令和1830日目
2024/05/03
【日・ブラジル首脳会談、日・パラグアイ首脳会談】
岸田文雄首相は3日午前(日本時間同日夜)、ブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談した。両国で脱炭素社会実現を主導する新たな協力枠組みの設置で合意。中国やロシアをにらみ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化に向けた連携を確認した。両首脳は成果を盛り込んだ共同声明を発表した。
ブラジルは今年の20カ国・地域(G20)議長国で、2025年には国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)を開催する。首相は「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の筆頭格ブラジルと関係を深めたい意向だ。
首相は会談後の共同記者発表で、新たな協力枠組みに触れ「世界のカーボンニュートラル実現に貢献する」と強調。ルラ氏は、クリーンエネルギー分野への投資を呼びかけた。
会談では、日本のハイブリッド技術とブラジルのバイオ燃料を組み合わせて脱炭素への動きをリードする考えで一致。具体的な取り組みを進めるため、次官級対話の創設で合意した。首相はアマゾン地域の森林保護への協力を伝達した。《共同通信》
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岸田文雄首相は3日午後(日本時間4日午前)、パラグアイの首都アスンシオンでペニャ大統領と会談した。台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に、力による一方的な現状変更は許されないとして、自由で開かれた国際秩序の維持、強化へ連携する方針を確認した。パラグアイは南米で唯一、台湾と外交関係がある。
首相は共同記者発表で、パラグアイは自由、民主主義、法の支配といった価値を共有する信頼できる重要なパートナーだと指摘。「友好協力関係を新たな高みに引き上げたい」と述べた。
パラグアイが今年前半の議長国を務める南米の関税同盟、南部共同市場との経済関係強化を進める考えを示した。《共同通信》
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【令和6年能登半島地震】
和倉温泉の旅館、本格営業再開
能登半島地震で大きな被害が出た和倉温泉(石川県七尾市)の旅館「花ごよみ」が3日、本格営業を再開した。温泉設備が約4カ月ぶりに復旧した。社長北村金次さん(67)は「温泉街全体で復興へ向けて盛り上がるきっかけになれば」と話した。和倉温泉旅館協同組合によると、加盟する旅館・ホテルの中で、一般客の受け入れを再開したのは初めて。
地震でボイラーや配管が損傷し、温泉が出ない状態が続いた。旅館には水道などの復旧業者を中心に受け入れていたが、北村さんは「温泉に入ってもらえなかったのが心苦しかった」と明かす。
修繕を終えたのは今月2日。「これで気兼ねなくお客さまを迎えられる」と安堵した。初日は計9組の予約で満室に。愛知県豊田市の男性(63)は「地震後会えていなかった友人を励ますために来た。温泉が再開していて良かった」と話した。
石川県は能登半島の観光業を支援する「能登観光割」を年内にも開始する方針。北村さんは「復旧に2〜3年かかる宿泊施設もあると聞く。息の長い支援をしてほしい」と訴えた。《共同通信》
【円】一時151円台
3日の外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=151円台後半を付けた。4月上旬以来、約3週間ぶりの円高ドル安水準。4月の米雇用統計を受けて米長期金利が低下し、日米の金利差縮小を意識したドル売り円買いが広がった。日本政府・日銀による為替介入への警戒感も円買いを後押しした。
米東部時間の午前8時40分現在は、前日比1円79銭円高ドル安の1ドル=151円82〜92銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0804〜14ドル、164円11〜21銭。 《共同通信》
【J1】
明治安田J1第11節(3日・町田GIONスタジアムほか=10試合)町田は荒木らのゴールで柏に2―0で快勝し、勝ち点22で首位に返り咲いた。神戸は大迫の得点などで名古屋に2―0で勝ち、同20で2位浮上。C大阪は札幌と1―1で引き分け、得失点差で3位。
新潟は広島戦の前半に退場者を出しながら後半追加タイムに高木のゴールで1―1に追い付いた。開幕から無敗の広島は4試合連続の引き分けで勝ち点19。鹿島は鈴木が2得点するなど湘南に3―1で快勝し、2連勝で広島と勝ち点で並んだ。
FC東京は2―1で京都を振り切り、横浜Mは磐田と1―1で引き分け。東京Vは2―0で鳥栖に勝って2勝目を挙げた。 《共同通信》
【プロ野球・3日】
西1―0ソ
西武は新人の武内が8回無失点で2勝目を挙げた。伸びのある速球と変化球を交えて8三振を奪った。打線は0―0の六回に内野ゴロの間に1点を取った。ソフトバンクは大津が6回1失点と粘ったが、零敗に終わった。
楽12―1ロ
楽天がともに今季最多15安打12得点と大勝した。早川は球が走り、6安打1失点で3年ぶりの完投で2勝目。二回に辰己の適時三塁打などで4点先取し、五回は浅村の2点本塁打で突き放した。ロッテは西野が踏ん張れずに3敗目。
オ0―3日
日本ハムは一回に万波の2点二塁打と郡司の適時打で先取した3点を、小刻みな継投で守り切った。先発の鈴木は5回1/3を1安打無失点で今季初勝利を挙げた。オリックスは4安打で無得点。今季初の4連敗で4位に転落した。
広0―2D
DeNAが無失点リレーで逃げ切って3連勝。東は八回途中まで7安打を浴びても粘り、伊勢の好救援もあって無傷の3勝目を挙げた。打線は一回に牧の遊ゴロで先制し、二回は桑原の犠飛で加点。広島はあと一本が出ず8度目の無得点。
ヤ5―3中
ヤクルトが4連勝。3―3の延長十一回無死一塁で、途中出場の塩見が自身初のサヨナラ本塁打を中越えに運んだ。5番手で2回を無失点とした大西が2勝目。中日は七、八回で追い付く粘りを見せたが、以降は拙攻が響いて3連敗。
巨8―5神
巨人が序盤のリードを守り連敗を3で止めた。一回に坂本、長野ら4者連続適時打で4点を先行。二回は岡本和が2ランを放った。六回途中3失点の戸郷が2勝目。阪神は先発の門別が3回6失点と試合をつくれなかった。《共同通信》
【サッカー】
サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23(23歳以下)アジア・カップは3日、ドーハで決勝が行われ、日本はウズベキスタンに1―0で勝ち、2016年大会以来4大会ぶりの優勝を果たした。
既に8大会連続12度目の五輪出場を決めていた日本は、押し込まれる時間が長かったが、後半追加時間に途中出場の山田楓(東京V)が均衡を破った。
パリ五輪のサッカー男子は7月24日に始まる。1次リーグの組み合わせはU―23アジア杯の順位が反映され、優勝した日本はパラグアイ、マリ、イスラエルと同じD組に入ることが決まった。《共同通信》
【日仏外相会談】
上川陽子外相は3日(日本時間4日)、訪問先のフランス・パリでセジュルネ外相と会談した。岸田文雄首相とマクロン大統領が発表した自衛隊とフランス軍の相互往来と共同訓練実施をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた交渉開始を歓迎。両外相は安全保障分野の協力関係深化で一致した。
会談では、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援と対ロ制裁の継続を確認。核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応や中国を含むインド太平洋情勢に加え、中東情勢を巡っても協議した。
「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国についても意見交換。国際社会が抱える課題に連携して対処する方針を申し合わせた。《共同通信》
【日中韓、ASEAN】財務相・中央銀行総裁会議
日本、中国、韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は3日、ジョージア(グルジア)の首都トビリシで財務相・中央銀行総裁会議を開き、金融危機時に米ドルなどを融通し合う多国間の通貨交換協定を自然災害や感染症の世界的な大流行(パンデミック)の時にも活用するとした共同声明を採択した。一時的な外貨不足に陥った国を支援する安全網を拡充し、金融危機への発展を回避する。
会議には鈴木俊一財務相と日銀の氷見野良三副総裁が出席した。《共同通信》
【カナダ】中国の総選挙介入「執拗で脅威」
カナダの総選挙に中国が介入しようとしたとの疑惑で、カナダ政府が設置した調査委員会は3日、初期報告書を公表した。2019年と21年の総選挙に外国からの介入があったと認定し、中国が「最も執拗で、高度な技術を持つ脅威」と結論付けた。大勢に影響はなかったが「汚点だ」として政府に対策を求めた。
報告書によると、21年の総選挙前、最大野党の保守党のオトゥール党首が中国との断交や、中国の通信アプリ、微信(ウィーチャット)の禁止を検討しているなどの偽情報が出回った。保守党は下院で中国新疆ウイグル自治区での「ジェノサイド(民族大量虐殺)」非難決議を提出していた。
保守党の議員の一人は外国政府によるロビー活動の透明性向上を目指した法案を推進。同議員の狙いは中国系社会の弾圧だと中国語の現地紙が報じるなどしたため、有権者から「反中」との批判を浴びて落選した。
報告書は中国共産党系のメディアで誤解を招く情報が取り上げられており「中国政府の関与を強く示している」と指摘した。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ロシア国防相、占領地の拡大誇示
ロシアのショイグ国防相は3日、国防省幹部会議で演説し、ウクライナ東部・南部4州で今年に入り、ロシア軍が547平方キロを占領したと主張した。東京23区の9割近くの面積に相当し、対ドイツ戦勝記念日を9日に控え、戦果を誇示した。
ショイグ氏は、全ての前線で敵の拠点を突破し続けているとし「ウクライナ軍はわれわれの猛攻を受け、陣地を放棄し撤退せざるを得なくなっている」と強調。全域制圧を目指す東部ドネツク州では過去2週間で三つの集落を掌握したとした。
米国のウクライナ支援は緊急予算が4月下旬に成立するまで停滞。ウクライナ軍は兵器や弾薬の不足が深刻化し、ロシア軍はこの間に攻勢を強めた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは3日、各地で行われ、ドジャースの大谷は本拠地ロサンゼルスでのブレーブス戦で2試合ぶりに先発に復帰して「2番・指名打者」で出場し、延長十回に同点の適時打をマークして3打数1安打1打点、2盗塁だった。チームは延長十一回、4―3でサヨナラ勝ちした。
ブルージェイズの菊池はナショナルズ戦に先発し、6回6安打1失点と好投したが、救援が逆転を許して3勝目はならなかった。3―9で敗れたチームは3連敗。
レッドソックスの上沢はツインズ戦で0―2の七回途中から2番手で登板し2回を投げ2安打1失点だった。チームは2―5で敗れた。《共同通信》