令和114日目
2019/08/22
この日のできごと(何の日)
【韓国】日韓GSOMIA破棄
韓国大統領府は22日、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めたと発表した。大統領府国家安保室の金有根第1次長が記者会見で、日本政府が安全保障上の輸出管理の優遇措置を取る「ホワイト国」からの韓国除外を決めたことを挙げ、「両国間の安保協力環境に重大な変化をもたらした」と指摘。協定維持が「われわれの国益にそぐわないと判断した」と主張した。
日本の輸出管理厳格化への事実上の報復だが、文在寅政権は安保上の日米韓協力体制を瓦解させかねない重大な一線を越えた。
GSOMIAは、日米韓の安保協力を象徴し、トランプ米政権も韓国に繰り返し維持する重要性を訴えてきた。文政権がそれでも破棄という極端な結論を下したことで、日韓の安保協力にとどまらず、米韓同盟への悪影響は避けられない。
協定更新の判断期限は24日に迫っていた。大統領府が22日に国家安全保障会議(NSC)を開いて延長しない方針をまとめ、文大統領が最終決定した。外交ルートを通じて日本政府に通告するとしている。
大統領府関係者は日本政府の対応を、首脳会談の提案や、いわゆる徴用工判決で韓国が解決策を示したことにも応じず、文氏が対話を呼び掛けた15日の演説にも公式の反応を示さなかったとして批判。韓国政府内では「韓国を信頼できないという国と敏感な軍事情報を交換するのが正しいのか」(大統領府高官)との不満が高まっていた。
米政府はエスパー国防長官が訪韓時に日米韓の安保協力への協定の寄与を強調するなど、再三クギを刺してきており、北朝鮮問題での米韓連携にも波及するとみられる。韓国の康京和外相は22日、「韓日間の信頼問題」に起因した決定で「韓米同盟とは別の懸案だ」と記者団に述べた。《産経新聞》
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【横浜市・林文子市長】カジノ誘致を表明
横浜市の林文子市長は22日、カジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致する方針を表明した。候補地として、同市中区の山下公園に隣接する山下ふ頭(47ヘクタール)を挙げ、2021年度頃に国に申請する区域整備計画を策定し、開業のめどは20年代後半とした。
IR参入に前向きな複数の事業者から計画を聞き取った結果、経済波及効果は年6300億~1兆円という。少子高齢化で今後、市財政の悪化が予想され、林市長は記者会見で「IRで財政への増収効果が見込まれる」と、誘致の判断に至った理由を説明した。
林市長は当初、誘致に前向きだったが、市民の間にギャンブル依存症や治安悪化を懸念する声が強いことに配慮。3選に臨んだ17年の市長選の前に「白紙状態」とトーンダウンした経緯がある。林市長は市民の懸念に対し、入場回数制限を設けたIR実施法、カジノ面積の上限を定めた施行令などを挙げ、「世界最高水準のカジノ規制。治安悪化への対策を強化する態勢が整ってきた」と説明した。《読売新聞》
【社会保障を立て直す国民会議】立民・国民会派へ合流へ
無所属議員8人でつくる衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(代表・野田佳彦前首相)は22日の総会で、立憲民主、国民民主両党が衆参両院で組む統一会派に合流する方針を決めた。野田氏が23日に立民の枝野代表と会談し、両党が設ける「会派運営協議会」に参加する方針を伝える。
野田氏は総会後、記者団に「強引な国会運営を許してきたのは、(野党の)多弱という問題があった。強力な野党第1会派を作りたい」と述べた。会派内には合流に慎重な意見があり、野田氏は「基本的に8人でまとまるが、最終的に会派に入るかは、全容が見えた時に判断する人もいるだろう」とも語った。
一方、立民から会派合流を打診されている社民党は22日、参院のみ新会派に参加し、衆院は見送る方針を確認した。《読売新聞》
【香港】中高生ら数百人が抗議集会
香港の中高生ら数百人が22日、香港中心部の広場で、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回や、警察のデモ隊への「暴力」を調べる独立調査委員会の設置などを求める集会を開いた。「香港の未来のために声を上げる権利がある」と訴えた。
中高生らのグループは9月の新学期以降、毎週月曜日の授業ボイコットを呼び掛けており、香港メディアによると、50以上の中学・高校の有志が準備を進めている。
集会に参加した男子生徒(16)は「大人になった時の香港がとても心配。自分の未来のために闘う」と力を込めた。《共同通信》
【東京株式市場】
22日の東京株式市場は、前日の米株高を好感した買い注文がやや優勢になり、日経平均株価(225種)は小幅に反発した。
終値は前日比9円44銭高の2万0628円01銭。東証株価指数(TOPIX)は0.55ポイント高の1498.06。出来高は約9億7435万株だった。《共同通信》
【第101回全国高校野球選手権大会】履正社(大阪)初優勝
第101回全国高校野球選手権大会最終日は22日、甲子園球場で決勝が行われ、履正社(大阪)が北陸勢初の優勝を狙った星稜(石川)に5―3で競り勝ち、春夏を通じて初優勝を果たした。大阪府勢は昨年の大阪桐蔭に続いて2年連続で全国制覇となった。
選抜大会で過去2度準優勝し、夏は初めて決勝に進んだ履正社は、1点を追う三回に井上の3点本塁打で逆転。七回に追い付かれたが、八回に野口の適時打で勝ち越し、さらに1点を追加した。
星稜は準優勝した1995年以来2度目、石川県勢としても初優勝を懸けて24年ぶりの決勝に臨んだが、奥川が11安打5失点と打たれた。《共同通信》
【プロ野球・22日】
ロ5―8楽
楽天が延長戦を制した。4―4の十回1死一、三塁で途中出場の太田のスクイズで勝ち越し、島内の3ランで突き放した。九回を抑えた5番手の松井が2勝目を挙げた。ロッテは打線が4点差を追い付いたが力尽き、5位に転落した。
西3―5日
日本ハムは1点を先制された直後の四回に渡辺の2ランで逆転し、六回に清宮の2試合連発となる2ランで加点した。2番手の公文が2勝目を挙げ、秋吉がプロ6年目で自己最多の20セーブ目。西武は打線がつながりを欠いた。
ソ5―1オ
ソフトバンクが今季のオリックス戦勝ち越しを決めた。五回に内川の2点二塁打などで3―1と逆転し、七回に柳田のソロで突き放した。6回1失点の和田が4勝目。オリックスは二回以降打線が沈黙し、連勝が5で止まった。
神8―0D
阪神が3連勝でこのカード6年連続の勝ち越しを決めた。4年目の望月がピンチで粘り、6回無失点でプロ初勝利。三回に木浪の適時打と福留の2ランで3点先制し、八回は大山の適時二塁打などで5点を加えた。DeNAは打線が沈黙。
広4―8ヤ
七回裏1死降雨コールドゲーム。ヤクルトは二回に村上の30号ソロと山田哲の2点打で3点を先制し、五回に雄平の適時打、小川の3点二塁打などで5点を加えた。小川は6回4失点で7月2日以来の4勝目。広島は投手陣が崩れた。
中7―4巨
中日が連敗を4で止めた。一回は福田の適時打で先制し、失策で加点。三回はビシエドが2ランを放ち、四回も藤井、京田の二塁打などで3点を奪った。梅津は6回3失点で2勝目、岡田は7セーブ目。巨人は連勝が6でストップした。《共同通信》
【ユーチューブ】「中国が誤情報拡散」動画投稿チャンネル閉鎖
米情報技術(IT)大手グーグルは22日、香港で続く抗議運動に関する誤った情報を意図的に拡散したとして、グーグルの動画投稿サイト「ユーチューブ」の210のチャンネルを今週閉鎖したと発表した。具体的な動画の内容は公表していないが、中国当局が関与した世論誘導の試みの一環だと強く示唆している。
香港の抗議運動を巡っては、ツイッターとフェイスブックが19日、中国当局が関与し、政治的対立をあおる情報を拡散したとして、900以上のアカウントなどを削除したと発表した。グーグルは22日に出した声明で、動画の内容について、2社と「一致する」と指摘した。規制の網を回避する「仮想プライベートネットワーク(VPN)」で接続し、発信元を偽る工作も確認したという。
グーグルは、政府が関与したものを含む不正侵入やオンライン攻撃に対して、通常1か月で4000以上の警告を出しているとし、「今後もアカウントを削除するほか、関連情報を捜査当局や同業者と共有する」としている。《読売新聞》