令和1831日目
2024/05/04
【岸田文雄首相】ブラジルで演説
岸田文雄首相は4日午後(日本時間5日未明)、ブラジルの最大都市サンパウロで中南米政策をテーマに演説した。中南米が国際社会の課題に貢献できる潜在力を有しているとして、世界を協調へ導くために日本との連携を訴えた。中南米で影響力を強める中国を念頭に「特定の行動を強いる経済的威圧は到底認められない」と批判した。
中南米は、日米欧と一定の距離を置く「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国と位置付けられる。首相は法の支配に基づく国際秩序や信頼のある経済関係の重要性について理解を得たい考えだ。
首相は演説で、今年はブラジルが20カ国・地域(G20)、ペルーがアジア太平洋経済協力会議(APEC)の議長国を務めると言及し「今こそわれわれが手を携え、どのように世界を共に築いていくのか語る最良の時だ」と強調した。
中国が途上国を借金漬けにして支配を強める「債務のわな」に触れた上で「日本は相手国の実情を踏まえ、持続可能な経済協力を推進していく」と言明。日本企業の進出を後押しし、新規産業の創出や質の高い雇用を生み出すことで格差や貧困解消に貢献する考えを示した。《共同通信》
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【日本列島】各地で真夏日
大型連休後半の4日、日本列島は高気圧に覆われて気温が上昇した。気象庁によると、7月下旬並みや今年一番の暑さとなる地点が相次ぎ、福島県伊達市と兵庫県豊岡市では32.1度を観測するなど、広い範囲で最高気温が30度以上の真夏日となった。
東京都心は27.8度を記録。青空の広がった銀座では買い物客らが行き交い、日傘を差す女性や半袖、短パン姿の人も多く見られた。5日も暑さは続く見通しで、気象庁は熱中症に注意するよう呼びかけている。
真夏日となったのは他に、福島市31.5度、京都府福知山市31.3度、福岡県太宰府市31.2度、兵庫県朝来市30.9度、島根県川本町30.7度など。《共同通信》
【輪島朝市】金沢で出張開催
能登半島地震による大規模火災で開けなくなっている輪島朝市(石川県輪島市)が4日、金沢市金石地区で、2度目の出張開催をした。会場は県内外から訪れた大勢の客で埋め尽くされ、活気にあふれた。同地区での開催は最後となり、今後は、愛知や兵庫の商業施設など県外にも出張する予定。
輪島市朝市組合の組合員らを中心に約40店が参加し、前回と同様に海産物や能登の工芸品などが販売された。避難先の金沢から4月に輪島に戻り、海産物店の再開を目指す今門幸子さん(58)は地震前に作った魚のぬか漬けなどを並べ「こうしてお客さんに商品を説明しながら話せるのが楽しい」と喜んだ。 《共同通信》
【ボクシング】
国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級タイトルマッチ12回戦は4日、エディオンアリーナ大阪で行われ、挑戦者で同級1位の西田凌佑が王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に3―0の判定で勝ち、王座獲得に成功した。
初の世界戦となった27歳の西田は近距離での打ち合いに応じ、4回に左ボディーでダウンを奪って試合を優位に進めた。
戦績は西田が9戦全勝(1KO)で、初防衛に失敗したロドリゲスは22勝(13KO)3敗となった。
バンタム級は世界ボクシング協会(WBA)の井上拓真、世界ボクシング評議会(WBC)の中谷潤人に続き、世界主要4団体のうち3団体が日本人王者となった。《共同通信》
◇
ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体タイトルマッチ(6日・東京ドーム)の記者会見が4日、横浜市内で開かれ、統一王者の井上尚弥(大橋)は「とてつもない試合ができると確信している。KOで勝つ姿を見せたい」と語った。
34年ぶりとなる東京ドームでの世界戦興行には4万人超の集客が見込まれる。井上尚は「こんなに素晴らしい環境とタイミングがそろった試合はまずない。四つのベルトを守るというモチベーションを生かし、勝ちにいきたい」と心待ちにした。
挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)については「非常にいい状態に仕上がっていると思う。気を抜かずに臨みたい」と印象を語った。《共同通信》
【プロ野球・4日】
西5―4ソ
西武が昨季からの延長戦の連敗を15で止め、今季初の3連勝を飾った。4―4の延長十回2死満塁で外崎が適時打を放ち、サヨナラ勝利。4番手の水上が2季ぶりの白星を挙げた。ソフトバンクは今季初の3連敗を喫した。
楽0―2ロ
ロッテが4投手による無失点リレーで、0―0の八回に均衡を破ったソトの2点本塁打を生かした。メルセデスが6回を4安打に抑え、2番手の岩下が2勝目。楽天は援護に恵まれない中で好投していた内が手痛い一発を浴びて2敗目。
オ3―1日
オリックスが連敗を4で止めた。一回に西川の内野ゴロで先制。三回に宗、西川の適時打で2点を加えた。エスピノーザは6回8安打1失点と粘り無傷の4勝目。マチャドが初セーブを挙げた。毎回出塁の日本ハムは3併殺打の拙攻。
広4―1D
広島の森下が7回を味方の失策絡みの1失点と好投し、開幕3連勝。打っては0―1の七回にこの日3安打目を放ち、代打松山の今季初本塁打の3ランなどによる4得点の呼び水となった。継投失敗のDeNAは連勝が3で止まった。
巨2―1神
巨人が延長サヨナラ勝ち。1点を追う八回に丸の適時打で追い付き、十回1死満塁から吉川が中前打を放った。4番手のバルドナードが初勝利。阪神は先発の西勇が7回無失点と力投したが、2番手の岩崎がリードを守れなかった。
ヤ7―7中
ともに救援投手が踏ん張り、延長十二回で引き分け。ヤクルトは村上の3試合連続本塁打などで六回までに7―3とリード。中日は七回に2点を返し、九回に細川の適時打などで同点とした。以降も走者を出したが、あと一本を欠いた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
東部にロシア攻撃、市民4人死亡
ウクライナメディアによると、東部ハリコフの住宅地で3日、ロシア軍の誘導爆弾による攻撃があり、82歳の女性が死亡し、男性2人が負傷した。東部ドネツク州でもロシア軍の砲撃で市民3人が死亡、5人が負傷した。
ハリコフでは路面電車も被害を受けたが、死傷者はなかったという。
一方、ロシア国防省は4日、前日夜から同日朝にかけ、実効支配するクリミア半島の上空で、米国がウクライナに供与した地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」計4発を防空システムで破壊したと発表した。
ロシア、ゼレンスキー氏ら指名手配
タス通信などは4日、ロシア内務省がウクライナのゼレンスキー大統領とポロシェンコ前大統領を指名手配したと報じた。同省データベースには「刑法違反」と記載されているが、容疑名などには触れていないという。
ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領には国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪容疑で逮捕状が出ている。ゼレンスキー氏らへの指名手配はこうした措置への対抗とみられる。
ロシアはウクライナ軍がロシア領内の民間インフラを攻撃しているとして、ゼレンスキー政権を「ネオナチ」「テロ国家」などと批判している。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは4日、各地で行われ、ドジャースの大谷は本拠地ロサンゼルスでのブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場し、三回に出場6試合ぶりの本塁打となる8号ソロを放つなど、5打数3安打2打点だった。
チームは11―2で大勝し、3連勝とした。《共同通信》
【唐十郎さん】死去
アングラ演劇の旗手で小説家としても活躍した劇作家で演出家、俳優の唐十郎さんが4日午後9時1分、急性硬膜下血腫のため東京都中野区の病院で死去した。84歳。東京都出身。
1963年に「シチュエーションの会」を立ち上げ、翌年に劇団「状況劇場」に改名。反新劇を掲げ、特設の「紅テント」による公演を国内外で続け、演劇の可能性を押し広げた。麿赤児さん、根津甚八さん、小林薫さん、佐野史郎さんら多くの俳優を輩出した。
70年に「少女仮面」で岸田国士戯曲賞。小説家として78年に「海星・河童」で泉鏡花文学賞、83年に「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞した。
状況劇場を88年に解散後、劇団唐組を結成。代表作に「唐版 風の又三郎」「盲導犬」、長崎県の諫早湾干拓を題材にした「泥人魚」など。
2012年に自宅前で転倒して頭を打ち、その後は療養生活を送った。21年に文化功労者。
俳優の大鶴義丹さんは元妻の李麗仙さんとの長男。《共同通信》