、岸田文雄首相は中国による香港や新疆ウイグル自治区での人権状況を強く懸念していると述べた。25日の会議でも欧州側が外交や人権問題で他国との摩擦を強める中国への警戒感を示していた。会議は26日、議長声明を採択し閉幕した。
中国の李克強首相は25日の会議で多国間主義の堅持を訴え、米主導の中国包囲網づくりを非難。米国に歩調を合わせ「中国離れ」が進む欧州の現状が改めて示され、東南アジア諸国は影響を慎重に探っている。《共同通信》
【三菱UFJ銀行】新ビル完成式
三菱UFJ銀行は26日、名古屋市に新設した中部地域の本拠となるビルの完成式典を開いた。電子機器を使って顧客自身で手続きを完結できるエリアを設けた基幹店舗や、貨幣をテーマとした博物館も設置。地域ビジネスやにぎわい創出の中心拠点として活用する。
式典に出席した半沢淳一頭取は記者団の取材に「中部地区はマザーマーケット。微力ながらこの地域の発展に貢献したい」と抱負を語った。
新ビルは地上10階地下2階建て。1階には希少な国内外の貨幣などを展示した「貨幣・浮世絵ミュージアム」を設置。2階にはタブレット端末を使って口座開設などができる店舗、名古屋営業部が入る。《共同通信》
【COVID-19】
新変異株、「オミクロン」と命名
世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「B・1.1・529」を、現在世界で流行の主流となっているデルタ株などと並ぶ「懸念される変異株(VOC)」に指定し、「オミクロン株」と命名した。VOC指定により世界的な警戒対象となり、監視態勢が強化される。
WHOは26日の専門家による協議で、オミクロン株について「数多くの変異が生じており、いくつかの変異は大変懸念されるものだ」と指摘。現時点で判明している科学的根拠から「他のVOCと比較して、再感染の危険性が増していることを示している」とした。《共同通信》
南アなど6カ国に水際対策強化
松野博一官房長官は26日の記者会見で、新型コロナウイルスの新たな変異株が確認された南アフリカと近隣の5カ国を対象に、水際対策を強化すると明らかにした。入国者に対し、指定する宿泊施設で10日間の待機を求める。感染力が高まっている可能性や、ワクチンの効果が不明との情報を踏まえた。
南アフリカ以外はエスワティニ(旧スワジランド)、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、レソト。松野氏は、国内での感染例は確認されていないとした上で「今後の感染状況を踏まえて迅速、適切に対応する」と述べた。
国内新規感染121人
国内で26日、新たに121人の新型コロナウイルス感染者が確認された。内訳は東京19人、北海道18人、大阪14人など。死者は大阪で計2人の報告があった。
厚生労働省によると、全国の重症者は51人で、前日から7人減少した。《共同通信》
【東京株式市場】
26日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は急落した。終値は前日比747円66銭安の2万8751円62銭で、10月25日以来、約1カ月ぶりの安値圏に落ち込んだ。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、世界的な景気回復の鈍化を警戒した売り注文が膨らんだ。
東証株価指数(TOPIX)は40.71ポイント安の1984.98。出来高は約13億200万株。《共同通信》
【ニューヨーク株式市場】
祝日明け26日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落し、祝日前の24日と比べて905.04ドル安の3万4899.34ドルで取引を終えた。下げ幅は今年最大で、約1年1カ月ぶりの大きさとなり、一時は1050ドルを超えた。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、景気回復が遅れるとの警戒感から売り注文が殺到した。
大台の3万5000ドルを割り込んだのは約1カ月半ぶり。
ニューヨーク株式市場は感謝祭翌日のため、取引時間が午後1時までに短縮された。《共同通信》
【台湾・蔡英文総統】米議員団と会談
台湾の蔡英文総統は26日、台湾を訪れた米国のマーク・タカノ下院議員(民主党)ら超党派の議員5人を含む一行と総統府で会談し「米国と協力を強め共に民主主義を守る」と強調した。
バイデン米政権は来月9、10日に初開催する「民主主義サミット」に台湾を招待した。米国は「唯一の競争相手」と位置付ける中国に対抗する狙いから超党派で台湾支援姿勢を明確にしている。議員団一行の訪台に対して中国が反発するのは確実。
中央通信社によると、一行は26日午前、馮世寛元国防部長(国防相)と会談した。国防部(国防省)も訪問し、幹部らと中国への対応などについて協議する予定。《共同通信》